10.1.1 パッチの更新のダウンロードおよびインストール

オラクル社では、ベース製品のリリース後、お客様による使用中に発生した問題を解決するための汎用およびポート固有の修正を含むパッチ・セットを定期的に提供しています。

パッチ・セットでは、リリース番号の4桁目が増分し(たとえば、12.1.0.1.0から12.1.0.2.0)、これらのパッチ・セットについては、ベース・リリース(たとえば、12.1.0.1.0)と同じ方法で完全なリグレッション・テストが行われます。お客様は、これらの修正を適用することが推奨されます。

次のパッチ・セットが利用可能になる前に修正を必要とする重大な問題が発生した場合、お客様は最新のパッチ・セットに加えて1回かぎりの修正を利用可能にするように要求できます。この配布メカニズムはMicrosoft Hot Fixesに類似しており、Oracleパッチ・セット例外(または個別パッチ)と呼ばれます。UNIXプラットフォームとは異なり、これらのパッチ・セット例外はパッチ・セット例外バンドル(累積パッチ・バンドル)で配信され、ここには現行パッチ・セット以降のすべての修正が含まれます。Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降では、パッチ・バンドルはsoftware_version.nと記述されます。ここで、software_versionはパッチ・セットのバージョン(12.1.0.2)であり、nはバンドル・パッチのバージョン(12.1.0.2.10)です。ご使用のリリースに利用可能な最新のパッチ・バンドルを常に適用する必要があります。Windowsパッチ・セット例外バンドル(バンドル・パッチ)は、Oracle Grid InfrastructureホームおよびOracle Databaseホームの両方に適用できます。

パッチ・セット例外バンドルには、CPU (クリティカル・パッチ・アップデート)、DST (夏時間)、PSU (パッチ・セット更新)および推奨パッチ・バンドルの修正も含まれます。パッチ・セット例外バンドルを適用する前に、以前のセキュリティ・パッチを適用しておく必要はありません。ただし、リリースのパッチ・セット例外バンドルを適用する前に、所定の製品ホームの指定されたパッチ・セット・レベルであることが必要となります。

  • My Oracle Support Webサイトを参照して、インストールした環境に必要なパッチの更新を確認します。

    注意:

    My Oracle Supportの登録ユーザーでない場合は、「My Oracle Supportへの登録」をクリックして登録してください。

関連項目:

パッチをインストールする準備としてデータベース・プロセスを停止する方法の詳細は、Oracle Grid Infrastructureのアップグレードを参照してください。