1.7 Oracle Grid Infrastructureのインストーラ計画のチェックリスト

Oracle Universal Installerを起動する前に、Oracle Grid Infrastructureインストールを計画するためのチェックリストを確認します。

表1-7 Oracle Grid InfrastructureをインストールするためのOracle Universal Installerのチェックリスト

チェック内容 タスク
リリース・ノートの参照

ご使用のプラットフォームのリリース・ノートを確認します。次のURLでご使用のリリースのリリース・ノートを入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html

ライセンス情報の確認

ライセンスを購入したOracle Databaseメディア・パック内のコンポートのみを使用できます。詳細は、次を参照してください。

Oracle Databaseライセンス情報ユーザー・マニュアル

My Oracle Supportの動作保証マトリックスの確認

このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportを使用するには、オンライン登録する必要があります。ログイン後、メニュー・オプションから「動作保証」タブを選択します。「動作保証」ページで、「動作保証検索」オプションを使用して、製品、リリースおよびプラットフォームで検索します。製品デリバリやライフタイム・サポートなどの、動作保証クイック・リンクのオプションを使用して検索することもできます。

CVUによるOUIの実行および修正スクリプトの使用

Oracle Universal Installerはクラスタ検証ユーティリティ(CVU)と完全に統合され、多くのCVU前提条件チェックを自動化します。Oracle Universal Installerを実行すると、すべての前提条件チェックが実行され、修正スクリプトが作成されます。インストールを開始せずに「サマリー」画面までOUIを実行できます。

CVUコマンドを手動で実行して、システム準備状況をチェックすることもできます。詳細は、次を参照してください。

Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド

ランタイム用Oracle ORAchk、アップグレード・チェックまたはランタイム・ヘルス・チェックのダウンロードおよび実行

Oracle ORAchkユーティリティは、インストール後の問題の回避に役立つシステム・チェックを提供します。これらのチェックには、カーネル要件、オペレーティング・システム・リソース割当て、および他のシステム要件が含まれます。

Oracle ORAchkアップグレード準備状況評価を使用して、アップグレードに必要なアップグレード固有の自動化されたシステム・ヘルス・チェックを入手します。次に例を示します。

./orachk -u -o pre

Oracle ORAchkアップグレード準備状況評価により、Oracleアップグレード・ドキュメントに記載されたアップグレード前およびアップグレード後の手動チェックの多くが自動化されます。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1268927.1

インストール時にタスク・スケジューラ・ジョブが実行されないことの確認 日常のスケジュールされたジョブが開始するときにインストーラが実行中の場合、インストールの完了前にスケジュールされたジョブによるクリーン・アップが実行されて一時ファイルが削除されると、予期しないインストールの問題が発生することがあります。日常のスケジュールされたジョブを実行する前にインストールを完了するか、インストールが完了するまで、クリーン・アップを行う日常のスケジュールされたジョブを無効にすることをお薦めします。
My Oracle Supportアカウント情報の取得

インストール時に、セキュリティ・アップデートの構成、ソフトウェア・アップデートのダウンロード、および他のインストール・タスクを行うには、My Oracle Supportのユーザー名およびパスワードが必要です。次のURLでMy Oracle Supportに登録できます。

https://support.oracle.com/

Oracleプロセスの実行の確認および必要に応じたプロセスの停止
  • Oracle ASMを使用していないスタンドアロンのデータベースが存在するノードの場合: Oracle Grid Infrastructureソフトウェアのインストールの間、データベースを停止する必要はありません。

  • Oracle RACデータベース・ノードの場合: このインストールでは、Oracle Grid Infrastructureのアップグレードが必要です。Oracle RACの実行にはOracle Grid Infrastructureが必要となることがその理由です。アップグレードの一環として、データベースを停止する必要がありますが、その際、一度に1ノードずつ停止します。これは、ローリング・アップグレードがノードからノードへと実行されるためです。