5 エンタープライズ・ユーザー・セキュリティの管理
5.1 アイデンティティ管理レルムの管理
アイデンティティ管理レルムは、ディレクトリ・エントリのサブツリーであり、そのすべてが同じ管理ポリシーによって管理されます。レルムOracleコンテキストは、ディレクトリ・アイデンティティ管理レルム内のサブツリーであり、ディレクトリを使用するインストール済のOracle製品によって使用されるデータが含まれます。
アイデンティティ管理レルムのプロパティは、Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールなどのOracle Internet Directoryツールを使用して設定できます。
Oracle Enterprise ManagerのWebインタフェースを使用すると、アイデンティティ管理レルム内のエンタープライズ・ユーザー・セキュリティ関連のエントリを管理できます。
注意:
レルムOracleコンテキスト内にユーザーを作成しないでください。
関連項目:
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アイデンティティ管理レルムとレルムOracleコンテキスト、およびこれらの相互関連の詳細は、「Oracle Internet Directoryでアイデンティティ管理を実装する方法」を参照してください。
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エンタープライズ・ユーザー・セキュリティに使用されるOracle Internet Directoryエントリの詳細は、「エンタープライズ・ユーザー・セキュリティのディレクトリ・エントリについて」を参照してください。
5.1.1 アイデンティティ管理レルムのバージョン
エンタープライズ・ユーザー・セキュリティで使用できるのは、Oracle Application Server 10g (9.0.4)以上に同梱されているOracle Internet Directory 10g (9.0.4)以上で提供されるアイデンティティ管理レルムのみです。リリース9.0.4 (以上)のアイデンティティ管理レルム内のエンタープライズ・ユーザー・セキュリティのディレクトリ・エントリは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)用のOracle Enterprise Managerを使用して管理できます。
5.1.2 アイデンティティ管理レルムのプロパティの設定
アイデンティティ管理レルムには、Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールなどのOracle Internet Directoryツールを使用して表示および管理できるプロパティが多数あります。表5-1では、これらのプロパティを説明します。
表5-1 アイデンティティ管理レルムのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
ログイン名の属性 |
ログイン名の格納に使用するディレクトリ属性の名前。デフォルトでは、ログイン名は |
Kerberosプリンシパル名の属性 |
Kerberosプリンシパル名の格納に使用するディレクトリ属性の名前。デフォルトでは、Kerberosプリンシパル名は |
ユーザー検索ベース |
ディレクトリに格納されているエンタープライズ・ユーザーのノードに対する完全識別名(DN)。 |
グループ検索ベース |
このアイデンティティ管理レルムに対してディレクトリに格納されているユーザー・グループのノードに対する完全DN。 |
バージョンの互換性 |
このプロパティはすでに使用されていません。ただし、リリース8.1.7以前のデータベースは、Oracle Database 10g以上のデータベースと同じレルム内に存在できないため、それが |
注意:
各アイデンティティ管理レルムには、そのレルムのみのルート・ユーザーであるorcladmin
ユーザーが含まれます。これらのレルム固有のorcladmin
ユーザーは、ディレクトリ・エントリcn=orcladmin,cn=Users,
realm_DN
で表されます。レルム固有のorcladmin
ユーザーとしてエンタープライズ・ユーザー・セキュリティ管理ツールにログインしている場合は、そのレルムのディレクトリ・オブジェクトのみ管理できます。別のレルムのオブジェクトを管理するには、そのレルムのorcladmin
ユーザーとして管理ツールにログインする必要があります。
この項には、トピック「ログイン名、Kerberosプリンシパル名、ユーザー検索ベースおよびグループ検索ベースのID管理レルム属性の設定」が含まれています。
5.1.3 アイデンティティ管理レルムに対するデータベースとディレクトリ間のデフォルト認証タイプの設定
LDAP_DIRECTORY_ACCESS
パラメータの初期値は、レルム・レベルのデータベースとディレクトリ間のデフォルトの認証属性設定から取得されます。このパラメータは、Oracle Internet Directoryへの登録時に個々のデータベースに設定されます。
Oracle Enterprise Managerのインタフェースを使用すると、データベースでOracle Internet Directoryに対する認証に使用する認証メカニズムを設定できます。認証メカニズムは、パスワードまたはSSLに設定できます。
アイデンティティ管理レルムに対するデータベースとディレクトリ間のデフォルト認証タイプを設定するには:
5.1.4 アイデンティティ管理レルム管理者の管理
アイデンティティ管理レルムには、様々なレベルの権限を持つ管理グループが含まれています。表5-2に、エンタープライズ・ユーザー・セキュリティに関連するアイデンティティ管理レルムの管理グループを定義します。これらのグループの詳細は、「管理グループ」を参照してください。
表5-2 エンタープライズ・ユーザー・セキュリティのアイデンティティ管理レルム管理者
管理グループ | 定義 |
---|---|
Oracle Database登録管理者 (OracleDBCreators) |
新しいデータベースをレルムに登録します。 |
Oracle Databaseセキュリティ管理者 (OracleDBSecurityAdmins) |
OracleDBSecurityディレクトリ・サブツリーに対するすべての権限を持ちます。エンタープライズ・ユーザー・セキュリティのすべてのディレクトリ・オブジェクトの作成、変更および読取りができます。 |
Oracleコンテキスト管理者 (OracleContextAdmins) |
関連付けられたレルム内のすべてのグループとエントリに対する完全なアクセス権を持ちます。 |
ユーザー・セキュリティ管理者 (OracleUserSecurityAdmins) |
ディレクトリ内のエンタープライズ・ユーザーのセキュリティ管理に必要な関連する権限を持ちます。たとえば、OracleUserSecurityAdminsはユーザー・パスワードを変更できます。 |
アイデンティティ管理レルム管理者を管理するには:
5.2 エンタープライズ・ユーザーの管理
5.2.1 新規エンタープライズ・ユーザーの作成
Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールなどのOracle Internet Directoryツールを使用すると、ディレクトリにユーザーを作成できます。
注意:
新規エンタープライズ・ユーザーを作成する前に、まずユーザー検索ベースをディレクトリに定義する必要があり、また、ユーザー作成ベースを検証する必要もあります。「ログイン名、Kerberosプリンシパル名、ユーザー検索ベースおよびグループ検索ベースのID管理レルム属性の設定」を参照してください。
新しいエンタープライズ・ユーザーを作成するには:
注意:
ユーザーのデータベースに対する認証がKerberos資格証明を使用して行われており、krbPrincipalName
属性が表示されていない場合、この属性の構成方法は「タスク1: Kerberosプリンシパル名属性を表示するためのOracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールの構成」を参照してください。
5.2.2 エンタープライズ・ユーザー・パスワードの設定
Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールを使用すると、Oracle Internet Directoryでエンタープライズ・ユーザー・パスワードを設定および管理できます。
エンタープライズ・ユーザー・パスワードは、次の用途で使用されます。
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ディレクトリ・ログイン
-
グローバル・ユーザーのパスワード認証をサポートするデータベースへのデータベース・ログイン
エンタープライズ・ユーザーのパスワードを設定するには:
5.2.3 エンタープライズ・ユーザーへのエンタープライズ・ロールの付与
エンタープライズ・ロールは、様々なデータベースのグローバル・ロールをグループ化できるようにするディレクトリ・オブジェクトです。エンタープライズ・ロールをエンタープライズ・ユーザーに割り当てて、エンタープライズ・データベースに対する権限を付与できます。
エンタープライズ・ロールをエンタープライズ・ユーザーに付与するには、次のようにします。
5.2.4 エンタープライズ・ユーザーへのプロキシ権限の付与
プロキシ権限により、エンタープライズ・ユーザーはローカル・データベース・ユーザーの代わりとなることができます。つまり、エンタープライズ・ユーザーはローカル・データベース・ユーザーとしてデータベースにログインできます。プロキシ権限は、個々のユーザーまたはグループに付与できます。プロキシ権限は、複数のデータベース間でエンタープライズ・ユーザーとして動作する中間層アプリケーションでは特に有用です。
プロキシ権限はエンタープライズ・ドメイン・レベルで作成されます。作成されたエンタープライズ・ドメインのプロキシ権限は、エンタープライズ・ユーザーに付与できます。
プロキシ権限をエンタープライズ・ユーザーに付与するには、次のようにします。
5.2.5 エンタープライズ・ユーザーのユーザー・スキーマ・マッピングの作成
ユーザー・スキーマ・マッピングは、エンタープライズ・ユーザーをグローバル・データベース・スキーマにマップします。エンタープライズ・ユーザーがデータベースにログインすると、デフォルトにより、マップされたスキーマに接続されます。
ユーザー・スキーマ・マッピングを作成するには、次のようにします。
5.3 ユーザー定義のエンタープライズ・グループの構成
ユーザー定義のエンタープライズ・グループを使用すると、エンタープライズ・データベースに対して同じロールまたは権限を必要とするエンタープライズ・ユーザーを1つにまとめてグループ化することが簡単にできます。エンタープライズ・グループはディレクトリに格納されます。
この項には、トピック「ユーザー定義エンタープライズ・グループへのエンタープライズ・ロールの付与」が含まれています。
5.4 エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ用のデータベースの構成
Oracle Internet Directoryに登録されたデータベースのエンタープライズ・ユーザー・セキュリティは、Enterprise Managerを使用して構成できます。ユーザーまたはサブツリーをデータベース・スキーマにマップできます。また、データベースのスキーマ・マッピングおよびエンタープライズ・ドメイン・メンバーシップを変更できる管理者をディレクトリ内で構成できます。
5.4.1 データベースのユーザー・スキーマ・マッピングの作成
ユーザー・スキーマ・マッピングは、エンタープライズ・ユーザーをデータベースのグローバル・スキーマにマップします。エンタープライズ・ユーザーがデータベースにログインすると、デフォルトにより、マップされたスキーマに接続されます。
ユーザー・スキーマ・マッピングを作成するには、次のようにします。
5.5 エンタープライズ・ドメインの管理
エンタープライズ・ドメインは、エンタープライズ・ロール、プロキシ権限、ユーザー・スキーマ・マッピング、現行ユーザーのデータベース・リンクおよび許可された認証メカニズムを共有できるデータベースのグループです。データベースが所属できるエンタープライズ・ドメインは1つのみです。
エンタープライズ・ドメインは管理ドメインと考えられ、そのドメインのDomain Adminsグループによって管理されます。これらの管理者は、エンタープライズ・ドメインにデータベースを追加できます。
アイデンティティ管理レルムには、OracleDefaultDomain
というエンタープライズ・ドメインが含まれています。OracleDefaultDomain
は、レルムがディレクトリに最初に作成されたときから、レルムに属します。新しいデータベースは、レルムに登録されると、自動的にそのレルムのOracleDefaultDomain
のメンバーになります。独自のエンタープライズ・ドメインを作成および削除できますが、OracleDefaultDomain
はレルムから削除しないでください。
5.5.1 エンタープライズ・ドメインの作成
エンタープライズ・ドメインは、エンタープライズ・ロール、プロキシ権限、ユーザー・スキーマ・マッピング、現行ユーザーのデータベース・リンクおよび許可された認証メカニズムを共有できるデータベースの管理ドメインです。
OracleDefaultDomain
を使用しない場合は、アイデンティティ管理レルムに新しいエンタープライズ・ドメインを作成できます。
エンタープライズ・ドメインを作成するには、次のようにします。
5.5.2 エンタープライズ・ドメインへのデータベースの追加
Domain Adminsグループのメンバーは、エンタープライズ・ドメインにデータベースを追加できます。データベースは、「ドメインの構成」ページからエンタープライズ・ドメインに追加できます。また、新しいエンタープライズ・ドメインを作成している場合は、「ドメインの作成」ページからデータベースを追加することもできます。
注意:
エンタープライズ・ドメインへのデータベースの追加には、次の制限事項が適用されます。
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データベースをエンタープライズ・ドメインに追加できるのは、データベースとエンタープライズ・ドメインの両方が同じレルム内に存在する場合のみです。
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データベースを2つの異なるエンタープライズ・ドメインのメンバーとして追加することはできません。
データベースをエンタープライズ・ドメインに追加するには、次のようにします。
5.5.3 エンタープライズ・ドメインのユーザー・スキーマ・マッピングの作成
ユーザー・スキーマ・マッピングは、エンタープライズ・ユーザーをデータベースのグローバル・スキーマにマップします。エンタープライズ・ユーザーがデータベースにログインすると、デフォルトにより、マップされたスキーマに接続されます。
エンタープライズ・ドメインのユーザー・スキーマ・マッピングを作成すると、マッピングはドメイン内のすべてのデータベースが適用されます。ただし、データベースでそのマッピングが有効になるには、そのデータベースにマッピングで使用された名前のスキーマが必要です。
エンタープライズ・ドメインのユーザー・スキーマ・マッピングを作成するには、次のようにします。
5.5.4 エンタープライズ・ロールの構成
ID管理レルム内のエンタープライズ・ドメインには、複数のエンタープライズ・ロールを含めることができます。エンタープライズ・ロールは、エンタープライズ・ドメイン内の1つ以上のデータベースに対するOracleロールベースの認可のセットです。
エンタープライズ・ロールを使用すると、エンタープライズ・ドメインに属する異なるデータベースのグローバル・ロールをグループ化できます。エンタープライズ・ロールはエンタープライズ・ユーザーに割当てできます。
エンタープライズ・ロールを作成するには、次のようにします。
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Enterprise Manager Cloud Controlに管理ユーザーとしてログインします。
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使用するデータベースに移動するには、「ターゲット」メニューから「データベース」を選択します。
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表示されたリストで、データベース名をクリックします。データベースのページが表示されます。
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「管理」メニューで、「セキュリティ」→「エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ」を選択します。「Oracle Internet Directoryログイン」ページが表示されます。
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「ユーザー」フィールドに、エンタープライズ・ユーザーを管理できるディレクトリ・ユーザーの識別名(DN)を入力します。「パスワード」フィールドに、ユーザー・パスワードを入力します。「ログイン」をクリックします。
「エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ」ページが表示されます。
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「エンタープライズ・ドメインの管理」をクリックします。
「エンタープライズ・ドメインの管理」ページが表示されます。このページには、アイデンティティ管理レルム内のエンタープライズ・ドメインが一覧表示されます。
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構成するエンタープライズ・ドメインを選択します。構成をクリックします。
「ドメインの構成」ページが表示されます。
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「エンタープライズ・ロール」タブをクリックします。
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「作成」をクリックして新しいエンタープライズ・ロールを作成します。
「エンタープライズ・ロールの作成」ページが表示されます。
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「名前」フィールドに、エンタープライズ・ロールの名前を入力します。「続行」をクリックします。
「ドメインの構成」ページに新しいロールが表示されます。
次に、作成したこのエンタープライズ・ロールを構成できます。エンタープライズ・ロールの構成には、エンタープライズ・ロールへのデータベース・グローバル・ロールの追加、およびエンタープライズ・ユーザーまたはグループへのエンタープライズ・ロールの割当てが含まれます。
データベース・グローバル・ロールをエンタープライズ・ロールに追加するには、次のようにします。
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「ドメインの構成」ページで作成したエンタープライズ・ロールを選択します。「編集」をクリックします。
「エンタープライズ・ロールの編集」ページが表示されます。
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「DBグローバル・ロール」タブが選択されていることを確認します。「追加」をクリックし、エンタープライズ・ドメインに属するデータベースからグローバル・ロールを追加します。
「検索と選択: データベース・グローバル・ロール」ページが表示されます。
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追加するグローバル・ロールを含むデータベースを選択します。ユーザー名およびパスワードを指定して、選択したデータベースにログインします。実行をクリックします。
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追加するグローバル・ロールを選択します。「選択」をクリックします。
「エンタープライズ・ロールの編集」ページに選択したロールが表示されます。
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他のデータベースについて、ステップ2から4を繰り返します。
これで、エンタープライズ・ユーザーまたはグループにエンタープライズ・ロールを割り当てることができます。
エンタープライズ・ユーザーまたはグループにエンタープライズ・ロールを割り当てるには、次のようにします。
5.5.5 プロキシ権限の構成
プロキシ権限はエンタープライズ・ドメイン・レベルで作成されます。プロキシ権限により、エンタープライズ・ユーザーはローカル・データベース・ユーザーの代わりとなることができます。つまり、エンタープライズ・ユーザーはローカル・データベース・ユーザーとしてデータベースにログインできます。プロキシ権限は、個々のエンタープライズ・ユーザーまたはグループに付与できます。プロキシ権限は、複数のデータベース間でエンタープライズ・ユーザーとして動作する中間層アプリケーションでは特に有用です。
エンタープライズ・ドメインに対してプロキシ権限を作成するには、次のようにします。
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Enterprise Manager Cloud Controlに管理ユーザーとしてログインします。
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使用するデータベースに移動するには、「ターゲット」メニューから「データベース」を選択します。
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表示されたリストで、データベース名をクリックします。データベースのページが表示されます。
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「管理」メニューで、「セキュリティ」→「エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ」を選択します。「Oracle Internet Directoryログイン」ページが表示されます。
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「ユーザー」フィールドに、エンタープライズ・ユーザーを管理できるディレクトリ・ユーザーの識別名(DN)を入力します。「パスワード」フィールドに、ユーザー・パスワードを入力します。「ログイン」をクリックします。
「エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ」ページが表示されます。
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「エンタープライズ・ドメインの管理」をクリックします。
「エンタープライズ・ドメインの管理」ページが表示されます。このページには、アイデンティティ管理レルム内のエンタープライズ・ドメインが一覧表示されます。
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構成するエンタープライズ・ドメインを選択します。構成をクリックします。
「ドメインの構成」ページが表示されます。
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「プロキシ権限」タブをクリックします。
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「作成」をクリックして新しいプロキシ権限を作成します。
「プロキシ権限の作成」ページが表示されます。
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「名前」フィールドに、プロキシ権限の名前を入力します。「続行」をクリックします。
「ドメインの構成」ページにプロキシ権限が表示されます。
次に、権限に対するターゲット・データベース・ユーザーを追加する必要があります。また、エンタープライズ・ユーザーまたはグループに権限を付与し、ターゲット・データベース・ユーザーのプロキシとして動作できるようにする必要があります。
プロキシ権限に対するターゲット・データベース・ユーザーを追加するには、次のようにします。
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「ドメインの構成」ページで作成したプロキシ権限を選択します。「編集」をクリックします。
「プロキシ権限の編集」ページが表示されます。
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「ターゲットDBユーザー」タブが選択されていることを確認します。「追加」をクリックします。
「検索と選択」ウィンドウが表示されます。エンタープライズ・ユーザー・プロキシを許可するように変更されているすべてのデータベース・ユーザーのリストが表示されます。
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プロキシするターゲット・データベース・ユーザーを選択します。「選択」をクリックします。
これで、エンタープライズ・ユーザーまたはグループにプロキシ権限を付与できます。
エンタープライズ・ユーザーまたはグループにプロキシ権限を付与するには、次のようにします。
5.5.6 ユーザー認証タイプの構成と現行ユーザーのデータベース・リンクの有効化
エンタープライズ・ユーザーは、パスワード認証、SSL認証またはKerberos認証を使用して認証できます。エンタープライズ・ドメインに対して許可される認証モードは、Enterprise Managerを使用して設定できます。また、エンタープライズ・ドメイン内のデータベースに対して現行ユーザーのデータベース・リンクを有効にできます。これらのリンクを使用すると、データベースは相互に信頼してユーザーを認証できるようになります。
ユーザー認証タイプを構成し、現行ユーザーのデータベース・リンクを有効にするには、次のようにします。