20 Oracle Database Vault Oracle Label SecurityのAPI
DBMS_MACADM
PL/SQLパッケージを使用すると、Oracle Database VaultでOracle Label Securityラベルおよびポリシーを管理できます。
- CREATE_MAC_POLICYプロシージャ
CREATE_MAC_POLICY
プロシージャは、ファクタのラベルまたはOracle Label Securityセッション・ラベルを算出する際にラベルをマージするアルゴリズムを指定します。 - CREATE_POLICY_LABELプロシージャ
CREATE_POLICY_LABEL
プロシージャは、Oracle Label Securityポリシーのアイデンティティにラベルを付けます。 - DELETE_MAC_POLICY_CASCADEプロシージャ
DELETE_MAC_POLICY_CASCADE
プロシージャは、Oracle Label Securityポリシーに関連するすべてのOracle Database Vaultオブジェクトを削除します。 - DELETE_POLICY_FACTORプロシージャ
DELETE_POLICY_FACTOR
プロシージャは、Oracle Label Securityラベルの構成からファクタを削除します。 - DELETE_POLICY_LABELプロシージャ
DELETE_POLICY_LABEL
プロシージャは、Oracle Label Securityポリシーのアイデンティティからラベルを削除します。 - UPDATE_MAC_POLICYプロシージャ
UPDATE_MAC_POLICY
プロシージャは、ファクタのラベルまたはOracle Label Securityセッション・ラベルを算出する際にラベルをマージするアルゴリズムを指定します。
20.1 CREATE_MAC_POLICYプロシージャ
CREATE_MAC_POLICY
プロシージャは、ファクタのラベルまたはOracle Label Securityセッション・ラベルを算出する際にラベルをマージするアルゴリズムを指定します。
構文
DBMS_MACADM.CREATE_MAC_POLICY( policy_name IN VARCHAR2, algorithm IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-1 CREATE_MAC_POLICYのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
既存のポリシーの名前。 現行のデータベース・インスタンスで既存のポリシーを確認するには、「DBA_DV_MAC_POLICYビュー」で説明されている |
|
Oracle Label Securityで2つのラベルをマージしている場合のマージ・アルゴリズム。表20-2に示されている、目的のマージ・アルゴリズムに対応するコードを入力します。たとえば、「最大レベル/論理和/論理和」マージ・アルゴリズムを選択する場合は、 |
表20-2 Oracle Label Securityマージ・アルゴリズム・コード
コード | 値 |
---|---|
|
最大レベル/論理和/論理和 |
|
最大レベル/論理積/論理和 |
|
最大レベル/減算/論理和 |
|
最大レベル/NULL/論理和 |
|
最大レベル/論理和/論理積 |
|
最大レベル/論理積/論理積 |
|
最大レベル/減算/論理積 |
|
最大レベル/NULL/論理積 |
|
最大レベル/論理和/減算 |
|
最大レベル/論理積/減算 |
|
最大レベル/減算/減算 |
|
最大レベル/NULL/減算 |
|
最大レベル/論理和/NULL |
|
最大レベル/論理積/NULL |
|
最大レベル/減算/NULL |
|
最大レベル/NULL/NULL |
|
最小レベル/論理和/論理和 |
|
最小レベル/論理積/論理和 |
|
最小レベル/減算/論理和 |
|
最小レベル/NULL/論理和 |
|
最小レベル/論理和/論理積 |
|
最小レベル/論理積/論理積 |
|
最小レベル/減算/論理積 |
|
最小レベル/NULL/論理積 |
|
最小レベル/論理和/減算 |
|
最小レベル/論理積/減算 |
|
最小レベル/減算/減算 |
|
最小レベル/NULL/減算 |
|
最小レベル/論理和/NULL |
|
最小レベル/論理積/NULL |
|
最小レベル/減算/NULL |
|
最小レベル/NULL/NULL |
例
BEGIN DBMS_MACADM.CREATE_MAC_POLICY( policy_name => 'Access Locations', algorithm => 'HUU'); END; /
20.2 CREATE_POLICY_LABELプロシージャ
CREATE_POLICY_LABEL
プロシージャは、Oracle Label Securityポリシーのアイデンティティにラベルを付けます。
構文
DBMS_MACADM.CREATE_POLICY_LABEL( identity_factor_name IN VARCHAR2, identity_factor_value IN VARCHAR2, policy_name IN VARCHAR2, label IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-3 CREATE_POLICY_LABELのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ラベルを付けるファクタの名前。 現行のデータベース・インスタンスで既存のファクタを確認するには、「DBA_DV_FACTORビュー」で説明されている Oracle Label Securityポリシーに関連付けられているファクタを確認するには、「DBA_DV_MAC_POLICY_FACTORビュー」で説明されている |
|
ラベルを付けるファクタのアイデンティティの値。 現行のデータベース・インスタンスで既存のファクタのアイデンティティを確認するには、「DBA_DV_IDENTITYビュー」で説明されている |
|
既存のポリシーの名前。 現行のデータベース・インスタンスで既存のポリシーを確認するには、「DBA_DV_MAC_POLICYビュー」で説明されている |
|
Oracle Label Securityラベル名。 ファクタ・アイデンティティの既存のポリシー・ラベルを確認するには、「DBA_DV_POLICY_LABELビュー」で説明されている |
例
BEGIN DBMS_MACADM.CREATE_POLICY_LABEL( identity_factor_name => 'App_Host_Name', identity_factor_value => 'Sect2_Fin_Apps', policy_name => 'Access Locations', label => 'Sensitive'); END; /
20.3 DELETE_MAC_POLICY_CASCADEプロシージャ
DELETE_MAC_POLICY_CASCADE
プロシージャは、Oracle Label Securityポリシーに関連するすべてのOracle Database Vaultオブジェクトを削除します。
構文
DBMS_MACADM.DELETE_MAC_POLICY_CASCADE( policy_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-4 DELETE_MAC_POLICY_CASCADEのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
既存のポリシーの名前。 現行のデータベース・インスタンスで既存のポリシーを確認するには、「DBA_DV_MAC_POLICYビュー」で説明されている |
例
EXEC DBMS_MACADM.DELETE_MAC_POLICY_CASCADE('Access Locations');
20.4 DELETE_POLICY_FACTORプロシージャ
DELETE_POLICY_FACTOR
プロシージャは、Oracle Label Securityラベルの構成からファクタを削除します。
構文
DBMS_MACADM.DELETE_POLICY_FACTOR( policy_name IN VARCHAR2, factor_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-5 DELETE_POLICY_FACTORのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
既存のポリシーの名前。 現行のデータベース・インスタンスで既存のポリシーを確認するには、「DBA_DV_MAC_POLICYビュー」で説明されている |
|
Oracle Label Securityラベルに関連付けられているファクタの名前。 Oracle Label Securityポリシーに関連付けられているファクタを確認するには、「DBA_DV_MAC_POLICY_FACTORビュー」で説明されている |
例
BEGIN DBMS_MACADM.DELETE_POLICY_FACTOR( policy_name => 'Access Locations', factor_name => 'App_Host_Name'); END; /
20.5 DELETE_POLICY_LABELプロシージャ
DELETE_POLICY_LABEL
プロシージャは、Oracle Label Securityポリシーのアイデンティティからラベルを削除します。
構文
DBMS_MACADM.DELETE_POLICY_LABEL( identity_factor_name IN VARCHAR2, identity_factor_value IN VARCHAR2, policy_name IN VARCHAR2, label IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-6 DELETE_POLICY_LABELのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ラベルを付けたファクタの名前。 現行のデータベース・インスタンスでOracle Label Securityポリシーに関連付けられている既存のファクタを確認するには、「DBA_DV_MAC_POLICY_FACTORビュー」で説明されている |
|
ラベルを付けたファクタのアイデンティティの値。 現行のデータベース・インスタンスで既存のファクタのアイデンティティを確認するには、「DBA_DV_IDENTITYビュー」で説明されている |
|
既存のポリシーの名前。 現行のデータベース・インスタンスで既存のポリシーを確認するには、「DBA_DV_MAC_POLICYビュー」で説明されている |
|
Oracle Label Securityラベル名。 ファクタ・アイデンティティの既存のポリシー・ラベルを確認するには、「DBA_DV_POLICY_LABELビュー」で説明されている |
例
BEGIN DBMS_MACADM.DELETE_POLICY_LABEL( identity_factor_name => 'App_Host_Name', identity_factor_value => 'Sect2_Fin_Apps', policy_name => 'Access Locations', label => 'Sensitive'); END; /
20.6 UPDATE_MAC_POLICYプロシージャ
UPDATE_MAC_POLICY
プロシージャは、ファクタのラベルまたはOracle Label Securityセッション・ラベルを算出する際にラベルをマージするアルゴリズムを指定します。
構文
DBMS_MACADM.UPDATE_MAC_POLICY( policy_name IN VARCHAR2, algorithm IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-7 UPDATE_MAC_POLICY
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
既存のポリシーの名前。 現行のデータベース・インスタンスで既存のポリシーを確認するには、「DBA_DV_MAC_POLICYビュー」で説明されている |
|
Oracle Label Securityで2つのラベルをマージしている場合のマージ・アルゴリズム。使用可能なアルゴリズムのリストは、表20-2を参照してください。 |
例
BEGIN DBMS_MACADM.UPDATE_MAC_POLICY( policy_name => 'Access Locations', algorithm => 'LUI'); END; /