C Global Data Services制御ユーティリティ(GDSCTL)コマンド・リファレンス

この付録では、Global Data ServicesまたはOracle Sharding構成で使用するためのGlobal Data Servicesユーティリティ(GDSCTL)・コマンドのすべてのリファレンス情報を示します。

C.1 add brokerconfig

Oracle Data Guard Broker構成をGlobal Data Servicesプールに追加します。

構文

add brokerconfig -connect connect_identifier 
                 [-pwd password]  
                 [-gdspool gdspool_name] 
                 [-region region_name] 
                 [-savename]
                 [-force]

オプション

表C-1 GDSCTL add brokerconfigのオプション

オプション 説明

-connect connect_identifier

ブローカ構成のデータベースの接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

-force

指定した場合、既存のGDS構成が削除されます。既存の実行中のSDBが削除されるため、SDB全体を削除する場合にのみ使用してください。

-gdspool gdspool_name

Oracle Data Guard Broker構成を追加するプール。

指定したGlobal Data Servicesプールがデータベースまたは別の構成にすでに含まれている場合、GDSCTLからエラーが返されます。

-pwd password

GSMUSERのパスワード。-pwdを指定しない場合は、パスワードを入力するよう求められます。

-region region_name

データベースが属しているGlobal Data Servicesリージョン。リージョンを指定する場合、すべてのデータベースがそのリージョンに追加されます。リージョンを指定しない場合、すべてのデータベースはUNASSIGNEDのリージョンを使用して追加されます。リージョンがUNASSIGNEDの場合、modify databaseコマンドを使用してリージョンを変更する必要があります。

-savename

このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、-connectオプションで指定されたネット・サービス名をGlobal Data Servicesカタログに格納します。

使用上の注意

  • add brokerconfigコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用して、プール管理者権限を持つユーザー(GSMUSERデータベース・アカウント)としてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。CONNECTコマンドを使用して、ブローカ構成を追加するデータベースのGSMUSERに接続する必要があります。

  • GDSプールにすでにデータベースまたは他の構成が含まれている場合、エラーが返されます。-regionを指定した場合、プライマリ・データベースのリージョンのみが定義されます。カタログに複数のリージョンが存在する場合、スタンバイのGDSリージョン・プロパティは割り当てられません。ユーザーは、modify databaseを使用してGDSリージョンを指定する必要があります。

DB1データベース用のOracle Data Guard Broker構成をGlobal Data ServicesプールMYREADERFARMおよびWESTリージョンに追加します。

GDSCTL> add brokerconfig -connect 192.168.1.1:1521:sid -region west -gdspool myreaderfarm

例外またはエラー・コード

このコマンドを不適切に使用すると、GDSCTLから次に示すエラーが返されます。

表C-2 GDSCTL add brokerconfigの例外またはエラー・コード

例外 説明

ERROR-44866

1つのプールに含めることができるのは1つのData Guard Broker構成のみです。Global Data ServicesプールにすでにOracle Data Guard Broker構成が含まれている場合、GDSCTLからエラー44866が返されます。この場合、Oracle Data Guardを使用してデータベースを追加する必要があります。

C.2 add cdb

CDBをシャード・カタログに追加します。

構文

add cdb -connect connect_identifier
         [-pwd password]
         [-savename]
         [-cpu_threshold cpu]
         [-disk_threshold disk]
         [-rack rack_id]
         [-force]

オプション

表C-3 GDSCTL add cdbのオプション

オプション 説明
-connect connect_identifier

シャードとして追加するデータベースの接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

-pwd password

GSMUSERパスワードを入力します。指定しない場合、ユーザーはパスワードの入力を求められます。

-savename

ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、-connectオプションで指定されたネット・サービス名をシャード・カタログに格納します。

-force

指定した場合、既存のGDS、およびこのシャードに関する情報を含むシャードとシャード・カタログのシャーディング構成がリライトされます。

-cpu_threshold cpu

CPU使用率割合のしきい値を指定します。

-disk_threshold disk

同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。

-rack rack_id

ラック(ハードウェア・キャビネット)の識別子または同様の可用性特性を持つノードの別の物理的なグループを指定します。指定した場合、GDSは、レプリケートされたデータを含むデータベースが同じラックに配置されないようにすることを強制します。これが不可能な場合、エラーが発生します。

使用上の注意

ADD CDBは、CDBに関するメタデータをシャーディング・カタログに追加します。このコマンドは、ADD SHARDコマンドで-cdbオプションを指定して、PDBをシャードとしてデプロイする場合にのみ必要です。サポートされるPDBシャードはCDBにつき1つのみです。

db11という名前のCDBをシャード・カタログに追加します。

GDSCTL> add cdb -connect db11 -pwd gsmuser_pwd

C.3 add credential

シャード・ジョブを実行するためのリモート・スケジューラ・エージェントで使用できる資格証明を追加します。

構文

add credential -credential credential_name 
               -osaccount account_name
               -ospassword password
              [-windows_domain domain_name]

オプション

表C-4 GDSCTL add credentialのオプション

オプション 説明

-credential credential_name

追加する資格証明の名前を指定します。

-osaccount account_name

リモート・ジョブに使用されるオペレーティング・システム・アカウントを指定します。

-ospassword password

アカウントの対応するパスワードを指定します。

-windows_domain domain_name

Windowsアカウントを指定した場合、そのアカウントの対応するドメイン名を指定します。

使用上の注意

このコマンドは、管理コマンドに応じて、シャードされたホスト上でジョブの実行に使用する資格証明を追加します。オペレーティング・システム・アカウントは、OSDBAグループに存在するリモート・ホストで有効なアカウントである場合があります。このアカウントは、他の目的に使用されないかぎり、対話型ログインを有効にする必要はありません。必要に応じて、特定の非対話型アカウントをリモート・スケジューラ用に作成できます。OSパスワードは特定のアカウントに対して有効な現行パスワードである必要があります。

指定した資格証明がすでに存在する場合、このコマンドはエラーを返します。

east_region_credという名前の資格証明を追加します。

GDSCTL> add credential –credential east_region_cred –osaccount agent_user
 –ospassword password

C.4 add database

データベースをGlobal Data ServicesリージョンおよびGlobal Data Servicesプールに追加します。

構文

add database -connect connect_identifier 
            [-region region_name]
            [-gdspool gdspool_name]
            [-pwd password]
            [-savename]
            [-cpu_threshold cpu] 
            [-disk_threshold disk]

オプション

表C-5 GDSCTL add databaseのオプション

オプション 説明

-connect connect_identifier

追加するデータベースの接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

-cpu_threshold cpu

CPU使用率割合のしきい値を指定します。

-disk_threshold disk

同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。

-gdspool gdspool_name

データベースが属するGlobal Data Servicesプール。

-pwd password

GSMUSERのパスワード。-pwdを指定しない場合は、パスワードを入力するよう求められます。

-region region_name

データベースが属するGlobal Data Servicesリージョン。

-savename

このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、-connectオプションで指定されたネット・サービス名をGlobal Data Servicesカタログに格納します。

使用上の注意

  • このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用して、プール管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。

  • -savenameが指定されない場合、GDSCTLは、構成をカタログに保存する前に、ネット・サービス名に指定されたものを完全接続文字列に置き換えます。

  • GDSCTLのデフォルトは、autovncrがカタログに対して有効であることです。autovncrがカタログに対して無効である場合、Global Data Servicesプールを構成してGlobal Data Services構成にデータベースを追加するには、それらのデータベースが実行されているノードが、データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストの一部である必要があります。add invitednode (add invitedsubnet)コマンドを使用して有効ノードを定義します。

データベースDB1をWESTリージョンおよびGlobal Data ServicesプールMYREADERFARMに追加します。

GDSCTL> add database -connect 127.0.0.1:1521:db1 -region west -gdspool
   myreaderfarm

IPアドレス接続文字列ではなく、myaliasを使用してデータベースを追加します。

GDSCTL> add database -connect myalias -gdspool myreaderfarm

例外またはエラー・コード

このコマンドを不適切に使用すると、GDSCTLから次に示すエラーが返されます。

表C-6 GDSCTL add databaseの例外またはエラー・コード

例外 説明

ERROR-44866

プールにすでにOracle Data Guard Broker構成が含まれている場合、GDSCTLからエラーが返されます。この場合、Oracle Data Guardを使用してデータベースを追加する必要があります。つまり、プールにOracle Data Guard Broker構成が含まれている場合、Data Guard Broker構成への追加によってのみデータベースをプールに追加できます。

ERROR-44868

追加するデータベースがOracle Data Guard Broker構成に含まれている場合、GDSCTLからエラーが返されます。この場合、add brokerconfig コマンドを使用する必要があります。

C.5 add file

後続のGDSCTLコマンドで使用できるカタログにファイルの内容を追加します。

構文

add file -file file_name 
         -source local_filename

オプション

表C-7 GDSCTL add fileのオプション

オプション 説明
-file file_name

追加するファイル・オブジェクトの名前を指定します。

-source local_filename

GDSCTLを実行しているマシンに対してローカルのファイルを指定するオペレーティング・システムのファイル名を指定します。

使用上の注意

このコマンドは、カタログに名前付きファイル・オブジェクトを作成し、ファイルを開いてカタログに内容を格納することでオペレーティング・システム・ファイルの内容をそのオブジェクトに関連付けます。オペレーティング・システム・ファイルの内容が変更される場合、MODIFY FILEコマンドを使用して内容をカタログにリロードできます。

指定したファイル・オブジェクトがすでに存在する場合、このコマンドはエラーを返します。

east_region_db_paramsという名前のファイルをローカル・ソース・ファイル/tmp/dbca_params.txtから追加します

GDSCTL> add file -file east_region_db_params -source /tmp/dbca_params.txt

C.6 add gdspool

Global Data ServicesプールをGlobal Data Servicesフレームワークに追加します。

構文

add gdspool -gdspool gdspool_name_list 
           [-users user_list]

オプション

表C-8 GDSCTL add gdspoolのオプション

オプション 説明

-gdspool gdspool_name_list

Global Data Servicesプール名のカンマ区切りリスト。

Global Data Servicesプールには、そのGDS構成内で一意の名前を付ける必要があります。作成時にプールの名前を指定しない場合、その名前はデフォルトでoradbpoolになります。プール名の長さは最大30バイトで、任意の有効な識別子(先頭は英字でその後に0個以上のASCII英数字またはアンダースコア(_)を続ける)を使用できます。

-users user_list

プール管理者ロールを付与されるユーザーのカンマ区切りリスト。

使用上の注意

  • デフォルトのGDSプールのDBPOOLORAは、create gdscatalogを使用してGDSカタログが作成されるときに自動的に作成されます。

  • このコマンドを実行する前に、connect コマンドを使用して、Global Data Services管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。

  • GDSCTLのデフォルトは、autovncrがカタログに対して有効であることです。autovncrがカタログに対して無効である場合、Global Data Servicesプールを構成してGlobal Data Services構成にデータベースを追加するには、それらのデータベースが実行されているノードが、データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストの一部である必要があります。add invitednode (add invitedsubnet)コマンドを使用して有効ノードを定義します。

MYREADERFARMという名前のGlobal Data Servicesプールを構成に追加します。

GDSCTL> add gdspool -gdspool myreaderfarm

C.7 add gsm

グローバル・サービス・マネージャをGlobal Data Servicesフレームワークに追加します。

構文

add gsm -gsm gsm_name
        -catalog connect_id
       [-pwd password]
       [-wpwd password]
       [-region region_name]
       [-localons ons_port]
       [-remoteons ons_port]
       [-listener listener_port]
       [-endpoint gmsendpoint]
       [-remote_endpoint remote_endpoint]
       [-trace_level level]

オプション

表C-9 GDSCTL add gsmのオプション

オプション 説明

-catalog connect_id

Global Data Servicesカタログ・データベースの接続識別子を指定します。ネットワーク・サービス名を指定する場合、それはローカル・ネーミング・メソッドによって、追加されるグローバル・サービス・マネージャがカタログ・データベースに接続できるようにする接続記述子に解決できる必要があります。

-endpoint gsmendpoint

グローバル・サービス・マネージャがクライアント接続リクエストをリスニングするプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。

-gsm gsm_name

追加するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前を指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名( set gsmコマンドで指定)を使用します。

-listener listener_port

リスナー・ポートを指定します。デフォルト・ポートは1522です。

-localons ons_port

ローカルONSポートを指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはデフォルトのONSポート(ほとんどのプラットフォームで6123)を使用します。

-pwd password

GSMCATUSERのパスワードを指定します。パスワードを指定しないと、パスワードの入力を求められます。

-region region_name

グローバル・サービス・マネージャが属するリージョンを指定します。region_nameの値は、既存のGlobal Data Servicesリージョンの名前と一致する必要があります。リージョンを指定しない場合、GDSCTLはリージョンを割り当てずにグローバル・サービス・マネージャを追加します。

-remote_endpoint remote_endpoint

グローバル・サービス・マネージャがデータベース登録リクエストを受信し、構成内の他のグローバル・サービス・マネージャと通信するために使用するプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。

-remoteons ons_port

リモートONSポートを指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはデフォルトのONSポート(ほとんどのプラットフォームで6234)を使用します。

-trace_level level

グローバル・サービス・マネージャのトレース・レベル(Oracleサポート・サービスの指示により使用)を指定します。

-wpwd password

グローバル・サービス・マネージャ・ウォレットを保護するパスワードを指定します。ウォレット・パスワードを指定しない場合、かわりにシステム生成パスワードが使用されます。このオプションでパスワードを指定した場合、そのパスワードを提供しないとウォレットを変更できなくなります。

使用上の注意

  • このコマンドを使用する際、Global Data Servicesカタログ・データベースを指定する必要があります。

  • このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャを追加するコンピュータでローカルに実行する必要があります。

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを追加するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。

  • このコマンドを実行すると、GDSCTLはGlobal Data ServicesカタログにGSMCATUSERユーザーとして接続し、GSMCATUSERのパスワードを入力するよう求めます。

Global Data Serviceカタログ・データベースDB1の場所を指定して、gsm1という名前のグローバル・サービス・マネージャを追加します。

GDSCTL> add gsm -gsm gsm1 -catalog 127.0.0.1:1521:db1

C.8 add invitednode (add invitedsubnet)

Global Data Servicesカタログ・データベースに直接接続を確立して、最初のグローバル・サービス・マネージャを起動する前に、ホスト・アドレスまたはサブネット情報をカタログ内の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストに追加します。

構文

add {invitednode | invitedsubnet}
            [-group group_name] 
            [-catalog catalog_dbname [-user user_name/password]]
          vncr_id

オプション

表C-10 GDSCTL add invitednode (add invtitedsubnet)のオプション

オプション 説明

-catalog catalog_dbname

Global Data Servicesカタログ・データベースのネット別名または接続文字列を指定します。無効なアドレスまたは接続文字列を入力すると、GDSCTLは、connect コマンドを使用して作成済の事前に確立されている接続を使用します。

-group group_name

許可されたノードのグループを定義する別名を指定します。この別名は、許可されたノードに関連する他のコマンドで参照されます。

-user user_name[/password]

カタログ・データベースのGlobal Data Services管理者のユーザー資格証明を指定します。ユーザーまたはパスワードを指定しないと、GDSCTLからこの情報の入力を求められます。

vncr_id

グローバル・サービス・マネージャに登録できるノードのリストを指定します。リストには、IPv4およびIPv6アドレスのホスト名またはCIDR表記を含めることができます。ワイルドカード形式(*)は、IPv4アドレスでサポートされます。リストにホスト名があると、そのホスト名にマップされたすべてのIPアドレスが含まれることになります。ホスト名は、パブリック・ネットワーク・インタフェースと一致している必要があります。

使用上の注意

  • このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用して、プール管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。

  • GDSCTLのデフォルトは、autovncrがカタログに対して有効であることです。autovncrがカタログに対して無効である場合、Global Data Servicesプールを構成してGlobal Data Services構成にデータベースを追加するには、それらのデータベースが実行されているノードが、データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストの一部である必要があります。add invitednode (add invitedsubnet)コマンドを使用して有効ノードを定義します。

  • VNCRは、指定されたIPアドレスからOracleサービスへのアクセスを許可したり、拒否します。VNCRの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

ネットマスク255.255.255.248をカタログに追加します。

GDSCTL> add invitednode 255.255.255.248 

サーバーeast1.example.comをカタログの別名グループEAST_SRVに追加します。

GDSCTL> add invitednode east1.example.com

サーバーeast2.example.comをカタログの別名グループEAST_SRVに追加します。

GDSCTL> add invitednode east2.example.com

C.9 add region

リージョンをGlobal Data ServicesフレームワークまたはOracle Sharding構成に追加します。

構文

add region -region region_list 
          [-buddy region_name]

オプション

表C-11 GDSCTL add regionのオプション

オプション 説明

-buddy region_name

バディ・リージョンの名前を指定します。

-region region_list

Global Data Servicesリージョン名のカンマ区切りリストを指定します。

Global Data Servicesリージョンの名前は、対応するGlobal Data Services構成内で一意である必要があります。最初のリージョンの作成時に名前を指定しない場合、そのリージョンにはoraregionというデフォルト名が付けられます。リージョン名の長さは最大30文字で、任意の有効な識別子(先頭は英字でその後に0個以上のASCII英数字またはアンダースコア(_)を続ける)を使用できます。

使用上の注意

  • Global Data Servicesカタログがcreate gdscatalogコマンドで作成されると、デフォルトのREGIONORAリージョンが自動的に作成されます。

  • このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用して、Global Data Services管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります

2つのGlobal Data ServicesリージョンEASTおよびWESTを現在の構成に追加します。

GDSCTL> add region -region east,west

C.10 add service

グローバル・サービスをGlobal Data Servicesプールに追加します。

構文

add service -service service_name
           [-gdspool gdspool_name]
           {-preferred_all | -preferred dbname_list [-available dbname_list] }
           [-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY 
           [-region_failover]}]
           [-role {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY [-failover_primary] | 
              LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY}]
           [-lag {lag_value | ANY}]
           [-notification {TRUE | FALSE}]
           [-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT}]
           [-dtp {TRUE | FALSE}]
           [-sql_translation_profile stp_name] 
           [-clbgoal {SHORT | LONG}]
           [-tafpolicy {BASIC | NONE | PRECONNECT}]
           [-policy policy]
           [-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION}]
           [-failovermethod {NONE | BASIC}]
           [-failoverretry failover_retries]
           [-failoverdelay failover_delay]
           [-edition edition_name] 
           [-commit_outcome {TRUE | FALSE}]
           [-retention retention_seconds]
           [-session_state {DYNAMIC | STATIC}] 
           [-replay_init_time replay_init_time]
           [-pdbname pdbname]
           [-drain_timeout]
           [-stop_option]

オプション

表C-12 GDSCTL add serviceのオプション

オプション 説明

-available dbname_list

優先データベースが使用できない場合に、サービスが実行される使用可能なデータベースのカンマ区切りリストを指定します。使用可能なインスタンスのリストは指定できません。データベースのみです。modify serviceコマンドを-server_poolパラメータとともに使用して、インスタンス・レベルの優先を指定できます。

使用可能なデータベースのリストは、優先データベースのリストと相互に排他である必要があります。

このオプションは、-preferred_allオプションとともに使用できません

-clbgoal {SHORT | LONG}

接続ロード・バランシングの目標。ランタイム・ロード・バランシングを使用する場合、または統合された接続プールを使用する場合は、このパラメータの値としてSHORTを使用します。サービスのノードごとにセッション数でバランスを取る長時間の接続(バッチ・ジョブなど)の場合は、このパラメータの値としてLONGを使用します。

このオプションのデフォルト値はSHORTです。

-commit_outcome {TRUE | FALSE}

トランザクション・ガードを有効化します。TRUEに設定すると、トランザクションのセッションがリカバリ可能な停止により失敗したときに、トランザクションのコミット結果にアクセスできます。

—drain_timeout

排出時間を秒単位で設定します。

-dtp {TRUE | FALSE}

このサービスの分散トランザクション処理を有効化するかどうかを示します。このサービスは、ポリシー管理データベースではサービスに、管理者管理データベースの単一ノードでは優先サービスになります。

-edition edition_name

サービスの初期セッション・エディションを指定します。

サービスにエディションを指定すると、そのサービスを指定するそれ以降のすべて接続で、初期セッション・エディションとしてこのエディションが使用されます。ただし、セッション接続で異なるエディションを指定した場合は、そのセッション接続で指定したエディションが初期セッション・エディションとして使用されます。

GDSCTLは、指定されたエディション名の妥当性をチェックしません。接続中、接続ユーザーは指定されたエディションのUSE権限を持っている必要があります。そのエディションが存在しないか、接続ユーザーが指定されたエディションのUSE権限を持たない場合は、エラーが発生します。

-failover_primary

-roleオプションをPHYSICAL_STANDBYに設定する場合、このオプションを使用してサービスによるプライマリ・データベースへのフェイルオーバーを有効にできます。

-failoverdelay failover_delay

アプリケーション・コンティニュイティおよびTAF向けに、このパラメータは、フェイルオーバー時の各インシデントの再接続試行間の遅延(秒)を指定します。

-failovermethod {NONE | BASIC}

TAFフェイルオーバー・メソッド(下位互換性維持のためのみ)。

ファイルオーバー・タイプ(-failovertype)をNONE以外の値に設定した場合は、このパラメータでBASICを選択する必要があります。

-failoverretry failover_retries

アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFの場合は、事象が発生した後に接続を試行する回数が、このパラメータによって決定されます。

-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION}

フェイルオーバー・タイプを指定します。

Javaのアプリケーション・コンティニュイティを有効化するには、このパラメータをTRANSACTIONに設定します。OCIに対して透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)を有効化するには、このパラメータをSELECTまたはSESSIONに設定します。

-gdspool gdspool_name

サービスを追加するGlobal Data Servicesプールの名前を指定します。プール名を指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されているgdspoolが1つのみの場合、アクセス権が付与されたこのgdspoolがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-lag {lag_value | ANY}

サービスのラグを秒単位で指定します。キーワードANYを使用して、ラグ時間の上限がないことを示します。このパラメータは、このサービスのプロバイダに許容される最大ラグを指定します。サービスは、ラグがこの値を超えるデータベースでは提供されません。

lagのデフォルト値はANYです。

-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY}

サービス・リージョン・ローカリティを指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはデフォルト値のANYWHEREをサービスに使用します。

-notification {TRUE | FALSE}

OCI接続に対して高速アプリケーション通知(FAN)を有効化します。

-pdbname pdb_name

プラガブル・データベース名を指定します。

-policy {AUTOMATIC | MANUAL}

サービスの管理ポリシーを指定します。

AUTOMATIC(デフォルト)を指定する場合、計画された再起動の場合も障害の発生後の場合もデータベースが再起動すると、サービスが自動的に起動します。自動再起動はサービス・ロールの影響も受けます。

MANUALを指定する場合、データベースの計画された再起動時にサービスが自動的に再起動されることはありません。MANUALを設定しても、サービスは実行中にグローバル・サービス・マネージャによって監視され、障害が発生すると再起動されます。

-preferred dbname_list

サービスが実行される優先データベースのカンマ区切りリストを指定します。優先インスタンスは指定できません。データベースのみです。modify serviceコマンドを使用して、インスタンス・レベルの優先を指定できます。

優先データベースのリストは、使用可能なデータベースのリストと相互に排他である必要があります。

このオプションは、-preferred_allオプションとともに使用できません

-preferred_all

Global Data Servicesプール内のすべてのデータベースが優先データベースであることを指定します。その後プールに追加するデータベースは、このサービスの優先データベースとして構成されます。

このオプションは、-preferredオプションおよび-availableオプションとともに使用できません

-region_failover

サービスでリージョン・フェイルオーバーが有効であることを示します。このオプションは、-localityオプションにLOCAL_ONLYを指定する場合にのみ使用できます。

-replay_init_time replay_init_time

アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータは時間(秒)を指定し、その時間の経過後はリプレイは開始できません。デフォルト値は300秒です。

-retention retention_seconds

commit_outcomeがTRUEに設定される場合、このパラメータによってコミットの結果がデータベースに保持される時間(秒)が決まります。

-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT}

ランタイム・ロード・バランシングの目標(ロード・バランシング・アドバイザ)。応答時間に基づいて接続のバランスを取るには、このパラメータをSERVICE_TIMEに設定します。スループットに基づいて接続のバランスを取るには、このパラメータをTHROUGHPUTに設定します。

このオプションを使用しない場合、ランタイム・ロード・バランシングの目標のデフォルト値は、SERVICE_TIMEになります。

-role {[PRIMARY] | [PHYSICAL_STANDBY] [-failover_primary] | [LOGICAL_STANDBY] |[SNAPSHOT_STANDBY]}

このサービスがデータベースで起動するためにデータベースに付与されている必要のあるデータベース・ロールを指定します。これは、Oracle Data Guard Broker構成を含むGlobal Data Servicesプールにのみ適用されます。

関連項目: データベース・ロールの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください

-service service_name

グローバル・サービスの名前を指定します。

add serviceコマンドで指定するサービス名は、ドメイン修飾することも(sales.example.comなど)、しないことも(salesなど)可能です。指定した名前がドメイン修飾されていない場合、サービスはデフォルトのドメイン名である<GDS_pool_name>.<GDS_configuration_name>を使用して作成されますが、サービスを管理する後続のgdsctlコマンドでは、より短いドメイン修飾なしの名前を使用できます。指定した名前がドメイン修飾されている場合、サービスを管理するために使用する後続のすべてのgdsctlコマンドで、完全修飾ドメイン・サービス名を使用する必要があります。

グローバル・サービス名は、GDSプール内で一意である必要があり、ドメイン修飾されている場合はGDS構成内でも一意である必要があります。グローバル・サービスは、データベースに同じ名前のローカル・サービスまたはグローバル・サービスがすでに存在する場合、そのデータベースで作成できません。

グローバル・サービス名には、英数字、アンダースコア(_)およびピリオド(.)を含めることができます。最初の文字は英数字にする必要があります。グローバル・サービス名の長さは最大64文字です。ドメイン修飾されたグローバル・サービス名の長さは、最大250文字です。

グローバル・サービスに接続するために使用されるOracle Net接続記述子には、ドメイン修飾されたサービス名を含める必要があります。

-session_state {DYNAMIC | STATIC}

アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータはトランザクション型ではないセッションの状態がアプリケーションによって変更されるかどうかを指定します。ほとんどのアプリケーションにDYNAMICの設定をお薦めします。

-sql_translation_profile stp_name

Oracle以外のデータベースからOracleデータベースにアプリケーションを移行したら、このオプションを使用して、追加するサービスのSQL翻訳プロファイルを指定します。

このオプションは、DBMS_SERVICEサービス属性のSQL翻訳プロファイル・パラメータに対応します。

注意:

  • SQL翻訳機能を使用するには、事前にすべてのサーバー側アプリケーション・オブジェクトおよびデータをOracle Databaseに移行しておく必要があります。

  • SQL翻訳プロファイルを表示するには、config serviceコマンドを使用します。

関連項目: SQL翻訳の詳細は、Oracle Database SQL翻訳および移行ガイドを参照してください

—stop_option

デフォルトの停止オプションをNONEIMMEDIATEまたはTRANSACTIONALに設定します

-tafpolicy {BASIC | NONE }

TAFポリシーの指定(管理者管理データベースのみ)。

sales_reportという名前のサービスを、ローカリティに値ANYWHEREを指定してGlobal Data ServicesプールMYREADERFARMに追加します。

GDSCTL> add service -gdspool myreaderfarm -service sales_report -locality ANYWHERE

daily_sales_reptという名前のサービスを、優先インスタンスがDB1に設定され、使用可能なインスタンスがDB3とDB4に設定されたGlobal Data ServicesプールMYDGPOOLに追加します。サービスはBASICトランザクション・フェイルオーバー・ポリシーを使用します。

GDSCTL> add service -gdspool mydgpool -s daily_sales_rept -preferred db1 
  -available db3,db4 -tafpolicy BASIC

C.11 add shard

シャードをシャード・カタログに追加します。

構文

add shard -connect connect_identifier
         [-pwd password]
         [-savename]
         [-region region_name] 
         [-force]
         [-cdb cdb_name] 
         [-cpu_threshold cpu]
         [-disk_threshold disk]
         [{-shardgroup shardgroup_name | -shardspace shardspace_name}]
         [-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}]
         [-rack rack_id]
         [-replace old_db_name]
         [-gg_service (http|https):ogg_host:sm_port/GGHOME_directory]

オプション

表C-13 GDSCTL add shardのオプション

オプション 説明
-connect connect_identifier

シャードとして追加するデータベースの接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

-pwd password

GSMUSERパスワードを入力します。指定しない場合、ユーザーはパスワードの入力を求められます。

-savename

ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、-connectオプションで指定されたネット・サービス名をシャード・カタログに格納します。

-region region_name

このシャードが属するGDSリージョンを指定します。このパラメータは、ユーザー定義のシャーディングにのみ有効です。他の共有方法の場合、シャードグループごとに指定します。

-force

指定した場合、既存のGDS、およびこのシャードに関する情報を含むシャードとシャード・カタログのシャーディング構成がリライトされます。

-cdb cdb_name

このパラメータを使用する場合、シャードはPDBである必要があり、CDBがカタログにすでに存在している必要があります。

-cpu_threshold cpu

CPU使用率割合のしきい値を指定します。

-disk_threshold disk

同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。

{-shardgroup shardgroup_name | -shardspace shardspace_name}

このシャードが追加されるシャードグループまたはシャード領域の名前を指定します。

ユーザー定義のシャード構成でこのコマンドを使用する場合、-shardspaceを使用します。システム定義の複合シャーディング構成では、-shardgroupを使用します。

-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}

デプロイメント後にシャードグループに追加されたシャードに割り当てるロールを指定します。このパラメータは、Data Guardレプリケーションでのみ使用します。指定したロールは、デプロイメント後にシャードに割り当てられます。有効な値は次のとおりです。

  • PRIMARY – シャードはプライマリ・データベースとしてデプロイする必要があります

  • STANDBY – シャードはData Guardスタンバイ(マウント済)としてデプロイする必要があります

  • ACTIVE_STANDBY – シャードはActive Data Guardスタンバイとしてデプロイする必要があります

このパラメータを指定しない場合、デフォルト値はSTANDBYです

-rack rack_id

ラック(ハードウェア・キャビネット)の識別子または同様の可用性特性を持つノードの別の物理的なグループを指定します。指定した場合、GDSは、レプリケートされたデータを含むデータベースが同じラックに配置されないようにすることを強制します。これが不可能な場合、エラーが発生します。

-replace old_db_name

このパラメータは、古いシャードを置換するときに、そのdb_unique_nameを指定します。ADD SHARDコマンドの既存のパラメータ(connectなど)は、新しい(置換)シャードの属性を参照する必要があります。

このパラメータは、Oracle GoldenGate環境ではサポートされません。

-gg_service (http|https):ogg_host:sm_port/deployment

このパラメータはOracle GoldenGateレプリケーションでは必須で、このシャードでGoldenGateレプリケーションを管理するGoldenGate管理サーバーのURIを指定します。形式は次のとおりです。例:

shard1.example.com:9005/shard1

使用上の注意

add shardを実行する前に、『Oracle Shardingの使用』の説明に従い、validateShardプロシージャを実行して、シャードを検証する必要があります

  • DEPLOYコマンドの実行後、シャードはシャードされたデータベースの一部になります(-replaceが指定されている場合を除く)。

  • ADD SHARDは、GDSにデータベース(シャード)のみを登録します。レプリケーションは新しく追加したデータベースに構成されず、DEPLOYが実行されるまで、他のデータベースのデータは分散されません。

  • Data Guardレプリケーションの場合、シャードをスタンバイとして既存のData Guard構成に追加できます。データを再シャードする必要はありません。追加されるシャードは構成に適した状態であると予想されます。スタンバイはプライマリからクローンし、同じDBIDである必要があります。ユーザーがデプロイを実行すると、DBIDを使用して既存のプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースを互いに一致させ、ブローカ構成を形成します。ブローカが構成されていない場合は構成し、構成されている場合は、正しく構成されていることを検証します。ブローカが構成されると、Data Guardが機能し、スタンバイがオンラインになる前に、必要に応じてスタンバイでキャッチアップを実行できるようにします。

  • Oracle ShardingでのOracle GoldenGateの使用の詳細は、Fusion Middleware Oracle GoldenGate Microservices Architectureの使用ガイドのOracle GoldenGate Shardingの使用を参照してください。

  • -replaceパラメータを使用する場合、使用方法の詳細は、『Oracle Shardingの使用』を参照してください。

シャードをDB11データベースのシャードグループGROUP1に追加します。

GDSCTL> add shard –connect db11 –shardgroup group1

シャードSH1をデータベースDB11で置き換えます。

GDSCTL> add shard –replace sh1 –connect db11

C.12 add shardgroup

シャードグループをシャード領域に追加します。

構文

add shardgroup -shardgroup shardgroup_name 
              [-region region_name] 
              [-shardspace shardspace_name]
              [-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}]
              [-repfactor number]

オプション

表C-14 GDSCTL add shardgroupのオプション

オプション 説明

-shardgroup shardgroup_name

シャードグループの名前を指定します。この名前は、すべてのシャード領域間で一意である必要があります。

シャードグループ名は最大30文字の長さの英字(この後に0個以上の英数ASCII文字またはアンダースコア(_)を続ける)です。

-region region_name

リージョンの名前を指定します。指定しない場合は、デフォルトのリージョンが使用されます。

-shardspace shardspace_name

シャードグループを追加するシャード領域の名前を指定します。

-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}

デプロイメント後にシャードグループに追加されたシャードに割り当てるロールを指定します。このパラメータは、Data Guardレプリケーションでのみ使用します。有効な値は次のとおりです。

このパラメータを指定しない場合、デフォルト値はSTANDBYです

  • PRIMARY – シャードはプライマリ・データベースとしてデプロイする必要があります

  • STANDBY – シャードはData Guardスタンバイ(マウント済)としてデプロイする必要があります

  • ACTIVE_STANDBY – シャードはActive Data Guardスタンバイとしてデプロイする必要があります

-repfactor number

レプリケーション・ファクタ(このシャードグループに格納される各データのレプリカの数)を指定します。このパラメータはOracle GoldenGateレプリケーションでのみ使用可能で、CREATE SHARDCATALOGコマンドでレプリケーション・ファクタのデフォルト値が指定されていないかぎり必須です。GoldenGateではユーザー定義のシャーディングがサポートされないため、このパラメータはこのシャーディング方法には適用されません。

使用上の注意

このコマンドは、システム管理または複合シャーディングでのみ使用でき、ユーザー定義のシャーディングでは使用できません。

Oracle ShardingでのOracle GoldenGateの使用の詳細は、Fusion Middleware Oracle GoldenGate Microservices Architectureの使用ガイドのOracle GoldenGate Shardingの使用を参照してください。

GOLDシャード内のWESTリージョンにGROUP1シャードグループを追加します。

GDSCTL> add shardgroup -shardgroup group1 -region west –shardspace gold

C.13 add shardspace

シャード領域をシャード・カタログに追加します。

構文

add shardspace -shardspace shardspace_name 
              [-chunks number] 
              [-protectmode dg_protection_mode]

オプション

表C-15 GDSCTL add shardspaceのオプション

オプション 説明
-shardspace shardspace_name

シャード領域の名前を指定します。

シャード領域名は最大30文字の長さの英字(この後に0個以上の英数ASCII文字またはアンダースコア(_)を続ける)です。

-chunks number

シャード領域の一意のチャンクの数を指定します。-chunksの値は、任意のシャード領域の最大のシャードグループのサイズの2倍より大きくする必要があります。

このパラメータはユーザー定義のシャーディングには適用されません。シャード領域のすべてのシャードグループには同じ数のチャンクが含まれています。このパラメータを指定しない場合、デフォルトのチャンクの数は、最初のDEPLOYコマンドの実行時に決定され、最大数のデータベースを使用したシャードグループのデータベースごとに120です。

-protectmode dg_protection_mode

Data Guard保護モード(MAXPROTECTIONMAXAVAILABILITYまたはMAXPERFORMANCE (デフォルト))を指定します。このパラメータはOracle GoldenGateレプリケーションには適用されません。

使用上の注意

このコマンドは、ユーザー定義のシャーディング、複数のシャード領域を前提とする複合シャーディング、および現在の構成に他のシャード領域が存在しない場合のシステム管理シャーディングに適用されます。

GOLDシャード領域をData Guard MAXAVAILABILITY保護モードで追加します。

GDSCTL> add shardspace –shardspace gold –protectmode maxavailability

C.14 config

構成に定義されたすべてのコンポーネントの構成データを表示します。

構文

config [-support]

オプション

表C-16 GDSCTL configのオプション

オプション 説明
-support

指定した場合、GDSCTL出力にサポートのための追加情報が表示されます。

使用上の注意

このコマンドを使用する場合、コンポーネント(カタログ・データベース以外)が起動されているかどうかは重要ではありません。表示される構成データは、カタログ・データベースから取得されます。

構成に定義されたすべてのコンポーネントの構成データを表示します。

GDSCTL> config

C.15 config cdb

指定したCDBのプロパティを表示します。

構文

config cdb [-cdb cdb_name]

オプション

表C-17 GDSCTL config cdbのオプション

オプション 説明
-cdb cdb_name

CDBの名前を指定します。

cdb1という名前のCDBに関する情報を表示します。

GDSCTL> config cdb -cdb cdb1 

Name: tstsdbyb 
Connection string: (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=cdb1host)(PORT=1521))
(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=cdb1.example.com))) 
SCAN address: 
ONS remote port: 0 
Disk Threshold, ms: 20 
CPU Threshold, %: 75 
Version: 18.0.0.0 
Rack: 

C.16 config chunks

指定したチャンクのプロパティを表示します。

構文

config chunks [-support] 
            ( [-shard shd] | [-shardgroup sh] | [-show_reshard] | [-cross_shard] )
            ( [-chunk chunk_id] | [-key key [-superkey superkey] ) 

オプション

表C-18 GDSCTL config chunksのオプション

オプション 説明
-chunk chunk_id

数値のチャンクIDを指定します。

-cross_shard

クロスシャード配置を表示します。

-key key

シャーディング・キー

-shard shd

シャードの名前。

-shardgroup sh

シャードグループの名前。

-show_reshard

実行中のチャンク管理操作の情報を表示します。

-superkey superkey

シャーディング・スーパー・キー。これは、複合シャーディング方法でのみ必要です。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

使用上の注意

config chunksコマンドは、データベース・シャードおよびそれらに含まれるチャンクをすべてリストします。レプリケートされたチャンクを含むスタンバイが存在する場合、一部のチャンクは複数回リストされます。

config chunksの出力内容を次に示します。

GDSCTL> config chunks

Chunks
------------------------
Database                      From      To        
--------                      ----      --        
sh1a                          1         10        
sh1b                          1         10

C.17 config credential

シャード・ジョブに現在使用可能なリモート資格証明を表示します。

構文

config credential [-support] 

オプション

表C-19 GDSCTL config credentialのオプション

オプション 説明
-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

使用上の注意

このコマンドは、シャーディング・ジョブの実行に使用できるすべての既存のリモート資格証明を表示します。

資格証明を表示します。

GDSCTL> config credential

Name            Username Windows domain 
--------------- -------- -------------- 
CREDENTIAL_ONE  OraUser  
CREDENTIAL_TWO  OraUser2 

C.18 config database

カタログに格納されている、指定されたデータベースの静的構成データを表示します。

構文

config database [-support] 
                [-database db_name] 

オプション

表C-20 GDSCTL config databaseのオプション

構文 説明

-database db_name

データベースの名前を指定します。データベース名を指定しない場合、GDSCTLでは、Global Data Services構成のすべてのデータベースの構成データが表示されます。

-support

GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

Global Data Services構成のすべてのデータベースについてカタログに格納されている静的構成データを表示します。

GDSCTL> config database

gdsctl config databaseコマンドは、次のような情報を返します。

Name     Pool     Status     Region
----     ----     ------     ------
dbcat    sales    Ok         east
dbcat1   sales    Ok         west
dbcat3   sales    Ok         west

C.19 config file

GDSCTLコマンドで指定できる、現在使用可能なファイル・オブジェクトを表示します。

構文

config file [-support]
            [-file file_name] 

オプション

表C-21 GDSCTL config fileのオプション

オプション 説明
-file file_name

ファイル・オブジェクトの名前。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

使用上の注意

指定したファイル・オブジェクトが存在しない場合、このコマンドはエラーを返します。

カタログ・データベースに定義されているファイルのリストを表示します。

GDSCTL> config file
Name
------
dbcfg1

C.20 config gdspool

カタログに格納されている、指定されたデータベース・プールの静的構成データを表示します。

構文

config gdspool [-support]
               [-gdspool gdspool_name]

オプション

表C-22 GDSCTL config gdspoolのオプション

構文 説明

-gdspool gdspool_name

データベース・プールの名前を指定します。データベース・プール名を指定しない場合、GDSCTLは、すべてのデータベース・プールの構成データを表示します。

-support

GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

カタログに格納されている、すべてのGlobal Data Servicesプールの静的構成データを表示します。

GDSCTL> config gdspool

gdsctl config gdspoolコマンドは、次のような出力を返します。

Name          Broker
----          ------ 
dbpoolora     No 
mkt           No 
sales         No 
marketing     No 

次のコマンドでは、Global Data Servicesプールmarketingの構成の詳細を表示します。

GDSCTL> config gdspool -gdspool marketing

前述の例は、次のような出力を返します。

GDS Pool administrators
------------------------
 
Databases
------------------------
dbcat2                         
dbcat1                         
dbcat3                         
 
 
Services
------------------------
sales_report                 
sales_analysis                 
sales_estimation                 
sales_peragent                 
sales_global

C.21 config gsm

カタログに格納されている、指定されたグローバル・サービス・マネージャの静的構成データを表示します。

構文

config gsm [-gsm gsm_name]
           [-support]

オプション

表C-23 GDSCTL config gsmのオプション

構文 説明

-gsm gsm_name

グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。グローバル・サービス・マネージャ名を指定しない場合、GDSCTLは、クラウド内のすべてのグローバル・サービス・マネージャの構成データを表示します。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

カタログに格納されている、グローバル・サービス・マネージャmygsmの静的構成データを表示します。

GDSCTL> config gsm -gsm mygsm

gdsctl config gsmコマンドは、次のような出力を返します。

Name: mygsm
Endpoint 1: (ADDRESS=(HOST=stcal.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp))
Endpoint 2: (ADDRESS=(HOST=stcal.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp))
Local ONS port: 6123
Remote ONS port: 6234
Region: east
Buddy
------------------------

C.22 config region

指定されたリージョンの静的構成データを表示します。

構文

config region [-region region_name]
              [-support]

オプション

表C-24 GDSCTL config regionのオプション

構文 説明

-region gsm_name

グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

指定されたリージョンの静的構成データを表示します。

GDSCTL> config region -region east

次のような出力が表示されます。

Name                          Buddy                        
----                          -----                        
east    

C.23 config sdb

カタログに格納されている、シャードされたデータベースの静的構成データを表示します。

構文

config sdb [-support]

オプション

表C-25 GDSCTL config sdbのオプション

オプション 説明
-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

config sdbの出力結果は、次のようになります。

GDSCTL> config sdb

GDS Pool administrators
------------------------

Replication Type
------------------------
Data Guard

Shard type
------------------------
System-managed

Shard spaces
------------------------
shardspaceora

Services
------------------------
oltp_ro_srvc
oltp_rw_srvc

C.24 config service

Global Data Servicesカタログに格納されている、データベース・プール内の指定されたサービスの静的構成データを表示します。

構文

config service [-gdspool gdspool_name]
               [-service service_name]
               [-support]

オプション

表C-26 GDSCTL config serviceのオプション

構文 説明

-gdspool gdspool_name

サービスを含むデータベース・プールの名前を指定します。名前を指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたgdspoolが1つのみであれば、これがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-service service_name

サービス名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、指定されたデータベース・プール内のすべてのサービスの構成データを表示します。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

ユーザーのGlobal Data Servicesプール内のすべてのサービスを表示します。

GDSCTL>config service 

gdsctl config serviceコマンドは、次のような情報を返します。

Name        Network name                  Pool     Started Preferred all
----        ------- ----                  ----     ------- --------- ---
sales_svc1  sales_svc1.sales.oradbcloud   sales    Yes     Yes          
sales_svc2  sales_svc2.sales.oradbcloud   sales    NO      Yes          
sales_svc3  sales_svc3.sales.oradbcloud   sales    Yes     Yes          
mkt_svc1    mkt_svc1.mkt.oradbcloud       mkt      NO     Yes          

Global Data Servicesカタログに格納されている、sales_svc1の静的構成データを表示します。

GDSCTL>config service -service sales_svc1

次のように返されます。

Name: sales_svc1
Network name: sales_svc1.sales.oradbcloud
Pool: sales
Started: Yes
Preferred all: Yes
Locality: ANYWHERE
Region Failover: No
Role: NONE
Primary Failover: No
Lag: ANY
Runtime Balance: SERVICE_TIME
Connection Balance: SHORT
Notification: Yes
TAF Policy: NONE
Policy: AUTOMATIC
DTP: No
Failover Method: NONE
Failover Type: NONE
Failover Retries: 
Failover Delay: 
Edition: 
PDB: 
Commit Outcome: 
Retention Timeout: 
Replay Initiation Timeout: 
Session State Consistency: 
SQL Translation Profile: 
 
 
Supported services
------------------------
Database            Preferred Status    
--------            --------- ------    
dbcat2              Yes       Enabled   
dbcat1              Yes       Enabled   
dbcat3              Yes       Enabled   

C.25 config shard

指定したシャードのプロパティを表示します。

構文

config shard -shard shard_name
            [-support]

オプション

表C-27 GDSCTL config shardのオプション

オプション 説明
-shard shard_name

シャードの名前を指定します。

-support

GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。

GDSCTL> config shard 

Name   Shard Group Status State    Region Availability 
----   ----------- ------ -----    ------ ------------ 
den17b dbs1        Ok     Deployed east   ONLINE
den17c dbs2        Ok     Deployed east   READ ONLY 

結果のState列には、次の値が示されます。

  • Created: そのシャードに対して、add shardまたはcreate shardが実行されたが、deployはまだ実行されていないことを示します。

  • Replicated: deployが実行され、Data Guard Broker構成が作成されたことを示します。シャードにその他のメタデータ(チャンクなど)はなく、シャードはまだシャード・ディレクタに登録されていません

  • Sharded: データベースがシャード・ディレクタに正常に登録されたことを示します。新しいシャードのチャンク・メタデータを作成しますが、自動リバランスは開始しません。ReplicatedからSharded以降に手動で変更するには、GDSCTL sync -database <shard_name>を実行します。このステップでは、この操作が内部的に行われています。

  • Deployed: すべてのDDL操作が完了し、シャードの稼働準備ができたことを示します。この時点で、予定されているすべてのチャンクの移動がバックグラウンドで開始されます。リバランスはバックグラウンド操作であるため、シャードはリバランスされていなくてもDeployedの状態に移行できます。

C.26 config shardgroup

指定したシャードグループのプロパティを表示します。

構文

config shardgroup [-shardgroup shardgroup_name]
                  [-support]

オプション

表C-28 GDSCTL config shardgroupのオプション

オプション 説明
-shardgroup shardgroup_name

シャードグループの名前を指定します。

-support

GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。

config shardgroupコマンドにより、次の出力が生成されます。

GDSCTL> config shardgroup –shardgroup northeast

Shard Group Chunks Region Shard space 
----------- ------ ------ ----------- 
dbs1        10     east   shd1 
dbs2        10     east   shd1  

シャードグループを指定すると、出力は次のようになります。

GDSCTL> config shardgroup -shardgroup dbs1 

Shard Group: dbs1 
Chunks: 10 
Replicas: 
Region: east 
Shard space: shd1   
Shards 
------------------------ 
Shard  Chunks 
-----  ------ 
den17b 10 

C.27 config shardspace

指定したシャード領域のプロパティを表示します。

構文

config shardspace [-shardspace shardspace_name]
                  [-support]

オプション

表C-29 GDSCTL config shardspaceのオプション

オプション 説明
-shardspace shardspace_name

シャード領域の名前を指定します。システム管理のシャーディングの場合は、オプションです。

-support

GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。

使用上の注意

このコマンドがユーザー定義のSDBで構成されたシャード領域で発行されたかどうかによって、出力内容は異なります。

config shardspaceコマンドにより、次の出力が生成されます

GDSCTL> config shardspace 

Shard space Chunks 
----------- ------ 
shd1        10 

シャード領域を指定した場合、次の形式で出力が返されます。

GDSCTL> config shardspace -shardspace silver

Shard Group Region Role 
----------- ------ ---- 
dbs1        east   Primary 
dbs2        east   Standby  
PROTECTION_MODE Chunks 
--------------- ------ 
MaxProtection   10 

C.28 config vncr

カタログに格納されている、登録用有効ノード・チェック(VNCR)の静的構成データを表示します。

構文

config vncr [-group group_name]
            [-support]

オプション

表C-30 GDSCTL config vncrのオプション

構文 説明
-group group_name

VNCRのグループを定義するグループの別名を指定します。

複数のADDコールで同じ別名を使用できます。

-support

GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

config vncrコマンドは、次のような情報を返します。

GDSCTL> config vncr

Name          Group ID
----          --------
192.0.2.1     group_name

C.29 configure

GDSCTLパラメータを設定します。

構文

configure [-gsmport port]
          [-timeout seconds]
          [-show]
          [-driver {THIN | OCI}] 
          [-resolve {IP | HOSTNAME | QUAL_HOSTNAME}] 
          [-log {ALL|OFF|INFO|FINE|FINER|FINEST|SEVERE|WARNING}]
          [-log_file log_file] 
          [-gsm gsm_name]
          [-showtime ON|OFF]
          [-verbose ON|OFF]
          [-save_config] 
          [-gsmdebug (1|0)]
          [-spool]
          [-width]

オプション

表C-31 GDSCTL configureのオプション

構文 説明
-driver THIN | OCI

Oracle JDBCドライバ。

-gsm gsm_name

現在のグローバル・サービス・マネージャの設定。

-gsmdebug (1|0)

グローバル・サービス・マネージャのデバッグ・モード。

-gsmport port

デフォルトのグローバル・サービス・マネージャ・ポート

-log {ALL | OFF | INFO | FINE | FINER | FINEST | SEVERE | WARNING}

ロギング・レベルの設定。デフォルトは、OFFです。

-log_file log_file

ログ・ファイルの場所の設定。デフォルトは$TNS_ADMIN/GDSTL.logです。

-resolve IP | HOSTNAME| QUAL_HOSTNAME

グローバル・サービス・マネージャ・エンドポイントのデフォルトのホスト解決。

-save_config

構成の変更をGSM.ORAに格納します。

-show

構成を表示します。

-showtime ON|OFF

タイム・スタンプを出力します。

-spool

スプーリングを有効にします。警告: セキュリティ上重要な情報がログ・ファイルに出力されます。

-timeout seconds

グローバル・サービス・マネージャ・リクエスト・タイムアウト(秒)

-verbose ON|OFF

詳細出力を有効または無効にします。デフォルト値はONです。

-width

コンソールの幅(文字数) (デフォルトは80)。

mygsmドライバをOCIに設定します。

configure -driver OCI mygsm

C.30 connect

グローバル・サービス管理環境を管理するための資格証明を指定します。GDSCTLを使用した特定の操作を行うには、資格証明を指定する必要があります。

構文

connect [user_name[/password]]@connect_identifier

オプション

表C-32 GDSCTL connectのオプション

構文 説明
connect_identifier

接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します(グローバル・サービス・マネージャのリストなど)。

password

指定されたユーザーのパスワードを指定します。パスワードを指定しないと、パスワードの入力を求められます。パスワードは入力されると不明瞭化されます。

user_name

接続するユーザーの名前を指定します。指定するユーザーは、Global Data Services管理者またはプール管理者のロールを持っている必要があります。ユーザー名を指定しないと、ユーザー名の入力を求められます。

使用上の注意

接続後に実行するコマンドに応じてGlobal Data Services管理者またはプール管理者の権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

警告:

接続コマンドのオプションとしてパスワードを指定することは、セキュリティ・リスクとなります。パスワードを省略し、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合にのみ入力することで、この危険を回避できます。

gsmadminユーザーとしてプライベート・クラウドに接続します。

GDSCTL> connect gsmadmin@mycloud
Enter password: 

ユーザー名とパスワードを指定せずに、接続記述子を使用して接続します。

GDSCTL> connect (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=myhost)(PORT=1521)))
Enter username: 

C.31 create catalog

create catalogコマンドは非推奨です。かわりに、create gdscatalogまたはcreate shardcatalogを使用します。特定のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。

構文

create catalog -database db_name 
              [-user user_name[/password] 
              [-region region_name_list]
              [-gdspool gdspool_name_list]
              [-configname confname]
              [-autovncr {ON | OFF}]
              [-force]

オプション

表C-33 GDSCTL create catalogのオプション

オプション 説明
-autovncr {ON | OFF}

このオプションは、autovncrモードを有効(ON)または無効(OFF)にします。デフォルト値はONです。

このオプションの詳細は、次の「使用上の注意」を参照してください。

-configname confname

GDS構成の名前を指定します。デフォルトの構成名は、ORADBCLOUDです。

構成名の長さは最大32バイトで、先頭の英字に続けて0個以上のASCII英数字、「_」または「#」を使用できます(複数の識別子がある場合は、ピリオドで区切ることができます)。

-database db_name

カタログを作成するデータベースの接続識別子を指定します。

-force

カタログ・データベースの既存のグローバル・サービス・マネージャ構成をリライトします。

-gdspool gdspool_name_list

データベース・プール名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用すると、指定されたデータベース・プールがカタログ作成の一環として作成されます。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはDBPOOLORAという名前のデフォルト・データベース・プールを作成します。

-region region_name_list

リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。このコマンドは各リージョンを作成し、リージョンをカタログに追加します。リージョンを指定しない場合、REGIONORAという名前のデフォルト・リージョンが作成されます。

-user user_name[/password]

カタログ・データベースのGlobal Data Services管理者権限を持つユーザー(およびオプションでパスワード)を指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、Global Data Services管理者権限を持つユーザーの名前とパスワードの入力を求めます。ユーザー名を指定してユーザーのパスワードを指定しないと、GDSCTLはパスワードの入力を求めます。

使用上の注意

このコマンドは、Oracle Database 12cリリース2では非推奨です。特定の環境用にcreate gdscatalogまたはcreate shardcatalogを使用します。

create catalogコマンドは、PKIの公開鍵と秘密鍵のペアを生成し、秘密鍵で暗号化された固定文字列"GSM"とともにそれらをカタログに格納します。この場合、GSMCATUSERのパスワードが使用されます。

Global Data Servicesカタログを作成するコンピュータでGlobal Data Services管理者権限を持っている必要があります。

構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。

—autovncrを有効にした場合、add shardまたはadd databaseの実行時に検証する際に、ターゲット・データベースのホスト名を検索しようとします。このホストは、候補ノードとしてカタログ内のVNCRリストに自動的に追加されます。このメカニズムはすべてのネットワーク構成と互換性があるわけではなく、次の場合に機能しないことがあります。

  • カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストで、ターゲット・データベース・ホストで検出されたホスト名を実際のIPアドレスに変換する方法が不明な場合。これは、カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストのホスト・ファイルまたはDNSに異なる名前がある場合またはこれらのホストに名前が存在しない場合に発生する可能性があります。

  • ターゲット・データベース・ホストに複数のパブリック・ネットワーク・アドレスがあり、データベースがグローバル・サービス・マネージャに登録されたときに使用されたアドレスと異なるアドレスがOracleで選択される場合。これは、ホストに複数のネットワーク・カードがあるか、仮想ネットワーク・インタフェースを構成している場合に発生する可能性があります。

  • データベースがOracle RACを実行していて、他のOracle RACインスタンスが別のサブネットで実行されている場合。この構成は、Oracle RACではお薦めしません。推奨構成は、Oracle RACのドキュメントを参照してください。Oracle RACの場合、Oracle Databaseでは単一データベース・ホストに接続してターゲットを検証し、ホストが存在するサブネット全体を含むサブネット・マスクを返します。他のインスタンスが別のサブネットに存在する場合、有効なVNCRエントリがないため、登録が拒否されます。

—autoVNCRを有効にしない場合、または前述の事例のいずれかに当てはまる場合、add invitednode (add invitedsubnet)を使用して、手動で新しいホストを追加する必要があります。

DB1という名前のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。リージョンEASTとWESTおよびデータベース・プールREADERFARMも作成します。

GDSCTL> create catalog -database db1 -region west,east -gdspool readerfarm

C.32 create gdscatalog

特定のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。

構文

create gdscatalog -database db_name 
                 [-user user_name[/password] 
                 [-region region_name_list]
                 [-gdspool gdspool_name_list]
                 [-configname confname]
                 [-autovncr {ON | OFF}]
                 [-force]

オプション

表C-34 GDSCTL create gdscatalogのオプション

構文 説明
-autovncr {ON | OFF}

このオプションは、autovncrモードを有効(ON)または無効(OFF)にします。デフォルト値はONです。

このオプションの詳細は、次の「使用上の注意」を参照してください。

-configname confname

GDS構成の名前を指定します。デフォルトの構成名は、ORADBCLOUDです。

構成名の長さは最大32バイトで、先頭の英字に続けて0個以上のASCII英数字、「_」または「#」を使用できます(複数の識別子がある場合は、ピリオドで区切ることができます)。

-database db_name

カタログを作成するデータベースの接続識別子を指定します。

-force

カタログ・データベースの既存のグローバル・サービス・マネージャ構成をリライトします。

-gdspool gdspool_name_list

データベース・プール名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用すると、指定されたデータベース・プールがカタログ作成の一環として作成されます。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはDBPOOLORAという名前のデフォルト・データベース・プールを作成します。

-region region_name_list

リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。このコマンドは各リージョンを作成し、リージョンをカタログに追加します。リージョンを指定しない場合、REGIONORAという名前のデフォルト・リージョンが作成されます。

-user user_name[/password]

カタログ・データベースのGlobal Data Services管理者権限を持つユーザー(およびオプションでパスワード)を指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、Global Data Services管理者権限を持つユーザーの名前とパスワードの入力を求めます。ユーザー名を指定してユーザーのパスワードを指定しないと、GDSCTLはパスワードの入力を求めます。

使用上の注意

create gdscatalogコマンドは、PKIの公開鍵と秘密鍵のペアを生成し、秘密鍵で暗号化された固定文字列"GSM"とともにそれらをカタログに格納します。この場合、GSMCATUSERのパスワードが使用されます。

Global Data Servicesカタログを作成するコンピュータでGlobal Data Services管理者権限を持っている必要があります。

構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。

-autovncrを有効にした場合、add shardまたはadd databaseの実行時に検証する際に、ターゲット・データベースのホスト名を検索しようとします。このホストは、候補ノードとしてカタログ内のVNCRリストに自動的に追加されます。このメカニズムはすべてのネットワーク構成と互換性があるわけではなく、次の場合に機能しないことがあります。

  • カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストで、ターゲット・データベース・ホストで検出されたホスト名を実際のIPアドレスに変換する方法が不明な場合。これは、カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストのホスト・ファイルまたはDNSに異なる名前がある場合またはこれらのホストに名前が存在しない場合に発生する可能性があります。

  • ターゲット・データベース・ホストに複数のパブリック・ネットワーク・アドレスがあり、データベースがグローバル・サービス・マネージャに登録されたときに使用されたアドレスと異なるアドレスがOracleで選択される場合。これは、ホストに複数のネットワーク・カードがあるか、仮想ネットワーク・インタフェースを構成している場合に発生する可能性があります。

  • データベースがOracle RACを実行していて、他のOracle RACインスタンスが別のサブネットで実行されている場合。この構成は、Oracle RACではお薦めしません。推奨構成は、Oracle RACのドキュメントを参照してください。Oracle RACの場合、Oracle Databaseでは単一データベース・ホストに接続してターゲットを検証し、ホストが存在するサブネット全体を含むサブネット・マスクを返します。他のインスタンスが別のサブネットに存在する場合、有効なVNCRエントリがないため、登録が拒否されます。

—autoVNCRを有効にしない場合、または前述の事例のいずれかに当てはまる場合、add invitednode (add invitedsubnet)を使用して、手動で新しいホストを追加する必要があります。

DB1という名前のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。リージョンEASTとWESTおよびデータベース・プールREADERFARMも作成します。

GDSCTL> create gdscatalog -database db1 -region west,east -gdspool readerfarm

C.33 create shard

新しいシャードを作成して、これをシャード領域またはシャードグループに追加します。

構文

create shard  [{-shardgroup shardgroup_name | –shardspace shardspace_name}]
               [-region region_name] 
               [-deploy_as {primary | standby | active_standby}]
               [-rack rack_id]
               [-gg_service (http|https):ogg_host:sm_port/deployment
                  -gg_password gg_user_password]
                -destination destination_name 
               {-credential credential_name |
                  -osaccount account_name
                  -ospassword password
                 [-windows_domain domain_name]}
               [-dbparam db_parameter_file |
                  -dbparamfile db_parameter_file]
               [-dbtemplate db_template_file |
                  -dbtemplatefile db_template_file]
               [-netparam net_parameter_file |
                  -netparamfile net_parameter_file]
               [-serviceuserpassword pwd] 
               [-sys_password]
               [-system_password]

オプション

表C-35 GDSCTL create shardのオプション

オプション 説明
-credential credential_name

資格証明オブジェクトの名前。

-dbparam db_parameter_file

リモート・マシンでデータベース作成時に使用するDatabase Configuration Assistant (DBCA)パラメータが含まれるファイル・オブジェクトを指定します。

-dbparamfile db_parameter_file

リモート・マシンでデータベース作成時に使用するDatabase Configuration Assistant (DBCA)パラメータが含まれるオペレーティング・システムのファイル名を指定します。GDSCTLでは、これを使用して、実行されているマシンでローカル・ファイルを開きます。

-dbtemplate db_template_file

リモート・マシンでデータベース作成時に使用するDatabase Configuration Assistant (DBCA)データベース・テンプレート情報が含まれるファイル・オブジェクトを指定します。

-dbtemplatefile db_template_file

リモート・マシンでデータベース作成時に使用するDatabase Configuration Assistant (DBCA)データベース・テンプレート情報が含まれるオペレーティング・システムのファイル名を指定します。GDSCTLでは、これを使用して、実行されているマシンでローカル・ファイルを開きます。

-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}

デプロイメント後にシャードグループに追加されたシャードに割り当てるロールを指定します。このパラメータは、Data Guardレプリケーションでのみ使用します。指定したロールは、デプロイメント後にシャードに割り当てられます。有効な値は次のとおりです。

  • PRIMARY – シャードはプライマリ・データベースとしてデプロイする必要があります

  • STANDBY – シャードはData Guardスタンバイ(マウント済)としてデプロイする必要があります

  • ACTIVE_STANDBY – シャードはActive Data Guardスタンバイとしてデプロイする必要があります

このパラメータを指定しない場合、デフォルト値はSTANDBYです

-destination destination_name

ALL_SCHEDULER_EXTERNAL_DESTSビューでリストされる、データベースが作成される実行可能なリモート・エージェントの名前。

-gg_password gg_user_password

Oracle GoldenGateレプリケーション・プロセスが使用するシャード・データベースで作成されるユーザー・アカウントのパスワードを指定します。このパラメータは、Oracle GoldenGateレプリケーションでは必須です。

-gg_service hostname:port/GGHOME_directory

このパラメータはOracle GoldenGateレプリケーションでは必須で、このシャードでGoldenGateレプリケーションを管理するGoldenGate管理サーバーのURIを指定します。形式は次のとおりです。例:

https:shard1.example.com:9005/shard1

-netparam net_parameter_file

リモート・マシンでネットワーク・リスナーの設定時に使用するNet Configuration Assistant (NETCA)パラメータが含まれるファイル・オブジェクトを指定します。

-netparamfile net_parameter_file

リモート・マシンでネットワーク・リスナーの設定時に使用するNet Configuration Assistant (NETCA)パラメータが含まれるオペレーティング・システムのファイル名を指定します。GDSCTLでは、これを使用して、実行されているマシンでローカル・ファイルを開きます。

-osaccount account_name

リモート・ジョブに使用されるオペレーティング・システム・アカウントを指定します

-ospassword password

-osaccountパラメータで指定されるアカウント名に対応するパスワードを指定します。

-rack rack_id

ラック(ハードウェア・キャビネット)の識別子または同様の可用性特性を持つノードの別の物理的なグループを指定します。指定した場合、GDSは、レプリケートされたデータを含むデータベースが同じラックに配置されないようにすることを強制します。これが不可能な場合、エラーが発生します。

-region region_name

このシャードが属するGDSリージョン・データベース、カタログ、シャード、シャードグループまたはシャード・ディレクタ(グローバル・サービス・マネージャ)を指定します。このパラメータは、ユーザー定義のシャーディングにのみ有効です。他の共有方法の場合、シャードグループごとに指定します。

-serviceuserpassword pwd

Windows RDBMSおよびTNSLSNRサービスが実行されているオペレーティング・システム・アカウントのパスワード。

{-shardgroup shardgroup_name | -shardspace shardspace_name}

このシャードが追加されるシャードグループまたはシャード領域の名前を指定します。

ユーザー定義のシャード構成でこのコマンドを使用する場合、-shardspaceを使用します。システム定義の複合シャーディング構成では、-shardgroupを使用します。

-sys_password

SYSアカウントのパスワード。

-system_password

SYSTEMアカウントのパスワード。

-windows_domain domain_name

Windowsアカウントが-osaccountパラメータで指定された場合、アカウントに対応するドメイン名を指定します。

使用上の注意

CREATE SHARDを使用すると、DBCAおよびNETCAを使用して新規データベースが作成されます。

CREATE SHARDでは、データベースのみをGDSに登録します。データベースは作成されません。レプリケーションは新しく追加されたデータベースで構成されず、DEPLOYが実行されるまで、他のデータベースのデータは分散されません。

シャードがシャード領域に追加されている場合のみ、—DEPLOY_ASオプションを指定できます。シャードがシャードグループに追加されている場合、そのロールはシャードグループのロールによって決定されます。シャードがデプロイされると、ロールが割り当てられます。

—CREDENTIALオプションを指定した場合、資格証明名はADD CREDENTIALコマンドで事前時作成しておく必要があります。—CREDENTIALを指定しない場合、OSACCOUNTおよびOSPASSWORD (およびオプションでWINDOWS_DOMAIN)を指定する必要があります。

DBPARAMDBTEMPLATEまたはNETPARAMの値は、ADD FILEコマンドで前に指定したファイル・オブジェクトの名前である必要があります。CREATE SHARDの-netparamまたは-netparamfileパラメータで指定されるファイルの内容は、NETCAレスポンス・ファイルです。例は、$ORACLE_HOME/assistants/netcaにあります。デフォルトでは、ポート1521がリスナー名LISTENER_shard_nameで使用されます。これらの値は、サンプル・レスポンス・ファイルを変更し、-netparamまたは-netparamfileパラメータを使用して値を指定することで変更できます。CREATE SHARDの-dbtemplateまたは-dbtemplatefileパラメータで指定されるファイルの内容は、DBCAテンプレート・ファイルです。テンプレート・ファイルの例は、$ORACLE_HOME/assistants/dbca/templatesにあります。指定しない場合、シャード宛先ホストの前述のディレクトリにあるGeneral_Purpose.dbcファイルが使用されます。-dbparamまたは-dbparamfileコマンドで指定されるファイルの内容の形式は、DBCAコマンドラインのパラメータと値のスペース区切りリストで、1つ以上の行になります。たとえば、有効なパラメータ・ファイルの例は、-gdbName shard1.example.com -initParams sort_area_size=200000です。使用可能なDBCAパラメータの完全なリストを参照するには、dbca -help -createDatabaseを実行してください。

Oracle ShardingでのOracle GoldenGateの使用の詳細は、Fusion Middleware Oracle GoldenGate Microservices Architectureの使用ガイドのOracle GoldenGate Shardingの使用を参照してください。

シャードを作成します。

GDSCTL> create shard –shardgroup group1 –destination dbdest –credential group1_cred
 –dbparam group1_db_params

C.34 create shardcatalog

シャードされたデータベースにシャード・カタログを作成します。

構文

create shardcatalog -database connect_identifier 
                   [-user username[/password]] 
                   [-region region_name_list] 
                   [-configname config_name] 
                   [-autovncr {ON | OFF}] 
                   [-force] 
                   [-sdb sdb_name] 
                   [-shardspace shardspace_name_list] 
                   [-agent_password password] 
                   [-repl DG | OGG}] 
                   [-repfactor number] 
                   [-sharding {system | composite | user}] 
                   [-chunks number] 
                   [-protectmode dg_protection_mode]
                   [-agent_port port]

オプション

表C-36 GDSCTL create shardcatalogのオプション

コマンド・オプション 説明
-agent_password password

カタログ・データベースでリモート・スケジューラ・エージェントの登録に使用するパスワードを指定します。

-agent_port port

使用するXDBのポート番号。NULLの場合および現在の値が設定されていない場合、デフォルトで8080が設定されます。カタログでも実行します。

-autovncr {ON|OFF}

このオプションは、自動VNCRモードを有効(ON)または無効(OFF)にします。デフォルト値はONです。

このオプションの詳細は、次の「使用上の注意」を参照してください。

-chunks number

シャード領域の一意のチャンクのデフォルト数を指定します。-chunksの値は、任意のシャード領域の最大のシャードグループのサイズの2倍より大きくする必要があります。

このパラメータはユーザー定義のシャーディングには適用されません。チャンク数がADD SHARDSPACEコマンドで指定されていない場合、複合シャーディング用に作成されたすべてのシャード領域に適用されます。

シャード領域のすべてのシャードグループには同じ数のチャンクが含まれています。このパラメータを指定しない場合、デフォルトのチャンクの数は、最初のDEPLOYコマンドの実行時に決定され、最大数のシャードを使用したシャードグループのデータベースごとに120です

-configname config_name

GDS構成の名前を指定します。この名前は、シャードされたデータベースの仮想DB_DOMAINとして使用されます。デフォルトの構成名は、ORADBCLOUDです。

構成名の長さは最大32バイトで、先頭の英字に続けて0個以上のASCII英数字、「_」または「#」を使用できます(複数の識別子がある場合は、ピリオドで区切ることができます)。

—database connect_identifier

カタログを作成するデータベースの接続識別子を指定します。

-force

新しいカタログを作成する前に、このデータベース上の既存のシャードまたはGDSカタログを削除します。

-protectmode dg_protection_mode

Data Guard保護モード(MAXPROTECTIONMAXAVAILABILITYまたはMAXPERFORMANCE (デフォルト))を指定します。このパラメータはOracle GoldenGateレプリケーションには適用されません。Data Guardレプリケーションの場合、このパラメータは、ADD SHARDSPACEコマンドで保護モードを指定しないで作成されたシャード領域に適用されます。

-region region_name_list

リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。このコマンドは各リージョンを作成し、リージョンをカタログに追加します。リージョンを指定しない場合、REGIONORAという名前のデフォルト・リージョンが作成されます。

-repl DG|OGG

シャード・データベースでデータをレプリケートする際に使用するテクノロジを指定します。このパラメータに指定できる値は1つのみです。Data Guardの場合はDG、Oracle GoldenGateの場合はOGGです。デフォルト値はDGです。カタログの作成後、このパラメータは変更できません。

-repfactor number

デフォルト・レプリケーション・ファクタ(このシャードグループに格納される各データのレプリカの数)を指定します。このパラメータは、Oracle GoldenGateレプリケーションおよびシステム管理のシャーディングまたは複合シャーディングでのみ使用でき、これらの場合は必須です。ユーザー定義のシャーディングにはシャードグループがないため、これはユーザー定義のシャーディングには適用されません。

このパラメータで指定されるデフォルトのレプリケーション・ファクタは、対応するADD SHARDGROUPコマンドでのレプリケーション・ファクタを指定すると、特定のシャードグループに対してオーバーライドできます。自動的に作成されたデフォルトのシャードグループの場合、パラメータはオーバーライドできません。レプリケーション・ファクタをカスタマイズするには、デフォルト以外のシャードグループを作成する必要があります。

-sdb sdb_name

シャードされたデータベースの仮想DB_UNIQUE_NAMEを指定します。デフォルトの名前はORASDBです。

シャードされたデータベース(SDB)名は最大30文字の長さの英字(この後に0個以上の英数ASCII文字またはアンダースコア(_)を続ける)です。

-sharding {system | composite | user}

シャーディング・タイプを指定します。SYSTEM (システム管理、デフォルト)、USER (ユーザー定義)またはCOMPOSITEです。カタログの作成後、このパラメータは変更できません。Oracle GoldenGateでは、ユーザー定義のシャーディング方法をサポートしていません。

-shardspace shardspace_name_list

シャード領域名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションは、指定したシャード領域を作成して、これらをカタログに追加します。シャード領域を指定しない場合、SHARDSPACEORAという名前のデフォルトのシャード領域が作成されます。

—user username[/password]

カタログ・データベースの管理者権限を持つユーザー(およびオプションでパスワード)を指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、管理者権限を持つユーザーの名前とパスワードの入力を求めます。ユーザー名を指定してユーザーのパスワードを指定しないと、GDSCTLはパスワードの入力を求めます。

使用上の注意

create shardcatalogコマンドは、シャードされたデータベース(SDB)専用に設計されたGDSカタログを作成します。このコマンドは、従来のGDSカタログの作成には使用できません。このコマンドの実行で最初に必要な手順はSDBの作成です。このコマンドは、GDS管理者またはSYSDBA権限を持つユーザーが実行します。

create shardcatalogを使用する際は、次の点に注意してください。

  • シャード・カタログを使用すると、単一のシャードされたデータベースしか作成できません。シャード・カタログは、通常のGDS構成には使用できません。

  • リモート・エージェントの登録の場合、任意でパスワードを指定できます。すでに指定されていて、エージェント登録パスワードが存在する場合、新しいパスワードで上書きされます。GDSCTL CREATE SHARDコマンドを正常に実行するには、エージェントのパスワードをCREATE SHARDCATALOGまたはMODIFY CATALOGで設定する必要があります。

  • CHUNKSでは、シャード領域の一意のチャンクのデフォルト数を定義します。チャンク数がADD SHARDSPACEコマンドで指定されていない場合、複合シャーディング用に作成されたすべてのシャード領域に適用されます。

  • このコマンドは各リージョンを作成し、リージョンをカタログに追加します。リージョンを指定しない場合、REGIONORAという名前のデフォルト・リージョンが作成されます。

  • REPFACTORで指定されるデフォルトのレプリケーション・ファクタは、対応するADD SHARDGROUPコマンドでのレプリケーション・ファクタを指定すると、特定のシャードグループに対してオーバーライドできます。自動的に作成されたデフォルトのシャードグループの場合、パラメータはオーバーライドできません。レプリケーション・ファクタをカスタマイズするには、デフォルト以外のシャードグループを作成する必要があります。

  • SHARDSPACEオプションは、指定したシャード領域を作成して、これらをカタログに追加します。シャード領域を指定しない場合、SHARDSPACEORAという名前のデフォルトのシャード領域が作成されます。

  • Data Guardレプリケーションの場合、PROTECTMODEパラメータは、ADD SHARDSPACEコマンドで保護モードを指定しないで作成されたシャード領域に適用されます。

  • 構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。

    —autovncrを有効にした場合、add shardの実行時に検証する際に、ターゲット・シャードのホスト名を検索しようとします。このホストは、候補ノードとしてカタログ内のVNCRリストに自動的に追加されます。このメカニズムはすべてのネットワーク構成と互換性があるわけではなく、次の場合に機能しないことがあります。

    • カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストで、ターゲット・シャード・ホストで検出されたホスト名を実際のIPアドレスに変換する方法が不明な場合。これは、カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストのホスト・ファイルまたはDNSに異なる名前がある場合またはこれらのホストに名前が存在しない場合に発生する可能性があります。

    • ターゲット・シャード・ホストに複数のパブリック・ネットワーク・アドレスがあり、シャードがグローバル・サービス・マネージャに登録されたときに使用されたアドレスと異なるアドレスがOracleで選択される場合。これは、ホストに複数のネットワーク・カードがあるか、仮想ネットワーク・インタフェースを構成している場合に発生する可能性があります。

    • シャードがOracle RACを実行していて、他のOracle RACインスタンスが別のサブネットで実行されている場合。この構成は、Oracle RACではお薦めしません。推奨構成は、Oracle RACのドキュメントを参照してください。Oracle RACの場合、Oracle Databaseでは単一シャード・ホストに接続してターゲットを検証し、ホストが存在するサブネット全体を含むサブネット・マスクを返します。他のインスタンスが別のサブネットに存在する場合、有効なVNCRエントリがないため、登録が拒否されます。

    • Oracle ShardingでのOracle GoldenGateの使用の詳細は、Fusion Middleware Oracle GoldenGate Microservices Architectureの使用ガイドのOracle GoldenGate Shardingの使用を参照してください。

    —autoVNCRを有効にしない場合、または前述の事例のいずれかに当てはまる場合、add invitednode (add invitedsubnet)を使用して、手動で新しいホストを追加する必要があります。

次の例では、mydbデータベース上にシャード・カタログが作成されます。

GDSCTL> CREATE SHARDCATALOG –DATABASE mydb

C.35 databases

すべてのデータベースのステータスを表示します。

構文

{status database | databases} [-gsm gsm_name]
                              [-database db_name]
                              [-gdspool gdspool_name]
                              [-raw|-support|-verbose] 

オプション

表C-37 GDSCTL databasesのオプション

オプション 説明
-database db_name

サービスを起動するデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLは、すべての優先データベースでサービスを起動します。

-gdspool gdspool_name

起動するサービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたgdspoolが1つのみであれば、これがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-gsm gsm_name

チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL set gsmコマンドで指定)を使用します。

-raw

指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

-verbose

詳細モードを有効にします。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

すべてのデータベースのステータスを表示します。

GDSCTL> databases

databasesコマンドでは次のような出力を返します。

Database: "dbcat1" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1
 Region: east
   
   Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N
            Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y
   Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y
            Scan: N Enabled: Y Preferred: Y
   Registered instances:
     sales%11
Database: "dbcat2" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1
 Region: east
   Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N
            Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y
   Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y
            Scan: N Enabled: Y Preferred: Y
   Registered instances:
     sales%1

C.36 delete catalog

指定されたカタログを削除します。

構文

delete catalog [-connect [user/[password]@]conn_str]
               [-force]

オプション

表C-38 GDSCTL delete catalogのオプション

構文 説明
-connect

データベース(またはシャード)の接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、現在のセッションに関連付けられているグローバル・サービス・マネージャによって使用されているGlobal Data Servicesカタログを削除します。

-force

GDSメタデータをサイレントで削除します。警告は表示されません。

使用上の注意

Global Data Servicesカタログを削除するデータベースを含むコンピュータでGlobal Data Services管理者権限を持っている必要があります。

-connectを指定しない場合、現在接続されているデータベース(存在する場合)に属するカタログが削除されます。

DB1という名前のデータベースにあるGlobal Data Servicesカタログを削除します。

GDSCTL> delete catalog -connect db1

C.37 deploy

シャードされたデータベースをデプロイします。

構文

deploy [-no_rebalance]

オプション

表C-39 GDSCTL deployのオプション

オプション 説明
-no_rebalance

増分デプロイ時は自動チャンク移行をスキップします。

使用上の注意

1つ以上のシャードがシャード・カタログに追加された後で、このコマンドを実行します。コマンドの実行の結果、特定の範囲のデータが新しく追加されたデータベースに関連付けられます。データベースがData Guard Broker構成の一部である場合、ロール(プライマリまたはスタンバイ)がこれに割り当てられます。他のデータベースから新しくデプロイされたデータベースへのデータのレプリケーションまたは移行(あるいはその両方)が開始されます。

  • デプロイは、ほぼ全体で並行して実行され、大部分はバックグラウンドで実行されます。他のシャードグループにすべての対応するものがないシャードはデプロイされません。デプロイ可能で未デプロイのシャードはすべて、このコマンドの実行によってデプロイされます。

  • レプリケーションを構成する前に、このコマンドはレプリケーション構成に含まれるすべてのデータベースのパラメータをクロスチェックします。クロスチェックで矛盾またはあいまいさ(Data Guardレプリケーションでシャード領域にプライマリ・シャードグループがない場合など)が検出されると、エラーが返されます。

  • CREATE SHARDコマンドがすでに発行されている場合、これらの新しいシャードがデプロイメント中に作成され、シャード・カタログに追加されます。データベースを作成する必要がある場合、DEPLOYによってリモート資格証明(add credentialおよびcreate shardを参照)が必要な各データベースのジョブが実行されます。この資格証明は、デプロイメント時に有効である必要があります。

  • NO_REBALANCEオプションにより、増分DEPLOYの実行中にシャードでのチャンクの自動リバランスをスキップできます。move chunkコマンドにより手動のチャンク移行を実行します。

シャードされたデータベースをデプロイします。

GDSCTL> deploy

C.38 disable service

指定したグローバル・サービスを無効にします。

構文

disable service [-gdspool gdspool_name]
                [-service service_name_list]
                [-database db_name |[-override -connect conn_str [-pwd password]]]

オプション

表C-40 GDSCTL disable serviceのオプション

構文 説明
-connect conn_str

データベース(またはシャード)の接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名。

-database db_name

サービスが配置されているデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、サービスはグローバルで無効になります。

-gdspool gdspool_name

サービスを含むデータベース・プールを指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されているgdspoolが1つのみの場合、これがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-override

GDSカタログをスキップします(GDSカタログが使用できない場合に使用されます)。

-pwd

GSMUSERパスワード。

-service service_name_list

グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。-serviceを使用して個々のグローバル・サービスまたはグローバル・サービスのリストを指定しない場合、データベース・プール内のすべてのサービスが無効になります。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

実行中のサービスを無効にすることはできません。-overrideを指定した場合、GDSカタログにアクセスしないでコマンドが実行されます。GDSカタログを使用できない場合、このオプションを使用します。通常操作時の使用にはお薦めしません。

データベース・プールREADERFARM内のすべてのデータベースでサービスG_SALES_REPORTを無効にして停止します。

GDSCTL> disable service -gdspool readerfarm -service g_sales_report -database db1

C.39 enable service

指定したグローバル・サービスを有効にします。

構文

enable service [-gdspool gdspool_name]
               [-service service_name_list]
               [-database db_name|[-override -connect conn_str [-pwd password]]]

オプション

表C-41 GDSCTL enable serviceのオプション

構文 説明
-connect conn_str

データベース(またはシャード)の接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名。

-database db_name

サービスが配置されているデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、サービスはグローバルで有効になります。

-gdspool gdspool_name

サービスを含むGDSプールを指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されているgdspoolが1つのみの場合、それがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-override

GDSカタログをスキップします(GDSカタログが使用できない場合に使用されます)。

-pwd

GSMUSERパスワード。

-service service_name

グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。-serviceを使用して個々のグローバル・サービスまたはグローバル・サービスのリストを指定しない場合、データベース・プール内のすべてのサービスが無効になります。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

preferred_allである場合またはカーディナリティに達していない場合、ENABLE SERVICEはグローバル・サービスを起動します。

-overrideを指定した場合、GDSカタログにアクセスしないでコマンドが実行されます。GDSカタログを使用できない場合、このオプションを使用します。通常操作時の使用にはお薦めしません。

データベース・プールREADERFARM内のデータベースDB1でサービスG_SALES_REPORTを有効にします。

GDSCTL> enable service -gdspool readerfarm -service g_sales_report -database  db1

C.40 exit

GDSCTLユーティリティを終了します。

構文

quit | exit

C.41 export catalog

現在のカタログ構成をローカル・ファイルに保存します。

構文

export catalog [-force] source

オプション

表C-42 GDSCTL export catalogのオプション

構文 説明
-force

指定しない場合、実行中のGDS操作があるとエクスポートが取り消されます。

source

コマンドを実行している同じコンピュータ上のファイルの名前。構成は、このファイルに保存されます。ファイルがすでに存在している場合は、プロンプトなしに上書きされます。ファイルが書込み不可の場合(たとえば、パスが存在しない場合)、エラーが発生します。

使用上の注意

このコマンドを実行するには、GDS管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

エクスポート前にvalidate catalogコマンドを使用してカタログを検証することをお薦めします。

ホーム・ディレクトリにカタログ・バックアップを保存します。

GDSCTL> export catalog /home/user/cat-201307.backup

C.42 help

現在のリリースでサポートされているGDSCTLコマンドのリストを提供します。続けてコマンド名を入力すると、コマンドに関連するヘルプ・ページが返されます。

構文

help [gdsctl_command]

オプション

表C-43 GDSCTL helpのオプション

オプション 説明

gdsctl_command

GDSCTLコマンド名を入力すると、ヘルプ・ページが返され、構文、オプション、使用上の注意および例が表示されます。

C.43 import catalog

export catalogコマンドを使用して作成済の指定したファイルから、カタログ構成をリストアします。

構文

import catalog [-database catalog_db_name]
               [-catpwd gsmcatusrpwd]
               [-user gsmadminname[/password]]
               source

オプション

表C-44 GDSCTL import catalogのオプション

構文 説明
-catpwd gsmcatusrpwd

GSMCATUSERパスワード。

—database catalog_db_name

カタログを作成するデータベースの接続識別子。

source

コマンドを実行している同じコンピュータ上のファイルの名前。構成は、このファイルからリストアされます。ファイルが読取り不可の場合、エラーが発生します。

-user gsmadminname[/password]

カタログ・データベースにGDS管理者権限を持つユーザーの資格証明。

使用上の注意

-databaseを指定しない場合、現在のグローバル・サービス・マネージャが関連付けられているGDSカタログが使用されます。インポートされたファイルに見つからないデータベースのクリーンアップを既存のカタログで実行する必要がある場合に、-catpwdオプションを指定する必要があります。

新しいカタログ・データベースにリストアする場合、create gdscatalogコマンドを使用して最初にカタログを作成する必要があります。

このコマンドを実行するには、GDS管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

インポート後に保留リクエストが存在しない場合にのみ、インポート手順が終了したと考えることができます。configコマンドを使用すると、保留リクエストのリストを取得できます。

ホーム・ディレクトリからカタログ・バックアップをロードします。

GDSCTL> import catalog /home/user/cat-201307.backup

C.44 modify catalog

GDSカタログまたはシャード・カタログのプロパティを変更します。

構文

modify catalog [-autovncr {ON | OFF}] 
               [-oldpwd oldpassword -newpwd newpassword] 
               [-pwd password -newkeys]
               [-agent_password password]
               [-agent_port port] 
               [-region region]
               [-recover]

オプション

表C-45 GDSCTL modify catalogのオプション

構文 説明
-agent_password password

カタログでのリモート・スケジューラ・エージェントのエージェント登録パスワードを指定します。

-agent_port port

使用するXDBのポート番号。NULLの場合および現在の値が設定されていない場合、デフォルトで8080が設定されます。カタログでも実行します。

-autovncr {ON | OFF}

このオプションは、autovncrモードを有効(ON)または無効(OFF)にします。デフォルト値はONです。

-newkeys

新しいPKI鍵ペアを生成します。

-newpwd newpassword

-oldpwdとともに使用して、カタログ・データベースで変更した後にGSMCATUSERのパスワードを設定します。

-oldpwd oldpassword

-newpwdとともに使用して、カタログ・データベースで変更した後にGSMCATUSERのパスワードを設定します。

-pwd password

-newkeysの使用時にPKI鍵を生成するためにGSMCATUSERのパスワードを指定します。

-recover

最後の一貫性のある状態へのカタログ・リカバリを実行します。

-region region

データベース、カタログ、シャード、シャードグループまたはグローバル・サービス・マネージャが属するリージョン。

使用上の注意

このコマンドを使用するには、グローバル・サービス・マネージャが1つ以上実行され、カタログ・データベースとの接続がすでに確立されている必要があります(connectコマンドを参照してください)。

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。

GSMCATUSERのパスワードは、セキュリティ上の理由から定期的に更新する必要があります。次のコマンドを使用して、この操作を実行します。

modify catalog -oldpwd oldpassword -newpwd newpassword

このコマンドにより、暗号化された秘密鍵と暗号化文字列がフェッチされ、それらが古いパスワードを使用して復号化され、新しいパスワードで再暗号化されてから再格納されます。

GSMCATUSERパスワードを変更すると、-newpwdおよび-oldpwdを指定してMODIFY CATALOGを実行し、カタログのセキュリティ・スキームを更新する必要があります。

PKI鍵は、modify catalog -oldpwd oldpassword -newkeysを使用して定期的に更新する必要があります。このコマンドにより、新しいPKI鍵ペアが生成され、データベースの対応するフィールドが置換されます。

PKI鍵を置換する場合や、カタログ・データベースのOracle Database 12cリリース1 (12.1)からのパッチセット・アップグレードの後には、次のコマンドを実行します。

modify catalog -pwd **  -newkeys

リモート・エージェントの登録の場合、任意でパスワードを指定できます。エージェント登録パスワードがすでに存在する場合、新しいパスワードで上書きされます。GDSCTL CREATE SHARDコマンドを正常に実行するには、エージェントのパスワードをCREATE SHARDCATALOGまたはMODIFY CATALOGコマンドで設定する必要があります。

カタログ・データベースのautovncrモードを無効にします。

connect gsmadmin@mycloud 
GDSCTL> modify catalog -autovcnr off

リモート・スケジューラ・エージェントの登録パスワードを指定します。

connect gsmadmin@mycloud 
GDSCTL> modify catalog –agent_password mypass

カタログ・セキュリティ・スキームを更新します。

GDSCTL> modify catalog -autovncr OFF -oldpwd opwd -newpwd npwd -pwd pwd -newkeys

C.45 modify cdb

CDBの属性を変更します。

構文

modify cdb -shard cdbname_list
            [-connect connect_identifier]
            [-pwd GSMUSER_password]
            [-scan scan_address [-ons port]]
            [-savename]

オプション

表C-46 GDSCTL modify cdbのオプション

オプション 説明
-shard cdbname_list

CDB名のカンマ区切りリストを指定します。

-connect connect_identifier

変更するデータベースの接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

-ons port

ONSポートを指定します。

-pwd GSMUSER_password

GSMUSERのパスワードを指定します。

-savename

このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 -connectオプションで指定されたネット・サービス名をGlobal Data Servicesカタログに格納します。

-scan scan_address

クラスタのSCANアドレスを指定します。

使用上の注意

CDBにシャードまたはデプロイされたシャードが含まれると、一部のパラメータがサポートされなくなります。

CDBのパスワードを変更します。

GDSCTL> modify cdb -shard cdb1 -pwd new_password

C.46 modify credential

シャード・ジョブを実行するためにリモート・スケジューラ・エージェントで使用される既存の資格証明を変更します。

構文

modify credential -credential credential_name 
                  -osaccount account_name
                  -ospassword password
                 [-windows_domain domain_name]

オプション

表C-47 GDSCTL modify credentialのオプション

オプション 説明
-credential credential_name

変更する資格証明の名前を指定します。

-osaccount account_name

リモート・ジョブに使用されるオペレーティング・システム・アカウントを指定します。

-ospassword password

アカウントの対応するパスワードを指定します。

-windows_domain domain_name

Windowsアカウントを指定した場合、そのアカウントの対応するドメイン名を指定します。

使用上の注意

このコマンドは、管理コマンドに応じて、シャードされたホスト上でジョブの実行に使用する資格証明を変更します。

指定した資格証明が存在しない場合、このコマンドはエラーを返します。

east_region_credという名前の資格証明を変更します。

GDSCTL> modify credential –credential east_region_cred –osaccount agent_user
 –ospassword newpass

C.47 modify database

GDSプールのデータベースの構成パラメータ(リージョン、接続識別子、グローバル・サービス・マネージャのパスワード、SCANアドレス、ONSポートなど)を変更します。

構文

modify database -database db_name_list
               [-gdspool gdspool_name]
               [-shard shard_name]
               [-deploy_as PRIMARY|STANDBY]
               [-region region_name]
               [-pwd password]
               [-connect connect_identifier]
               [-scan scan_address]
               [-ons port]]
               [-savename]
               [-cpu_threshold cpu] 
               [-disk_threshold disk]
               [-rack rack_id]
               [-NETPARAM net_parameter_file | -NETPARAMFILE net_parameter_file]
               [-DBPARAM db_parameter | -DBPARAMFILE db_parameter_file]
               [-DBTEMPLATE db_template | -DBTEMPLATEFILE db_template_file]   

オプション

表C-48 GDSCTL modify databaseのオプション

オプション 説明
-connect connect_identifier

変更するデータベースの接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

-cpu_threshold cpu

CPU使用率割合のしきい値を指定します。

-database dbname_list

データベース名のカンマ区切りリストを指定します。

-disk_threshold disk

同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。

-gdspool gdspool_name

データベースが属するデータベース・プールを指定します。

-ons port

ONSポートを指定します。

-pwd password

GSMUSERのパスワードを指定します。

-region region_name

データベースが属するリージョンを指定します。

-savename

このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、-connectオプションで指定されたネット・サービス名をGlobal Data Servicesカタログに格納します。

-scan scan_address

クラスタのSCANアドレスを指定します。

使用上の注意

regionプロパティを指定すると、複数のデータベースを指定できます。

GDSリージョンを除くすべてのパラメータでは、最初にデータベース管理者が適切な変更を行う必要があり、次にmodify databaseコマンドを実行してGDSカタログの変更済パラメータを更新する必要があります。または、この目的でsync database (synchronize database)コマンドを使用できます。

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

データベースDB1とDB3のリージョンをEASTに変更します。

GDSCTL> modify database -database db1,db3 -region east

C.48 modify file

後続のGDSCTLコマンドで使用できるカタログのファイルの内容を更新します。

構文

modify file -file file_name
            -source local_filename

オプション

表C-49 GDSCTL modify fileのオプション

オプション 説明
-file file_name

更新するファイル・オブジェクトの名前を指定します。

-source local_filename

GDSCTLを実行しているマシンに対してローカルのファイルを指定するオペレーティング・システムのファイル名を指定します。

使用上の注意

このコマンドは、オペレーティング・システム・ファイルの内容をカタログにリロードして、カタログ内の名前付きファイル・オブジェクトを更新します。

east_region_db_paramsという名前のファイルをローカル・ソース・ファイル/tmp/dbca_params.txtの内容で更新します

GDSCTL> modify file -file east_region_db_params -source /tmp/dbca_params.txt

C.49 modify gdspool

GDSプールの構成パラメータを変更します。

構文

modify gdspool -gdspool gdspool_name_list 
              [-removeuser user_name | -adduser user_name]

オプション

表C-50 GDSCTL modify gdspoolのオプション

オプション 説明
-adduser user_name

GDSプール管理者のリストに追加するユーザーを指定します。このオプションは、指定されたユーザーにプール管理者ロールを付与します。

-gdspool database_pool_list

GDSプール名のカンマ区切りリストを指定します。

-removeuser user_name

GDSプール管理者のリストから削除するユーザーを指定します。このオプションは、指定されたユーザーのプール管理者ロールを取り消します。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

PETERをプールMYREADERFARMのデータベース・プール管理者のリストに追加します。

GDSCTL> modify gdspool -gdspool myreaderfarm -adduser peter

C.50 modify gsm

グローバル・サービス・マネージャの構成パラメータを変更します。変更は、グローバル・サービス・マネージャの再起動後、有効になります。

構文

modify gsm -gsm gsm_name
          [-catalog connect_id [-pwd password]]
          [-region region_name]
          [-localons ons_port]
          [-remoteons ons_port]
          [-endpoint gmsendpoint [-remote_endpoint remote_endpoint]]
          [-listener listener_port]
          [-wpwd wallet_password]

オプション

表C-51 GDSCTL modify gsmのオプション

オプション 説明
-catalog connect_id

Global Data Servicesカタログ・データベースの接続識別子を指定します。ネットワーク・サービス名を指定する場合、それはローカル・ネーミング・メソッドによって、変更されるグローバル・サービス・マネージャがカタログ・データベースに接続できるようにする接続記述子に解決できる必要があります。

-endpoint gsmendpoint

グローバル・サービス・マネージャがクライアント接続リクエストをリスニングするプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。

-gsm gsm_name

変更するグローバル・サービス・マネージャの名前を入力します。名前を指定しない場合、セッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)が使用されます。

-listener listener_port

新規リスナー・ポートを指定します。

-localons ons_port

新規ローカルONSポートを指定します。

-pwd password

GSMCATUSERアカウントのパスワードを指定します。パスワードを指定しないと、パスワードの入力を求められます。

-region region_name

グローバル・サービス・マネージャが属するリージョンを指定します。

-remote_endpoint remote_endpoint

グローバル・サービス・マネージャがデータベース登録リクエストを受信し、構成内の他のグローバル・サービス・マネージャと通信するために使用するプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。

-remoteons ons_port

新規リモートONSポートを指定します。

-wpwd

グローバル・サービス・マネージャ・ウォレットのパスワードを指定します。

使用上の注意

  • このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャを変更するコンピュータでローカルに実行する必要があります。

  • このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャを起動したオペレーティング・システム・ユーザーのみが実行できます。

  • このコマンドを実行すると、GDSCTLはGlobal Data ServicesカタログにGSMCATUSERユーザーとして接続し、GSMCATUSERのパスワードを入力するよう求めます。

EASTリージョンに含まれるように、gsm1という名前のグローバル・サービス・マネージャを変更します。

GDSCTL> modify gsm -gsm gsm1 -region east

C.51 modify region

リージョンの構成パラメータを変更します。

構文

modify region -region region_name_list
             [-buddy region_name]
             [-weights weight]

オプション

表C-52 GDSCTL modify regionのオプション

オプション 説明
-buddy region_name

バディ・リージョンの名前を指定します。

-region region_list

リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。

-weights weight

静的RLB配布用に使用されます。形式: name = value,..,name = value

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

バディ・リージョンまたは重みをクリアするには、MODIFY REGIONをコールし、値として空の引用符を指定します。WEIGHTSを指定した場合、動的なロード・バランシングは静的なロード・バランシングに置換されます(非推奨)。

次のように、2つのリージョンEASTとWESTを変更します。

GDSCTL> modify region -region west -buddy east

C.52 modify service

サービスの属性を変更します。

構文

優先データベースまたは使用可能なデータベースをグローバル・サービスに追加する場合:

modify service [-gdspool gdspool_name]
                -service service_name
               {-preferred db_name_list | -available db_name_list}

グローバル・サービスの属性を変更する場合:

modify service [-gdspool gdspool_name]
                -service service_name 
               [-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY}]
               [-region_failover]
               [-role {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY [-failover_primary] | 
                       LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY}]
               [-lag {lag_value | ANY}]
               [-notification {TRUE | FALSE}] 
               [-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT}]
               [-clbgoal {SHORT | LONG}] 
               [-tafpolicy {BASIC | NONE | PRECONNECT}]
               [-policy policy] 
               [-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION}]
               [-failovermethod {NONE | BASIC}] 
               [-dtp {TRUE | FALSE}] 
               [-sql_translation_profile stp_name] 
               [-failoverretry failover_retries]
               [-failoverdelay failover_delay] 
               [-edition edition_name]
               [-commit_outcome {TRUE | FALSE}] 
               [-retention retention_seconds]
               [-session_state {DYNAMIC | STATIC}]
               [-replay_init_time replay_init_time]]

あるデータベースから別のデータベースにグローバル・サービスを移動する場合:

modify service [-gdspool gdspool_name]
                -service service_name
                -old_db db_name
                -new_db db_name
               [-force]

サービスの使用可能なデータベースを優先データベースに変更する場合:

MODIFY SERVICE [-gdspool gdspool_name]
                -service service_name
                -available db_name_list
                -preferred

優先ステータスと使用可能ステータスでデータベースを変更する場合:

modify service [-gdspool gdspool_name]
                -service service_name
               {-preferred_all |
                {-modifyconfig -preferred db_name_list [-available db_name_list]}}

Oracle RACデータベースに固有のグローバル・サービスのプロパティを変更する場合:

modify service [-gdspool gdspool_name]
                -service service_name
                -database db_name
               [-server_pool server_pool_name |
                 {-add_instances|-modify_instances} -preferred inst_list
                  -available inst_list |
                  -drop_instances inst_list
                -cardinality {UNIFORM | SINGLETON}

オプション

表C-53 GDSCTL modify serviceのオプション

オプション 説明
-add_instances [-preferred comma-delimited-list] [-available comma-delimited-list]

特定のデータベースの特定のサービスに関する優先インスタンスおよび使用可能なインスタンスのリストを指定します。指定したリストによって、すでに割当て済のインスタンスがオーバーライドされます(存在する場合)。–preferredおよび–availableオプションの使用は任意ですが、これらのうちの少なくとも1つを指定する必要があります。

-available db_name_list

優先データベースが使用できない場合に、サービスが実行される使用可能なデータベースのカンマ区切りリストを指定します。

使用可能なインスタンスのリストは、優先インスタンスのリストと相互に排他である必要があります。

-preferred_allで構成されたサービスに優先データベースまたは使用可能なデータベースを追加しようとすると、GDSCTLからエラーが返されます。

-cardinality {UNIFORM | SINGLETON}

ポリシー管理のOracle RACデータベースで実行されているサービスのカーディナリティ・オプションを指定します。カーディナリティがUNIFORMに設定されているサービスは、すべてのデータベース・インスタンスで提供されます。カーディナリティがSINGLETONに設定されているサービスは、1つのデータベース・インスタンスでのみ提供されます。

-clbgoal {SHORT | LONG}

接続時ロード・バランシングの目標の場合: ランタイム・ロード・バランシングを使用する場合はSHORTに設定し、バッチ・ジョブや以前のSQL*Formsスタイルなどの長時間の接続の場合はLONGに設定します。

このオプションのデフォルト値はSHORTです。

-commit_outcome {TRUE | FALSE}

トランザクション・ガードを有効化します。TRUEに設定すると、トランザクションのセッションがリカバリ可能な停止により失敗したときに、トランザクションのコミット結果にアクセスできます。

-database db_name

サービスを変更するデータベースの名前を指定します。

-databaseを指定する場合、次の項目のうち必ず1つを指定する必要があります。

  • -server_poolまたは-cardinality (あるいはその両方)。どちらも任意ですが、少なくとも1つを指定する必要があります(両方同時に使用することもできます)。

  • -add_instances-modify_instancesまたは-drop_instances。これら3つのオプションのうち必ず1つを使用する必要があります。

-dtp {TRUE | FALSE}

このサービスの分散トランザクション処理を有効化するかどうかを示します。これにより、XAアフィニティ用に、一度に1つのみのインスタンスでサービスが提供されるようになります。

-drop_instances inst_list

特定のデータベースの特定のサービスに関する既存の割当て済インスタンスから削除するインスタンスのリストを指定します。指定されたインスタンスのリストは、既存の割当て済リストから削除されます。

-edition edition_name

サービスの初期セッション・エディションを指定します。

サービスにエディションを指定すると、そのサービスを指定するそれ以降のすべて接続で、初期セッション・エディションとしてこのエディションが使用されます。ただし、セッション接続で異なるエディションを指定した場合は、そのセッション接続で指定したエディションが初期セッション・エディションとして使用されます。

GDSCTLは、指定されたエディション名の妥当性をチェックしません。接続中、接続ユーザーは指定されたエディションのUSE権限を持っている必要があります。そのエディションが存在しないか、接続ユーザーが指定されたエディションのUSE権限を持たない場合は、エラーが発生します。

-failover_primary

-roleオプションをPHYSICAL_STANDBYに設定する場合、このオプションを使用してサービスによるプライマリ・データベースへのフェイルオーバーを有効にできます。

-failoverdelay failover_delay

アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFでの、フェイルオーバーにおける各インシデントの再接続試行間の時間遅延(秒)。

-failovermethod {NONE | BASIC}

TAFフェイルオーバー・メソッド(下位互換性維持のためのみ)。

failovertypeSESSIONまたはSELECTに設定される場合、BASICをこのオプションに選択します。

-failoverretry failover_retries

アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFでの、事象が発生した後に接続を試行する回数。

-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION}

フェイルオーバー・タイプを指定します。

Javaのアプリケーション・コンティニュイティを有効化するには、このパラメータをTRANSACTIONに設定します。OCIに対して透過アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)を有効にするには、このパラメータをSELECTまたはSESSIONに設定します。

-force

このオプションを使用する場合、サービスが移動されるとすべてのセッションが切断され、サービスを使用するセッションは(場合によっては異なるインスタンスに)再接続する必要があります。

このオプションを使用しない場合、このサービスを使用してデータベースに接続されているセッションは接続されたままになりますが、サービスに新しいセッションを確立することはできません。

-gdspool gdspool_name

サービスが属するデータベース・プールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたgdspoolが1つのみであれば、これがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-lag {lag_value | ANY}

サービスのラグを秒単位で指定します。キーワードANYを使用して、ラグ時間の上限がないことを示します。

-lagオプションのデフォルト値はANYです。

-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY}

サービス・リージョン・ローカリティ。このオプションを使用しない場合、デフォルト値のANYWHEREがサービスに使用されます。

-modifyconfig

このオプションを使用して、サービスの優先データベースと使用可能なデータベースの現在のリストを変更することを示します。このオプションを使用すると、優先リストにも使用可能リストにも指定されていないが、以前は割り当てられていたデータベースは、サービスを実行できるデータベースのリストから削除されます。

-modify_instances [-preferred comma-delimited-list] [-available comma-delimited-list]

優先インスタンスと使用可能なインスタンスの指定されたcomma-delimited-listは、現在カタログに格納されている既存のリストにマージされます。

格納済リストにまだ存在しないインスタンスをcomma-delimited-listに指定した場合、それは適切なモード(優先または使用可能)で格納済リストに追加されます。

格納済リストに存在するインスタンスをcomma-delimited-listに指定した場合、格納済リストのインスタンスのモードは、指定されたモード(優先または使用可能)に変更されます。ユーザー指定のモードが格納済のモードと同じ場合、インスタンスのモードは変更されません。

指定されたリストに存在しないが格納済リストにすでに存在するインスタンスは、すべて変更されないまま格納済リストに残ります。

インスタンスは、優先と使用可能の両方に設定することはできず、1つのモードにのみ設定できます。

–preferredおよび–availableの使用は任意ですが、少なくとも1つのリストを指定する必要があります。

-new_db database_name

サービスが実行されている新しいデータベースの名前を指定します。

-preferred_allで構成されたサービスを移動しようとすると、GDSCTLからエラーが返されます。

-notification {TRUE | FALSE}

OCI接続に対して高速アプリケーション通知(FAN)を有効化します。

-old_db database_name

サービスが実行されている古いデータベースの名前を指定します。

-preferred_allで構成されたサービスを移動しようとすると、GDSCTLからエラーが返されます。

-policy {AUTOMATIC | MANUAL}

サービスの管理ポリシーを指定します。

AUTOMATIC(デフォルト)を指定する場合、計画された再起動の場合も障害の発生後の場合もデータベースが再起動すると、サービスが自動的に起動します。自動再起動はサービス・ロールの影響も受けます。

MANUALを指定する場合、データベースの計画された再起動時にサービスが自動的に再起動されることはありません。MANUALを設定しても、サービスは実行中にグローバル・サービス・マネージャによって監視され、障害が発生すると再起動されます。

-pdbname pdb_name

プラガブル・データベース名を指定します。

-preferred db_name_list

サービスが実行される優先データベースのカンマ区切りリストを指定します。データベースを使用可能から優先に変更する場合、-preferredオプションに値を指定しないでください。

優先インスタンスのリストは、使用可能なインスタンスのリストと相互に排他である必要があります。

-preferred_allで構成されたサービスに優先データベースまたは使用可能なデータベースを追加しようとすると、GDSCTLからエラーが返されます。

-preferred_all

データベース・プール内のすべてのデータベースが優先データベースであることを指定します。新たにプールに追加されるデータベースは、このサービスの優先データベースとして構成されます。

このオプションは、-preferredおよび-availableオプションと組み合せて使用することはできません。

-region_failover

サービスでリージョン・フェイルオーバーが有効であることを示します。このオプションは、-localityオプションにLOCAL_ONLYを指定する場合にのみ使用できます。

-replay_init_time replay_init_time

アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータは時間(秒)を指定し、その時間の経過後はリプレイは開始されません。デフォルト値は300秒です。

-retention retention_seconds

トランザクション・ガードを使用する場合(commit_outcomeTRUEに設定した場合)は、コミット結果をデータベースに保持する時間(秒数)が、このパラメータによって決定されます。

-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT}

ランタイム・ロード・バランシングの目標。応答時間に基づいて接続のバランスを取るには、このパラメータをSERVICE_TIMEに設定します。スループットに基づいて接続のバランスを取るには、このパラメータをTHROUGHPUTに設定します。

このオプションを使用しない場合、ランタイム・ロード・バランシングの目標のデフォルト値は、SERVICE_TIMEになります。

-role {[PRIMARY] | [PHYSICAL_STANDBY] [-failover_primary] | [LOGICAL_STANDBY] | [SNAPSHOT_STANDBY]}

このサービスがデータベースで起動するためにデータベースに付与されている必要のあるデータベース・ロールを指定します。これは、Oracle Data Guard Broker構成を含むデータベース・プールにのみ適用されます。

関連項目: データベース・ロールの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください

-server_pool server_pool_name

サービスが属しているGDSプール・データベースのOracle RACサーバー・プールの名前を指定します(ポリシー管理のOracle RACデータベース用)。

-service service_name

グローバル・サービスの名前を指定します。

-session_state {DYNAMIC | STATIC}

アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータはトランザクション型ではないセッションの状態がアプリケーションによって変更されるかどうかを指定します。ほとんどのアプリケーションに値DYNAMICをお薦めします。

-sql_translation_profile stp_name

Oracle以外のデータベースからOracleデータベースにアプリケーションを移行したら、このオプションを使用して、追加するサービスのSQL翻訳プロファイルを指定します。

このオプションは、DBMS_SERVICEサービス属性のSQL翻訳プロファイル・パラメータに対応します。

注意:

  • SQL翻訳機能を使用するには、事前にすべてのサーバー側アプリケーション・オブジェクトおよびデータをOracle Databaseに移行しておく必要があります。

  • config serviceコマンドを使用して、SQL翻訳プロファイルを表示します。

関連項目: SQL翻訳の詳細は、Oracle Database SQL翻訳および移行ガイドを参照してください

-tafpolicy {BASIC | NONE }

TAFポリシーの指定(管理者管理データベースのみ)。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

このコマンドを使用して次のことを行います。

  • サービスの優先リストまたは使用可能リストにデータベースを追加

  • あるデータベースから別のデータベースへサービスを移動

  • 使用可能なデータベースを優先データベースに、または優先データベースを使用可能なデータベースに変更

  • サービスの高可用性属性を変更

あるデータベースから別のデータベースにサービスを一時的に移動する場合、relocate serviceコマンドを使用します。

データベースDB3をサービスG_SALES_REPORTの優先データベースとしてデータベース・プールMYREADERFARMに追加します。

GDSCTL> modify service -gdspool myreaderfarm -service g_sales_report -preferred db3

データベース・プールMYREADERFARMのサービスG_DAILY_SALES_REPTを変更して、ランタイム・ロード・バランシングの目標をTHROUGHPUTに変更します。

GDSCTL> modify service -gdspool myreaderfarm -service g_daily_sales_rept
  -rlbgoal THROUGHPUT

データベース・プールMYREADERFARM内のサービスG_SALES_REPORTをデータベースDB1からDB4に移動します。

GDSCTL> modify service -gdspool myreaderfarm -service g_sales_report
  -old_db db1 -new_db db4

DB3データベースを、データベース・プールREADFARM内のサービスG_SALES_REPORTの使用可能なデータベースから優先データベースにアップグレードします。

GDSCTL> modify service -gdspool readfarm -service g_sales_report
  -available db3 -preferred

サービスG_SALES_REPORTに、データベースDB1とDB2が優先データベースとして、データベースDB3が使用可能なデータベースとして現在割り当てられているとします。データベース・プールREADFARM内のサービスSALES_REPORTの優先データベースDB1と使用可能なデータベースDB3を交換し、DB2データベースを削除します。

GDSCTL> modify service -gdspool readfarm -service g_sales_report -modifyconfig
  -available db3 -preferred db1

ポリシー管理のOracle RACデータベースDB1のSALESPOOLという名前のサーバー・プールでのみ実行されるよう、データベース・プールREADFARM内のサービスG_SALES_REPORTを変更します。

GDSCTL> modify service -gdspool readfarm -service g_sales_report -database db1
-server_pool salespool

特定のデータベースの特定のサービスに関する優先インスタンスおよび使用可能なインスタンスを指定します。

GDSCTL> modify service –gdspool mypool –service mysvc –database mydb –add_instances
 –preferred inst1,inst2 –available inst3,inst4

C.53 modify shard

シャードの属性を変更します。

構文

modify shard -shard shname_list
            [-region region_name]
            [-connect connect_identifier]
            [-pwd password]
            [-scan scan_address [-ons port]]
            [-savename]
            [-cpu_threshold cpu]
            [-disk_threshold disk]
            [-destination destination_name]
            [-credential credential_name | 
             [[-osaccount account_name]
              [-ospassword password] 
              [-windows_domain domain_name]]]

オプション

表C-54 GDSCTL modify shardのオプション

オプション 説明
-connect connect_identifier

変更するデータベースの接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

-cpu_threshold cpu

CPU使用率割合のしきい値を指定します。

-credential credential_name

リモート・マシンで使用する資格証明を指定します。ユーザー名およびパスワードを指定し、そこでデータベースの作成が行われます。

-destination destination_name

データベースが作成される実行可能なリモート・エージェントの名前を指定します。

-disk_threshold disk

同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。

-ons port

ONSポートを指定します。

-osaccount account_name

リモート・ジョブに使用されるオペレーティング・システム・アカウントを指定します。

-ospassword password

-osaccountで指定されるアカウントに対応するパスワードを指定します。

-pwd password

GSMUSERのパスワードを指定します。

-region region_name

データベースが属するリージョンを指定します。

-savename

このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 -connectオプションで指定されたネット・サービス名をGlobal Data Servicesカタログに格納します。

-scan scan_address

クラスタのSCANアドレスを指定します。

-shard shname_list

シャード名のカンマ区切りリストを指定します。

-windows_domain domain_name

Windowsアカウントが-osaccountで指定された場合、対応するドメイン名を指定します。

使用上の注意

REGIONパラメータは、シャードグループに属するシャードの場合、変更できません。変更はシャードグループ・レベルで実行する必要があります。

DESTINATIONおよびCREDENTIALパラメータは、シャードがデプロイされていない場合にのみ変更できます。これらのパラメータはデプロイメント・プロセスでのみ意味があり、デプロイメントが正常に終了した後は参照されなくなるためです。

GDSCTL> modify shard -shard shard1 -ons 23222

C.54 modify shardgroup

シャードグループの属性を変更します。

構文

modify shardgroup -shardgroup shardgroup_name
                 [-region region_name]
                 [-shardspace shardspace_name]
                 [-repfactor number]
                 [-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}] 

オプション

表C-55 GDSCTL modify shardgroupのオプション

オプション 説明
-shardgroup shardgroup_name

変更するシャードグループの名前を指定します。

-region region_name

シャードグループが存在するリージョンを指定します。

-shardspace shardspace_name

このシャードグループが属するシャード領域を指定します。

-repfactor number

このシャードグループで格納される各データのレプリカの数を指定します。

-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}

新しくデプロイされたデータベースの初期ロール(PRIMARYSTANDBYまたはACTIVE_STANDBY)を指定します。

使用上の注意

DEPLOY_AS以外のすべてのシャードグループの属性は、シャードグループにデプロイ済シャードが含まれていない場合にのみ変更できます。DEPLOY_ASは、すでにシャードグループに追加されたシャードに影響を与えないため、いつでも変更できます。

GROUP1シャードグループを変更して、レプリケーション・ファクタを3に設定します。

GDSCTL> modify SHARDGROUP –SHARDGROUP group1 –REPFACTOR 3  

C.55 modify shardspace

シャード領域のパラメータを変更します。

構文

modify shardspace –shardspace shardspace_name
                 [-chunks number]
                 [-protectmode dg_protection_mode]   

オプション

表C-56 GDSCTL modify shardspaceのオプション

オプション 説明
-shardspace shardspace_name

変更するシャード領域の名前を指定します。

-chunks number

シャード領域のチャンクの数を指定します。

-protectmode dg_protection_mode

Data Guard保護モード(MAXPROTECTIONMAXAVAILABILITYまたはMAXPERFORMANCE)を指定します。このオプションは、Data Guardレプリケーション・テクノロジを使用した場合にのみ、実行できます。

使用上の注意

チャンクの数は、シャード領域にデプロイ済シャードが含まれていない場合にのみ変更できます。

6000個のチャンクを含むように、GOLDシャード領域を変更します。

GDSCTL> modify shardspace –shardspace gold –chunks 6000  

C.56 move chunk

示されたセットのチャンクを、あるシャードから別のシャードまたは複数のシャードに移動します。

構文

move chunk -chunk {chunk_id_list | ALL}
           -source shard_name
          [-target shard_name]
          [-timeout]
          [-verbose]

オプション

表C-57 GDSCTL move chunkのオプション

オプション 説明
-chunk {chunk_id_list | ALL}

チャンクIDのカンマ区切りリストを指定します。

-chunk ALL-targetオプションなしで指定した場合、すべてのチャンクがソース・シャードから削除され、残りのシャードすべてにラウンドロビン形式で分散されます。

-source shard_name

ソース・シャードの名前を指定します。

-target shard_name

ターゲット・シャードの名前を指定します。

-timeout

FANがクライアントに送信されるときとチャンクが読取り専用モードにまたは停止になるときの間隔に接続保存タイムアウトを指定します。

-verbose

詳細出力モードを有効にします。

使用上の注意

このコマンドは、システム管理のシャード方法でのみ使用できます。

チャンクは、異なるシャードグループに属するシャード間で移動できません。

-chunk ALL-targetオプションなしで指定した場合、すべてのチャンクがソース・シャードから削除され、残りのシャードすべてにラウンドロビン形式で分散されます。

チャンク3および4をSALE1からSALE3に移動します。

GDSCTL> move chunk -chunk 3,4 –source sale1 –target sale3  

sale1のすべてのチャンクを移動し、残りのシャードに均等に分散します。

GDSCTL> move chunk -chunk ALL -source sale1

C.57 quit

GDSCTLユーティリティを終了します。

構文

quit | exit

C.58 recover shard

指定したシャード(データベース)上ですべてのDDL文を実行します。以前にエラーで実行された文から開始します。このコマンドは、データベース管理者がシャードの問題を修正した後でスキップしたすべてのDDLの変更を実行するためのものです。

構文

recover shard -gdspool pool
              -shard shard_name
             [-skip_first|-ignore_first]
             [-full]

オプション

表C-58 GDSCTL recover shardのオプション

オプション 説明
-full

完全リカバリ・モード。

-gdspool pool

GDSプールを指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、これがデフォルトで使用されます。

-ignore_first

最初に失敗したDDL文を廃止します。

-shard shard_name

シャードの名前。

-skip_first

最初に失敗したDDL文をスキップします。

使用上の注意

SKIP_FIRSTを使用してDDLをスキップします。通常、データベース管理者が手動で修正した後に、これが必要になります。たとえば、CREATE TABLE文が領域不足のために失敗した場合、データベース管理者はこの問題を修正し、CREATE TABLEを再実行します。RECOVER SHARDでORA-39151 (表が存在する)を回避するには、データベース管理者は-SKIP_FIRSTを指定する必要があります。

IGNORE_FIRSTを使用して、廃止として最初のDDLをマークします。間違ったDDL文が指定されてすべてのシャードで失敗した場合に、これが必要です。このような場合、廃止としてこれをマークする必要があります。FULLモードでは、完全なリカバリが実行されます。これには、DDL操作、失敗したチャンク移行、表領域設定の再構築、データベース・パラメータが含まれます。

シャードshd1をリカバリします。

GDSCTL> recover shard -shard shd1

C.59 relocate service

あるデータベースでサービスを停止し、別のデータベースでサービスを起動します。

構文

relocate service [-gdspool gdspool_name]
                  -service service_name
                  -old_db db_name
                  -new_db db_name
                 [-force]
                 [-override [-oldpwd oldpassword] [-newpwd newpassword]]

オプション

表C-59 GDSCTL relocate serviceのオプション

オプション 説明
-force

このオプションを使用する場合、サービスが移動されるとすべてのセッションが切断され、サービスを使用するセッションは(場合によっては異なるインスタンスに)再接続する必要があります。

このオプションを使用しない場合、このサービスを使用してデータベースに接続されているセッションは接続されたままになりますが、サービスに新しいセッションを確立することはできません。

-gdspool gdspool_name

サービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたgdspoolが1つのみであれば、これがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-new_db db_name

サービスの移動先のデータベースの名前を指定します。

-newpwd newpassword

サービスが再配置されるデータベース(ターゲット・データベース)のGSMUSERのパスワードを指定します。

-old_db db_name

サービスが現在配置されているデータベースの名前を指定します。

-oldpwd oldpassword

ソース・データベースまたはサービスが現在配置されているデータベースのGSMUSERのパスワードを指定します。

-override

このオプションを使用すると、グローバル・サービス・マネージャ・カタログを更新せずにコマンドが実行されます。カタログ・データベースが使用できない場合にこのオプションを使用できます。

通常の操作では、このオプションを使用しないでください。

-service service_name

再配置するグローバル・サービスの名前を指定します。

使用上の注意

modify serviceコマンドを使用してサービスの場所を変更する場合とは異なり、このコマンドは基礎をなす構成を変更しません。このコマンドはサービスを一時的に再配置し、別のデータベースで実行します。

-forceを指定しない場合、グローバル・サービスがコマンドの実行の前に、新しいデータベース上で実行するのではなく、古いデータベースで起動されている必要があります。-forceを指定しないと、このグローバル・サービスにすでに接続しているセッションは接続状態を保ちますが、新しいセッションを確立することはできません。

-overrideを指定した場合、GDSカタログにアクセスしないでコマンドが実行されます。GDSカタログを使用できない場合、このオプションを使用します。通常操作時の使用にはお薦めしません。

以前に-preferred_allオプションで構成されたサービスにこのコマンドを使用しようとすると、GDSCTLからエラーが返されます。

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

READFARMデータベース・プール内のサービスSALES_REPORTをDB2データベースからDB3データベースに再配置します。

GDSCTL> relocate service -gdspool readfarm -service sales_report -old_db db1
 -new_db db3

C.60 remove brokerconfig

GDSプールからOracle Data Guard Broker構成を削除します。

構文

remove brokerconfig [-gdspool gdspool_name]

オプション

表C-60 GDSCTL remove brokerconfigのオプション

構文 説明
-gdspool gdspool_name

Oracle Data Guard Broker構成を削除するGDSプールを指定します(必須ではありません。ただし、指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、それがデフォルトで使用されます)。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

GDSプールにData Guard Broker構成が含まれない場合、エラーが返されます。

Oracle Data Guard Broker構成をデータベース・プールMYDGPOOLから削除します。

GDSCTL> remove brokerconfig -gdspool myreaderfarm

C.61 remove cdb

シャード・カタログから1つ以上のCDBを削除しますが、破棄はしません。

構文

remove cdb -cdb {cdb_name_list | ALL}
           [-force] 

オプション

表C-61 GDSCTL remove cdbのオプション

オプション 説明
-cdb {cdb_name_list | ALL}

削除するCDB名のカンマ区切りリストを指定するか、ALLを指定してカタログからすべてのCDBを削除します。

-force

CDBにアクセスできない場合またはチャンクが含まれている可能性のあるPDBシャードが含まれている場合(あるいはその両方)でも、指定したCDBを1つ以上削除します。特定の範囲のデータについて、レプリカの数が少なくなったり、完全に利用できなくなる可能性があります。

警告:

CDBの削除前に、チャンクは移動されません。データが失われる可能性があるためです。

警告:

CDBの強制削除を行うと、強制的に削除されるCDBのレプリカであるすべてのCDBも削除されます。

cdb1という名前のCDBを削除します。

GDSCTL> remove cdb -cdb cdb1 

C.62 remove credential

既存の資格証明を削除します。

構文

remove credential -credential credential_name 

オプション

表C-62 GDSCTL remove credentialのオプション

オプション 説明
-credential credential_name

削除する資格証明の名前を指定します。

使用上の注意

このコマンドは、既存の資格証明を削除します。資格証明が削除されると、カタログは管理コマンドに応じてシャードされたホスト上でジョブを実行できなくなります。

指定した資格証明が存在しない場合、このコマンドはエラーを返します。

east_region_credという名前の資格証明を削除します。

GDSCTL> remove credential –credential east_region_cred

C.63 remove database

データベースをGDSプールから削除します。

構文

remove database [-gdspool gdspool_name]
                {-all | -database db_name_list}
                [-force]

オプション

表C-63 GDSCTL remove databaseのオプション

オプション 説明
-all

データベース・プール内のすべてのデータベースを削除します。

-database db_name_list

データベース・プールから削除するデータベース名のカンマ区切りリストを指定します。

Oracle Data Guard Broker構成を介して追加されたデータベースは指定できません。これらのデータベースを削除するには、Oracle Data Guardを使用する必要があります。

-gdspool gdspool_name

GDSプール名を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、これがデフォルトで使用されます。

-force

データベースが使用できない場合でも、カタログからデータベースを削除します。

このオプションを使用すると、グローバル・サービスがデータベースから削除されないことがあります。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

プールにすでにData Guard Broker構成が含まれている場合、DGMGRLを使用してデータベースを削除する必要があるため、エラーが返されます。

Oracle Shardingでは、アンデプロイされたデータベースのみを削除できます。データベースがオフラインまたはアクセスできない場合、最初に-forceオプションを使用してこれをアンデプロイしてから、-forceオプションを使用して削除する必要があります。

データベースDB1をグローバル・サービス管理構成から削除します。

GDSCTL> remove database -database db1 -gdspool pool1

C.64 remove file

カタログから既存のファイル・オブジェクトを削除します。

構文

remove file -file file_name

オプション

表C-64 GDSCTL remove fileのオプション

オプション 説明
-file file_name

カタログから削除するファイル・オブジェクトの名前を指定します。

使用上の注意

指定したファイル・オブジェクトが存在しない場合、このコマンドはエラーを返します。

east_region_db_paramsという名前のファイルを削除します。

GDSCTL> remove file -file east_region_db_params

C.65 remove gdspool

GDSプールを現在の構成から削除します。

構文

remove gdspool -gdspool gdspool_name_list

オプション

表C-65 GDSCTL remove gdspoolのオプション

オプション 説明
-gdspool gdspool_name_list

GDSプール名のカンマ区切りリストを指定します。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

GDSプールtempreadersおよびmyfarmをGlobal Data Servicesフレームワークから削除します。

GDSCTL> remove gdspool -gdspool tempreaders,myfarm

C.66 remove gsm

グローバル・サービス・マネージャを構成から削除します。

構文

remove gsm [-gsm gsm_name]

オプション

表C-66 GDSCTL remove gsmのオプション

構文 説明
-gsm gsm_name

削除するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、現在のグローバル・サービス・マネージャが削除されます。

使用上の注意

グローバル・サービス・マネージャを削除するには、1つ以上のグローバル・サービス・マネージャが実行されていてGlobal Data Servicesデータベースのクリーンアップを行う必要があります。Global Data Services構成内のグローバル・サービス・マネージャが1つのみの場合、削除するにはそれが実行されている必要があります。

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

gsm5という名前のグローバル・サービス・マネージャを構成から削除します。

GDSCTL> remove gsm -gsm gsm5

C.67 remove invitednode (remove invitedsubnet)

ホスト・アドレス情報をGlobal Data Servicesカタログ内の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストから削除します。このコマンドは、指定済の許可されたノードまたは別名に対応するすべての許可されたノードを削除します。

構文

remove invitednode {[-group group_name]|vncr_id}

オプション

表C-67 GDSCTL remove invitednode (remove invitedsubnet)のオプション

オプション 説明
-group group_name

VNCRのグループを定義する別名を指定します。この別名は、許可されたノードに関連する他のコマンドで参照されます。

vncr_id

ホスト・アドレス情報。サーバーのIPv4またはIPv6アドレス、ホスト名、ネットマスクまたは他の識別子です。ホスト・アドレス情報には、空白を含めることはできません。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

許可されたノード198.51.100.22をカタログから削除します。

GDSCTL> remove invitednode 198.51.100.22

VNCR別名グループEAST_SRVをカタログから削除します。

GDSCTL> remove invitednode -group east_srv

C.68 remove region

指定されたリージョンをグローバル・サービス管理フレームワークから削除します。

構文

remove region -region region_list

オプション

表C-68 GDSCTL remove regionのオプション

オプション 説明
-region region_list

リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

SOUTHという名前のリージョンを構成から削除します。

GDSCTL> remove region -region south

C.69 remove service

サービスをデータベース・プールから削除します。

構文

remove service [-gdspool gdspool_name]
                -service service_name

オプション

表C-69 GDSCTL remove serviceのオプション

オプション 説明
-gdspool gdspool_name

サービスを削除するGDSプールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたgdspoolが1つのみであれば、これがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-service service_name

削除するサービスの名前を指定します。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります

サービスsales_reportをデータベース・プールMYREADERFARMから削除します。

GDSCTL> remove service -gdspool myreaderfarm -service sales_report

C.70 remove shard

1つ以上のシャードをシャードされたデータベースから削除します。

構文

remove shard {-shard {shard_name_list | ALL} | 
                 -shardspace shardspace_list | 
                 -shardgroup shardgroup_list}
             [-force] 

オプション

表C-70 GDSCTL remove shardのオプション

オプション 説明
-shard {shard_name_list | ALL}

削除するシャード名のカンマ区切りリストを指定するか、ALLを指定してカタログからすべてのシャードを削除します。

-shardspace shardspace_list

すべてのシャードを削除するシャード領域の名前のカンマ区切りリストを指定します。

-shardgroupshardgroup_list

すべてのシャードを削除するシャードグループの名前のカンマ区切りリストを指定します。

-force

シャードにアクセスできない、またはチャンクが含まれている場合(あるいはその両方の場合)でも、指定したシャードを1つ以上削除します。特定の範囲のデータについて、レプリカの数が少なくなったり、完全に利用できなくなる可能性があります。

警告:

シャードの削除前に、チャンクは移動されません。データが失われる可能性があるためです。

警告:

シャードの強制削除を行うと、強制的に削除されるシャードのレプリカであるすべてのシャードも削除されます。

シャードグループGROUP1からシャードを削除します。

GDSCTL> remove shard –shardgroup group1

C.71 remove shardgroup

シャードグループをシャード・カタログから削除します。

構文

remove shardgroup -shardgroup shardgroup_name

オプション

表C-71 GDSCTL remove shardgroupのオプション

オプション 説明
-shardgroupshardgroup_name

削除するシャードグループの名前を指定します。

使用上の注意

シャードが含まれていないシャードグループのみを削除できます。

GROUP1シャードグループを削除します。

GDSCTL> remove shardgroup –shardgroup group1

C.72 remove shardspace

シャード領域をシャード・カタログから削除します。

構文

remove shardspace -shardspace shardspace_name

オプション

表C-72 GDSCTL remove shardspaceのオプション

オプション 説明
-shardspace shardspace_name

削除するシャード領域の名前を指定します。

使用上の注意

シャードまたはシャードグループが含まれていないシャード領域のみを削除できます。

GOLDシャード領域を削除します。

GDSCTL> remove shardspace –shardspace gold

C.73 services

指定されたグローバル・サービス・マネージャに登録されているサービスに関する情報を取得します。

構文

[status service | services] [-gsm gsm_name]
                            [-service service_name]
                            [-raw | -verbose | -support]

オプション

表C-73 GDSCTL servicesのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL set gsmコマンドで指定)を使用します。

-raw

指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。

-service service_name

完全修飾サービス名を指定します。サービス名を指定しない場合、グローバル・サービス・マネージャに登録されているすべてのサービスに関する情報が取得されます。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

-verbose

詳細出力モードを有効にします。

使用上の注意

このコマンドは、サービス情報を取得するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。

このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

-serviceを指定しない場合、すべてのグローバル・サービスの情報が表示されます。

グローバル・サービス・マネージャmygsmに登録されているサービスに関する情報を表示します。

GDSCTL> services -gsm mygsm

gdsctl servicesコマンドは、次のような出力を返します。

GDSCTL>services -gsm mygsm
Service "localsvc.dbpoolora.oradbcloud" has 2 instance(s). Affinity: LOCALPREF
   Instance "dbpoolora%1", name: "gdscat", db: "gdscat", region: "regionora",
 status: ready.
   Instance "dbpoolora%11", name: "gdscat2", db: "gdscat2", region: "regionora",
 status: ready.
Service "sales_report1.dbpoolora.oradbcloud" has 2 instance(s). Affinity:
 LOCALONLY
   Instance "dbpoolora%1", name: "gdscat", db: "gdscat", region: "regionora",
 status: ready.
   Instance "dbpoolora%11", name: "gdscat2", db: "gdscat2", region: "regionora",
 status: ready.
Service "sales_report2.dbpoolora.oradbcloud" has 2 instance(s). Affinity: ANYWHERE
   Instance "dbpoolora%1", name: "gdscat", db: "gdscat", region: "regionora",
 status: ready.
   Instance "dbpoolora%11", name: "gdscat2", db: "gdscat2", region: "regionora",
 status: ready.

注意:

アフィニティ値は、サービス・ローカリティがlocal_onlyとして定義されている場合はLOCALONLY、サービス・ローカリティがlocal_onlyとして定義され、region_failoverオプションが有効な場合はLOCALPREF、サービス・ローカリティがanywhereとして定義されている場合はANYWHEREです。

mthly_reportサービスのステータスを表示します。

GDSCTL>services -service mthly_report.sales.oradbcloud

次のような出力が返されます。

Service "mthly_report.sales.oradbcloud" has 1 instance(s). Affinity:
ANYWHERE
    Instance "sales%1", name: "debug", db: "debug", region: "eastcoast",
status: ready.

C.74 set gsm

現在のセッションのグローバル・サービス・マネージャを設定します。

このコマンドは、後続のコマンドに適用されるグローバル・サービス・マネージャを設定します。指定されたグローバル・サービス・マネージャ名は、gsm.ora構成ファイルで解決されます。

構文

set gsm -gsm gsm_name

オプション

表C-74 GDSCTL set gsmのオプション

構文 説明
-gsm gsm_name

現在のセッションで使用されるグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLは、デフォルト・グローバル・サービス・マネージャ名GSMORAを使用します。

使用上の注意

このコマンドは、現在のセッションに対して設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。

このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

現在のセッションのグローバル・サービス・マネージャをgsm1に設定します。

GDSCTL> set gsm -gsm gsm1

C.75 set inbound_connect_level

INBOUND_CONNECT_LEVELリスナー・パラメータを設定します。

構文

set inbound_connect_level [-gsm gsm_name]
                       timeout_value

オプション

表C-75 GDSCTL set inbound_connect_levelのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。

timeout_value

接続タイムアウト値を秒単位で指定します。

使用上の注意

  • このコマンドは、INBOUND_CONNECT_LEVELリスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

60秒でタイムアウトするようmygsmINBOUND_CONNECT_LEVELリスナー・パラメータを設定します。

GDSCLTL> set inbound_connect_level -gsm mygsm 60

C.76 set inbound_connect_timeout

INBOUND_CONNECT_TIMEOUTリスナー・パラメータを設定します。

構文

set inbound_connect_timeout timeout_value
                            [-gsm gsm_name]
                            [-save_config | -config_only]

オプション

表C-76 GDSCTL set inbound_connect_timeoutのオプション

オプション 説明
-config_only

実行中のグローバル・サービス・マネージャ・インスタンスに接続せずに、GSM.ORAのみを更新します。

-gsm gsm_name

起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。

-save_config

構成の変更をGSM.ORAに格納します。

timeout_value

接続タイムアウト値を秒単位で指定します。

使用上の注意

  • このコマンドは、INBOUND_CONNECT_TIMEOUTリスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

  • デフォルトでは、グローバル・サービス・マネージャが停止するまで、パラメータ値の変更は有効なままです。

60秒でタイムアウトするようmygsmINBOUND_CONNECT_TIMEOUTリスナー・パラメータを設定します。

GDSCLTL> set inbound_connect_timeout -gsm mygsm 60

C.77 set log_level

特定のグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのログ・レベルを設定します。

構文

set log_level [-gsm gsm_name]
              log_level

オプション

表C-77 GDSCTL set log_levelのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。

log_level

ログに書き込む詳細レベルを指定します。有効な値はONまたはOFFです。

使用上の注意

  • このコマンドは、リスナーのログ・レベルを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

グローバル・サービス・マネージャmygsmのロギングをオンに設定します。

GDSCTL> set log_level -gsm mygsm ON

C.78 set log_status

LOG_STATUSリスナー・パラメータを設定します。

構文

set log_status ON|OFF
               [-gsm gsm_name]
               [-save_config | -config_only]

オプション

表C-78 GDSCTL set log_statusのオプション

オプション 説明
ON|OFF

リスナーのロギングをオンまたはオフに切り替えます。

-config_only

実行中のグローバル・サービス・マネージャ・インスタンスに接続せずに、GSM.ORAのみを更新します。

-gsm gsm_name

起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。

-save_config

構成の変更をGSM.ORAに格納します。

使用上の注意

  • このコマンドは、LOG_STATUSリスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

  • デフォルトでは、グローバル・サービス・マネージャが停止するまで、パラメータ値の変更は有効なままです。

LOG_STATUSリスナー・パラメータをオンに設定します。

GDSCLTL> set log_status on -save_config

C.79 set outbound_connect_level

指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定します。

構文

set outbound_connect_level [-gsm gsm_name]
                           timeout_value

オプション

表C-79 GDSCTL set outbound_connect_levelのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。

timeout_value

接続タイムアウト値を指定します。

使用上の注意

  • このコマンドは、リスナーのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

すべてのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定します。

GDSCTL> set outbound_connect_level 60 

C.80 set outbound_connect_timeout

OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUTリスナー・パラメータを設定します。

構文

set outbound_connect_timeout timeout_value
                            [-gsm gsm_name]
                            [-save_config | -config_only]

オプション

表C-80 GDSCTL set outbound_connect_timeoutのオプション

オプション 説明
timeout_value

接続タイムアウト値を秒単位で指定します。

-config_only

実行中のグローバル・サービス・マネージャ・インスタンスに接続せずに、GSM.ORAのみを更新します。

-gsm gsm_name

起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。

-save_config

構成の変更をGSM.ORAに格納します。

使用上の注意

  • このコマンドは、OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUTリスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

  • デフォルトでは、グローバル・サービス・マネージャが停止するまで、パラメータ値の変更は有効なままです。

60秒でタイムアウトするようmygsmOUTBOUND_CONNECT_TIMEOUTリスナー・パラメータを設定します。

GDSCLTL> set outbound_connect_timeout -gsm mygsm 60

C.81 set trace_level

指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのトレース・レベルを設定します。

構文

set trace_level [-gsm gsm_name]
                trace_level

オプション

表C-81 GDSCTL set trace_levelのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL set gsmコマンドで指定)を使用します。

trace_level

グローバル・サービス・マネージャ・リスナーのトレース・レベルを指定します。有効な値は次のとおりです

USER - ユーザーが発生させたエラー状態を識別するトレースを提供します

ADMIN - インストール固有の問題を識別するトレースを提供します

SUPPORT - Oracleサポート・サービス向けのトラブルシューティング情報を含むトレースを提供します

OFF - トレースを提供しません

使用上の注意

  • このコマンドは、リスナーのトレース・レベルを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

mygsmに関連付けられているすべてのリスナーのトレース・レベルをADMINに設定します。

GDSCTL> set trace_level -gsm mygsm ADMIN

C.82 set trc_level

TRC_LEVELリスナー・パラメータを設定します。

構文

set trc_level trace_level
              [-gsm gsm_name]
              [-save_config | -config_only]

オプション

表C-82 GDSCTL set trc_levelのオプション

オプション 説明
trace_level

グローバル・サービス・マネージャ・リスナーのトレース・レベルを指定します。有効な値は次のとおりです

USER: ユーザーが発生させたエラー状態を識別するトレースを提供します

ADMIN: インストール固有の問題を識別するトレースを提供します

SUPPORT: Oracleサポート・サービス向けのトラブルシューティング情報を含むトレースを提供します

OFF: トレースを提供しません

-config_only

実行中のグローバル・サービス・マネージャ・インスタンスに接続せずに、GSM.ORAのみを更新します。

-gsm gsm_name

起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。

-save_config

構成の変更をGSM.ORAに格納します。

使用上の注意

  • このコマンドは、LOG_STATUSリスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。

  • デフォルトでは、グローバル・サービス・マネージャが停止するまで、パラメータ値の変更は有効なままです。

TRC_LEVELリスナー・パラメータをSUPPORTに設定します。

GDSCLTL> set trc_level support

C.83 show ddl

DDL文の実行ステータスを表示します。

構文

show ddl {[-ddl ddl_id] [-count cnt] | [-failed_only]}
          [-support]

オプション

表C-83 GDSCTL show ddlのオプション

オプション 説明
-count cnt

表示するエントリの最大数。

-ddl ddl_id

DDL数値識別子。

-failed_only

このオプションを使用して、エラーが発生した文のみを表示します。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。

使用上の注意

-DDL-COUNTの両方を指定しない場合、コマンドは最後の10個のDDL文のみを返します。

-DDLを指定して、-COUNTを指定しない場合、コマンドはDDL文の詳細情報を返します。-COUNTオプションは、表示するDDLの最大数を定義します。

GDSCTL> show ddl -count 20

注意:

show ddlコマンドの出力は切り捨てられることがあります。出力内容の完全なテキストを表示するには、カタログでSELECT ddl_text FROM gsmadmin_internal.ddl_requestsを実行します。

C.84 split chunk

同じ数のレコードを使用して指定した各チャンクを2つのチャンクに分割します。分割後、チャンクは同じシャードに残ります。

構文

split chunk -chunk chunk_id_list
           [-shardspace shard_space_list]

オプション

表C-84 GDSCTL split chunkのオプション

オプション 説明
-chunk chunk_id_list

数値チャンク識別子のカンマ区切りリストを指定します。

-shardspace shard_space_list

指定したチャンクを分割するシャード領域のリストを指定します。

使用上の注意

このコマンドは、システム管理のシャーディングでのみ使用できます。ユーザー定義のシャーディングの場合は、ALTER TABLEを使用してルート(親)表のパーティションを分割します。

チャンクのマージはサポートされていません。

チャンク3、4および5を分割します。

GDSCTL> split chunk -chunk 3,4,5

C.85 sql

シャードされたデータベースに対してSQL文またはPL/SQLストアド・プロシージャを実行します。

構文

sql "sql_statement"

オプション

表C-85 GDSCTL sqlのオプション

オプション 説明
sql_statement

実行するSQL文またはPL/SQLプロシージャを入力します。実行するSQL文の後にはセミコロン(;)を付けません。

使用上の注意

このコマンドは、シャードされたGDSプールに対してのみ実行できます。文がGDSカタログ・データベースで実行され、プールのすべてのシャードにブロードキャストされます。GDS構成ではシャードされたプールは1つしか存在できないため、カタログ・データベースで実行されるすべてのSQL文がこのプールに適用されます(存在する場合)。

カタログ・データベースにこのコマンドで作成されたデータベース・オブジェクトは、シャードされたデータベースのスキーマとして使用され、ユーザー・データを格納するためのものではありません。唯一の例外は、すべてのシャードで複製された表(参照表)です。カタログ・データベースのデータが移入されます。

SELECT文はパラメータとして許可されません。

実行するSQL文またはPL/SQLストアド・プロシージャは、二重引用符に入れる必要があります。

GDSCTLがPL/SQLに渡す文字列にファイル名が含まれている場合、ファイル名は一重引用符で囲む必要があります。

実行するSQL文の後にはセミコロン(;)を付けません。

gdsctl sqlコマンドを使用します。

GDSCTL> sql “CREATE TABLESPACE SET ts1 IN SHARDGROUP sgr1"

C.86 start gsm

特定のグローバル・サービス・マネージャを起動します。

構文

start gsm [-gsm gsm_name]

オプション

表C-86 GDSCTL start gsmのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。

使用上の注意

  • GDSCTLは、起動するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。

グローバル・サービス・マネージャgsm1をローカル・ホストで起動します。

GDSCTL> start gsm -gsm gsm1

C.87 start observer

特定のサービスを起動します。

構文

start observer -database db_name
              [-timeout seconds]

オプション

表C-87 GDSCTL start observerのオプション

オプション 説明
-database db_name

データベースの名前。

-timeout seconds

グローバル・サービス・マネージャ・リクエスト・タイムアウト(秒)。

使用上の注意

TIMEOUT (デフォルトは15)は、シャード・ディレクタ/グローバル・サービス・マネージャによるリクエストの受信とオブザーバの起動の間隔の時間を表します。オブザーバを起動するシャード・ディレクタ(グローバル・サービス・マネージャ)サーバーの適切なリージョンを選択するための自動ルールについては、『Oracle Shardingの使用』を参照してください。シャード・ディレクタ・サーバーがこのリージョンで実行されていない場合、オブザーバは起動されません。

GDSCTL> start observer -database mydb

C.88 start service

特定のサービスを起動します。

構文

start service [-gdspool gdspool_name]
               -service service_name
             [{-database db_name | 
                 -override [-pwd password] -connect connect_identifier}]

オプション

表C-88 GDSCTL start serviceのオプション

オプション 説明
-database db_name

サービスを起動するデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLは、すべての優先データベースでサービスを起動します。

-connect connect_identifier

接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

-gdspool gdspool_name

起動するサービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたgdspoolが1つのみであれば、これがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-override

このオプションを使用すると、グローバル・サービス・マネージャ・カタログを更新せずにコマンドが実行されます。カタログ・データベースが使用できない場合にこのオプションを使用できます。

通常の操作では、このオプションを使用しないでください。

-pwd password

指定されたデータベースのGSMUSERのパスワードを指定します。

-service service_name

グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、データベース・プール内のすべてのサービスを起動します。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

管理者管理データベースで実行されるサービスを起動する前に、データベースがサービスを実行するインスタンスを指定するように変更する必要があります。modify serviceコマンドの-modify_instancesパラメータを参照してください。

READERFARMデータベース・プールに配置されているサービスSALES_REPORTを起動します。

GDSCTL> start service -gdspool readerfarm -service sales_report

C.89 status

グローバル・サービス・マネージャの実行ステータスおよびランタイム情報を表示します。

構文

status [-gsm gsm_name] [-raw|-verbose|-support]                       

オプション

表C-89 GDSCTL statusのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL set gsmコマンドで指定)を使用します。

-raw

指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。

-verbose

詳細モードを有効にします。

GDSCTL> status

このコマンドは、次のような出力を返します。

Alias MYGSM
Version 12.1.0.0.2
Start Date 03-JUL-2012 16:48:54
Trace Level support
Listener Log File /u01/ORACLE/mygsm/alert/log.xml
Listener Trace File /u01/ORACLE/mygsm/trace/ora_14816_47568108067776.trc
Endpoint summary (ADDRESS=(HOST=mymv.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp))
GSMOCI Version 0.1.8
Mastership Y
Connected to GDS catalog Y
Process Id 14818
Number of reconnections 0
Pending tasks. Total 0
Tasks in process. Total 0
Regional Mastership TRUE
Total messages published 28599
Time Zone -07:00
Orphaned Buddy Regions:
None
GDS region regionora

C.90 status database

登録情報、サービスなど、データベースのランタイム・ステータスを表示します。

構文

{status database | databases} [-gsm gsm_name]
                              [-database db_name]
                              [-gdspool gdspool_name]
                              [-raw | -support | -verbose] 

オプション

表C-90 GDSCTL statusのオプション

オプション 説明
-database db_name

ステータスをチェックするデータベースの名前を指定します

-gdspool gdspool_name

データベース・プールの名前を指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されているgdspoolが1つのみの場合、それがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

-gsm gsm_name

チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL set gsmコマンドで指定)を使用します。

-raw

指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。

-verbose

詳細出力モードを有効にします。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャがローカルに起動している必要があります。-gsmSTATUS DATABASEに指定しない場合、現在接続しているグローバル・サービス・マネージャ名がデフォルトで使用されます。

すべてのデータベースのステータスを表示します。

GDSCTL> status database

gdsctl status databaseコマンドは、次のような出力を返します。

Database: "dbcat1" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1
 Region: east
   
   Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N
            Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y
   Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y
            Scan: N Enabled: Y Preferred: Y
   Registered instances:
     sales%11
Database: "dbcat2" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1
 Region: east
   Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N
            Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y
   Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y
            Scan: N Enabled: Y Preferred: Y
   Registered instances:
     sales%1

C.91 status gsm

特定のグローバル・サービス・マネージャのステータスを表示します。

構文

status (gsm)? [-gsm gsm_name]
              [-raw | -verbose | -support]

オプション

表C-91 GDSCTL status gsmのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL set gsmコマンドで指定)を使用します。

-raw

指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。

-support

指定した場合、GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。

-verbose

詳細出力モードを有効にします。

使用上の注意

GDSCTLは、ステータスを表示するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。

このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャのステータスを表示するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。

mygsmのステータスを表示します。

GDSCTL> status gsm -gsm mygsm

gdsctl status gsmコマンドは、次のような出力を返します。

Alias MYGSM
Version 12.1.0.0.2
Start Date 03-JUL-2012 16:48:54
Trace Level support
Listener Log File /u01/ORACLE/mygsm/alert/log.xml
Listener Trace File /u01/ORACLE/mygsm/trace/ora_14816_47568108067776.trc
Endpoint summary (ADDRESS=(HOST=mymv.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp))
GSMOCI Version 0.1.8
Mastership Y
Connected to GDS catalog Y
Process Id 14818
Number of reconnections 0
Pending tasks. Total 0
Tasks in process. Total 0
Regional Mastership TRUE
Total messages published 28599
Time Zone -07:00
Orphaned Buddy Regions:
None
GDS region regionora

C.92 status service

特定のサービスのステータスを表示します。

構文

{status service | services} [-gsm gsm_name]
                            [-service service_name]
                            [{-raw|-verbose|-support}]

オプション

表C-92 GDSCTL status serviceのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL set gsmコマンドで指定)を使用します。

-raw

Oracle内部コンポーネントで使用されます。

-service service_name

グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。サービスを指定しない場合、GDSCTLは、データベース・プール内のすべてのサービスのステータスを表示します。

-support

ロード・バランシングに関する詳細情報を表示します。

-verbose

ロード・バランシングに関連する追加情報を表示します。

使用上の注意

  • このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

  • このコマンドは、servicesと似ています。

サービスsales_report1.sales.oradbcloudのステータスを表示します。

GDSCTL> status service -service sales_report1.sales.oradbcloud

gdsctl status serviceコマンドは、次のような出力を返します。

Service "sales_report1.sales.oradbcloud" has 3 instance(s). Affinity: ANYWHERE
   Instance "sales%1", name: "dbcat2", db: "dbcat2", region: "east",
 status: ready.
   Instance "sales%11", name: "dbcat1", db: "dbcat1", region: "west",
 status: ready.
   Instance "sales%31", name: "dbcat3", db: "dbcat3", region: "east",
 status: ready.

C.93 stop gsm

特定のグローバル・サービス・マネージャを停止します。

構文

stop gsm [-gsm gsm_name]

オプション

表C-93 GDSCTL stop gsmのオプション

オプション 説明
-gsm gsm_name

停止するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。

使用上の注意

  • GDSCTLは、停止するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。

  • このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。

ローカル・ホストのグローバル・サービス・マネージャgsm1を停止します。

GDSCTL> stop gsm -gsm gsm1

C.94 stop service

指定したグローバル・サービスを停止します。

構文

stop service [-gdspool gdspool_name]
             [-service service_name_list]
             [{-database db_name |
                 -override -connect connect_identifier [-pwd password]}]
             [-force]
             [-drain_timeout time]
             [-stop_option {NONE|IMMEDIATE|TRANSACTIONAL}]

オプション

表C-94 GDSCTL stop serviceのオプション

オプション 説明
-connect connect_identifier

データベース(またはシャード)の接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。

-database db_name

サービスを停止するデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLは、サービスが現在実行されているすべてのデータベースでサービスを停止します。

-drain_timeout

排出時間を秒単位で設定します。

-force

このオプションを使用する場合、GDSCTLは、サービスが停止されるとすべてのセッションを切断し、サービスを使用するセッションは(場合によっては異なるインスタンスに)再接続する必要があります。

このオプションを使用しない場合、このサービスを使用してデータベースに接続されているセッションは接続されたままになりますが、サービスに新しいセッションを確立することはできません。

-gdspool gdspool_name

停止するサービスが配置されているGDSプールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、そのGDSプールがデフォルトのGDSプールとして使用されます。

-override

このオプションを使用すると、グローバル・サービス・マネージャ・カタログを更新せずにコマンドが実行されます。カタログ・データベースが使用できない場合にこのオプションを使用できます。

通常の操作では、このオプションを使用しないでください。

-pwd password

指定されたデータベースのGSMUSERのパスワードを指定します。

-service service_name

停止するグローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、データベース・プール内のすべてのサービスを停止します。

-stop_option

デフォルトの停止オプションをNONEIMMEDIATEまたはTRANSACTIONALに設定します

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

-serviceを指定しない場合、GDSプールのすべてのグローバル・サービスが停止されます。

-databaseを指定しない場合、すべてのデータベースでグローバル・サービスが停止されます。

-forceを指定した場合、すべてのセッションが切断されるため、グローバル・サービスを使用するセッションは(場合によっては別のインスタンスに)再接続する必要があります。-forceを指定しないと、このグローバル・サービスにすでに接続しているセッションは接続状態を保ちますが、新しいセッションをグローバル・サービスに対して確立することはできません。

-overrideを指定した場合、GDSカタログに接続しないでコマンドが実行されます。GDSカタログを使用できない場合、このオプションを使用します。通常操作時の使用にはお薦めしません。

データベース・プールREADERFARM内のすべてのデータベースでサービスSALES_REPORTを停止します。

GDSCTL> stop service -gdspool readerfarm -service sales_report

C.95 sync brokerconfig (synchronize brokerconfig)

グローバル・サービス・マネージャ内のOracle Data Guard Broker構成とデータベース・プール内の構成の同期をとります。synchronize brokerconfigコマンドのオプションと使用方法も同様です。

構文

sync[hronize] brokerconfig [-gdspool gdspool_name]
                           [-database db_name]

オプション

表C-95 GDSCTL sync brokerconfigのオプション

オプション 説明
-database db_name

参照データベースとして使用し、構成を問い合せるデータベース・プール内のデータベースの名前を指定します。

このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、プライマリ・データベースを参照データベースとして使用します。Oracle Data Guard Broker構成内にプライマリ・データベースがない場合、GDSCTLはプールの任意のデータベースを参照データベースとして使用します。

-gdspool gdspool_name

Oracle Data Guard Broker構成が属するデータベース・プールを指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたgdspoolが1つのみであれば、そのgdspoolがデフォルトのgdspoolとして使用されます。

指定されたデータベース・プールにOracle Data Guard Broker構成が含まれていない場合、GDSCTLからエラーが返されます。

使用上の注意

このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。

データベース・プールMYREADERFARMのOracle Data Guard Broker構成をGlobal Data Servicesカタログに格納されている構成と同期化します。

GDSCTL> sync brokerconfig -gdspool myreaderfarm

C.96 sync database (synchronize database)

グローバル・サービスの属性およびGDSプール・データベースのGDS関連パラメータをGDSカタログの内容と同期化します。synchronize databaseコマンドのオプションと使用方法も同様です。

構文

sync[hronize] database [-gdspool gdspool_name]
                       [-database database_name]

オプション

表C-96 GDSCTL sync databaseのオプション

オプション 説明
-database database_name

参照データベースとして使用し、構成を問い合せるデータベース・プール内のデータベースの名前を指定します。

-gdspool gdspool_name

データベースが属するGDSプールを指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、それがデフォルトのGDSプールとして使用されます。

使用上の注意

  • データベースにGDSリージョンが割り当てられていない場合、エラーが返されます。

  • GDSプールが指定されており、データベース・オプションが指定されていない場合、プール内の各データベースが同期化されます。

デフォルト・データベース・プールのデータベースをデータベースmydbと同期化します。

GDSCTL> sync database -database mydb

C.97 validate catalog

Global Data Servicesカタログ、グローバル・サービス・マネージャのランタイム・ステータスおよびプール・データベースをクロスチェックし、非一貫性とエラーをレポートします。

構文

validate [catalog] 
         [-gsm gsm_name]
         [ {-config | -database db_name} ] 
         [-catpwd cpwd]
         [-dbpwd dpwd]

オプション

表C-97 GDSCTL validate catalogのオプション

オプション 説明
-catpwd cpwd

GSMCATUSERのパスワードを指定します(指定しない場合、デフォルトでローカル・ウォレット・ファイルから読み取られます)。

-config

検証がGlobal Data Servicesカタログ構成についてのみ行われることを示します。

-database db_name

クロスチェック検証が行われるデータベースの名前を示します。

-dbpwd dpwd

プール内に存在するデータベースが1つのみの場合、またはプール内の複数のデータベースで同じパスワードを共有している場合、プール・データベースのパスワードを直接指定します。

-gsm gsm_name

グローバル・サービス・マネージャ名を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。

使用上の注意

このコマンドの実行によって、Global Data Services構成のすべてのデータベースに対するアクセスが発生するため、これを実行するにはGSMCATUSERのパスワードが必要です。パスワードは、Global Data Services構成の一部である任意のグローバル・サービス・マネージャのウォレットに格納されます。したがって、グローバル・サービス・マネージャのいずれかのORACLE_HOMEからコマンドを実行すると、パスワードはウォレットから自動的に抽出されるため、指定する必要はありません。それ以外の場合、-catpwdコマンド・オプションを使用してGSMCATUSERのパスワードを指定する必要があります。別の方法として、Global Data Services構成のすべてのデータベースに同じGSMUSERのパスワードが含まれる場合、-dbpwdオプションを使用してGSMCATUSERのパスワード以外のパスワードを指定できます。

カタログを検証します。

GDSCTL> validate

出力は次のようになります。

Validation results:
VLD2: Region "regionora" does not have buddy region
VLD11: GDS pool "marketing" does not contain any databases
VLD12: GDS pool "marketing" does not contain any global services
VLD11: GDS pool "sales" does not contain any databases
VLD12: GDS pool "sales" does not contain any global services
VLD11: GDS pool "mkt" does not contain any databases
VLD12: GDS pool "mkt" does not contain any global services

C.98 validate

GDSカタログ、グローバル・サービス・マネージャのランタイム・ステータスおよびGDSプールのデータベースをクロスチェックし、非一貫性とエラーをレポートします。

構文

validate [catalog] [-gsm gsm]
                   [-config | -database db_name [-dbpwd sipwd]]
                   [-catpwd cpwd]

オプション

表C-98 GDSCTL validateのオプション

オプション 説明
-catpwd cpwd

GSMCATUSERパスワード。

-config

指定した場合、GDSカタログ構成のみの検証を実行します。

-database db_name

指定したデータベースのクロスチェック検証を実行します。

-dbpwd sipwd

GSMUSERパスワード。

-gsm gsm

グローバル・サービス・マネージャ名

使用上の注意

オプションを指定しない場合、GDSカタログ、データベースおよびローカルのグローバル・サービス・マネージャに対してクロスチェックが実行されます。

GDSCTL> validate catalog -catpwd cpwd -dbpwd sipwd