4.4 Javaクライアントを使用可能にする方法

クライアントとサーバー間でJavaを実行するには、次のアクティビティを実行する必要があります。

  1. クライアントへのJava SEのインストール
  2. 環境変数の設定

4.4.1 クライアントへのJava SEのインストール

クライアントにはJava Development Kit(JDK)1.6以上が必要です。使用しているJDKのバージョンを確認するには、コマンドラインで次のコマンドを実行します。

$ which java
/usr/local/jdk1.6.0_26/bin/java

$ which javac
/usr/local/jdk1.6.0_26/bin/javac

$ java -version
java version "1.6.0_26"

4.4.2 環境変数の設定

クライアントにJDKをインストールした後に、次の環境変数にディレクトリ・パスを追加します。

  • $JAVA_HOME

    この変数は、インストールしたJDKベースの最上位ディレクトリに設定する必要があります。

  • $PATH

    この変数には、$JAVA_HOME/binを組み込む必要があります。

  • $LD_LIBRARY_PATH

    この変数には、$JAVA_HOME/libを組み込む必要があります。

Java クライアントに必要なJARファイル

Javaクライアントでサーバーと正常に通信できるようにするには、CLASSPATHに次のファイルを組み込みます。

注意:

CLASSPATH要件の詳細は、異なるプラットフォームで実行されるOracle JVMごとに異なる可能性があります。Oracle JVMユーティリティのスクリプトに定義されたすべてのCLASSPATHの要素が存在する必要があります。

  • JDK 8の場合は、$JAVA_HOME/lib/dt.jarを組み込みます。

  • JRE 8の場合は、$JAVA_HOME/lib/rt.jarを組み込みます。

  • JDBCと対話するには、$ORACLE_HOME/jdbc/lib/ojdbc8.jarを組み込みます。

  • SSLを使用するクライアントの場合は、$ORACLE_HOME/jlib/jssl-1_2.jarおよび$ORACLE_HOME/jlib/javax-ssl-1_2.jarを組み込みます。

  • Java Transaction API(JTA)の機能を使用するクライアントの場合は、$ORACLE_HOME/jlib/jta.jarを組み込みます。

  • Java Naming and Directory Interface(JNDI)の機能を使用するクライアントの場合は、$ORACLE_HOME/jlib/jndi.jarを組み込みます。

クライアントでのサーバー・アプリケーションの開発

クライアントでサーバー・アプリケーションを開発およびコンパイルし、サーバーにロードされている同じJavaアーカイブ(JAR)ファイルを使用する場合は、CLASSPATH$ORACLE_HOME/lib/aurora.zipを組み込みます。これは、Javaクライアントの実行には必要ありません。