Oracle ASMとOracle ASMフィルタ・ドライバについて

Oracle Grid Infrastructureのインストール時に、Oracle Automatic Storage Managementフィルタ・ドライバ(Oracle ASMFD)のインストールと構成を選択できます。Oracle ASMFDにより、Oracle ASMディスクとこのディスク・グループ内のファイルの破損を防ぐことができます。

Oracle ASMフィルタ・ドライバ(Oracle ASMFD)は、Oracleソフトウェアによって発行されたのではない書込みI/Oリクエストを拒否します。この書込みフィルタによって、管理権限を持つユーザーが誤ってOracle ASMディスクに書き込むことがなくなり、Oracle ASMディスクとディスク・グループ内のファイルの破損が防がれます。ディスク・パーティションの場合、ユーザーがパーティション表に触っていないとして、Oracle ASMFDによって管理されるディスク上の領域が保護されます。

Oracle ASMFDを使用すると、システムを再起動するたびにOracle ASMで使用するディスク・デバイスをリバインドする必要がなくなるため、ディスク・デバイスの構成および管理が簡単になります。

Oracle ASMLIBがLinuxシステムに存在する場合、Oracle Grid Infrastructureをインストールする前にOracle ASMLIBを削除して、Oracle Grid Infrastructureのインストール中にOracle ASMFDのインストールおよび構成を選択できるようにします。

警告:

Oracle ASMFDを含めてOracle ASMを構成する場合、Oracle ASMディスクの内容を変更または削除したり、構成ファイルなどのファイルを変更したりしないでください。

注意:

Oracle ASMFDは、Linux x86–64およびOracle Solarisオペレーティング・システムでサポートされています。