Oracleホームのユーザー・コントロールは、管理者がOracleホーム・ユーザーのパスワードを更新できるコマンドライン・ユーティリティです。
このツールを使用して、Oracleホーム内のWindowsサービスのパスワードを更新します。入力パスワードはOracleホーム・ユーザーとして使用されるWindowsユーザー・アカウントのパスワードと一致する必要があります。そのため、最初にWindowsオペレーティング・システム・ツールを使用してWindowsパスワードを変更してから、このツールでOracleホーム内のWindowsサービスを更新し、同じパスワードに設定します。
注意:
このOracleホーム・ユーザー・コントロール・ユーティリティを実行するには、管理者権限が必要です。
構文の概要:
コマンド構文は次のとおりです。
orahomeuserctl list | updpwd [-user username] [-host hostname1, hostname2, . . .] [-log logfilename]
ここで、
orahomeuserctlは、現在のOracleホームに関連付けられているOracleホーム・ユーザー名の表示、またはOracleホーム・ユーザー・パスワードの更新に使用されます。
listは、現在のOracleホームに関連付けられているOracleホーム・ユーザー名を表示します。
updpwdは、新しいパスワードを要求し、指定されたOracleサービス・ユーザーのパスワードを更新します。updpwdのオプションは次のとおりです。
-user username
このオプションは、Oracleホーム・ユーザー名を決定します。このオプションが存在しない場合、現在のOracleホームに関連付けられたユーザー名が使用されます。usernameまたは現在のOracleホームのユーザーに関係なく、指定された名前がMSAまたはWindows組込みアカウントの場合は、エラー・メッセージが表示され、コマンドが終了します。
-host hostname1, hostname2,. . .
このオプションが存在する場合、ユーティリティは、指定されたホストにある指定のOracleホーム・ユーザーに属するすべてのサービスのパスワードを更新します。それ以外の場合、Oracleホーム・ユーザー・コントロール・ユーティリティは、単一インスタンスをインストールした指定されたホストにある指定のOracleホーム・ユーザーに属するすべてのサービスのパスワードを更新するか、指定されたすべてのホストにある指定のOracleホーム・ユーザーに属するすべてのサービスのパスワードを更新します。
更新が完了すると、ユーティリティは、成功した更新の数と、新しいパスワードで更新に失敗したサービスを表示します。
-log logfilename
このオプションは、新しいパスワードを受け入れる各サービス名に対して、パスワード更新操作の結果をログ・ファイルに追加します。デフォルトでは、ログ・ファイルはORACLE_HOME\logディレクトリにあります。logfilenameがファイル名のみを指定する場合、ログはデフォルト・ディレクトリの指定されたファイルに格納されます。ただし、logfilenameにパスが含まれている場合、そのパスは変更されずに使用されます。
親トピック: インストール後の推奨作業