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Oracle® Database Clientインストレーション・ガイド
18c for Microsoft Windows
E99101-02
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Oracleホーム・ユーザーの作成

Oracle Database Clientのインストール時に、Oracleホームに関連付けるオプションのOracleホーム・ユーザーを指定できます。

たとえば、ソフトウェアのインストールにOraSysという管理者ユーザー(Oracleインストール・ユーザー)を使用する場合は、このインストールのOracleホーム・ユーザーとしてORADOMAIN\OraDbドメイン・ユーザーを指定できます。Oracle Database Clientソフトウェアをインストールする前に、指定したOracleホーム・ドメイン・ユーザーが存在する必要があります。

Oracleホーム・ユーザーには、Windows組込みアカウント(LocalService)またはWindowsのユーザー・アカウントを指定できます。このアカウントはOracleホームのWindowsサービスの実行に使用されます。管理タスクを実行する場合は、このアカウントを使用してログインしないでください。

Windowsユーザー・アカウントには、Windowsローカル・ユーザー、Windowsドメイン・ユーザー、管理対象サービス・アカウント(MSA)またはグループ管理対象サービス・アカウント(gMSA)を指定できます。Oracle Database 18cから、グループ管理対象サービス・アカウント(gMSA)が追加のオプションとして導入されています。

Windows組込みアカウントのMSAまたはgMSAを使用すると、パスワードなしで、Oracle Database Clientをインストールし、データベース・サービスを作成および管理できます。

Oracleホーム・ユーザーとして既存のユーザーを指定する場合、指定するWindowsユーザー・アカウントをWindowsドメイン・ユーザーまたはWindowsローカル・ユーザーのいずれかにできます。Oracleホーム・ユーザーとして存在しないユーザーを指定する場合、指定するWindowsユーザー・アカウントはWindowsローカル・ユーザーである必要があります。新規ユーザーがインストール中に作成され、作成されたユーザーはWindowsコンピュータへの対話型ログオン権限を拒否されます。ただし、Windows管理者は他のWindowsアカウントと同様にこのアカウントを管理できます。

セキュリティ強化のため、Oracle Database Clientのインストールには、管理者アカウントではない、標準のWindowsユーザー・アカウントまたはWindows組込みアカウント(LocalService)を使用することをお薦めします。

注意:

インストールが完了した後は、Oracleホーム・ユーザーを変更できません。Oracleホーム・ユーザーを変更する必要がある場合は、Oracle Database Clientソフトウェアを再インストールする必要があります。

Oracleホーム・ユーザーを指定する場合、インストーラによって、Oracleホームから実行されるすべてのソフトウェア・サービスに対してこのユーザーがOracleサービス・ユーザーとして構成されます。Oracleサービス・ユーザーは、Oracleソフトウェア・サービスの実行ユーザーとなるオペレーティング・システム・ユーザー、またはこのサービスの権限の継承元であるユーザーです。

サイレント・インストールの機能拡張により、Oracleホーム・ユーザーのパスワード・プロンプトをサポートするようになりました。これにより、カスタマおよび独立系ソフトウェアベンダー(ISV)は、パスワードをソース・コードにハード・コードせずにレスポンス・ファイルを使用できます。