インストール後の構成ファイルについて

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでのインストールを実行する場合は、使用するサーバーについての情報をレスポンス・ファイルに指定します。指定しない情報は、グラフィカル・ユーザー・インタフェースによるインストール中に手動で入力します。

ただし、レスポンス・ファイルには、ソフトウェアのインストール後にConfiguration Assistantから要求されるユーザー・アカウントのパスワードは含まれていません。コンフィギュレーション・アシスタントは、configToolAllCommandsというスクリプトによって起動されます。このスクリプトは、パスワード・レスポンス・ファイルを使用するとレスポンス・ファイル・モードで実行できます。このスクリプトでは、パスワードを使用して構成ツールを順に実行し、構成を完了します。

クローン・インストール用にこのパスワード・ファイルを保持する場合は、セキュアな場所に保存することをお薦めします。また、エラーを修正するためにインストールを中止する必要がある場合は、configToolAllCommandsおよびパスワード・レスポンス・ファイルを使用してコンフィギュレーション・アシスタントを実行できます。

configToolAllCommandsパスワード・レスポンス・ファイルには、次の構文オプションがあります。

  • internal_component_nameは、コンフィギュレーション・アシスタントで構成するコンポーネントの名前です。

  • variable_nameは、構成ファイルの変数の名前です。

  • valueは構成で設定する値です。

コマンド構文は次のとおりです。

internal_component_name|variable_name=value

次に例を示します。

oracle.crs|S_ASMPASSWORD=PassWord

パスワード・レスポンス・ファイルのセキュリティは、次の方法で維持することをお薦めします。

  • レスポンス・ファイルに対する権限は600に設定する必要があります。

  • レスポンス・ファイルの所有者はインストール所有者ユーザーであり、そのグループが中央インベントリ(oraInventory)グループに設定されている必要があります。