データベース移行の概要について説明します。
関連項目:
旧リリースのOracle DatabaseをOracle Database 18cにアップグレードする方法の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください
親トピック: Windowsでのインストール後の構成
32ビットOracleホームのデータベースをバックアップする方法について説明します。
バックアップの手順は次のとおりです。
関連項目:
バックアップおよびリカバリ・ソリューションの概要は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
WindowsプラットフォームでASMディスク・グループをOracle Database 11gからOracle Database 18cへアップグレードする際、そのディスク・グループのすべての現在のファイルはすべてのユーザーにアクセス可能として示されます。
そのため、SYSASM
権限のあるユーザーは、現在のファイルのユーザーの所有権、グループ・メンバーシップおよびアクセス権限を変更して、ファイルがそれぞれのデータベース・ユーザーにのみ所有されるようにする必要があります。
Oracle Database 11g リリース2 (11.2) for Windows (32ビット)以前をOracle Database 18c for Windows (64ビット)に移行するには、次の手順を実行します。
Oracle Database 18c for Windows (64ビット)をインストールします。
コマンド・プロンプトで新しいOracle Database 18cサービスを作成します。
C:\> ORADIM -NEW -SID SID [-INTPWD PASSWORD ] -MAXUSERS USERS -STARTMODE AUTO -PFILE ORACLE_HOME\DATABASE\INITSID.ORA
次の表に、指定する必要のある値の詳細情報を示します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
移行するデータベースの |
|
64ビットWindowsデータベース用の新しいOracle Database 18cのパスワード。これは、 |
|
|
|
Oracleホーム・ディレクトリです。 |
32ビット・データ・ファイルを64ビットOracleホームにコピーします。
32ビット構成ファイルを64ビットOracleホームにコピーします。
32ビット初期化パラメータ・ファイルにIFILE
(挿入ファイル)エントリが含まれる場合、IFILE
エントリで指定されているファイルを64ビットOracleホームにコピーし、その新しい場所を示すように初期化パラメータ・ファイルのIFILE
エントリを編集します。
32ビットOracleホームにパスワード・ファイルが存在する場合、そのパスワード・ファイルを64ビットOracleホームにコピーします。デフォルトの32ビット・パスワード・ファイルは、ORACLE_HOME
\database\pwd
SID
.ora
に存在します(SID
はOracleインスタンスのIDです)。
18c OracleホームがWindowsユーザー・アカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、このOracleホーム・ユーザーをユーザーのリストに追加し、すべてのデータベース・ファイル、init.ora
ファイル、oracleパスワード・ファイルなどに対するファイル権限またはディレクトリ権限を付与します。
ワード・サイズを変更する前に、64ビットOracleホームのORACLE_HOME
\database\ORACLE_
SID
\init.ora
ファイルに_SYSTEM_TRIG_ENABLED = false
というパラメータを追加します。
このパラメータは、ワード・サイズの変更の完了後に初期化ファイルから削除します。
コマンド・プロンプトで64ビットのORACLE_HOME
\rdbms\admin
ディレクトリに移動します。
SQL*Plusを起動します。
C:\> sqlplus /NOLOG
SYSDBA
でデータベース・インスタンスに接続します。
SQL> CONNECT / AS SYSDBA;
CREATE CONTROLFILE
コマンドを使用して64ビット制御ファイルを再作成します。これによりORACLE_HOME
\database
ディレクトリに新しい制御ファイルが作成されます。
次に、32ビット・コンピュータのorcl32
データベースを64ビット・コンピュータのorcl64
データベースに移行する場合の例を示します。
CREATE CONTROLFILE REUSE DATABASE "T1" NORESETLOGS NOARCHIVELOG MAXLOGFILES 32 MAXLOGMEMBERS 2 MAXDATAFILES 32 MAXINSTANCES 16 MAXLOGHISTORY 1815 LOGFILE GROUP 1 'C:\app\username\oradata\orcl64\REDO03.LOG' SIZE 1M, # was 'C:\app\username\oradata\orcl32\...LOG' # on the 32-bit computer GROUP 2 'C:\app\username\oradata\orcl64\REDO02.LOG' SIZE 1M, GROUP 3 'C:\app\username\oradata\orcl64\REDO01.LOG' SIZE 1M DATAFILE 'C:\app\username\oradata\orcl64\SYSTEM01.DBF', # was 'C:\app\username\oradata\orcl32\...DBF' # on the 32-bit computer 'C:\app\username\oradata\orcl64\RBS01.DBF', 'C:\app\username\oradata\orcl64\USERS01.DBF', 'C:\app\username\oradata\orcl64\TEMP01.DBF', 'C:\app\username\oradata\orcl64\TOOLS01.DBF', 'C:\app\username\oradata\orcl64\INDX01.DBF', 'C:\app\username\oradata\orcl64\DR01.DBF' CHARACTER SET AL32UTF8;
前の手順で作成した新規制御ファイルを含めるように32ビット・コンピュータでinit
ファイルを変更します。
64ビット・コンピュータのデータベースを停止します。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE;
データベースの移行を開始します。
SQL> STARTUP MIGRATE;
データベースを移行します。
注意:
Oracle Database 18cへのアップグレードは、ソースと宛先Oracleホームの両方で同じWindowsユーザー・アカウントがOracleホーム・ユーザーとして使用されるか、またはデータベースがアップグレードされている元のホームがWindows組込みアカウントを使用している場合にのみサポートされます。
データベースを停止します。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE;
データベースを再起動します。
SQL> STARTUP OPEN;
関連トピック
関連項目:
『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』
『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』で、ワード・サイズの変更の詳細は手動によるOracle Databaseのアップグレード後にのみ行う作業に関する項、データベースの移行はOracle Databaseのアップグレードに関する項、Windowsの新しいOracleホームを準備するための前提条件の詳細は、Windows上のOracleホームを準備するための前提条件に関する項を参照してください。