Oracle DatabaseでMicrosoft Active DirectoryがLDAPディレクトリ・サーバーとしてどのように使用されるかについて説明します。
Active Directoryは、Windowsサーバー・オペレーティング・システムに組み込まれているLDAP準拠のディレクトリ・サーバーです。
Active Directoryには、ユーザー、グループ、ポリシーなど、Windowsオペレーティング・システムのすべての情報が格納されます。また、ネットワーク・リソース(データベースなど)に関する情報もActive Directoryに格納され、アプリケーション・ユーザーやネットワーク管理者はその情報を利用することができます。Active Directoryを使用すると、1回のログオンでネットワーク・リソースにアクセスできます。Active Directoryの対象は、1つの小規模コンピュータ・ネットワークのすべてのリソースから、複数の広域ネットワーク(WAN)のすべてのリソースにまでわたります。
Active DirectoryをサポートするOracle機能を使用する際は、ドメイン・コントローラに到達するすべてのTCP/IPホスト名形式を使用して、Active Directoryコンピュータに正常に到達できることを確認します。
たとえば、ドメイン・コントローラのホスト名がドメインexample.com
のserver1
である場合、次のすべての形式を使用してそのコンピュータをpingできます。
server1.example.com
example.com
server1
Active Directoryでは、実行されている操作に応じて、これらのうちの1つ以上の形式で自身に対して照会を発行することがよくあります。どの形式でもActive Directoryコンピュータに到達できない場合は、なんらかのLDAP操作が失敗した可能性があります。