3.9 ODP.NETタイプの概要
ODP.NETタイプは、Oracleネイティブ・データ型およびPL/SQLデータ型を構造体またはクラスとして表します。ODP.NETタイプの構造体は値セマンティクスに従い、ODP.NETタイプのクラスは参照セマンティクスに従っています。.NETタイプと比べ、ODP.NETタイプは.NETアプリケーションでOracleのネイティブ・データおよびPL/SQLデータ型を取得する、より安全で効率的な方法を提供します。たとえば、OracleDecimal
構造では最大38桁の精度を保持できますが、.NET Decimal
では最大28桁の精度しか保持できません。
表3-13には、ODP.NETによりサポートされているすべてのデータ型とそれらに対応するODP.NETタイプがリストされています。1列目のデータ型は、その名前のOracleネイティブ・データ型およびPL/SQLデータ型を参照します。PL/SQLにのみ存在するデータ型は、データ型の名前の後の(PL/SQLのみ)で示されています。また、PL/SQLデータ型のエントリは、データ型のサブタイプも表します(ある場合)。第3列には、各ODP.NETタイプのValue
プロパティに対応する.NET Frameworkデータ型がリストされています。
表3-13 ODP.NETタイプのValueプロパティのタイプ
Oracleネイティブ・データ型またはPL/SQLデータ型 | ODP.NETタイプ | .NET Frameworkデータ型 |
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