1.174 LOG_ARCHIVE_TRACE
LOG_ARCHIVE_TRACE
は、ログ・アーカイブおよびREDO転送アクティビティに関する包括的なトレース情報の生成を可能にし、制御します。
特性 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
整数 |
デフォルト値 |
|
変更可能 |
|
PDBで変更可能 |
いいえ |
値の範囲 |
0, 1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 128, 256, 512, 1024, 2048, 4096, 8192, 16384, 32768 |
基本 |
いいえ |
Oracle RAC |
複数インスタンスには、異なる値を指定可能。 |
LOG_ARCHIVE_TRACE
を0以外の値に設定したとき出力される追加トレースは、アーカイブ・プロセス、RFSプロセス、LGWRプロセス、SYNCプロセス、ASYNCプロセス、フォアグラウンド・プロセス、MRPプロセス、リカバリ・プロセス、ログ適用プロセス、起動プロセス、停止プロセスおよびREDO転送サービスを使用するその他のプロセスのトレース・ファイルに出力されます。
表1-4で、LOG_ARCHIVE_TRACE
の有効な値について説明します。
表1-4 LOG_ARCHIVE_TRACEの値
値 | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
0 |
アーカイブログ・トレースの使用禁止(デフォルト) |
|
1 |
高レベル・トレース |
高レベル・トレースにより、大部分のREDO転送プロセスから少量のトレースが提供されます。高レベル以外(1以外)の値を指定すると、高レベル・トレースが明確に要求されなかった場合でも、その値の高レベル・トレースがトレース・ファイルに出力されます。たとえば、 |
2 |
Data Guardインタフェースの追跡 |
このトレース・レベルは、Data Guardの各種構成パラメータ、Data Guard関連の各種SQLコマンド、Data Guardの各種表へのアクセス、およびData Guardの一部の内部インタフェースを対象とします。 |
4 |
共通のREDO転送サービスの追跡 |
このトレース・レベルは、様々な内部ユーザーに対してREDO転送で提供される各種共通サービス(RFSプロセス、LGWRプロセスおよびASYNCプロセスなど)を対象とします。たとえば、プリミティブのロック、共通VOS (Virtual Operating System)インタフェースの使用、タスクのスケジューリング、プロセスの監視、ファイルのアクセス制御、その他の共通サービスなどです。 |
8 |
データベース保護モードの追跡 |
|
16 |
ディスクおよびネットワークI/Oリクエストの追跡 |
|
32 |
REDO転送先の追跡 |
|
64 |
REDO転送のアーカイブ・エンジンの追跡 |
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128 |
REDO転送のFAL (フェッチ・アーカイブ・ログ)エンジンの追跡 |
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256 |
RFSプロセスの物理、論理および可用性マシン・クライアントの追跡 |
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512 |
LGWR、SYNCおよびASYNCプロセスのREDO転送の追跡 |
|
1024 |
REDO転送のRFSプロセスの追跡 |
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2048 |
REDO転送のギャップ解消の追跡 |
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4096 |
リアルタイム適用の追跡 |
|
8192 |
リカバリ・プロセスの追跡 |
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16384 |
REDO転送のバッファ管理の追跡 |
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32768 |
LogMinerディクショナリの追跡 |
|
希望するトレース・レベルの値を合計することによって、トレース・レベルを組み合せることができます。たとえば、3を設定すると、レベル1およびレベル2のトレース出力が生成されます。プライマリおよびスタンバイ・データベースに異なる値を設定できます。
このパラメータをデフォルト値の0に設定すると、エラー条件に応じて、適切な警告およびトレース・エントリが生成されます。ALTER SYSTEM
文でこのパラメータ値を動的に変更すると、変更結果は即時に有効になります。
REDO転送プロセスのトレース・メッセージには、多くの場合、トレース・メッセージの冒頭にルーティン名が含まれます。ルーティン名の最初の部分では、そのルーティンのモジュールを指定します。表1-5に、各REDO転送モジュールに使用されるトレース値を示します。転送モジュールのトレース値は、リリースごとに変わる可能性があることに注意してください。
表1-5 REDO転送モジュールに使用されるトレース値
モジュール名 | 用途 | トレース値 |
---|---|---|
krsa |
プリミティブのロック |
4 |
krsb |
バッファ管理 |
16384 |
krsc |
クラッシュのリカバリ |
64 |
krsd |
宛先 |
32 |
krse |
アーカイブ・エンジン |
64 |
krsf |
FALエンジン |
128 |
krsg |
ギャップ解消 |
2048 |
krsh |
ヘルパー |
4 |
krsi |
入出力 |
16 |
krsj |
保護モード |
8 |
krsk |
ファイルのアクセス制御 |
4 |
krsl |
ログ・ライター |
512 |
krsm |
MRPプロセス |
8192 |
krsn |
Configuration |
2 |
krso |
プロセス・モニター |
4 |
krsp |
物理スタンバイおよび可用性マシンRFSクライアント |
256 |
krsq |
SQLコマンド |
2 |
krsr |
RFSプロセス |
1024 |
krst |
表 |
2 |
krsu |
ネットワークI/O |
16 |
krsv |
VOSフロント・エンド |
4 |
krsw |
ASYNCプロセス |
512 |
krsx |
内部インタフェース |
2 |
関連項目: