1.255 PGA_AGGREGATE_LIMIT

PGA_AGGREGATE_LIMITには、インスタンスによって消費される集計PGAメモリーの上限を指定します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

大整数

構文

PGA_AGGREGATE_LIMIT = integer [K | M | G]

デフォルト値

MEMORY_TARGETが設定されている場合、PGA_AGGREGATE_LIMITはデフォルトでMEMORY_MAX_TARGETの値に設定されます。

MEMORY_TARGETが設定されていない場合、PGA_AGGREGATE_LIMITはデフォルトでPGA_AGGREGATE_TARGETの200%に設定されます。

MEMORY_TARGETが設定されていない場合およびPGA_AGGREGATE_TARGETが明示的に0に設定されている場合、PGA_AGGREGATE_LIMITの値は物理メモリー・サイズの90%から合計SGAサイズを引いた値に設定されます。

いずれの場合にも、デフォルトのPGA_AGGREGATE_LIMITは少なくとも2GBおよび少なくとも3MB×PROCESSESパラメータの値です。

PDBの場合、デフォルト値はCDBのデフォルト値と同じです。

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

はい

値の範囲

PGA_AGGREGATE_LIMITは、パラメータ・ファイル(pfile)内であっても、デフォルト値を下回る値に設定しないでください。下回る値に設定すると、インスタンスの起動が失敗します。ただし、PGA_AGGREGATE_LIMITは、パラメータ・ファイル内で設定する場合、または起動後に動的に設定する場合、0に設定できます。値0を指定した場合、インスタンスによって消費される集計PGAメモリーに制限がないことを意味します。

基本

いいえ

PGA_AGGREGATE_LIMITを超過した場合の動作

パラレル問合せはユニットとして扱われます。まず、最も調節が困難なメモリーを使用しているセッションで、コールが停止します。それでもPGAメモリーの使用量合計が上限を超えている場合は、次に、最も調整が困難なメモリーを使用しているセッションが終了します。

SYSプロセスおよびジョブ・キュー以外のバックグラウンド・プロセスは、この項で説明しているいずれのアクションの対象にもなりません。そのかわり、これらが最も調整が困難なメモリーを使用している場合、これらは、PGA使用量の概要を定期的にトレース・ファイルに書き込みます。

ノート:

このパラメータは、プラガブル・データベース(PDB)ではオプションです。PDBにこのパラメータを設定すると、PDBの最大PGAサイズを指定することになります。

各PDBが使用可能なメモリーの量を制御するために、CDBでリソース・マネージャを使用できるようにするには:

  • CDBレベルで(CDBのルートで)NONCDB_COMPATIBLE初期化パラメータをFALSEに設定する必要があります。

  • MEMORY_TARGET初期化パラメータをCDBレベルで設定しないでください。

  • PDB内のPGA_AGGREGATE_LIMIT初期化パラメータを、次の要件を満たす値に設定する必要があります。

    • CDBレベルで設定されたPGA_AGGREGATE_LIMIT値以下

    • PDBに設定されたPGA_AGGREGATE_TARGETの値の2倍以上

    これらの要件を満たさない値にPDB内のPGA_AGGREGATE_LIMITを設定すると、エラーが発生します。PDBのパラメータを設定した後で、これらの要件に違反した場合(たとえば、PGA_AGGREGATE_LIMIT値がCDBレベルで変更された場合など)、PDBの値はこれらの要件を満たすように調整されます。

関連項目: