1.256 PGA_AGGREGATE_TARGET

PGA_AGGREGATE_TARGETには、インスタンスに接続されたすべてのサーバー・プロセスが使用できるターゲット集計PGAメモリーを指定します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

大整数

構文

PGA_AGGREGATE_TARGET = integer [K | M | G]

デフォルト値

10MB、またはSGAサイズの20%のいずれか大きい方

PDBの場合、デフォルト値はCDBのデフォルト値と同じです。

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

はい

値の範囲

最小値: 10MB

最大値: 4096GB - 1

基本

はい

集計PGAメモリーに対して厳密な制限を設定するには、PGA_AGGREGATE_LIMITパラメータを使用します。

PGA_AGGREGATE_TARGETを0以外の値に設定すると、WORKAREA_SIZE_POLICYパラメータがAUTOに自動的に設定されます。この設定では、メモリー集中型のSQL演算子(ソート、グループ化、ハッシュ結合、ビットマップ・マージ、ビットマップ作成など)が使用するSQL作業領域のサイズが自動的に設定されます。特に指定しないかぎり、SGAの20%または10MBのいずれか大きい方に設定されるため、このパラメータについては、0以外の値がデフォルトです。

PGA_AGGREGATE_TARGETを0に設定すると、WORKAREA_SIZE_POLICYパラメータはMANUALに自動的に設定されます。この設定では、*_AREA_SIZEパラメータを使用してSQL作業領域のサイズが設定されます。

Oracleは、作業領域の最適サイズをプライベート・メモリーに適合させることによって、プライベート・メモリー量をこのパラメータで指定したターゲット以下に抑えようとします。このパラメータの値を大きくすると、作業領域に割り当てたメモリーを間接的に増やしたことになります。この結果、より多くのメモリー集中型の処理がメモリー内で実行され、ディスクで行われる処理は少なくなります。

自動メモリー管理が有効で(MEMORY_TARGETが正の値に設定され)、PGA_AGGREGATE_TARGETも正の値に設定されている場合、PGA_AGGREGATE_TARGETの値がインスタンスPGAのサイズの最小値として動作します。

ノート:

このパラメータは、プラガブル・データベース(PDB)ではオプションです。PDBにこのパラメータを設定すると、PDBのターゲット集約PGAサイズを指定することになります。

各PDBが使用可能なメモリーの量を制御するために、CDBでリソース・マネージャを使用できるようにするには:

  • CDBレベルで(CDBのルートで)NONCDB_COMPATIBLE初期化パラメータをFALSEに設定する必要があります。

  • MEMORY_TARGET初期化パラメータをCDBレベルで設定しないでください。

  • PDB内のPGA_AGGREGATE_TARGET初期化パラメータを、次の要件を満たす値に設定する必要があります。

    • CDBレベルで設定されたPGA_AGGREGATE_TARGET値以下

    • CDBレベルで設定されたPGA_AGGREGATE_LIMIT初期化パラメータ値の50%以下

    • PDBに設定されたPGA_AGGREGATE_LIMIT値の50%以下

    これらの要件を満たさない値にPDB内のPGA_AGGREGATE_TARGETを設定すると、エラーが発生します。PDBのパラメータを設定した後で、これらの要件に違反した場合(たとえば、PGA_AGGREGATE_TARGET値がCDBレベルで変更された場合など)、PDBの値はこれらの要件を満たすように調整されます。

関連項目: