Oracle RACアップグレード・チェックリスト

アップグレード用にOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースの準備をするには、このチェックリストを確認します。

表1-4 Oracle RACアップグレード・チェックリスト

チェック タスク
既存のOracleインストールおよび更新プランの確認

Oracle RAC 18cをインストールするには、クラスタにOracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle ASM) 18cをインストールする必要があります。Oracle Clusterwareのバージョンは、インストールするOracle RACのバージョン以上である必要があります。

関連項目:

『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』

『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』

インストールするOracle RACデータベースに既存のデータベースとの互換性があることの確認

Oracle Clusterwareがインストールされ、異なるリリースの他のOracleソフトウェアがインストールされている場合、Oracle Clusterwareのリリースは、Oracle Databaseソフトウェアのリリース以上である必要があります。Oracle Grid Infrastructure 18cインストールを実行すると、Oracle ClusterwareとOracle ASMの両方が18cにアップグレードされます。

既存のOracleホームが存在する場合、新しいOracleホームを作成し、その新しいOracleホームにOracle Database 18cをインストールできます。Oracle Clusterwareは、別のOracle Grid Infrastructureホームに置いてください。クラスタ用Oracle Grid InfrastructureインストールをOracle DatabaseのOracleホーム・ディレクトリにインストールすることはできません。

ファイルをRAWデバイスからサポート済の記憶域に移行 データベース・データをRAWデバイスに格納している場合、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACインストールを起動する前に、RMANを使用して、そのデータをOracle ASMまたは別のサポートされているファイル・システムにコピーする必要があります。
すべての既存ノードをアップグレードするための準備 Oracle RACデータベース・インスタンスが、新しいクラスタ・インストールのメンバーにするノードと同じノードで実行されている。たとえば、既存のOracle RACデータベースを3ノードのクラスタで実行している場合は、3つすべてのノードをアップグレードする必要があります。アップグレード時に3つ目のインスタンスを削除して、クラスタ内の2つのノードのみをアップグレードすることはできません。
Oracle RACデータベース・バージョンがOracle Clusterwareのバージョンと等しいかそれより前であることを確認

クラスタでは、Oracle Databaseの複数のOracleホームを使用できます。ただし、これらのホームのOracle RACデータベース・ソフトウェアは、インストールされているOracle Clusterwareのバージョンと等しいかそれより前のバージョンである必要があります。次に例を示します。

  • サーバーでOracle Grid Infrastructure 18cを使用する場合、あるノードでOracle Database 18cのシングル・インスタンスのデータベースを実行し、同時にクラスタで別のOracle Database 11g リリース2 (11.2)、Oracle RAC 12c リリース1 (12.1)、Oracle RAC 12c リリース2 (12.2)またはOracle RAC 18cのデータベースを実行できます。

  • クラスタにOracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)をインストールし、Oracle RAC 12cリリース1 (12.1)をインストールすることはできません。