4.1.3 Microsoft Transaction ServerのOraMTSサービスの作成

Oracle Services for Microsoft Transaction Server(OraMTS)を使用すると、Microsoftアプリケーションで調整されるトランザクション内で、リソース・マネージャとしてOracle Databaseを使用できます。

OraMTSは、Microsoft分散トランザクション・コーディネータ(MSDTC)に対するOracle Databaseのプロキシとして機能します。この結果、OraMTSによってクライアント側の接続プールが提供され、Oracleを利用するクライアント・コンポーネントを昇格可能なトランザクションおよび分散トランザクションに使用できるようになります。また、サービス自体がWindowsで実行される場合、OraMTSは、任意のオペレーティング・システム上で実行されているOracle Databaseと連携して動作できます。

Oracle Database 12cより前のリリースでは、OraMTSはソフトウェアのみのインストールの一部として作成されました。Oracle Database 12c以上では、構成ツールを使用してこのサービスを作成する必要があります。

Oracle RACのソフトウェアのみのインストールを実行した後またはノードを既存のクラスタに追加した後でOraMTSサービスを作成するには、次のステップを実行します。

  1. コマンド・ウィンドウを開きます。
  2. ディレクトリを%ORACLE_HOME%\binに変更します。
  3. OraMTSCtlユーティリティを実行してOraMTSサービスを作成します(ここで、host_nameはサービスを作成するノードのリストです)。
    C:\..bin> oramtsctl.exe -new -host host_name

関連項目:

OraMTSのインストールの詳細は、Oracle Services for Microsoft Transaction Server開発者ガイドfor Microsoft Windowsを参照してください。