RMANを使用したプラットフォーム間でのデータの変換
RMAN CONVERTコマンドを使用してデータを変換する場合は、データ・ポンプ・エクスポートを実行した後にソース・プラットフォームでデータを変換するか、またはデータ・ポンプ・インポートを実行する前にターゲット・プラットフォームでデータを変換できます。いずれの場合も、データファイルをソース・システムからターゲット・システムに転送する必要があります。
次のRMAN CONVERTコマンドを使用してデータを変換できます。
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CONVERTDATAFILE -
CONVERTTABLESPACE -
CONVERTDATABASE
注意:
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RMAN
CONVERTコマンドにはデータ型の制約が適用されます。 -
RMAN
CONVERTコマンドでは、UNDOセグメントを含むデータファイルについて、異なるendian形式間でのデータファイルの変換はサポートされていません。
- エクスポート後のソース・システムでの表領域の変換
例を使用して、表領域を異なるプラットフォームに変換するために、RMANCONVERTTABLESPACEコマンドを使用する方法を示します。 - インポート前のターゲット・システムでのデータファイルの変換
例を使用して、データファイルを異なるプラットフォームに変換するために、RMANCONVERTDATAFILEコマンドを使用する方法を示します。
エクスポート後のソース・システムでの表領域の変換
例を使用して、表領域を異なるプラットフォームに変換するために、RMAN CONVERT TABLESPACEコマンドを使用する方法を示します。
この例では、次のことを想定しています。
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sales_1およびsales_2表領域を異なるプラットフォームにトランスポートします。 -
ソース・プラットフォームのendiannessはターゲット・プラットフォームのendiannessと異なります。
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表領域セットをターゲット・システムにトランスポートする前に、ソース・システムでデータを変換します。
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ソース・データベースでデータ・ポンプ・エクスポートを完了しています。
ソース・システムで表領域を変換するには、次の手順を実行します。
親トピック: RMANを使用したプラットフォーム間でのデータの変換
インポート前のターゲット・システムでのデータファイルの変換
例を使用して、データファイルを異なるプラットフォームに変換するために、RMAN CONVERT DATAFILEコマンドを使用する方法を示します。
変換時、データファイルは、表領域名ではなく、ファイル名で指定します。表領域のメタデータがインポートされるまで、ターゲット・インスタンスでは対象の表領域名を認識できません。
この例では、次のことを想定しています。
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トランスポートする表領域のデータファイルはまだ変換していません。
DBMS_FILE_TRANSFERパッケージを使用してデータファイルをターゲット・システムに転送した場合、データファイルはファイル転送中に自動的に変換されています。「DBMS_FILE_TRANSFERパッケージを使用したプラットフォーム間でのデータの変換」を参照してください。 -
次のデータファイルを異なるプラットフォームにトランスポートします。
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C:\Temp\sales_101.dbf
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C:\Temp\sales_201.dbf
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ソース・プラットフォームのendiannessはターゲット・プラットフォームのendiannessと異なります。
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データ・ポンプ・インポートを実行する前に、ターゲット・システムでデータを変換します。
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変換されたデータファイルは、C:\app\orauser\oradata\orawin\(ターゲット・システムの既存データファイルの場所)に配置されます。
ターゲット・システムで表領域を変換するには、次の手順を実行します。
親トピック: RMANを使用したプラットフォーム間でのデータの変換