4 宛先ホスト上の補助インスタンスの準備
RMANは、補助インスタンスを使用して複製データベースを作成します。複製を開始する前に、補助インスタンスを準備する必要があります。
- 宛先ホストでのOracle Databaseソフトウェアのインストール
ソース・ホストと宛先ホストが異なる場合、補助インスタンスを作成できるように、Oracle Databaseソフトウェアを宛先ホストにインストールする必要があります。 - 補助インスタンス用の初期化パラメータ・ファイルの作成ステップ
補助インスタンスの初期化パラメータ・ファイルには、少なくともDB_NAMEとDB_DOMAINの初期化パラメータが含まれている必要があります。必要に応じて、追加パラメータを指定できます。初期化パラメータ・ファイルが、複製を実行するRMANクライアントと同じホストに存在することを確認します。 - ソース・データベースからのサーバー・パラメータ・ファイルのコピー
ソース・データベースでサーバー・パラメータ・ファイルが使用されている場合、DUPLICATEコマンドにSPFILEオプションを含めて、ソース・データベースのサーバー・パラメータ・ファイルを補助インスタンスに対して使用するようにRMANに指定します。 - 補助インスタンス用のパスワード・ファイルの作成
補助インスタンスへの接続は、オペレーティング・システム認証またはパスワード・ファイル認証を使用して確立できます。バックアップベースの複製の場合、パスワード・ファイルを作成するか、オペレーティング・システム認証を使用して補助インスタンスに接続できます。アクティブなデータベースの複製の場合は、パスワード・ファイル認証を使用する必要があります。 - 複製データベースのディレクトリの作成
宛先ホスト上で、複製データベース・ファイルの格納にRMANによって使用されるディレクトリを作成する必要があります。 - ソース・データベースと複製データベースのデータベース・ファイルでの同じ名前の使用
ソース・データベースと複製データベースでファイルに同じ名前を使用するには、特定の条件を満たす必要があります。 - ソース・データベースと補助インスタンス間のOracle Net接続の確立
特定の形式の複製では、ソース・データベースと補助インスタンス間の接続を確立できる必要があります。 - ソースOracle DatabaseとターゲットOracle Databaseの間のネットワークの構成
Oracle Databaseの複製に備えて、ソースOracle DatabaseインスタンスとターゲットOracle Databaseインスタンスの間のネットワークを構成します。 - 補助インスタンスの起動
補助インスタンスを起動するには、作成した初期化パラメータ・ファイルを使用します。 - 宛先ホストでOracleキーストアを使用可能にする
ソース・データベースで透過的暗号化が構成されている場合、補助インスタンスでソース・データベースのOracleソフトウェア・キーストアを使用できることを確認する必要があります。ソース・データベースから宛先ホストに、キーストアを手動でコピーします。 - RMANの起動およびデータベースへの接続
選択した複製方法の必要に応じて、RMANクライアントを起動してデータベース・インスタンスに接続する必要があります。RMANクライアントは、ネットワーク経由で必要なデータベースに接続可能であるかぎり、任意のホスト上に配置できます。