DBMS_STATSを使用した固定オブジェクトの統計の再収集

アップグレードの後に、または他のデータベース構成の変更後に、Oracle Databaseに対して代表的なワークロードを実行してから固定オブジェクトの統計を再収集することを強くお薦めします。

固定オブジェクトは、X$表とその索引です。V$パフォーマンス・ビューは、X$表を通じて定義されます。固定オブジェクトの統計の収集は、データベース・パフォーマンスにとって有益で(それらの統計はオプティマイザが適切な実行計画を生成する際に役立つため)、データベース・パフォーマンスが向上する可能性があります。代表的な統計を取得しないと、実行計画が最適ではなくなる可能性があり、深刻なパフォーマンス問題が発生する場合があります。

固定オブジェクトの統計を収集するには、DBMS_STATS.GATHER_FIXED_OBJECTS_STATS PL/SQLプロシージャを使用します。DBMS_STATS.GATHER_FIXED_OBJECTS_STATSでは、INIT.ORAまたはSPFILEからすべての非表示またはアンダースコアのパラメータおよびイベントを削除するための推奨事項も表示されます。

X$表は一時的な性質があるため、システムで代表的なワークロードが発生したときに固定オブジェクトの統計を収集する必要があります。ピーク負荷時に固定オブジェクトの統計を収集できない場合、システムが実行時の状態で、最も重要なタイプの固定オブジェクト表が移入された後に収集することをお薦めします。

固定オブジェクトの統計を収集するには、次のPL/SQLプロシージャを実行します。

SQL> execute dbms_stats.gather_fixed_objects_stats;