依存性の評価およびネットワーク・ユーティリティ・パッケージのACLの追加

ネットワーク・ユーティリティ・パッケージの依存性についての警告を受信できます。依存性の評価および適切なアクセス制御リスト(ACL)の追加によるアクセスの提供を行うには、この手順を実行します。

  1. アップグレード前情報ツールを実行します。

  2. 次の例のような警告メッセージがないか、アップグレード前情報ツール(preupgrade.jar)の出力を調べます。

    WARNING: --> Database contains schemas with objects dependent on network packages.
    .... Refer to the Database Upgrade Guide for instructions to configure Network ACLs.
    .... USER WKSYS has dependent objects.
    .... USER SYSMAN has dependent objects.
    .... USER FLOWS_010600 has dependent objects.
    .
  3. ビューDBA_DEPENDENCIESを問い合せて、依存性の詳細を取得します。次に例を示します。

    SELECT * FROM DBA_DEPENDENCIES
    WHERE referenced_name IN ('UTL_TCP','UTL_SMTP','UTL_MAIL','UTL_HTTP','UTL_INADDR','DBMS_LDAP')
      AND owner NOT IN ('SYS','PUBLIC','ORDPLUGINS');
    
  4. 新しいアクセス制御がアップグレード・テストの一部であることを確認するには、アップグレード後スクリプトを用意して、そのスクリプトをデータベース環境の変数にします。

    パッケージのDBMS_NETWORK_ACL_ADMINを使用して、アクセス制御リスト(ACL)を更新します。更新したアクセス制御パッケージが前のリリース同様、機能できるように、このパッケージを使用して権限を作成し、割り当て、新しいアクセス制御に追加します。DBMS_NETWORK_ACL_ADMINを使用してアクセス制御リストを更新する方法については、『Oracle Database Real Application Security管理者および開発者ガイド』で提供されているスクリプト例を参照してください。

  5. 必要な個別の権限は、アップグレード後に付与します。アクセス権は、元のデータベースでの使用方法に基づいて決定します。