Oracle Databaseのアップグレード時のOracle Net Servicesに関する推奨事項
アップグレード前にOracle Net Servicesに関するこれらの手順およびパラメータ変更を参照してください。
Oracle Database 12cでは、新しい基礎となるネット・サービス・パラメータによってデータ圧縮が可能で、これにより、SQL TCP接続を介して転送されるセッション・データ・ユニットのサイズが縮小されます。
次のsqlnet.ora
ファイルの新しいパラメータで、圧縮、および優先圧縮方式を指定します。
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SQLNET.COMPRESSION
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SQLNET.COMPRESSION_LEVELS
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SQLNET.COMPRESSION_THRESHOLD
Oracle Database12cで導入されたこれらのパラメータは、以前のリリースではサポートされていません。これらはOracle Database 12c以降のリリースでのみ使用できます。これらのsqlnet.ora
圧縮パラメータの詳細は、Oracle Net Servicesリファレンスを参照してください。
アップグレードするOracle Databaseでリスナーが構成されていない場合、DBUAを実行する前に、Oracle Net Configuration Assistant (NETCA)を実行して、listener.ora
ファイルを含むOracle Databaseの新しいリリースのリスニング・プロトコルのアドレスおよびサービス情報を構成する必要があります。リリース11.2より前のリリースのOracle Databaseには、新しいバージョンのリスナーを作成する必要があります。現在のリスナーには、以前のOracle Databaseリリースとの下位互換性があります。
DBUAを使用してOracle RACデータベースをアップグレードする場合、リスナーが古いOracleホームから新しいOracle Grid Infrastructureホームに自動的に移行されます。Oracle Grid Infrastructureホームでlsnrctl
コマンドを使用してリスナーを管理する必要があります。以前のリリースのOracleホームの場所からlsnrctl
コマンドを使用しないでください。