レスポンス・ファイル・テンプレートの編集

Oracleには、各製品および各構成ツールに対してレスポンス・ファイルのテンプレートが用意されています。

Oracle Databaseの場合、レスポンス・ファイルのテンプレートは$ORACLE_HOME/install/responseディレクトリにあります。Oracle Grid Infrastructureの場合、レスポンス・ファイル・テンプレートはGrid_home/install/responseディレクトリにあります。

ここで、Grid_homeはOracle Grid Infrastructureホームのディレクトリ・パスです。

注意:

ソフトウェアをハード・ディスクにコピーした場合、レスポンス・ファイルは/responseディレクトリにあります。

すべてのレスポンス・ファイル・テンプレートには、コメント・エントリ、サンプル・フォーマット、例およびその他の有用な指示が含まれています。レスポンス・ファイルの指示を読み、レスポンス・ファイルの変数の値の指定方法を理解し、インストールをカスタマイズできるようにします。

次の表に、このソフトウェアに付属するレスポンス・ファイルを示します。

表A-1 Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのレスポンス・ファイル

レスポンス・ファイル 説明

db_install.rsp

Oracle Databaseのサイレント・インストール。

dbca.rsp

Oracle DBCAを使用したOracle Databaseのサイレント作成および構成。

netca.rsp

Oracle NETCAを使用したOracle Netのサイレント構成。

gridsetup.rsp

Oracle Grid Infrastructureインストールのサイレント構成

注意:

レスポンス・ファイル・テンプレートを変更し、保存して使用する場合、レスポンス・ファイルに暗号化されていないパスワードが含まれている場合があります。レスポンス・ファイルの所有者はOracleソフトウェア・インストール所有者のみとし、レスポンス・ファイルの権限を600に変更してください。データベース管理者またはその他の管理者には、使用していないレスポンス・ファイルを削除または保護することをお薦めします。

レスポンス・ファイルをコピーして変更するには、次の手順を実行します。

  1. レスポンス・ファイル・ディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイルをコピーします。

    たとえば、Oracle Databaseの場合、次のようにします。

    $ cp $ORACLE_HOME/install/response/db_install.rsp local_directory
  2. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。
    $ vi /local_dir/db_install.rsp 
  3. ファイルに記載された説明に従って編集します。

    注意:

    レスポンス・ファイルを正しく構成しないと、インストーラまたはコンフィギュレーション・アシスタントが失敗します。また、レスポンス・ファイル名が.rspで終わることを確認してください。

  4. レスポンス・ファイルを保護するために、ファイルに対する権限を600に変更します。
    $ chmod 600 /local_dir/db_install.rsp
    

    Oracleソフトウェア所有者であるユーザーのみがレスポンス・ファイルを参照または変更できるようにするか、インストールの正常終了後にレスポンス・ファイルを削除することを検討してください。

    注意:

    Oracle Databaseのインストールに必要なすべての項目を指定したレスポンス・ファイルには、データベース管理アカウント用のパスワードと、OSDBAグループのメンバーであるユーザー用のパスワード(自動バックアップに必要)が含まれています。