『Oracle Spatial and Graphトポロジ・データ・モデルおよびネットワーク・データ・モデル・グラフ開発者ガイド』のこのリリースでの変更点

ここでは、次の項目について説明します。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)での変更点

次に、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の『Oracle Spatial and Graphトポロジ・データ・モデルおよびネットワーク・データ・モデル・グラフ開発者ガイド』での変更点を示します。

新機能

このリリースの新機能は次のとおりです。

ネットワーク・データ・モデルでのフィーチャ・モデリング

ネットワークに沿った対象オブジェクトをフィーチャとしてモデル化できます。フィーチャは1つまたは複数のフィーチャ要素で構成されます。フィーチャ要素は、ネットワークに沿った点、リンクまたは部分リンクです。フィーチャ・レイヤーはネットワークの上に定義できます。たとえば、レストランとホテルをそれぞれ道路ネットワーク上のフィーチャ・レイヤーとして定義したり、スイッチを電気ネットワーク上のフィーチャ・レイヤーとして定義できます。

フィーチャ・モデリングの詳細は、次の項を参照してください。

マルチモーダル・ネットワークおよび時間モデリングのサポート

マルチモーダル・ネットワークは、複数の輸送モードで構成されます。多くの大都市の輸送ネットワークは、バス、地下鉄、通勤路線などの複数のモードで構成され、モード間での乗換え(バスから地下鉄など)が可能です。各輸送モードが、大きな輸送ネットワーク内でのコンポーネント・ネットワークを持ち、さらに独自のスケジュール関連情報を持ちます。コンポーネント・ネットワークは、ノードとリンクを使用してモデル化することができ、ノード間の乗換えは、乗換え可能な停車駅を接続するリンクとしてモデル化できます。

マルチモーダル・ネットワークおよび時間モデリングのサポートおよび分析の詳細は、次の項を参照してください。

SDO_NET.LOGICAL_POWERLAW_PARTITIONの新しいpart_size_toleranceパラメータ

SDO_NET.LOGICAL_POWERLAW_PARTITIONプロシージャに、パーティション・サイズの許可された許容差(max_num_nodesの割合として表される)を指定するpart_size_toleranceという新しいパラメータが追加されました。

インメモリーのJava APIおよびSDO_NET_MEMパッケージのサポート終了

すでに非推奨として発表されているインメモリーのJava APIおよび関連するSDO_NET_MEM PL/SQLパッケージは、このマニュアルから削除されています。(これらの機能に関するドキュメントは、リリース11.2のマニュアルに残されています。)かわりにロード・オンデマンド方式を使用することをお薦めします。

その他の変更点

Spatial製品の名前は、Oracle SpatialからOracle Spatial and Graph (Spatial and Graphとも呼ばれます)に変更されました。

ネットワーク・データ・モデリング機能の名前は、ネットワーク・データ・モデル・グラフに変更されました。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での変更点

次に、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)の『Oracle Spatial and Graphトポロジ・データ・モデルおよびネットワーク・データ・モデル・グラフ開発者ガイド』での大きな変更点を示します。

ネットワーク・フィーチャ編集(NFE)

ネットワーク・フィーチャ編集(NFE)を使用すると、NFEモデルを作成および管理できます。NFEモデルにより、フィーチャ・モデリング機能が拡張され、Java SwingコンポーネントおよびPL/SQL APIを使用してフィーチャをビジュアル化し、操作できるようになります。既存のネットワークの上にフィーチャを定義することもできます。

主な概念および方法は、「ネットワーク・フィーチャ編集(NFE)を使用したフィーチャ・モデリング」を参照してください。

NFE用のPL/SQL APIに関するリファレンス情報は、「SDO_NFEパッケージ・サブプログラム」を参照してください。