Oracle Database 18cでサポートが終了した機能

アップグレード計画の一環として、サポートが終了した機能をこのリストで確認してください。

Oracle Administration Assistant for Windowsのサポート終了

Windows用Oracle Administration Assistantツールは、Oracle Database 18cでサポートが終了しました。

Oracle Administration Assistant for Windowsは、現行のデータベースのリリースではサポートされていません。Oracle Administration Assistant for Windowsは、Windows上でデータベース管理者、オペレータ、ユーザーおよびロールを作成するツールでした。Oracle Administration Assistantでは、データベース・サービス、起動と停止設定、そしてWindowsレジストリ・パラメータの管理もできました。これに替わる機能はありません。

Oracle Multimedia DICOMのサポート対象外機能

いくつかのOracle Multimedia DICOMの機能は、Oracle Database 18cでサポートが終了しました。DICOMは、Oracle SecureFilesおよびサードパーティのDICOM製品に置き換わります。

Digital Imaging and Communications in Medicine (DICOM)とは、放射線デバイスの接続性をサポートする医療用画像処理テクノロジです。OracleのネイティブのDICOM機能が非推奨になり、その一部がこのリリースでサポートされなくなりました。Oracle Multimedia DICOMのサポートが終了する機能は、次のとおりです。

  • Oracle Multimedia DICOMプロトコル

  • Oracle Multimedia DICOM中間層サポート

  • WebCenter統合用のOracle Multimedia Oracle DICOMコンポーネント(DICOM/UCM)

次のOracle Multimedia DICOM機能は引き続き推奨されません。

  • Oracle Multimedia ORDImageオブジェクトのDICOMサポート

  • Oracle Multimedia DICOMオブジェクトおよびパッケージ

Oracle Multimedia DICOMの代替機能はありません。Oracle Multimedia DICOMのかわりに、DICOM機能を持つサードパーティ製品とともにOracle SecureFilesを使用することをお薦めします。例: サードパーティのDICOM機能を使用して、メタデータ管理、DICOM画像の変換などを実行します。

Oracle Multimedia Javaクライアント・クラスのサポート終了

Oracle Multimediaプロキシ・クラスとOracle MultimediaサーブレットおよびJSPクラスのサポートが終了しました。

Oracle Multimedia Javaクライアントの次のクラスについては、Oracle Database 18cでサポートが終了しました。

  • DICOMプロキシ・クラスを含むOracle Multimediaプロキシ・クラス

  • Oracle Multimediaサーブレット/JSPクラス

Oracle Database内でマルチメディア・コンテンツを管理するJavaアプリケーションを開発する場合は、JavaにPL/SQLブロックを埋め込むことをお薦めします。

Oracle XML DBのサポート対象外機能

Oracle Database 18c以降、DBMS_XMLSCHEMAのスキーマ・サブプログラム、多数のDBMS_XDBサブプログラムおよびその他の多くのOracle XML DBスキーマ機能がサポートされなくなりました。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)で、PL/SQLパッケージDBMS_XDB_CONFIGが導入されました。同時に、パッケージDBMS_XDBからDBMS_XDB_CONFIGに移行したOracle XML DBのすべての構成関数、プロシージャおよび定数が非推奨になり、さらに他の一連のDBMS_XMLSCHEMADBMS_XDBサブプログラムおよびその他のスキーマ機能が非推奨になりました。これらのコンポーネントは、現在サポートされていません。

サポートが終了したパッケージDBMS_XMLSCHEMA内のPL/SQLサブプログラム

パッケージDBMS_XMLSCHEMA内の次のPL/SQLサブプログラムは、サポートが終了しました。

  • generateSchema

  • generateSchemas

これらの構造体の代用はありません。この変更に対する回避策はありません。

サポートが終了したOracle XML DBの構成関数、プロシージャおよび定数

パッケージDBMS_XDBからDBMS_XDB_CONFIGに移行したOracle XML DBの構成に関する関数、プロシージャおよび定数はすべてサポートが終了しました。DBMS_XDB_CONFIGを使用します。

次のリストに示すサブプログラムは、パッケージDBMS_XDBでのサポートが終了しました。

  • ADDHTTPEXPIREMAPPING

  • ADDMIMEMAPPING

  • ADDSCHEMALOCMAPPING

  • ADDSERVLET

  • ADDSERVLETMAPPING

  • ADDSERVLETSECROLE

  • ADDXMLEXTENSION

  • CFG_GET

  • CFG_REFRESH

  • CFG_UPDATE

  • DELETEHTTPEXPIREMAPPING

  • DELETEMIMEMAPPING

  • DELETESCHEMALOCMAPPING

  • DELETESERVLET

  • DELETESERVLETMAPPING

  • DELETESERVLETSECROLE

  • DELETEXMLEXTENSION

  • GETFTPPORT

  • GETHTTPPORT

  • GETLISTENERENDPOINT

  • SETFTPPORT

  • SETHTTPPORT

  • SETLISTENERENDPOINT

  • SETLISTENERLOCALACCESS

次の定数は、パッケージDBMS_XDBでのサポートが終了しました。

  • XDB_ENDPOINT_HTTP

  • XDB_ENDPOINT_HTTP2

  • XDB_PROTOCOL_TCP

  • XDB_PROTOCOL_TCPS

サポートが終了したOracle XQuery関数

次のOracle XQuery関数はサポートが終了しました。かわりに、対応する標準のXQuery関数を使用します。対応する関数は同じ名前を持つ関数ですが、それは名前空間接頭辞fnを使用します。

  • ora:matches。かわりにfn:matchesを使用します。

  • ora:replace。かわりにfn:replaceを使用します。

ODP.NET管理対象ドライバの分散トランザクションのDLLのサポート終了

Oracle Database 18cでOracle.ManagedDataAccessDTC.dllファイルのサポートは終了しました。

Oracleは、Oracle.ManagedDataAccessDTC.dllを使用するOracle Data Provider for .NET (ODP.NET)管理対象ドライバについて、ネイティブの管理対象分散トランザクション・サポートを提供していました。.NET Framework 4.5.2で、Microsoft社は、管理対象ODP.NETで使用できる、独自のネイティブ管理対象分散トランザクション実装を導入しました。新しい.NET Frameworkでは、Oracle.ManagedDataAccessDTC.dllは不要になりました。さらに、Microsoft社では、4.5.2より前のすべての.NET Framework 4バージョンがサポートされなくなりました。Microsoft社の方針に従い、Oracle.ManagedDataAccessDTC.dllファイルのサポートは終了しました。

このサポート終了には、UseManagedDTC .NET構成ファイル・パラメータとOracle.ManagedDataAccessDTC.dllの削除が含まれます。

Data Guard Broker DGMGRL ALTER構文のサポート終了

Oracle Database 18c以上では、DGMGRLのOracle Data Guard BrokerのALTERコマンドのサポートが終了しました。

Data Guard BrokerのDGMGRLコマンドライン・インタフェースのALTERコマンド構文は、Oracle Database 10gリリース1では非推奨で、EDIT CONFIGURATION、EDIT DATABASEおよびEDIT INSTANCEの構文に置き換えられました。

Microsoft WindowsシステムでのCRSUSERのサポート終了

Windowsサービス・ユーザーを変更するためのcrsuserユーティリティおよびCRSTokenメソッドは、Oracle Database 18cでサポートが終了しました。

リリース12c (12.1)より前のOracle Grid Infrastructureリリースでは、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)でのcrsuserユーティリティを使用した、LocalSystemからユーザーIDへのOracle Databaseサービスのデータベース・ログオン・プロパティの変更がサポートされていました。

Oracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1)では、DBホームのOracleホーム・ユーザーのシステム権限ロールが導入されました。このロールにより、crsuser機能が不要になります。また、crsuser機能は、以前はLocalSystem以外のWindowsユーザーとして実行されたユーザー定義のCRSリソースの作成にも使用されていました。ただし、Oracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1)以降のリリースでは、crsctl add wallet -type OSUSERと同じ機能が提供されます。crsuser機能は動作しなくなりました。これは開発またはサポートされなくなりました。

crsctl add wallet -type OSUSERコマンドの詳細は、Oracle Clusterware管理およびデプロイメントを参照してください。