Oracle RACデータベースのアップグレード後の推奨作業

接続用にSCANまたはノード・リスナーを使用するようにクライアントを構成するかどうかを決定します。

Oracle Real Application Clusters 12cでは、単一クライアント・アクセス名(SCAN)が使用されます。SCANは、パブリック・ネットワークで3つのIPアドレスに解決される単一の名前です。11.2より前のリリースのOracle RACデータベースをアップグレードすると、Oracle RACデータベースがリモート・リスナーとしてSCANリスナーに登録されます。Oracle RACデータベースは、引き続きすべてのノード・リスナーにも登録されます。SCANリスナーには様々なメリットがあります。たとえば、クライアントを1回で構成してから、クライアントの接続構成を変更せずにクラスタを対象としてノードを追加または削除できます。

SCANを使用するようにクライアントを構成することも、クラスタ・メンバー・ノードで構成されているリスナーを使用し続けることもできます。SCANを使用するようにすべてのクライアント接続を移行する場合は、REMOTE_LISTENERSパラメータからノード・リスナーを削除できます。ただし、ノード・リスナーのみがデータベースの専用サーバーを作成できるため、ノード・リスナー自体を削除することはできません。

参照:

単一クライアント・アクセス名(SCAN)の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください