5.2 サイレント・インストールの実行

サイレント・モードを使用してOracle Express Editionをインストールできます。このモードは、XE (アプリケーションとともに)の埋込みインストールまたは無人操作に使用できます。

サイレント・インストールを実行するには、管理アカウントのパスワードをスクリプトへのパラメータとして指定するか、構成ファイルで指定する必要があります。

  1. サイレント・インストールを実行するためのラッパー・シェル・スクリプトを作成します。

    これには、次のようなコマンドを組み込みます。

    #!/bin/bash
     
    yum -y localinstall /downloads/oracle-database-xe–18c-1.0-1.x86_64.rpm > /xe_logs/XEsilentinstall.log 2>&1
    
    /etc/init.d/oracle-xe-18c configure >> /xe_logs/XEsilentinstall.log 2>&1
    

    または、スクリプトのパスワードを次のように渡すこともできます。

    (echo "password"; echo "password";) | /etc/init.d/oracle-xe-18c configure >> /xe_logs/XEsilentinstall.log 2>&1

    passwordをセキュアなパスワードに置き換えます。入力したパスワードは8文字以上の長さで、少なくとも1つの大文字、1つの小文字および1つの数字[0-9]を含む必要があります。

  2. ラッパー・スクリプトを実行可能にします。

    chmod +x myscript.sh
  3. sudoを使用してrootとして実行します。
    sudo ./myscript.sh

    XE Oracleホームは、/opt/oracle/product/18c/dbhomeXEです。

    インストールの詳細は、/xe_logs/XEsilentinstall.logファイルを確認してください。

XEデータベースはデフォルト設定で構成されています。特定の要件がないかぎり、これらのパラメータを変更する必要はありません。構成ファイル/etc/sysconfig/oracle-xe-18c.confを変更する前に、そのコピーを作成します。RPMのインストール後、データベースを構成する前に変更します。

指定された構成ファイル/etc/sysconfig/oracle-xe-18c.confは、次を設定します。

  • LISTENER_PORT: データベース・リスナーの有効なリスナー数値ポート値。自動ポート割当てを指定しないでください。

  • EM_EXPRESS_PORT: Oracle Enterprise Manager (EM) Expressリスナーの有効なポート数値。これはポート5500に設定されます。

  • CHARSET : データベースのキャラクタ・セット。これはAL32UTF8に設定されます。

  • DBFILE_DESTデータベース・ファイル・ディレクトリ。デフォルトでは、データベース・ファイルはOracleベース/opt/oradataサブディレクトリに格納されます。

  • SKIP_VALIDATIONS: メモリーおよびディスク領域の検証をスキップします。デフォルト: false。

  • ORACLE_PASSWORD: 管理アカウントのパスワード。

注意:

プレーン・テキストのパスワードを含むファイルを変更および保存する場合、ファイルの所有権をOracleソフトウェア・インストール所有者のみに付与し、ファイルに対する権限を600に変更する必要があります。そのようなプレーン・テキスト・パスワードを含むファイルを使用していない場合は、データベース管理者またはその他の管理者がそのファイルを削除または保護することをお薦めします。

注意:

パスワードはOracle推奨標準に準拠する必要があります。パスワードの保護に関するガイドラインの詳細は、Oracle Databaseセキュリティ・ガイドを参照してください

データベース作成ログは、Oracleベース/opt/oracle/cfgtoollogs/dbca/サブディレクトリにあります。

関連項目:

重要なファイルとその場所のサマリーは、構成、データベース・ファイルおよびログの場所を参照してください