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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
12c (12.2.1.4.0)
E96110-02
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7 エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備

エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備には、ローカルおよび共有記憶域の要件、およびエンタープライズ・トポロジのインストール時および構成時における重要なディレクトリとファイルの場所の参照に使用される用語を理解することが含まれます。

この章では、Oracle Fusion Middlewareエンタープライズ・デプロイメント用にファイル・システムを準備する方法について説明します。

7.1 エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備の概要

記憶域は、エンタープライズ・デプロイメントがわかりやすくなり、構成および管理が容易になるように設定することが重要です。

この章では、エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムを準備するプロセスの概要について説明します。この章の情報に従って記憶域を設定することをお薦めします。この章で定義されている用語は、このガイド内のダイアグラムおよび手順で使用されます。

この章を参照情報として使用すると、インストールおよび構成手順で使用されているディレクトリ変数について理解できます。

その他のディレクトリ・レイアウトも可能であり、サポートされていますが、このガイドで採用するモデルは、可用性を最大化するために設計されており、コンポーネントの最良の独立性と構成の対称性の両方を実現し、バックアップおよび障害時リカバリを容易にします。ドキュメントの残りの部分では、このディレクトリ構造およびディレクトリ用語を使用します。

7.2 エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項

エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する際の共有記憶域については、特定のガイドラインを実行することをお薦めします。

この章で詳述する推奨事項を実行する前に、『高可用性ガイド』で共有記憶域の使用に関する推奨事項と一般情報を確認してください。

この章の推奨事項は、『高可用性ガイド』に記載されている概念とガイドラインに基づいています。

表7-1に、確認しておく必要がある項の一覧と、それらの概念がエンタープライズ・デプロイメントにどのように適用されるかを示します。

表7-1 『高可用性ガイド』の共有記憶域に関するリソース

『高可用性ガイド』の項 エンタープライズ・デプロイメントにおける意義

共有記憶域に関する前提条件

共有記憶域向けに最適化された、ディスク形式のガイドラインとハードウェア・デバイス要件について説明します。

バイナリ(Oracleホーム)ディレクトリ用の共有記憶域の使用

複数のホストから使用可能な共有記憶域デバイスにOracleホームを格納する際のオプションについて説明しています。

エンタープライズ・デプロイメントでは、別々のストレージ・ボリューム上に格納した冗長Oracleホームを使用することをお薦めします。

別のボリュームがない場合は、共有ディスク上の別のパーティションを使用して、アプリケーション層のホストに冗長Oracleホームを用意してください。

ドメイン構成ファイル用の共有記憶域の使用

ドメイン内の管理サーバーと管理対象サーバーに別々のドメイン・ホームを作成する概念について説明しています。

エンタープライズ・デプロイメントでは、管理サーバーのドメイン・ホームの場所をASERVER_HOME変数で表します。

JMSストアおよびJTAログ用の共有記憶域の要件

エンタープライズ・デプロイメント用のトランザクション・ログとJMSストアの場所を設定する手順について説明しています。

ダウンタイムなしのパッチ適用の概要

ゼロ・ダウンタイム機能、およびワークフローの構成と監視の手順について説明します。

注意:

ゼロ・ダウンタイム・パッチ適用(ZDTパッチ適用)は、停止時間またはセッションの消失を回避しながら、パッチの公開を編成するための自動メカニズムを提供します。ZDTによって、パッチの適用中に可用性および予測性が求められる重要なアプリケーションのリスクと停止時間が軽減されます。

定義したワークフローを使用することで、手動操作をほとんど行わずにドメイン内の任意の数のノードをパッチ適用または更新することができます。変更は1つのノードに一度にロールアウトされます。これはクラスタ内の互換性のあるサーバーへのセッション・データの移行を先制的に許可し、JTAやJMSなどのシングルトン・サービスのサービス移行を許可します。

Oracleホームにパッチを適用すると、現在のOracleホームは、ワークフローに含まれる各ノードにローカルにインストールされる必要があります。必須ではありませんが、各ノードでOracleホームを同じ場所にすることもお薦めします。

注意:

Oracle Business Intelligenceには、特定のBusiness Intelligenceメタデータの場所を設定するための共有記憶域の追加要件があります。「シングルトン・データ・ディレクトリ(SDD)の構成」.を参照してください。

7.3 エンタープライズ・デプロイメント用の推奨ディレクトリ構造について

この項のダイアグラムは、標準的なOracle Fusion Middlewareエンタープライズ・デプロイメントで推奨されるディレクトリ構造を示しています。

ダイアグラムに示す各ディレクトリには、Oracle Fusion Middlewareインストーラによってディスク上にインストールされるバイナリ・ファイル、ドメイン構成プロセスを通じて生成されるドメインごとのファイルの他に、Oracle WebLogic Serverのpackコマンドとunpackコマンドによって様々なホスト・コンピュータに伝播されるドメイン構成ファイルが格納されます。

次のものを示すためにダイアグラムが使用されています。

  • 図7-1は、標準的なOracle Fusion Middlewareエンタープライズ・デプロイメントのインストールおよび構成が完了した時点で共有記憶域デバイスに作成されているディレクトリ構造を示しています。共有記憶域のディレクトリは、アプリケーション層のホスト・コンピュータからアクセス可能です。

  • 図7-2は、Oracle Fusion Middlewareエンタープライズ・デプロイメントのインストールおよび構成が完了した時点で、標準的なアプリケーション層のホスト用のローカル記憶域デバイスに作成されているディレクトリ構造を示しています。特に、管理対象サーバーはアプリケーション層のホスト・コンピュータ用のローカル記憶域デバイスに格納されます。

  • 図7-3は、Oracle Fusion Middlewareエンタープライズ・デプロイメントのインストールおよび構成が完了した時点で、標準的なWeb層のホスト用のローカル記憶域デバイスに作成されているディレクトリ構造を示しています。ソフトウェア・バイナリ(Oracleホーム内)は、Web層のホストごとのローカル記憶域デバイスにインストールされます。

    注意:

    図7-3では、Web層でOracle HTTP Serverを使用することを前提としています。ただし、Oracle Traffic Directorを使用して、HTTPや他のリクエストをアプリケーション層にルーティングすることもできます。

該当する場合、ダイアグラムには、このガイドのインストールおよび構成手順でディレクトリ場所を表すために使用する標準変数も記載されています。

図7-1 エンタープライズ・デプロイメントで推奨される共有記憶域ディレクトリ構造

エンタープライズ・デプロイメントで推奨される共有記憶域ディレクトリ構造

*「標準的なエンタープライズ・デプロイメントのノード・マネージャ構成について」を参照してください。

図7-2 エンタープライズ・デプロイメントで推奨されるアプリケーション層のホスト・コンピュータ向けローカル記憶域ディレクトリ構造

エンタープライズ・デプロイメントで推奨されるアプリケーション層のホスト・コンピュータ向けローカル記憶域ディレクトリ構造

*「標準的なエンタープライズ・デプロイメントのノード・マネージャ構成について」を参照してください。

図7-3 エンタープライズ・デプロイメントで推奨されるWeb層のホスト・コンピュータ向けローカル記憶域ディレクトリ構造

エンタープライズ・デプロイメントで推奨されるWeb層のホスト・コンピュータ向けローカル記憶域ディレクトリ構造

7.4 このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数

ファイル・システムのディレクトリおよびこれらのディレクトリの参照に使用するディレクトリ変数を理解することは、エンタープライズ・デプロイメント・トポロジのインストールと構成に不可欠です。

表7-2は、ファイル・システムのディレクトリとアプリケーション層のディレクトリの参照に使用されるディレクトリ変数を示しています。表7-3は、ファイル・システムのディレクトリおよびWeb層のディレクトリの参照に使用される変数を示しています。

共有記憶域を使用している場合のこれらのディレクトリのマウントの詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用のディレクトリの作成およびマウント」を参照してください。

このガイド全体を通して、トポロジのインストールおよび構成に関する手順では、ここに示す変数を使用してディレクトリの場所を参照します。

この項にリストされている各ディレクトリに対してオペレーティング・システム変数を定義することもできます。システム変数をご使用のUNIXシェルで定義しておくと、このドキュメントの記載どおりに変数を使用できるので、変数を実環境における実際の値と対応付ける必要がなくなります。

注意:

ストレージ・デバイスを構成して推奨ディレクトリ構造を作成したら、実際のディレクトリ・パスをエンタープライズ・デプロイメント・ワークブックに記録してください。これらのアドレスは、後で各ホスト・コンピュータでIPアドレスを有効化するときに使用します。

「エンタープライズ・デプロイメント・ワークブックの使用」を参照してください。

表7-2 アプリケーション層の主要なディレクトリ変数のサンプル値

ディレクトリ変数 説明 相対パス アプリケーション層のサンプル値

ORACLE_BASE

Oracle製品のインストール先であるベース・ディレクトリ。 N/A
/u01/oracle

ORACLE_HOME

製品バイナリ用の読取り専用場所。アプリケーション層のホスト・コンピュータの場合は、共有ディスクに格納されます。

Oracleホームは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureソフトウェアのインストール時に作成されます。

その後、その他のOracle Fusion Middleware製品を同じOracleホームにインストールできます。

ORACLE_BASE/products/fmw

/u01/oracle/products/fmw

ORACLE_COMMON_HOME

共通のユーティリティ、ライブラリおよび他の共有Oracle Fusion Middleware製品を格納する、Oracle Fusion MiddlewareのOracleホーム内のディレクトリ。

ORACLE_HOME/oracle_common
/u01/oracle/products/fmw/oracle_common

WL_HOME

Oracle WebLogic Serverソフトウェア・バイナリを格納するOracleホーム内のディレクトリ。

ORACLE_HOME/wlserver
/u01/oracle/products/fmw/wlserver

PROD_DIR

インストールするOracle Fusion Middleware製品ごとの製品ディレクトリ。

ORACLE_HOME/prod_dir
/u01/oracle/products/fmw/prod_dir
製品は、エンタープライズ・デプロイメントに応じてsoawccidmbiまたはその他の値になります。

EM_DIR

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlソフトウェア・バイナリの格納に使用される製品ディレクトリ。

ORACLE_HOME/em
/u01/oracle/products/fmw/em

JAVA_HOME

サポートされているJava Development Kit (JDK)のインストール先。

ORACLE_BASE/products/jdk
/u01/oracle/products/jdk

SHARED_CONFIG_DIR

ドメイン構成、キーストア、ランタイム・アーティファクト、アプリケーション・デプロイメントなど、共有環境構成ファイルのための共有親ディレクトリ ORACLE_BASE/config
/u01/oracle/config

PRIVATE_CONFIG_DIR

マシン固有のドメイン・ディレクトリを含む、所定のホストに対して一意の、ローカルまたはNFSマウントされたプライベート構成ディレクトリ(MSERVER_HOME)。

ディレクトリ変数:

PRIVATE_CONFIG_DIR

/u02/oracle/config

/u02/oracle/config

ASERVER_HOME

管理サーバーのドメイン・ホーム。共有ディスクにインストールされます。

SHARED_CONFIG_DIR/domains/domain_name
/u01/oracle/config/domains/domain_name

この例では、domain_nameをWebLogic Serverドメイン名で置き換えます。

MSERVER_HOME

管理対象サーバーのドメイン・ホーム。unpackコマンドを使用してアプリケーション層のホストごとのローカル・ディスクに作成されます。

PRIVATE_CONFIG_DIR/domains/domain_name
/u02/oracle/config/domains/domain_name

この例では、domain_nameをWebLogic Serverドメイン名で置き換えます。

APPLICATION_HOME

アプリケーションのホーム・ディレクトリ。アプリケーション層のすべてのホスト・コンピュータからアクセスできるように、共有ディスクにインストールされます。

SHARED_CONFIG_DIR/applications/domain_name
/u01/oracle/config/applications/domain_name

この例では、domain_nameをWebLogic Serverドメイン名で置き換えます。

ORACLE_RUNTIME

このディレクトリには、JMSログやTLogなどのOracleランタイム・アーティファクトが含まれます。

通常、このディレクトリは、ドメイン内のすべてのホストからアクセス可能な共有ファイル・システムとして個別にマウントします。

構成ウィザードを実行したり、構成後タスクを実行して、JMSストアまたはtlog永続ストアの場所を特定する場合は、このディレクトリをドメイン名、クラスタ名およびディレクトリの目的で修飾して使用できます。

次に例を示します。

ORACLE_RUNTIME/cluster_name/jms
ORACLE_BASE/runtime
/u01/oracle/runtime/

NM_HOME

マシン別ノード・マネージャの起動スクリプトおよび構成ファイルによって使用されるディレクトリ。

注意: このディレクトリは、マシン別ノード・マネージャ構成を使用している場合にのみ必要となります。

「標準的なエンタープライズ・デプロイメントのノード・マネージャ構成について」を参照してください。

PRIVATE_CONFIG_DIR/node_manager
/u02/oracle/config/node_manager

DEPLOY_PLAN_HOME

デプロイメント・プランのディレクトリ。アプリケーション・デプロイメント・プラン用のデフォルトの場所として使用されます。

注意: このディレクトリは、カスタム・アプリケーションをアプリケーション層にデプロイしている場合にのみ必要となります。

SHARED_CONFIG_DIR/dp
/u01/oracle/config/dp

KEYSTORE_HOME

カスタム証明書およびキーストアの共有場所。

SHARED_CONFIG_DIR/keystores
/u01/oracle/config/keystores

表7-3 Web層の主要なディレクトリ変数のサンプル値

ディレクトリ変数 説明 Web層のサンプル値

WEB_ORACLE_HOME

Oracle HTTP Server製品バイナリ用の読取り専用場所。Web層のホスト・コンピュータの場合、このディレクトリはローカル・ディスクに格納されます。

Oracleホームは、Oracle HTTP Serverソフトウェアのインストール時に作成されます。

/u02/oracle/products/fmw

ORACLE_COMMON_HOME

共通のユーティリティ、ライブラリおよび他の共有Oracle Fusion Middleware製品を格納する、Oracle HTTP ServerのOracleホーム内のディレクトリ。

/u02/oracle/products/fmw/oracle_common

WL_HOME

Oracle WebLogic Serverソフトウェア・バイナリを格納するOracleホーム内のディレクトリ。

/u02/oracle/products/fmw/wlserver

PROD_DIR

インストールするOracle Fusion Middleware製品ごとの製品ディレクトリ。

/u02/oracle/products/fmw/ohs

JAVA_HOME

サポートされているJava Development Kit (JDK)のインストール先。

/u02/oracle/products/jdk

WEB_DOMAIN_HOME

Web層の各ホストのローカル・ディスク上にOracle HTTP Serverをインストールする際に作成される、スタンドアロンOracle HTTP Serverドメインのドメイン・ホーム。

/u02/oracle/config/domains/domain_name

この例では、domain_nameをWebLogic Serverドメイン名で置き換えます。

WEB_CONFIG_DIR

各Webホスト上にある、編集を行ったOracle HTTP Server構成ファイル(httpd.confmoduleconf/*.confなど)の場所。

このディレクトリは、OHSステージング・ディレクトリと呼ばれることもあります。ここで行った変更は、後でOHSランタイム・ディレクトリに伝播されます。

『Oracle HTTP Serverの管理』のステージングおよびランタイム構成ディレクトリに関する項を参照してください。

/u02/oracle/config/domains
    /domain_name/config/fmwconfig
    /components/OHS/instance/
    /instance_name
 

WEB_KEYSTORE_HOME

Oracle Traffic DirectorをWebサーバーとして使用している場合は、これがカスタム証明書およびキーストアの場所です。

/u02/oracle/config/keystores
 

7.5 エンタープライズ・デプロイメント用のディレクトリの作成およびマウントについて

エンタープライズ・デプロイメントに最上位のディレクトリを作成またはマウントする際には、特定のベスト・プラクティスを実施することをお薦めします。

  • アプリケーション層については、BIHOST2にマウントされる別の共有記憶域ボリュームまたは別のパーティションに、ソフトウェア・バイナリの格納先であるOracleホームをインストールします。BIHOST2上のバイナリへのディレクトリ・パスが、BIHOST1上のディレクトリ・パスと同一であることを確認してください。

    次に例を示します。

    /u01/oracle/products/fmw/
    

    「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。

  • このエンタープライズ・デプロイメント・ガイドでは、Oracle Web層ソフトウェアがローカル・ディスクにインストールされると想定しています。

    Web層のインストールは通常、WEBHOSTノードのローカル記憶域で実行されます。共有記憶域を使用している場合、共有ディスクでOracle Web Tierバイナリのインストール(およびOracle HTTP Serverインスタンスの作成)を行うことができます。ただし、これを行う場合、共有ディスクをアプリケーション層に使用する共有ディスクとは別にする必要があり、層を横断する記憶域デバイスへのアクセスに適切なセキュリティ制限を適用することを検討する必要があります。

    アプリケーション層サーバー(BIHOST1およびBIHOST2)の場合と同様に、両方のコンピュータで同じディレクトリ・パスを使用します。

    次に例を示します。

    /u02/oracle/products/fmw/

7.6 エンタープライズ・デプロイメントにおける共有記憶域ボリュームのサマリー

標準的なOracle Fusion Middlewareエンタープライズ・デプロイメントにおける共有ボリュームおよびその目的を理解することは重要です。

共有記憶域をWeb層バイナリのホストとして使用すると、バックアップが容易になります。ファイルを耐障害性の高いハードウェアに保存しますが、各ノードは他のノードと共有しないプライベート・ディレクトリを使用する必要があります。

次の表は、標準的なOracle Fusion Middlewareエンタープライズ・デプロイメントにおける共有ボリュームおよびその目的をまとめたものです。

「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。

表7-4 エンタープライズ・デプロイメントの共有記憶域ボリューム

共有記憶域のボリューム マウント先ホスト マウント・ディレクトリ 説明および用途

NFSボリューム1

BIHOST1

/u01/oracle/products/

BIHOST1で使用される製品バイナリ用の記憶域であり、この記憶域にはOracleホーム・ディレクトリと製品ディレクトリがインストールされます。最初はBIHOST1で使用されますが、トポロジのスケール・アウト時には他のホストと共有できます。

NFSボリューム2

BIHOST2

/u01/oracle/products/

BIHOST2で使用される製品バイナリ用の記憶域であり、この記憶域にはOracleホーム・ディレクトリと製品ディレクトリがインストールされます。最初はBIHOST2で使用されますが、トポロジのスケール・アウト時には他のホストと共有できます。

NFSボリューム3

BIHOST1 BIHOST2

/u01/oracle/config/

すべてのホストにマウントされる管理サーバーのドメイン構成であり、最初はBIHOST1で使用されますが、任意のホストにフェイルオーバーできます。

NFSボリューム4

BIHOST1 BIHOST2

/u01/oracle/runtime/

すべてのホストにマウントされるランタイム・アーティファクト・ディレクトリであり、必要なJMSログ、ブログ、すべてのクラスタ依存共有ファイルなどのランタイム・アーティファクトが含まれます。

NFSボリューム5

BIHOST1

/u02/oracle/config/

プライベート管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリが共有記憶域に配置されている場合の、BIHOST1で使用される管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリ用のローカル記憶域。

NFSボリューム6

BIHOST2

/u02/oracle/config/

プライベート管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリが共有記憶域に配置されている場合の、BIHOST2で使用される管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリ用のローカル記憶域。

NFSボリューム7

WEBHOST1

/u02/oracle/

Web層プライベート・バイナリおよび構成ディレクトリが共有記憶域に配置されている場合の、Oracle HTTP ServerまたはOracle Traffic Directorソフトウェア・バイナリ(Oracleホーム)およびWEBHOST1で使用されるドメイン構成ファイル用のローカル記憶域。

NFSボリューム8

WEBHOST2

/u02/oracle/

Web層プライベート・バイナリおよび構成ディレクトリが共有記憶域に配置されている場合の、Oracle HTTP ServerまたはOracle Traffic Directorソフトウェア・バイナリ(Oracleホーム)およびWEBHOST2で使用されるドメイン構成ファイル用のローカル記憶域。