リリース4.8には、次の機能の変更点とソフトウェア更新が含まれます。
ソフトウェア更新
CDH (Cloudera's Distribution including Apache Hadoop) 5.10.1
CM (Cloudera Manager) 5.10.1
Oracle Big Data Connectors 4.8
Big Data SQL 3.1 (以前のリリースはOracle Big Data Appliance 4.8ではサポートされていません)
Oracle Big Data Spatial & Graph 2.2.0
MySQL Enterprise Edition 5.7.17
Perfect Balance 2.10.0
Java JDK 8u121
Oracle Linux 6.8 UEK 4 (Oracle Linux Unbreakable Kernel、リリース4)
Mammoth v4.8.0 for Oracle Linux 5を使用できます(Oracle Linux 5に基づくクラスタのアップグレード専用)。
Oracle Data Integrator Agent 12.2.1.1 (Oracle Big Data Connectors用)
Oracle R Advanced Analytics for Hadoop (ORAAH) 2.7.0
OracleのR Distribution (ORD) 3.2.0
Oracle NoSQL Community EditionまたはOracle NoSQL Database Enterprise Edition 4.3.10。両方オプションです。
Oracle NoSQL Database Community Editionのサポートは利用できなくなりました。
Kudu 1.2
Kafka 2.1
Spark 2.0
Cloudera Key Trustee Server 5.10.1
Spark、Kudu、KafkaおよびKey Trustee Server用のClouderaパーセルは便宜上含まれていますが、デフォルトではデプロイまたは構成されません。
CDHおよびCloudera Manager 5.10.1に関する詳細は、Clouderaのドキュメントを参照してください。
Oracle Big Data Applianceリリース4.8には、Mammothのインストール時のオプションとして、Oracle Big Data SQL 3.1が含まれています。Oracle Software Delivery Cloudからこのパッケージをダウンロードする必要はありません。
新機能
Oracle Big Data Applianceでは、ソフトウェア・アップグレードと追加のClouderaパーセルに加えて、次の機能が提供されます。
LAGの自動設定
Oracle Big Data Appliance構成ユーティリティでは、クラスタ・クライアントのネットワーク接続のためのLAG (リンク集約グループ)との接続のグループを割り当てるオプションが提供されます。LAGにより、高速のアップリンク時間が実現し、ネットワーク内の潜在的な傷害ポイントを軽減します。詳細は、このガイドの「LACP/LAG接続の構成」を参照してください。
Oracle NoSQL EnterpriseインストールのためのMIT Kerberosのセキュリティ・オプション
Oracle Big Data Appliance構成ユーティリティからOracle NoSQLクラスタのMIT Kerberosセキュリティを選択できます。
イーサネット経由でOracle Big Data SQLをExadata Database Machineに接続可能
Oracle Exadata Database MachineとOracle Big Data Appliance間のOracle Big Data SQLネットワークでイーサネットがサポートされるようになりました。これにより、この2つのエンジニアド・システムが互いに地理的に離れている場合など、インフィニバンドが使用できない環境でOracle Big Data SQLをこの2つのシステムとともに使用できます。
Oracle Big Data Appliance構成ユーティリティでは、クラスタの構成の設定時に、Oracle Big Data SQLでイーサネットまたはインフィニバンドを選択できるオプションを使用できるようになりました。
Oracle Big Data SQLのイーサネット接続は、Oracle Big Data ApplianceとOracle SPARC SuperCluster間のネットワーク接続ではサポートされません。
Oracle Big Data SQLネットワーク接続でイーサネットとインフィニバンドを切替え可能
Mammothのインストール後およびOracle Big Data SQLのインストールの完了後に、必要に応じて、インフィニバンドとイーサネットを切り替えることができます。詳細は、このガイドの「Oracle Big Data SQLでのイーサネット接続またはインフィニバンド接続の選択」を参照してください。
bdacliを使用してOracle Big Data SQL 3.1の有効化/無効化が可能
リリース4.8では、Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティでOracle Big Data SQL 3.1のインストール・オプションが提供されます。このオプションを選択すると、Oracle Big Data SQLのHadoop側が自動的に有効になります。
MammothインストールでOracle Big Data SQLの有効化を選択しない場合は、bdacliコマンドライン・インタフェースを使用して後で有効にできます。
# bdacli enable big_data_sql
bdacliを使用して、Oracle Big Data SQLのHadoop側を無効にすることもできます。
# bdacli disable big_data_sql
注意:
Oracle Big Data Applianceリリース4.8の場合、Oracle Big Data SQL 3.1のインストレーション・ガイドのHadoopクラスタでのソフトウェアのダウンロード、インストールおよびアンインストールに関する手順は適用されません。Oracle Software Delivery CloudからOracle Big Data SQL 3.1をダウンロードする必要はありません。ソフトウェアはすでにMammoth bundleバンドルに含まれています。
./setup-bds install bds-config.json
を使用して、Oracle Big Data SQL 3.1をリリース4.8にインストールしないでください。
./setup-bds uninstall bds-config.json
を使用して、ソフトウェアをHadoopクラスタからアンインストールしないでください。Mammothのインストール後にOracle Big Data SQLを無効にする(または、Mammothインストールに含めるように選択しない場合に、Oracle Big Data SQL有効にする)には、前述の説明に従って、bdacliコマンドを使用します。install
およびuninstall
コマンドを除き、Oracle Big Data SQL 3.1のインストレーション・ガイドのsetup-bds
の使用に関する手順は、Oracle Big Data Applianceに適用されるため、説明に従って使用してください。これは、Oracle Big Data SQLのデータベース側にも当てはまります。ガイドの説明に従って、データベース・インストール・バンドルを作成し、Oracle Databaseシステムのノードにインストールします。
リリース4.8では、ノード移行でOracle Big Data SQLサポートの追加手順が必要
Oracle Big Data SQLが有効になっている場合は、bdacli admin_cluster migrate <node>
を実行する前に、クラスタ全体で無効にする必要があります。移行後に再度有効にします。コマンドを有効化または無効化するには、bdacliを使用します。
クラスタ: bdacli disable big_data_sql
全体でOracle Big Data SQLを無効にします
移行を実行します。
Oracle Big Data SQL: bdacli enable big_data_sql
を再度有効にします
Cloudera Configuration ManagerおよびHueで無効化されているTLS 1.0 (TLSv1)により、クライアント・アクセスに影響が発生する場合がある
セキュリティを向上するために、Oracle Big Data ApplianceではCloudera ManagerおよびHueのTLS 1.0が無効になっており、システム全体のJava構成でも無効になっています。これにより、古いブラウザまたはオペレーティング・システムに影響する場合があります。
TLS 1.0を使用してクライアントを再構成またはアップグレードし、新しい暗号化を使用することをお薦めしますが、必要に応じて、Cloudera ManagerおよびHueにTLS 1.0を再度有効にすることもできます。
詳細は、My Oracle Supportにログインして、『BDA 4.8では、システム全体のJava構成のCloudera Manager/Hue/アドインでTLSv1がデフォルトで無効になっている』(Doc ID 2250841.1)を検索してください。
現時点ではBig Data Appliance 4.8でのOracle Big Data Discoveryのインストールはサポートされていない
Oracle Big Data Discoveryの互換性のあるビルドは現在開発中です。このドキュメントは、互換性のあるビルドが利用できるようになった場合に更新されます。
非推奨または廃止された機能
このリリースでは、Perfect Balance Automatic Invocation機能はサポートされません。Automatic Invocationを使用している場合は、Perfect Balance APIに切り替えてください。
Oracle NoSQL Database Community Editionのサポート購入のオプションはなくなりました。
その他の注意点
Oracle Big Data Applianceインストール・パッケージのMammothは、4つのZIPファイルで構成されるようになり、BDAMammoth-4.8.0.run
ファイルを実行する前に、すべてダウンロードして解凍する必要があります
v4.8.0へのMammothクラスタ・アップグレードは、Mammoth v4.4.0以降からのみ直接サポートされます。以前のMammothバージョンからのアップグレードの場合は、最初にMammoth v4.4.0にアップグレードする必要があります。
BDA v4.5.0より前のBDAベース・イメージをインストールした新しいラックでネットワークを構成するには、特別な構成手順が必要です。My Oracle Supportにログインし、次のドキュメントを検索します。
『V4.5.0より前のBDAベース・イメージを使用した付属のBDAラックのネットワーク構成手順』(Doc ID 2135358.1)。
Oracle Big Data ApplianceクラスタとMicrosoft Active Directoryを使用している場合は、Microsoft Active Directoryへの領域間の信頼を使用するようにクラスタを構成し、Direct-Active-Directory構成をHadoopクラスタに使用しないように構成することを強くお薦めします。
Cloudera ManagerでHTTPSが有効になっていることを確認します。
GridDefParams.pm
をバックアップします。# cp /opt/oracle/BDAMammoth/bdaconfig/GridDefParams.pm /opt/oracle/BDAMammoth/bdaconfig/GridDefParams.pm.orig
/opt/oracle/BDAMammoth/bdaconfig/GridDefParams.pm
の行141と142を次の設定に更新します。
our $CM_ADMIN_PROTO = "https"; our $CM_ADMIN_PORT = "7183";