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Oracle® Application Expressアクセシビリティ・ガイド
リリース18.1
E98583-01
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3.4 アクセスしやすいフォーム・ページおよびアイテムの開発

フォーム・ページおよびアイテムが、アシスティブ・テクノロジのユーザーに対して十分な情報を提供するようにします。

注意:

次の概要は、Oracle Application Expressのすべてのアイテム・タイプの包括的なリストではありません。この項では、アクセシビリティに関連する特定の設定または問題のあるアイテムのみを取り上げます。

3.4.1 アクセスしやすいフォーム・ページ属性

アイテム・ラベル

すべてのアイテムに対して意味のあるラベルを定義します。アシスティブ・テクノロジのユーザーは、フィールドを理解してフィールドと対話するために意味のあるラベルを必要とします。

ヒント:

「すべてのアイテム・ラベルのグリッド編集」ページを使用して、アプリケーション内のすべてのアイテムを確認および更新できます。すべてのラベル、特にNULLラベルの付いたアイテムおよび同じページにある同じラベルの付いたアイテムに対して、正確性および意味を確認する必要があります。

関連項目:

Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド「アイテム・ユーティリティの表示」

値のプレースホルダ

値のプレースホルダのみをアイテムに対する唯一のラベルとして使用することは、アクセシビリティにとっては不十分なため、お薦めしません。

デザイン的理由から見えているラベルを非表示にするには、ラベルと組み合せて非表示ラベル・テンプレートを使用することをお薦めします。

アイテム・テンプレート

ユニバーサル・テーマには、ラベルがアイテムに対してレンダリングする方法を制御するための次のアイテム・テンプレートが含まれています。
非表示

ラベルを表示から隠しますが、アシスティブ・テクノロジで使用するためにマークアップに保持します。

ラベルを用意しないのではなく、このテンプレートを使用してアクセシビリティを保持してください。

オプション / オプション - 上

装飾を付けずにフィールドにオプションのラベルを付けます。

必須 / 必須 - 上

フィールドに必須のラベルを付け、ラベルの横にアスタリスクを表示します。

アクセシビリティのために、Oracle Application Expressはアスタリスクを無視し、ラベルに非表示テキスト「必須の値」を追加します。アシスティブ・テクノロジは、フィールドが必要であるかどうかがユーザーにただちにわかるように、このラベルをラベル (必須の値)」として通知します。

さらに、Oracle Application Express「必須の値」をラベルの先頭ではなく末尾に追加して、スクリーン・リーダーのユーザーが依然としてラベル名によって特定のフィールドを検索できるようにします。

必須の値

アクセシビリティの目的で「必須の値」属性を使用することはお薦めしていません。「必須の値」属性が「はい」に設定され、アイテムのラベル・テンプレートが必須の場合、Application Expressは必要な状態のレポートをアシスティブ・テクノロジに複製します(詳細は、VPATを参照してください)。

単純な必須フィールドがある場合、ページ・アイテムでNot Nullスタイル検証を使用してください。

関連項目:

Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド「ページ・アイテム用の検証の作成」

3.4.2 アクセスしやすい日付ピッカー

日付ピッカーはデフォルトではアクセスしやすくありませんが、ユーザーが手動でより簡単に日付を入力できるように支援できます。たとえば、日付ピッカー・アイテムを構成して、サンプルの日付を表示し、入力形式を示すことをお薦めします。このサンプル情報は、次の例のようにラベルに含めることができます。



関連項目:

Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの付録「使用可能なアイテム・タイプ」の日付ピッカー

3.4.3 アクセスしやすい選択リストおよびラジオ・グループ

選択リストおよびラジオ・グループを、Page ActionのSelection属性のコントロールの値が変化したときに、ページをリダイレクトまたは送信するように定義できます。ただし、この動作はページのリロードを期待していないアシスティブ・テクノロジのユーザーを混乱させ、コンテキストが失われます。かわりに、動的アクションはたはカスケードLOVを使用して同様の機能を実現してください。

次に例を示します。ページにレポート・リージョンをフィルタするための選択リストがあります。レポートを更新してフィルタされた結果を表示するために、この属性を使用してページを送信します。かわりに、選択リストの「変更」で「動的アクション」を使用して、レポート・リージョンをリフレッシュするアクションを定義します。

詳細な例は、パッケージ・アプリケーションのサンプルの動的アクション・アプリケーションを参照してください。

関連項目:

Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド「パッケージ・アプリケーションの使用」

3.4.4 アクセスしやすいチェック・ボックス

チェック・ボックス・アイテム・タイプでは、チェック・ボックスのグループに対するアクセシビリティのサポートが提供されますが、1つのみのチェック・ボックスが必要な場合には、「単純なチェック・ボックス」プラグインを使用することをお薦めします。このプラグインでは、これらの単一の値のチェック・ボックスの使用例に対してクリーンなマークアップおよび優れたアクセシビリティが提供されます。

3.4.5 アクセスしやすいイメージの表示代替テキスト

イメージの表示アイテム・タイプを使用すると、フォーム・ページのイメージとともに代替テキストを表示できますが、これはアシスティブ・テクノロジのユーザーにとってきわめて重要なものとなります。

アクセシビリティに関連するイメージの表示アイテム・タイプの代替テキストの設定は次のとおりです。

代替テキスト列

「基準」が「アイテム・ソースで指定されたBLOB列」に設定されているときに表示されます

イメージの代替テキストを格納する列を定義します。

代替テキスト

「基準」が「ページ・アイテム値に格納されたイメージURL」に設定されているときに表示されます

イメージを説明する代替テキストを定義します。これは、&P1_ALT_TEXT. (必ずピリオドを含めます)などの置換構文を使用して動的にすることができます。