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Oracle® Application Express APIリファレンス
リリース18.1
E98586-01
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37.8 apex.navigationネームスペース

apex.navigationネームスペースは、Oracle Application Expressのポップアップおよびリダイレクト関連のファンクションを格納します。

37.8.1 apex.navigation.dialog

指定されたページをダイアログで開きます。モバイルUIの場合、ページはmobile.changePageコールでロール'dialog'を使用してロードされます。デスクトップUIの場合、モーダル・ページがjQuery UIダイアログ・ウィジェットを使用してiframeにロードされます。デスクトップUIの場合、非モーダル・ページがポップアップ・ブラウザ・ウィンドウにロードされます。名前_self_parentおよび_topは使用できません。ウィンドウ名は、他のアプリケーションと共有できないように一意にします。あらゆる手段を尽くしてそのウィンドウをフォーカスします。

注意:

通例このAPIコールは、ページ・ターゲットがモデル・ページの場合にはサーバーによって、あるいはAPEX_UTIL.PREPARE_URLを使用して生成されます。適切なダイアログ・チェックサムが生成されるように、少なくとも、ダイアログ・ページのURLはサーバーで生成する必要があります。

パラメータ

表37-36 apex.navigation.dialog

名前 タイプ 説明

pUrl

String

ロードするページのURL。

pOptions

Object

ダイアログの属性を指定するオブジェクトで、プロパティは次のとおりです。

  • title - ダイアログのタイトルデフォルトではページ名です。

  • height - ダイアログ・コンテンツ・エリアの高さ。ピクセル単位で、デフォルトは500。

  • width - ダイアログ・コンテンツ・エリアの幅。ピクセル単位で、デフォルトは500。

  • maxWidth - ダイアログ・コンテンツ・エリアの最大幅。ピクセル単位で、デフォルトは1500。

  • modal - trueまたはfalse。デフォルトはtrueです。

  • dialog_attributes - オプションの属性。基礎となるダイアログ実装でサポートされていれば、任意の追加オプションを設定できます。

たとえば、jQuery UIダイアログの属性resizableを次のように定義できます。

resizable:false

参照 : デスクトップ・ユーザー・インタフェースのモーダル・ダイアログで使用できる他のオプションは、Dialogウィジェットに関するjQuery UIドキュメント(http://api.jqueryui.com/)を参照してください。

モバイル・ユーザー・インタフェースのモーダル・ダイアログで使用できる他のオプションは、Dialogウィジェットに関するjQuery Mobileドキュメント(http://jquerymobile.com/)を参照してください。

pCssClasses

String

存在する場合は、ダイアログに適用されdialogClass属性に追加されるCSSクラスを指定します。

pTriggeringElement

String

ダイアログを開くAPEXページ要素を示すjQueryセレクタ。

apex.navigation.dialog(url, {
    title:'About',
    height:'480',
    width:'800',
    maxWidth:'1200',
    modal:true,
    resizable:false },
    'a-Dialog--uiDialog',
    '#myregion_static_id');

37.8.2 apex.navigation.dialog.cancel

ダイアログ・ウィンドウを閉じます。

パラメータ

表37-37 apex.navigation.dialog.cancel

名前 タイプ 説明

pIsModal

ブール

ダイアログがモーダルであるかどうかを示します。

37.8.3 apex.navigation.dialog.close

操作を実行して、ダイアログ・ウィンドウを閉じます。

パラメータ

表37-38 apex.navigation.dialog.close

名前 タイプ 説明

pIsModal

ブール

ダイアログがモーダルであるかどうかを示します。

pAction

文字列、ファンクション、オブジェクト

これには次のものがあります。

  • 親ページでリダイレクトをトリガーするURL

  • 異なるダイアログ・ページにリダイレクトするファンクション

  • ダイアログを取り消すfalse

  • 「ダイアログのクローズ」動的アクション・イベントで公開されるページ・アイテムのオブジェクトと値

モーダル・ダイアログ・ページ間のチェーンを処理するには、次のようにします。

apex.navigation.dialog.close(true, function( pDialog ) {
    apex.navigation.dialog(url, {
        title:'About',
        height:'480',
        width:'800',
        maxWidth:'1200',
        modal:true,
        dialog:pDialog,
        resizable:false },
        'a-Dialog--uiDialog',
        '#myregion_static_id');
 
});

37.8.4 apex.navigation.dialog.fireCloseHandler

ダイアログのオープン時に、registerCloseHandlerで登録されたダイアログのclose内部イベントを起動します。

パラメータ

表37-39 apex.navigation.dialog.fireCloseHandler

名前 タイプ 説明

pOptions

Object

pOptionsには、次の属性を指定する必要があります。

  • イベントがトリガーされる対象の"handler$" jQueryオブジェクト。

  • 現在のダイアログ・インスタンスの"dialog" DOM/jQuery/... オブジェクト。既存のダイアログを再利用する必要がある場合には、開いているダイアログのコールに渡されます。

  • ダイアログを閉じるときに使用される"closeFunction"ファンクション。

37.8.5 apex.navigation.dialog.registerCloseHandler

ダイアログのclose内部イベントを登録します。イベントはfireCloseEventによってトリガーされ、pActionで渡された値に応じて次のように動作します。

  • 既存のダイアログを再利用し、別のダイアログ・ページにナビゲートします

  • コール元の別のページにナビゲートします

  • ダイアログを取り消します

  • ダイアログを閉じ、"apexafterclosedialog"イベントをトリガーします

パラメータ

表37-40 apex.navigation.dialog.registerCloseHandler

名前 タイプ 説明

pOptions

Object

pOptionsには、次の属性を指定する必要があります。

  • イベントがトリガーされる対象の"handler$" jQueryオブジェクト。

  • 現在のダイアログ・インスタンスの"dialog" DOM/jQuery/... オブジェクト。既存のダイアログを再利用する必要がある場合には、開いているダイアログのコールに渡されます。

  • ダイアログを閉じるときに使用される"closeFunction"ファンクション。

37.8.6 apex.navigation.openInNewWindow

指定されたURLを新しい名前付きウィンドウまたはタブで開きます(ブラウザ/ブラウザのユーザー・プリファレンス設定によってウィンドウを使用するかタブを使用するかを制御することもあります)。その名前のウィンドウがすでに存在する場合は、それを再利用します。名前_self、_parentおよび_topは使用できません。ウィンドウ名は、他のアプリケーションと共有できないように一意にします。あらゆる手段を尽くしてそのウィンドウをフォーカスします。

注意:

FirefoxおよびIEでは、タブがブラウザ・ウィンドウで現在アクティブなタブでない場合、そのタブはフォーカスされません。そのため、favorTabbedBrowsingtrueでない場合、このAPIではフォーカスされる可能性が高まるようにURLを新しいウィンドウで開くことを強制します。

注意:

Operaの場合、フォーカスが機能するように、「詳細設定」/「コンテンツ」 > 「JavaScriptオプション」: 「ウィンドウの強制前面表示を許可する」を選択する必要があります。

注意:

ポップアップ・ブロッカーによる抑制を回避するには、リンクまたはボタンのクリック・イベント・ハンドラからこのファンクションをコールします。

パラメータ

表37-41 apex.navigation.openInNewWindow

名前 タイプ 説明

pUrl

String

ロードするページのURL。

pWindowName

String

ウィンドウの名前(オプション)。デフォルトは"_blank"

pOptions

Object

次のプロパティを持つオブジェクト(オプション)。

  • favorTabbedBrowsing - {Boolean}。trueの場合は、新しいウィンドウを開いてフォースを移動しようとしない。このオプションの効果があるのは、FirefoxとIEのみです。

戻り値

名前付きウィンドウのウィンドウ・オブジェクトを戻し、なんらかの理由でウィンドウが開かれない場合はnullを戻します。

apex.navigation.openInNewWindow(url, "MyWindow");

37.8.7 apex.navigation.popup

指定されたURLを、一般的に名前付きの新しいポップアップ・ウィンドウで開きます。その名前のウィンドウがすでに存在する場合は、それを再利用します。名前が指定されていない場合または名前が"_blank"の場合は、新しい名前なしポップアップ・ウィンドウが開きます。名前_self、_parentおよび_topは使用できません。ウィンドウ名は、他のアプリケーションと共有できないように一意にします。

注意:

ポップアップ・ブロッカーによる抑制を回避するには、リンクまたはボタンのクリック・イベント・ハンドラからこのファンクションをコールします。

パラメータ

表37-42 apex.navigation.popup

名前 タイプ 説明

pOptions

Object

次のプロパティ(オプション)を持つオブジェクト。

  • url - ウィンドウで開くページのURL。デフォルトは"about:blank"です。

  • name - ウィンドウの名前。デフォルトは"_blank"で、名前のない新しいウィンドウが開きます。

  • height - ウィンドウ・コンテンツ・エリアの高さ(ピクセル単位)。デフォルトは600です。

  • width - ウィンドウ・コンテンツ・エリアの幅(ピクセル単位)。デフォルトは600です。

  • scroll - yesまたはno。デフォルトはyes

  • resizeable - yesまたはno。デフォルトはyesです。

  • toolbar - yesまたはno。デフォルトはnoです。

  • location - yesまたはno。デフォルトはnoです。

  • statusbar - yesまたはno。デフォルトはnoです。これは、ステータス機能を制御します。

  • menubar - yesまたはno。デフォルトはnoです。

apex.navigation.popup ({
    url: "about:blank",
     name: "_blank",
     width: 400,
     height: 400,
     scroll: "no",
     resizable: "no",
     toolbar: "yes" });

37.8.8 apex.navigation.popup.close

親ウィンドウ内のアイテム(pItem)の値を(pValue)に設定してから、ポップアップ・ウィンドウを閉じます。

パラメータ

表37-43 apex.navigation.popup.close

名前 タイプ 説明

pItem

DOMノード | 文字列ID

設定するアイテム。

pValue

string

設定するアイテム値。

37.8.9 apex.navigation.redirect

指定されたページ(pWhere)を現在のウィンドウで開きます。

パラメータ

表37-44 apex.navigation.redirect

名前 タイプ 説明

pWhere

String

現在のウィンドウで開くページのURL。