19 MAF AMXアプリケーション機能アーティファクトのカスタマイズ

この章では、既存のMAF AMXページ、タスク・フローおよびページ定義ファイルのカスタマイズ方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

MAF AMXページおよびアーティファクトのカスタマイズの概要

JDeveloperとOracle Metadata Serviceには、既存のMAF AMXアプリケーション機能のアーティファクトとメタデータ・ファイルをカスタマイズする、標準のカスタマイズ・メカニズムがあります。カスタマイズは、アプリケーションのデプロイメント時に適用され、実行時に確認できます。

JDeveloperおよびOracle Metadata Service (MDS)により提供される標準のカスタマイズ・メカニズムを使用して、次のものを含む既存のMAF AMXアプリケーション機能アーティファクトおよびメタデータ・ファイルをカスタマイズできます。

  • MAF AMXファイル(.amx)。

  • タスク・フロー・ファイル(ViewController-task-flow.xmlなど)。

  • ページ定義ファイル(<ページ名>.PageDef.xml)

  • データ・コントロールXMLファイル(データ・コントロール構造ファイルを含むパッケージ・ファイル(つまり、データ・コントロール名の前にpersdef.が付いた名前のパッケージ・ファイル))。

デザインタイムに行ったカスタマイズの変更は、デプロイメント中にファイルに適用され、ランタイムに表示されるようになります。MAF AMXは、特定のカスタマイズ・コンテキストの最終バージョンがデプロイメント中にシードされ、そのカスタマイズ・コンテキストに対してランタイムに静的に動作する、静的シード・カスタマイズをサポートしています。カスタマイズ・コンテキストごとに個別のMAFアプリケーションをデプロイする必要があります。

注意:

MAF AMXでは、ランタイムにカスタマイズの作成および適用の両方を実行するユーザー・カスタマイズをサポートしていません。

「MDSを使用したMAFアプリケーションのアーティファクトのカスタマイズ」を参照してください。

MAF AMXページおよびアーティファクトのカスタマイズ

ID-prefixトークンは、カスタマイズ・レイヤーの構成時に追加され、AMXページとアーティファクトのカスタマイズが正確に適用されるようになります。

MAF AMXページおよびアーティファクトをカスタマイズするには、「MDSカスタマイズをMAFファイルに適用する方法の概要」で説明している手順に従います。

カスタマイズ・レイヤーを構成する際は、IDの一意性を確保してカスタマイズが正確に適用されるように、id-prefixトークンを追加できます。カスタマイズ中に新規要素(commandButtonなど)をMAF AMXページに追加すると、レイヤーとレイヤー値のid-prefixが要素の自動生成識別子に追加され、カスタマイズ・メタデータ・ファイルで新たに追加された要素のidが作成されます。次の例に示すように、siteレイヤーに" s "というid-prefixが付けられ、headquartersレイヤー値に" hq "というid-prefixが付けられています。

<cust-layers  xmlns="http://xmlns.oracle.com/mds/dt">
   <cust-layer name="industry" id-prefix="i">
      <cust-layer-value value="financial"
                        display-name="Financial"
                        id-prefix="f"/>
      <cust-layer-value value="healthcare"
                        display-name="Healthcare"
                        id-prefix="h"/>
   </cust-layer>
   <cust-layer name="site" id-prefix="s">
      <cust-layer-value value="headquarters"
                        display-name="HQ"
                        id-prefix="hq"/>
      <cust-layer-value value="remoteoffices"
                        display-name="Remote"
                        id-prefix="rm"/>
   </cust-layer>
</cust-layers>

ヒント・レイヤーとしてsite/headquartersを選択して、MAF AMXボタン・コンポーネントをページに追加すると、メタデータ・カスタマイズ・ファイルでcommandButton要素に shqcb1 というidが設定されます。

カスタマイズ・プロセスが完了すると、JDeveloperによりカスタマイズ用のメタデータ・ファイルとこれらを格納するサブパッケージが作成されます。メタデータ・ファイルにはカスタマイズしたオブジェクトのカスタマイズが含まれ、これらは実行時にベース・メタデータに適用されます。次の図に示すように、JDeveloperでは、新しいメタデータ・ファイルにオブジェクトのベース・ファイルと同じ名前が付けられますが、.xml拡張子が追加されます。

図19-1 MAF AMXページのカスタマイズ・ファイル

図19-1の説明が続きます
「図19-1 MAF AMXページのカスタマイズ・ファイル」の説明

図19-2 タスク・フローのカスタマイズ・ファイル

図19-2の説明が続きます
「図19-2 タスク・フローのカスタマイズ・ファイル」の説明

図19-3 ページ定義のカスタマイズ・ファイル

図19-3の説明が続きます
「図19-3 ページ定義のカスタマイズ・ファイル」の説明

図19-4 データ・コントロールXMLファイルのカスタマイズ・ファイル

図19-4の説明が続きます
「図19-4 データ・コントロールXMLファイルのカスタマイズ・ファイル」の説明