8 Database User Managementコネクタの更新
Database User Managementコネクタの11.1.1.8.0バージョンがすでにデプロイされている場合、Oracle Identity Managerデータベースに新しいコネクタJARファイルをアップロードすることにより、コネクタをバージョン12.2.1.3.0にアップグレードできます。
ノート:
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Database User Managementコネクタの11.1.1.6.0以降のバージョンがデプロイされている場合、最初にコネクタをバージョン11.1.1.8.0にアップグレードする必要があります。『Oracle Identity Manager Database User Managementコネクタ・ガイド』のコネクタのアップグレードに関する項を参照してください。
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アップグレード手順を実行する前に、次の手順を実行します。
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Oracle Identity Managerデータベースのバックアップを作成することを強くお薦めします。バックアップの作成の詳細は、データベースのドキュメントを参照してください。
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ベスト・プラクティスとして、最初にテスト環境でアップグレード手順を実行します。
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関連項目:
これらのステップの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理』のコネクタのアップグレードに関する項を参照してください
8.1 アップグレードのステップ
これは、ステージング環境と本番環境の両方でコネクタをアップグレードする手順の概要です。
コネクタをアップグレードする環境に応じて、次のいずれかのステップを実行します。
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ステージング環境
ウィザード・モードを使用してアップグレード手順を実行します。
ノート:
ITリソース・タイプ定義をアップグレードしないでください。デフォルト設定を保持するために、ITリソース定義を"None"にマップする必要があります。
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本番環境
サイレント・モードを使用してアップグレード手順を実行します。
8.2 アップグレード後のステップ
アップグレード後のステップには、新しいコネクタJARのアップロード、アップグレードしたソース・コネクタのITリソースの構成、コネクタ・サーバーのデプロイ、およびスケジュール済ジョブの最新トークン値の構成が含まれます。
次の手順を実行します。
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新しいコネクタJARをアップロードします。
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コネクタJARをアップロードするためにJARのアップロード・ユーティリティ($ORACLE_HOME/bin/UploadJars.sh)を実行します。
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ICFBundleとしてbundle/org.identityconnectors.dbum-12.3.0.jarをアップロードします。
ノート:
サード・パーティJARを追加する必要がある場合:
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バンドル・ディレクトリに移動します。
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/libフォルダを作成し、そのフォルダ内にサード・パーティjarをドロップします。
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バンドルをライブラリ"jar uvf org.identityconnectors.dbum-12.3.0.jar lib/FILE_NAME"で更新します。
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JavaTaskとしてlib/DBUM-oim-integration.jarをアップロードします。
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新しいUIフォームに、Design Consoleのフォーム・デザイナに対して行われたすべての変更を次のように複製します。
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Oracle Identity System Administrationにログインします。
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サンドボックスを作成してアクティブ化します。
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アップグレードされたフィールドを表示するためのUIフォームを新規作成します。
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新たに作成したUIフォームを、ターゲット・システムのアプリケーション・インスタンスと関連付けます。そのためには、リソースに対する既存のアプリケーション・インスタンスを開いて、「フォーム」フィールドからフォーム(ステップ2.cで作成済)を選択し、アプリケーション・インスタンスを保存します。
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サンドボックスを公開します。
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ソース・コネクタのアップグレード済ITリソースを構成します。
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コネクタ・サーバーをデプロイします。
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スケジュール済ジョブの最新トークンの値を次のように構成します。
次のスケジュール済ジョブにはLatest Token属性が含まれます。
Oracleの場合
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DBUM Oracle User Target Reconciliation
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DBUM Oracle User Trusted Reconciliation
MSSQLの場合:
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DBUM MSSQL Trusted Reconciliation
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DBUM MSSQL User Login Target Reconciliation
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DBUM MSSQL User Target Reconciliation
コネクタをアップグレードした後で、完全リコンシリエーションまたは増分リコンシリエーションを実行できます。これにより、前回のリコンシリエーションの実行後に作成または変更されたレコードが、Oracle Identity Managerにフェッチされます。次のリコンシリエーションからは、リコンシリエーション・エンジンがLatest Token属性の値を自動的に入力します。
ノート:
問合せファイルがカスタマイズされている場合、カスタム・パラメータを追加し、リコンシリエーションまたはプロビジョニング時にデータの変換または検証を行うためには、コネクタのアップグレード後に、それぞれの問合せファイルで同じカスタマイズを実行する必要があります。
関連項目:
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サンドボックスの作成、アクティブ化、公開、および新しいUIフォームの作成の詳細は、「Oracle Identity Governanceの構成」を参照してください。
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コネクタ・サーバーのデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズ』のアイデンティティ・コネクタ・サーバーの使用に関する項を参照してください。
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OracleデータベースとMySQLデータベースそれぞれの完全リコンシリエーションまたは増分リコンシリエーションの実行の詳細は、「Oracle Databaseのリコンシリエーションの構成」および「MySQLのリコンシリエーションの構成」を参照してください。
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