5.1.2 制限付きリコンシリエーションの実行

デフォルトでは、現行のリコンシリエーションの実行時に、すべてのターゲット・システム・レコードがリコンサイルされます。リコンサイルする必要のあるターゲット・システム・レコードのサブセットを指定して、このプロセスをカスタマイズできます。

リコンシリエーション・モジュールのフィルタを作成して、制限付きリコンシリエーションを実行できます。このコネクタのFilter属性(スケジュール済タスクの属性)により、Google Cloud Platformリソース属性を使用してターゲット・システム・レコードをフィルタ処理できます。

文字列データ型フィールドの問合せのフィルタリングに関してGoogle Cloud Platformターゲット・システムの機能サポートが制限されているため、コネクタではstartsWithフィルタとequalToフィルタのみがサポートされます。両フィルタの例を次に示します。

  • startsWith: startsWith('__NAME__','John')

    この例では、電子メール・アドレスが'John'で始まるすべてのレコードがリコンサイルされます。

  • equalTo: equalTo('givenName','John')

    この例では、givenNameが'John'であるすべてのレコードがリコンサイルされます。

ICFフィルタの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズICFフィルタ構文に関する項を参照してください。