8 Oracle E-Business Suite HRMSコネクタのアップグレード

このコネクタのバージョン11.1.1.5.0をすでにデプロイしている場合は、コネクタを現在のバージョン12.2.1.3.0にアップグレードできます。

ノート:

  • バージョン11.1.1.5.0から12.2.1.3.0へのコネクタのアップグレードは、CIベース・モードのみでサポートされています。
  • アップグレードを実行する前に、Oracle Identity Managerデータベースのバックアップを作成することを強くお薦めします。バックアップの作成の詳細は、データベースのドキュメントを参照してください。

  • ベスト・プラクティスとして、アップグレード手順はまずテスト環境で実行してください。

8.1 アップグレード前のステップ

アップグレード前のステップでは、リコンシリエーションの実行、ソース・コネクタの定義およびすべてのスケジュール済タスクの無効化を行います。

  1. リコンシリエーションを実行して、Oracle Identity Managerに対するすべての最新更新をフェッチします。
  2. Oracle Identity Managerで、ソース・コネクタ(アップグレードする必要がある以前のリリースのコネクタ)を定義します。ソース・コネクタを定義して、コネクタに対して行われたすべてのカスタマイズ変更でデプロイメント・マネージャXMLファイルを更新します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceの管理』コネクタ・ライフサイクルの管理に関する項を参照してください。
  3. 必要に応じて、ソース・コネクタのクローン用のコネクタXMLファイルを作成します。
  4. スケジューラ・サービスを停止して、すべてのスケジュール済ジョブを無効化します。

8.2 アップグレードのステップ

これは、ステージング環境と本番環境の両方のコネクタをアップグレードする手順のサマリーです。

コネクタをアップグレードする環境に応じて、次のいずれかのステップを実行します。
  • ステージング環境

    ウィザード・モードを使用してアップグレード手順を実行します。

  • 本番環境

    サイレント・モードを使用してアップグレード手順を実行します。

ウィザードおよびサイレント・モードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceの管理』コネクタ・ライフサイクルの管理に関する項を参照してください。

8.3 アップグレード後のステップ

アップグレード後のステップでは、新しいコネクタJARのアップロード、ソース・コネクタのアップグレードされたITリソースの構成、およびOracle Identity Managerの再起動を行います。

  1. Oracle Technology Networkからこのコネクタの最新バージョンをダウンロードし、Oracle Identity Managerをホストしているコンピュータ上の任意のディレクトリにその内容を抽出します。
  2. JARアップロード・ユーティリティを実行して、インストール・メディアの/bundleディレクトリからOracle Identity Managerデータベースにコネクタ・バンドルのJARファイル(org.identityconnectors.ebs-12.3.0.jar)の最新バージョンを投稿します。

    Microsoft Windowsの場合:

    OIM_HOME/server/bin/UploadJars.bat

    UNIXの場合:

    OIM_HOME/server/bin/UploadJars.sh

    ユーティリティを実行すると、Oracle Identity Manager管理者のログイン資格証明、Oracle Identity Managerホスト・コンピュータのURL、コンテキスト・ファクトリ値、アップロードするJARファイルのタイプ(JARタイプをICFBundle(オプション4)として指定)およびJARファイルがアップロードされる場所の入力を求めるプロンプトが表示されます。

  3. ソース・コネクタのアップグレード済ITリソースを構成します。
  4. Oracle Identity Managerを再起動します。または、Oracle Identity Managerに反映する変更のキャッシュをパージします。PurgeCacheユーティリティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceの管理』キャッシュのパージに関する項を参照してください。

コネクタをアップグレードした後で、完全リコンシリエーションまたは増分リコンシリエーションを実行できます。こうすることで、最後のリコンシリエーション実行(「アップグレード前のステップ」で実行したリコンシリエーション)後に作成または変更されたレコードがOracle Identity Managerに確実にフェッチされます。次のリコンシリエーションからは、リコンシリエーション・エンジンがLatest Token属性の値を自動的に入力します。

参照フィールドの同期を実行する前に、参照定義Oracle Identity Managerからすべてのアップグレード前のエントリを削除してください。アップグレード後に、これらの値をターゲット・システムの参照フィールドと同期する必要があります。