4.3.3 ログ・レベルの理解

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Governanceはプロビジョニング操作およびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。

ODLはOracle Identity Governanceにより原則的に使用されるロギング・サービスで、java.util.loggerに基づいています。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • SEVERE.intValue()+100

このレベルでは、致命的エラーに関する情報のロギングが有効化されます。

  • SEVERE

このレベルでは、Oracle Identity Governanceの実行を続行できる可能性があるエラーに関する情報のロギングが有効化されます。

  • WARNING

このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

このレベルでは、アプリケーションの進行状況を示すメッセージのロギングが有効化されます。

  • CONFIG

このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FINE、FINER、FINEST

これらのレベルでは、詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。FINESTではすべてのイベントに関する情報がログに記録されます。

これらのメッセージ・タイプは、表4-1に示すようなODLメッセージ・タイプとレベルの組合せにマップされます。

表4-1 ログ・レベルおよびODLメッセージ・タイプ: レベルの組合せ

Javaのレベル ODLのメッセージ・タイプ:レベル
SEVERE.intValue()+100 INCIDENT_ERROR:1
SEVERE ERROR:1
WARNING WARNING:1
INFO NOTIFICATION:1
CONFIG NOTIFICATION:16
FINE TRACE:1
FINER TRACE:16
FINEST TRACE:32

OJDLの構成ファイルはlogging.xmlであり、次のパスにあります。

DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/OIM_SERVER/logging.xml

ここで、DOMAIN_HOMEOIM_SERVERは、それぞれOracle Identity Governanceのインストール時に指定されたドメイン名とサーバー名です。