7 Office 365コネクタのアップグレード

Office 365コネクタの11.1.1.5.0バージョンをすでにデプロイしている場合は、新しいコネクタJARファイルをOracle Identity Managerデータベースにアップロードすることによって、コネクタをバージョン12.2.1.3.0にアップグレードできます。

次の項では、コネクタをアップグレードする手順について説明します。

関連項目:

これらのステップの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理』コネクタのアップグレードについてに関する項を参照してください

7.1 アップグレード・ステップ

これは、ステージング環境と本番環境の両方について、コネクタをアップグレードする手順の概要です。

ノート:

アップグレード手順を実行する前に
  • Oracle Identity Managerデータベースのバックアップを作成することを強くお薦めします。バックアップの作成の詳細は、データベースのドキュメントを参照してください。
  • ベスト・プラクティスとして、最初にテスト環境でアップグレード手順を実行します。
コネクタをアップグレードする環境に応じて、次のいずれかのステップを実行します。
  • ステージング環境

    ウィザード・モードを使用してアップグレード手順を実行します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceの管理』ステージング環境でのウィザード・モード・アップグレードに関する項を参照してください。

  • 本番環境

    サイレント・モードを使用してアップグレード手順を実行します。

ノート:

アップグレード・ウィザードのステップ4の実行中に、Office365ユーザー・プロセス定義画面の「プロセス定義マッピングの定義」タブで、「ユーザーの有効化」および「ユーザーの無効化」オプションについては「プロセス・タスク」を保持しないでください。

7.2 アップグレード後のステップ

アップグレード後のステップには、Oracle Identity Managerデータベースへの新しいコネクタJARのアップロードが含まれます。

次の手順を実行します。

  1. 古いコネクタJARを削除します。Oracle Identity Manager JAR削除($ORACLE_HOME/bin /DeleteJars.sh)ユーティリティを実行して、既存のICFバンドルorg.identityconnectors.genericrest-1.0.11150.jarをOracle Identity Managerデータベースから削除します。

    JAR削除ユーティリティを実行すると、Oracle Identity Manager管理者のログイン資格証明、Oracle Identity Managerホスト・コンピュータのURL、コンテキスト・ファクトリの値、削除するJARファイルのタイプおよび削除するJARファイルの名前を入力するように要求されます。JARタイプの値として4を指定します。

  2. 新しいコネクタJARをアップロードします。

    1. Oracle Identity Manager JARアップロード($ORACLE_HOME/bin/UploadJars.sh)ユーティリティを実行して、コネクタJARをアップロードします。

    2. org.identityconnectors.genericrest-12.3.0.jarバンドルをICFバンドルとしてアップロードします。Oracle Identity Manager JARアップロード・ユーティリティを実行して、新しいICFバンドルorg.identityconnectors.genericrest-12.3.0.jarファイルをOracle Identity Managerデータベースに投稿します。

      JARアップロード・ユーティリティを実行すると、Oracle Identity Manager管理者のログイン資格証明、Oracle Identity Managerホスト・コンピュータのURL、コンテキスト・ファクトリ値、アップロードするJARファイルのタイプおよびJARファイルがアップロードされる場所の入力を求めるプロンプトが表示されます。JARタイプの値として4を指定します。

    3. Lookup.Office365.Configuration参照定義内の次のコード・キーおよびデコードのエントリを削除します。
      • コード・キー: Bundle Versionデコード: 1.0.1115

      • コード・キー: relURIs

        デコード:

        "__ACCOUNT__.CREATEOP=/$(tenant_id)$/users?$(api_version)$","__ACCOUNT__.UPDATEOP=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$?$(api_version)$","__ACCOUNT__.SEARCHOP=/$(tenant_id)$/users?$(api_version)$/$(Filter Suffix)$","__ACCOUNT__=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$?$(api_version)$","__ACCOUNT__.manager.SEARCHOP=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$/manager?$(api_version)$","__ACCOUNT__.manager=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$/$links/manager?$(api_version)$","__ACCOUNT__.__GROUP__.SEARCHOP=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$/memberOf?$(api_version)$","__ACCOUNT__.__GROUP__.DELETEOP=/$(tenant_id)$/groups/$(__GROUP__.objectId)$/$links/members/$(__UID__)$?$(api_version)$","__ACCOUNT__.__GROUP__=/$(tenant_id)$/groups/$(__GROUP__.objectId)$/$links/members?$(api_version)$","__GROUP__.CREATEOP=/$(tenant_id)$/groups?$(api_version)$","__GROUP__.UPDATEOP=/$(tenant_id)$/groups/$(__UID__)$?$(api_version)$","__GROUP__.SEARCHOP=/$(tenant_id)$/groups?$(api_version)$/$(Filter Suffix)$","__GROUP__=/$(tenant_id)$/groups/$(__UID__)$?$(api_version)$","__GROUP__.member=/$(tenant_id)$/groups/$(__UID__)$/$links/members?$(api_version)$","__ROLE__.SEARCHOP=/$(tenant_id)$/directoryRoles?$(api_version)$/$(Filter Suffix)$","__ACCOUNT__.__ROLE__=/$(tenant_id)$/directoryRoles/$(__ROLE__.objectId)$/$links/members?$(api_version)$","__ACCOUNT__.__ROLE__.DELETEOP=/$(tenant_id)$/directoryRoles/$(__ROLE__.objectId)$/$links/members/$(__UID__)$?$(api_version)$","__ROLE__.member=/$(tenant_id)$/directoryRoles/$(__UID__)$/$links/members?$(api_version)$","__ACCOUNT__.__ROLE__.SEARCHOP=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$/memberOf?$(api_version)$","__LICENSE__.SEARCHOP=/$(tenant_id)$/subscribedSkus?$(api_version)$/$(Filter Suffix)$","__ACCOUNT__.__LICENSE__.ADDATTRIBUTE=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$/assignLicense?$(api_version)$","__ACCOUNT__.__LICENSE__.REMOVEATTRIBUTE=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$/assignLicense?$(api_version)$"
    4. Lookup.Office365.Configuration.Trusted参照定義内の次のコード・キーおよびデコードのエントリを削除します。
      • コード・キー: Bundle Versionデコード: 1.0.1115

      • コード・キー: relURIsデコード: "__ACCOUNT__.SEARCHOP=/$(tenant_id)$/users?$(api_version)$/$(Filter Suffix)$","__ACCOUNT__=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$?$(api_version)$","__ACCOUNT__.manager.SEARCHOP=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$/manager?$(api_version)$","__ACCOUNT__.manager=/$(tenant_id)$/users/$(__UID__)$/$links/manager?$(api_version)$"

    5. Lookup.Office365.UM.ReconAttrMap参照定義内の次のコード・キーおよびデコードのエントリを削除します。

      コード・キー: Usage Locationデコード: UsageLocation

    6. Lookup.Office365.UM.ReconAttrMap.Trusted参照定義内の次のコード・キーおよびデコードのエントリを削除します。

      コード・キー: Usage Locationデコード: UsageLocation

  3. Oracle Identity Managerを再起動します。

  4. コネクタをコネクタ・サーバーにデプロイする場合は、次の手順に従います。
    1. コネクタ・サーバーを停止します。

    2. 既存のバンドルJARファイルorg.identityconnectors.genericrest-1.0.1115.jarを新しいバンドルJARファイルorg.identityconnectors.genericrest-12.3.0.jarに置き換えます。

    3. コネクタ・サーバーを起動します。

      ノート: