3.5 リコンシリエーション・ジョブ
ここでは、アプリケーションを作成すると、Oracle Identity Governanceで自動的に作成されるリコンシリエーション・ジョブについて説明します。
ユーザー・リコンシリエーション・ジョブ
これらの事前定義済のジョブを使用することも、要件に合うように編集することもできます。また、カスタム・リコンシリエーション・ジョブを作成することもできます。これらの事前定義済ジョブの編集または新しいジョブの作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行』のリコンシリエーション・ジョブの更新に関する項を参照してください。
次のリコンシリエーション・ジョブをリコンシリエーション・ユーザー・データに対して使用できます。
- SAP Fieldglass完全ユーザー・リコンシリエーション: このリコンシリエーション・ジョブを使用して、ターゲット・アプリケーションからユーザー・データをリコンサイルします。
- SAP Fieldglass制限付きユーザー・リコンシリエーション: このリコンシリエーション・ジョブを使用して、指定されたフィルタ基準に基づいて、ターゲット・システムからレコードをリコンサイルします。
次の表に、SAP Fieldglass完全ユーザー・リコンシリエーション・ジョブのパラメータを示します。
表3-7 SAP Fieldglass完全ユーザー・リコンシリエーション・ジョブのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
Application name |
リコンシリエーション・ジョブが関連付けられているAOBアプリケーションの名前。この値は、使用するターゲット・アプリケーションの作成の際、「アプリケーション名」フィールドで指定した値と同じです。 このデフォルト値は変更しないでください。 |
Filter Suffix |
リコンシリエーションの実行時にターゲット・システムからフェッチされるユーザー・レコードの検索フィルタを入力します。 Filter suffix: サンプル値: equalTo('__NAME__',John') フィルタの作成の詳細は、「制限付きリコンシリエーションの実行」を参照してください。 |
Object Type |
このパラメータは、リコンシリエーションの実行用のオブジェクト・タイプの名前を保持します。 デフォルト値: User このデフォルト値は変更しないでください。 |
Scheduled Task Name |
リコンシリエーションに使用されるスケジュール済タスクの名前。 このパラメータの値を変更しないでください。 |
権限用のリコンシリエーション・ジョブ
権限をリコンサイルするために次のジョブを使用できます。
- SAPFieldglassマネージャ参照リコンシリエーション
- SAPFieldglassグループ参照リコンシリエーション
パラメータは、すべてのリコンシリエーション・ジョブで共通です。
表3-8 権限のリコンシリエーション・ジョブのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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Application Name |
使用するターゲット・システム用に作成したアプリケーションの名前。この値は、使用するターゲット・アプリケーションの作成の際、「アプリケーション名」フィールドで指定した値と同じです。 この値は修正しないでください。 |
Lookup Name |
このパラメータは、値のフェッチ元である必要のあるデータ・ソースに各参照定義をマップする参照定義の名前を保持します。 デフォルト値は、使用しているリコンシリエーション・ジョブに応じて次のようになります。
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Object Type |
同期させる必要のある値を含むオブジェクトのタイプを入力します。 デフォルト値は、使用しているリコンシリエーション・ジョブに応じて次のようになります。
ノート: この属性の値は変更しないでください。 |
Code Key Attribute |
参照定義の「コード・キー」列に移入するのに使用される、コネクタまたはターゲット・システム属性の名前(「参照名」属性の値として指定)。 デフォルト値は、使用しているリコンシリエーション・ジョブに応じて次のようになります。
ノート: この属性の値は変更しないでください。 |
Decode Attribute |
参照定義の「デコード」列に移入するのに使用される、コネクタまたはターゲット・システム属性の名前(「参照名」属性の値として指定)。 デフォルト値は、使用しているリコンシリエーション・ジョブに応じて次のようになります。
ノート: この属性の値は変更しないでください。 |