9 SAP User Managementコネクタのよくある質問

この章では、SAP UMコネクタに関するよくある質問の回答を提供します。
  1. コネクタの正常なインストールおよび構成後に、参照スケジューラの実行中または最初のユーザーのプロビジョニング中の、クラス定義が見つかりませんというエラーの原因は何ですか。

    回答: SapJCo.jarのクラス・パスが検知されていない可能性があります。DOMAIN_HOME/binにあるstartWebLogic.cmdファイルのそのパスを記述します。詳細は、「SAP JCoのダウンロードとインストール」のステップ4を参照してください。

  2. SAP ERコネクタとSAP UMコネクタを同じOracle Identity Governance環境で同時に使用できますか。

    回答: はい、ただし、1つのコネクタをコネクタ・サーバーとして構成し、他のコネクタは同じOracle Identity Governanceに直接インストールした場合にのみ可能です。詳細は、「SAP UM 12cコネクタとSAP ER 9.xコネクタは機能しない」を参照してください。

  3. SODのシステム・プロパティを、XL.SoDCheckRequired = TRUEに変更しました。2つのSAPコネクタを、1つのコネクタはSOD分析用に構成し、もう1つのコネクタはSOD分析なしに構成して、同じOIG環境で使用することは可能ですか。

    回答: いいえ、OIGにおいてシステム・プロパティは共通です。したがって、そのOIGにインストールされたすべてのコネクタにプロパティが適用されます。

  4. コネクタをAccess Request Management用に構成してあり、監査証跡詳細を表示する必要があります。詳細はどこで取得できますか。

    回答: 監査証跡詳細を取得するには、コネクタのACに固有のログを有効化する必要があります。監査証跡詳細は、コネクタ・ログとともにログ・ファイルで表示できます。

    監査証跡のフォーマット済サンプルをいくつか示します。

    • ユーザーの作成

      Audit Trial: {Result=[Createdate:20130409,

      Priority: HIGH,

      Requestedby:, johndoe (JOHNDOE),

      Requestnumber: 9000001341,

      Status: Decision pending,

      Submittedby:, johndoe (JOHNDOE),

      auditlogData:{,ID:000C290FC2851ED2A899DA29DAA1B1E2,

      Description:,

      Display String: Request 9000001341 of type New Account Submitted by johndoe ( JOHNDOE ) for JK1APRIL9 JK1APRIL9 ( JK1APRIL9 ) with Priority HIGH}],

      Status=0_Data Populated successfully}

    • リクエスト・ステータス

      Audit Trial: {Result=[Createdate:20130409,

      Priority:HIGH,

      Requestedby:,johndoe (JOHNDOE),

      Requestnumber: 9000001341,

      Status: Approved,

      Submittedby:, johndoe (JOHNDOE),

      auditlogData:{,ID:000C290FC2851ED2A899DA29DAA1B1E2,

      Description:,

      Display String: Request 9000001341 of type New Account Submitted by johndoe ( JOHNDOE ) for JK1APRIL9 JK1APRIL9 ( JK1APRIL9 ) with Priority HIGH,

      ID: 000C290FC2851ED2A899DAF9961C91E2,Description:,Display String:Request is pending for approval at path GRAC_DEFAULT_PATH stage GRAC_MANAGER,

      ID: 000C290FC2851ED2A89A1400B60631E2,

      Description:,

      Display String: Approved by JOHNDOE at Path GRAC_DEFAULT_PATH and Stage GRAC_MANAGER,

      ID: 000C290FC2851ED2A89A150972D091E2,

      Description:,

      Display String: Auto provisioning activity at end of request at Path GRAC_DEFAULT_PATH and Stage GRAC_MANAGER,

      ID: 000C290FC2851ED2A89A150972D111E2,

      Description:,

      Display String: Approval path processing is finished, end of path reached,

      ID: 000C290FC2851ED2A89A150972D151E2,

      Description:,

      Display String: Request is closed}],

      Status=0_Data Populated successfully}

    • リクエストの変更(名)

      Audit Trial: {Result=[Createdate:20130409,

      Priority: HIGH,

      Requestedby:, johndoe (JOHNDOE),

      Requestnumber: 9000001342,

      Status: Decision pending,

      Submittedby:,johndoe (JOHNDOE),

      auditlogData:{,

      ID: 000C290FC2851ED2A89A3ED3B1D7B1E2,

      Description:,

      Display String: Request 9000001342 of type Change Account Submitted by johndoe ( JOHNDOE ) for JK1FirstName JK1APRIL9 ( JK1APRIL9 ) with Priority HIGH}],

      Status=0_Data Populated successfully}

  5. ユーザーの作成プロビジョニング操作の際に、SAP UM ACコネクタは、GRCなしでSAP ECCシステムに直接マップされた属性をプロビジョニングしますか。

    回答: いいえ。GRCでのアカウント作成リクエストの場合、リクエストはGRC属性のみを使用して作成されます。SAP ECCシステムに直接マップされた属性は、作成操作には含まれません。リクエストが承認され、アカウントがSAP ECCシステム(バックエンドABAPシステム)にプロビジョニングされた後で、それらの属性(SAPに直接マップされた属性)を更新操作の中でプロビジョニングできます。

  6. アクセス制御のためにSAP UMコネクタを使用しているときグループを追加できないのはなぜですか。

    回答: これは適切な動作です。バグではありません。グループはGRCサーバー上ではなくバックエンド・サーバー上でかんりする必要があるため、SAPはこの動作を修正しません。これはSAPターゲット・システムの制限事項です。  

  7. コネクタはどのバージョンのSAP BusinessObjects Accessをサポートしていますか。

    回答: 「動作保証されているコンポーネント」に記載されているように、コネクタは、SAP BusinessObjects Accessバージョン10、10.1および12をサポートしています。

    コネクタの構成時に、SAP BusinessObjects Accessバージョン10.1または12を使用している場合は、参照定義名を変更する必要はありません。

  8. コネクタ・サーバーを使用している場合、サード・パーティ・ライブラリ(sapjco3.jar)をどこにコピーしますか。

    回答: SAPユーザー管理サード・パーティ・ライブラリ(sapjco3.jar)をCONNECTOR_SERVER_HOME\libディレクトリにコピーします。

  9. SoDチェック中に「SODトラッキングIDの確認」フィールドに値が移入されなくなりましたか。

    回答: Oracle Identity Manager 11.1.2.xから、SoDチェック中に「SODトラッキングIDの確認」フィールドには値が移入されなくなりました。null値が表示されますが、機能が失われることはないため、このフィールドを無視できます。