10 SAP User Managementコネクタのトラブルシューティング

この章では、SAP User Managementコネクタのデプロイ後や使用中に発生する可能性がある問題の解決方法を説明します。

次の表は、一般的なSNCエラーの解決方法を示します。

表10-1 一般的なSNCエラー

問題の説明 解決策

SNCを介してSAPに接続しようとしています。

表示されるエラー・メッセージ:

SAP接続JCO例外

表示されるエラー・コード

この接続に必要なSNC

次の例に示すように、次のITリソース・パラメータの値が正しく指定されていることを確認します。

  • sncName: p:CN=TST,OU=SAP, O=ORA,c=IN

  • snc_PartnerName: p:CN=I47, OU=SAP, O=ORA, C=IN

  • sncLib: 次にWindowsとLinuxのsncLibパスの例を示します。
    • Windowsの場合: sncLib: C://usr//sap//sapcrypto.dll
    • Linuxの場合: sncLib: //home/oracle/sec/sapcrypto.so
  • useSNC: True

SNCを介してSAPに接続しようとするとき

表示されるエラー・メッセージ:

SAP接続JCO例外

表示されるエラー・コード

この接続に必要なSNC

次の基本構成パラメータの値が正しく指定されていることを確認します。

  • SAPsnc_myname: p:CN=win2003, OU=SAP, O=ORA, C=IN

  • SAPsnc_qop: 3

  • SAPsnc_partnername: p:CN=I47, OU=SAP, O=ORA, C=IN

次にWindowsとLinuxのsncLibパスの例を示します。
  • Windowsの場合: SAPsnc_lib: C://usr//sap//sapcrypto.dll

  • Linuxの場合: SAPsnc_lib: //home/oracle/sec/sapcrypto.so

SNCモードでアカウントのプロビジョニングまたはリコンシリエーションの参照を試行するとき

表示されるエラー・メッセージ:

X.509クライアント証明書の適切なSAPユーザーが見つかりません

表示されるエラー・コード:

JCO_ERROR_LOGON_FAILURE

トランザクションSM30で、X.509証明書に指定された識別名とビューVUSREXTIDのABAPユーザーのマッピングを設定します。外部IDタイプをDNとして選択します。

SNCモードでアカウントのプロビジョニングまたはリコンシリエーションの参照を試行するとき

表示されるエラー・メッセージ:

パートナ・システムのSNC名がACLシステムにない

表示されるエラー・コード:

JCO_ERROR_LOGON_FAILURE

RFCおよびCPIC接続を受け入れるシステムのSNC名を、外部タイプACLエントリのビューVSNCSYSACLで管理します。

SNCモードでアカウントのプロビジョニングまたはリコンシリエーションの参照を試行するとき

表示されるエラー・メッセージ:

SNCが有効な場合にTRFCを介したリコンシリエーションが失敗する

表示されるエラー・コード:

JCO_ERROR_SYSTEM_FAILURE

プログラムIDはトランザクションSM59でSNCを有効にする必要があります。