3 Oracle Stream Analyticsの起動と終了

インストール後タスクを完了したら、Oracle Stream Analyticsを起動して、その使用を開始できます。Oracle Stream Analyticsの起動と終了の方法は簡単で、単純なコマンドを実行するだけです。

Oracle Stream Analyticsの起動

Oracle Stream Analyticsをインストールした後の次のステップは、このアプリケーションを起動するOracle Stream Analyticsサーバーを起動することです。

Oracle Stream Analyticsを起動し、サーバーを起動する手順:

  1. ディレクトリをOSA-18.1.0.0.1/osa-base/binに変更し、./start-osa.shを実行します。
    コンソールに次のメッセージが表示されます。

    OSA schema version: 18.1.0.0.1
    The schema is preconfigured and current. No changes or updates are required.

    注意:

    このメッセージが表示されない場合は、OSA-18.1.0.0.1/osa-base/logsフォルダ内のログ・ファイルを確認してください。
  2. サーバーが動作していることを確認するには、Chromeブラウザに移動し、アドレス・バーにlocalhost:9080/osaと入力して、Oracle Stream Analyticsを起動します。
  3. デフォルトの管理者資格証明を使用してログインします。
    ホーム・ページが表示されない場合は、<OSA-INSTALL-DIR>/osa-base/logsフォルダ内のログを確認してください。

Oracle Stream Analyticsサーバーのランタイムの設定

Oracle Stream Analyticsの使用を開始する前に、ランタイム・サーバー、環境およびノードの詳細を指定する必要があります。この手順は、初めてOracle Stream Analyticsを起動した直後に実行する必要があります。

Oracle Stream Analyticsのランタイムを設定するには、次の手順を実行します。
  1. Chromeブラウザで、localhost:9080/osaを入力してOracle Stream Analyticsのログイン・ページにアクセスし、資格証明を使用してログインします。

    注意:

    パスワードは、プレーン・テキストのパスワードです。
  2. 右上隅にあるユーザー・プロファイルをクリックし、次の図に示すように「システム設定」をクリックします。
  3. 「システム設定」ダイアログ・ボックスの「環境」タブで、次のようにします。
    1. Kafka ZooKeeper接続フィールドで、Kafka Zookeeperが実行されているホストおよびポートを指定します。
      パイプラインの設計中にライブ結果を表示するには、Kafka Zookeeper接続が必要です。
    2. 「ランタイム・サーバー」として「Yarn」を選択し、YARNリソース・マネージャのURLフィールドで、YARNリソース・マネージャが実行されているHadoopクラスタのホスト名およびポートを指定します。
    3. 「記憶域」として「WebHDFS」を選択し、パスwebhdfs://フィールドで、名前ノードがルート・フォルダとともに実行されているHadoopクラスタのホスト名(たとえば、上の図ではspark-deploy)を指定します。
      フォルダが存在しない場合は自動的に作成されますが、下のHadoop認証で指定されたユーザーには書込み権限が必要です。
    4. このバージョンのOracle Stream AnalyticsではKerberosはサポートされていないため、Hadoop認証として「簡易」を選択します。
      指定したユーザー名には、webhdfs:// URLで指定されているフォルダに対する書込み権限が必要です。

Oracle Stream Analyticsへのデータ・フローの検証

ランタイム詳細を使用してOracle Stream Analyticsを構成した後は、Oracle Stream Analyticsによってサンプル・データが検出され、正しく読み取られることを確認する必要があります

Oracle Stream Analyticsへのデータ・フローを検証するには、次のステップを実行します。
  1. 次の6行をCSVファイル(sample.csvなど)にコピーします。

    ProductLn,ProductType,Product,OrderMethod,CountrySold,QuantitySold,UnitSalePrice
    Personal Accessories,Watches,Legend,Special,Brazil,1,240
    Outdoor Protection,First Aid,Aloe Relief,E-mail,United States,3,5.23
    Camping Equipment,Lanterns,Flicker Lantern,Telephone,Italy,3,35.09
    Camping Equipment,Lanterns,Flicker Lantern,Fax,United States,4,35.09
    Golf Equipment,Irons,Hailstorm Steel Irons,Telephone,Spain,5,461
  2. 次の図に示すように、「カタログ」「新規アイテムの作成」をクリックし、次に「ストリーム」をクリックして「ファイル」タイプのストリームを作成します。
  3. ストリームの作成ダイアログ・ボックスの「タイプ・プロパティ」ページで、ストリームの「名前」「説明」および「タグ」を指定し、「ストリーム・タイプ」「ファイル」を選択し、このソースを使用してパイプラインを作成する(パイプライン・エディタを起動)を選択します。
  4. 「次へ」ボタンをクリックして、ストリームの作成ダイアログ・ボックスの「ソースの詳細」ページに移動します。
  5. 「ソースの詳細」ページで、「ファイルのアップロード」をクリックしてsample.csvファイルをアップロードし、「次へ」をクリックして「データ・フォーマット」ページに移動します。
  6. 「データ・フォーマット」ページで、「デフォルト」としてCSV事前定義済フォーマットを選択し、最初のレコードをヘッダーとして使用を選択してから、「次へ」をクリックして「形状」ページに移動します。
  7. 「形状」ページで、次のイメージに示すようにイベントの形状が正常に推測されることを確認し、「保存」をクリックします。
  8. 「パイプラインの作成」ダイアログ・ボックスで、パイプラインの「名前」「説明」「タグ」を入力し、作成したストリームを選択して、「保存」をクリックします。
    パイプライン・エディタが表示され、メッセージパイプラインを起動していますに続き、メッセージイベントをリスニングしていますが表示されます。

    注意:

    これはクラスタの初めてのアクセスであり、ライブラリのコピーに時間がかかるため、しばらく待ちます。最後に、次のようなスクリーンショットが表示されます。1つのノードがストリーム・ソースを表しています。

    pipeline_editor.pngの説明が続きます
    図pipeline_editor.pngの説明

    パイプラインを完成させるには、「パイプラインの作成」を参照してください。

Oracle Stream Analyticsの終了

Oracle Stream Analyticsは、単純なコマンドを実行することにより終了できます。

Oracle Stream Analyticsを終了するには、次のコマンドを使用します。

OSA-18.1.0.0.1/osa-base/bin/stop-osa.sh