4 修正された不具合と機能拡張

この章では、リリース時点での修正された不具合と機能拡張について説明します。

Bug番号は、BugDBチケットの番号です。特定のチケットまたは問題に関する不明点は、Oracleサポートにお問い合せください。

4.1 リリース12.3.2.1.9 - 2020年7月

バグ 31555782 - Oracle GoldenGate for Big Data 12.3.2.1.9

これは、AIXの内部リンク・ライブラリの問題に対応します。

4.2 リリース12.3.2.1.8 - 2020年6月

バグ 31441364 - 一般的なReplicatが、重複マップでのビフォア/アフター・イメージの処理中にメモリー・リークを発生させます

この問題は、レコードのストレージに関連する問題を修正することにより修正されました。

バグ 28065055 - GG_HEARTBEATレコード処理時のOracle GoldenGate for BigData Replicat SIGSEGV

この問題は、GG_HEARTBEAT表の定義を修正することで修正されました。

4.3 リリース12.3.2.1.7 - 2020年5月

バグ 31256903 - 重複マップ - Kafkahへのレプリケーションのビフォアの値が空です

この問題は、同じソース表を複数のターゲット表にマップする場合のビフォア・イメージの処理に関連する問題を修正することにより修正されました。

4.4 リリース12.3.2.1.6 - 2020年1月

バグ25106122 - Hive表の自動作成でSQLインジェクションの可能性

Hive表の自動作成機能で発生した可能性のあるSQLインジェクションが修正されました。

30318721 - CVE-2018-11058: ORACLE SECURITY SERVICE UPGRADE

次のセキュリティの脆弱性が修正されました。

  • CVE-2018-11058
  • CVE-2016-0701
  • CVE-2016-2183
  • CVE-2016-6306
  • CVE-2016-8610
  • CVE-2018-11054
  • CVE-2018-11055
  • CVE-2018-11056
  • CVE-2018-11057
  • CVE-2018-15769

4.5 リリース12.3.2.1.5 - 2019年9月

バグ30098309 - gg.schema.sortColumnsStrategy=columnNameにより、${primaryKeys}キーワードが使用されているテンプレートの出力値が不正になります

構成パラメータgg.schema.sortColumnsStrategy=columnNameを使用して列ソートが有効にされた場合の不正な列索引付けの問題は修正されました。

バグ29962268 - ターゲット・スキーマが予期されたスキーマと完全に一致しない場合、BigQueryハンドラが失敗します。

この機能は、BigQueryハンドラによって生成される予期されるスキーマと完全に一致しないスキーマを持つターゲットBigQuery表でのマッピングをサポートするように改善されました。

4.6 リリース12.3.2.1.4 - 2019年5月

バグ29755778 - Oracle GoldenGate for Big Data 12.3.2.1.0 - 12.3.2.1.3で、HadoopおよびHBaseに対するInitial Kerberos kinitが断続的に失敗する可能性があります。

Kerberosの初期認証(kinit)が、HadoopまたはHBaseにアクセスする際に断続的に失敗する可能性があります。Hadoop UserGroupInformationでkinitを実行するために呼び出されるメソッドは、これを解決するために変更されました。

4.7 リリース12.3.2.1.3 - 2019年5月

機能拡張29385960 - 区切りテキスト・フォーマッタ - 引用文字の構成を許可

区切りテキスト・フォーマッタが拡張され、フォーマッタが文字列に使用する引用文字を構成できるようになりました。このサポートのために、gg.handler.name.format.quoteCharacterプロパティが追加されました。

機能拡張29369088 - Oracle GoldenGateからElasticsearchにデータをフィードし、様々なセットのデータをElasticsearch内の様々なシャードにルーティングするためのルーティング・キーを送信するElasticsearchハンドラ。

Elasticsearchハンドラが拡張され、実行時にルーティング・キーを動的に解決するためのテンプレートを設定して、メッセージの送信先のElasticsearch内のシャードを制御できるようになりました。このサポートのために、gg.handler.name.routingKeyMappingTemplateプロパティが追加されました。

バグ28488882 - OCIファイルライターが正しく動作しているときに、ReplicatがSEVERE: エラー・メッセージを表示

Replicatが変更され、Oracle Cloud Infrastructureクラシック・オブジェクト・バケット状態を正しくレポートするようになりました。

バグ29391606 - 削除されたプロパティのJMSハンドラへのリストア。

JMSハンドラの変更中に、いくつかの構成プロパティが誤って削除され、これらはハンドラに戻されました。

バグ29197228 - トランザクションのロールバックを受信したとき、MongoDBハンドラが操作のロールバックに失敗

トランザクションのロールバックを受信したときにMongoDBハンドラが操作をロールバックするように修正しました。

バグ29054875 - 12.3にアップグレードした後、JMSトピックへの出力書式が変更

JMSトピックの以前のリリースからの変更を正しく処理するようXMLフォーマッタが変更されました。この変更をサポートするために、gg.handler.name.format.missinggg.handler.name.format.missingAfterおよびgg.handler.name.format.missingBeforeの3つのプロパティが追加されました。

機能拡張29617633 - S3イベント・ハンドラ - AWS Security Token Serviceの使用可能

フェデレーテッド・シングル・サインオンを使用してオンプレミス環境からAWSにアクセスし、AWS Identity and Access Managementを使用してアクセス・キーおよびシークレットを生成できない場合、S3イベント・ハンドラが拡張され、Security Token Serviceを介してAWS資格証明にアクセスできるようになりました。この変更をサポートするために、gg.eventhandler.name.enableSTSgg.eventhandler.name.STSRegionの2つのプロパティが追加されました。

バグ29331365 - Replicatがメッセージを繰り返し報告し、レポート・サイズが大幅に増加する

Replicatによって生成済.rptファイルのサイズが増大しないように、system out print line文がORCイベント・ハンドラから削除されました。

バグ29281419 - HBase - エラーOGG-00453: DDL Replication is not supported for this database。

Replicatが変更され、DDL MATERIALIZED VIEW文が正しく処理されるようになりました。

バグ27526864- Oracle: 調整Replicatのチェックポイントが正しくないため、証跡ファイルがパージされる

古い証跡ファイルの順序番号を指し示している調整Replicatを再起動する際の問題は修正されました。

バグ28649552 - エラー - OGG-08203 Could not delete DB checkpoint

Replicatプロセスを削除しようとする際の、ggsciでの誤ったDBLOGINチェックが修正されました。

バグ29507343 - 特定のHP NonStopデータ型がOGGBDで誤って変換される。

HP NonStopの小数点タイプの小数を処理する際のマッピングの問題が修正されました。

バグ29449724 - JMS取得AQ -チェックポイント増加時のラグ

読取り操作で新しいメッセージが返されないときにEOFを返すようにJMSリーダーが変更されました。

バグ29548820 - STOP *の発行時、すべてのグループがABENDEDステータスになる。

SQL操作レコードの処理中はチェックポイントの準備完了ステータスをfalseに設定するようにExtractが変更され、これにより、誤った異常終了ステータスが修正されました。

バグ29481919 - Spring SecurityのバグCVE-2018-15756に対応して、Springバージョンが4.3.20に変更。

このセキュリティ・バグは、spring-webmvcおよびspring-webfluxライブラリに依存するアプリケーションに対するものです。Oracle GoldenGate for Big Dataは、これらのライブラリのいずれもパッケージ化しておらず、これらのライブラリに依存することもありません。セキュリティの脆弱性を含むSpring機能を含んでおらず、利用もしていません。変更は正式なものです。

4.8 リリース12.3.2.1.2 - 2019年1月

バグ28867246 - トークン・キーおよび値のregex検索および置換機能の提供

Replicatが変更され、コンテンツ置換regex機能がトークン・キーと値に適用されるようになりました。

バグ28754529 - ファイル・ライター・ハンドラ - メタデータ変更のロールが機能しない

ファイル・ライター・ハンドラが拡張され、メタデータ変更イベントでファイルがロールされるようになりました。

バグ28716345 - org.apache.avro.SchemaParseException: RECORD.FILEファイルに無効な文字が含まれている

一部のスキーマで無効なデフォルト・フィールド名がメタ列によって生成される場合があるという問題が修正されました。

バグ28803633 - ソース証跡ファイルからトランザクション・インジケータを出力するためのメタ列がサポートされない

フラット・ファイル・ライターが変更され、ソース証跡ファイルからトランザクション・インジケータを出力する構成可能なメタ列のサポートが追加されました。メタ列構文は${txind}です。

バグ28819597 - ファイル・ライター・ハンドラのReplicatによってサーバーがクラッシュし、再起動時にJava例外で失敗する

ファイル・ライター・ハンドラのデフォルトのバッファ・サイズは、メモリー・フットプリントを小さくするために、5MBから1024バイト(1KB)に変更されました。

バグ28476041 — Kafka RESTプロキシ・ハンドラが正しいスキーマを伝播しない

同じトピックに異なるスキーマのKafka接続メッセージを送信できるように、Kafka RESTプロキシ・ハンドラが修正されました。

バグ 28797281 — メタ列機能では静的値を伝播するためのサポートが提供されない

静的値を伝播するために、構成可能なメタ列がHDFSおよびKafkaハンドラに追加されました。構文は${static[FieldName].StaticValue}です。

バグ28056315 — Kinesisハンドラでプロキシ・サーバーへのHTTPS接続がサポートされない

KinesisハンドラおよびS3イベント・ハンドラでの、プロキシ・サーバーへのHTTPS接続がサポートされます。

バグ28488865 — ORCイベント・ハンドラがブルーム・フィルタ・フィールドのサポートを提供しない

ORCイベント・ハンドラ機能が変更され、ブルーム・フィルタ・フィールドのサポートが追加されました。ORCのORCイベント・ハンドラの構成に関する項を参照してください。

バグ28511829 — S3バケットへの暗号化書込みのためのS3イベント・ハンドラ構成

S3イベント・ハンドラが変更され、サーバー側暗号化の構成がサポートされるようになりました。ASE256暗号化を選択するか、AWS Key Management Systemから暗号化キーまたは別名を選択できます。S3ハンドラの構成に関する項を参照してください。

バグ28543382 — 構成されたイベント・ハンドラが初期化に失敗した場合もファイル・ハンドラが誤って処理を続行する

ファイル・ライター・ハンドラが修正され、イベント・ハンドラが初期化に失敗した場合はファイル・ライター・ハンドラが初期化中に異常終了するようになりました。

バグ28507665 — バグ-27804821(GETUPDATEBEFORESが必要)が原因の回帰

Oracle GoldenGate for Big Data 12.3.1.1.5以降、ReplicatはGETUPDATEBEFORESが指定されていないかぎりビフォア・イメージを送信しません。このモードはデフォルトになりました。

バグ28065055 — GG_HEARTBEATレコードの処理中のReplicat SIGSEGV

Replicatは、ターゲット表定義を自動的に作成してハートビート表のマッピングを処理するように変更されました。

バグ28486402 — EOFDELAYCSECSパラメータが機能しない

EOFDELAYCSECS構成は適用されません。実際のEOF遅延には影響しません。

バグ28901887 — WARNING OGG-10173 (rmulhbn.prm)行41: 解析エラー。パラメータ[map]に認識できないキーワードまたは余分な値"(*ALL)"がある

Java配信が変更され、表メタデータではなくレコード・ヘッダーから表名を返すようになりました。

バグ28395553 — (*ALL)にレプリケートするMultiMember表が取得されない

Extractが変更され、(*ALL)が指定された場合は、物理ファイルのすべてのメンバーの定義がdefsファイルに含まれるようになりました。

バグ28011195 — ポート・スキャンによって、アドレスがすでに使用されているというエラー(OGG-1224)でExtractとReplicatが異常終了する

ポート・スキャン・ソフトウェアまたはその他のプログラムを使用して、localhostを使用せずにlocalhostアドレス上のOracle GoldenGateプロセスに接続しようとした場合に発生する、ExtractとReplicatの問題が修正されました。

4.9 リリース12.3.2.1.1 - 2018年8月

バグ28215602 - Kinesisのストリームを自動的に作成

Kinesisストリームgg.handler.name.enableStreamCreationおよびgg.handler.name.shardCountを自動作成するためにKinesisハンドラに追加される2つの新しいプロパティ。

バグ28195145 - Linux x86-64で初期ロード処理JVMがクラッシュする

NULL CSNおよびXID値を処理するためにReplicatが変更されました。

バグ28079597 - PURGEOLDEXTRACTSが正しく機能しない

インストールにチェックポイントがない場合に、すべてのルールがトレイルに追加され処理されるようにPURGEOLDEXTRACTSの動作を変更。

バグ27804821 - Kafkaに表示されないイメージ・トークンの前に更新

Kafkaハンドラは、前値を移入するようにレコードの前にマップおよびターゲットを使用するよう変更されました。

4.10 初期リリース12.3.2.1.0 - 2018年5月

バグ27525525 - Replicatの証跡のチェックポイントと9桁の証跡順序の問題

チェックポイント・ファイルに一貫性がなくなることで再起動時の位置指定の問題の原因となった異常終了を修正するために、Replicatが変更されました。この問題の症状の1つは、Replicatが誤って9桁ではなく6桁の順序番号に位置を再指定する必要があると想定することです。

バグ27299518 - SQLが文字列ではなくバイナリ(base64)としてレプリケートされる

Kafkaハンドラは、uniqueidentifier列がbase64文字列としてターゲットにレプリケートされるように修正されました。

バグ26957243 - CVE-2017-5645: APACHE LOG4Jの2.9.1へのアップグレード

log4jコンポーネントのセキュリティの問題により、log4jバージョンがlog4j 2.9.1にアップグレードされました。

バグ26851391 - ファイル・ライター・ハンドラ - ターゲット・データの操作件数の欠落

ファイル・ライター・ハンドラは、すべてのレコードが処理済であることの保証を提供するために、HDFSに書き込まれるデータ・ファイルに操作の件数を含めるように変更されました。これはELTシナリオのためのものです。

機能拡張25677977 - Enhancement requestからのDateString書式を修正する拡張要求

機能拡張25289618 - HDFSハンドラのタイムスタンプ書式のyyyy-mm-dd hh:mmへの変更 

機能拡張24704644 - タイムスタンプ値のミリ秒数op_tsの取得元 

HDFSハンドラでは、タイムスタンプ・データの出力書式は、証跡レコード内の表現のままになります。gg.format.timestamp propertyを使用するタイムスタンプの出力処理書式のすべてを統合できるようにハンドラが変更されました。このプロパティの値は、次で説明されている仕様に従う必要があります。

https://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/java/time/format/DateTimeFormatter.html

バグ27012878 — ReverseProxySettingsアプリケーションの2個の新規パラメータ

ReverseProxySettingsアプリケーションには、Oracle GoldenGateバージョン12.3.0.1以降で2個の新規パラメータがあります。
  • -P: サービス・マネージャ・アカウントのパスワード

  • -u: 使用するサービス・マネージャ・アカウントの名前

ドキュメント27033479 — DBOPTIONSパラメータへの新しいオプションSQLMODEの追加

SQLMODEオプションがDBOPTIONSパラメータに追加されました。このオプションが有効な場合、sql_mode変数は'ANSI_QUOTES'に設定されます。

ドキュメント27061717 — Oracle: TIMEZONEを伴うTIMESTAMP(6)のレプリケートについてのReplicatの問題

ローカル・タイムスタンプから変換されたUTCタイムスタンプ値が夏時間移行期間に当たったときに起こる夏時間調整の問題が修正されました。標準時間から夏時間までは1時間あります。Replicatは、想定される値より1時間前のタイムスタンプ値を適用します。

バグ26742447 — SQL Server: REPERRORの値に対するOGG-10124解析エラーでのReplicatの異常終了

REPERRORオプションでは1から7桁のエラー・コードのみが許可されていましたが、SQL Serverエラー・コードには10桁が許可されています。これを修正するために、SQL Serverエラー・コードの10桁を蓄積できるよう正規表現が変更されました。

バグ27964981 — Oracle: Extractがトレイル・ファイルに列のバイト数>最大長を書き込む

VARCHARサイズが32767バイトを超える場合、トレイル・ファイルのExtractデータが正しくない問題は修正されました。

バグ27078084 — Oracle: Integrated Extractが削除操作のすべての列を取得する

Replicatが、OGG-01163 列xxxxに誤った列長(nnnn)が指定されましたのようなエラーで失敗する問題を修正しました。この問題は、データベースのNLS_CHARACTERSETAL32UFT8で、NLS_NCHAR_CHARACTERSETUTF8であるために発生します。NVARCHAR2には4000バイトのバイト制限があります。UTF8の場合、4000文字は4000バイトと同じになります。ただし、Oracle GoldenGateはNVARCHAR2をトレイルにUTF16として格納します。これにより、8000バイトまで拡張されます。

バグ28043789 — Oracle: @COMPUTEを使用した@DATE関数が機能しない

DATE()が別の列マッピング関数の引数として使用される場合に失敗する問題が修正されました。

バグ26869744 — Oracle: ColTestとともに使用される場合に列データが切り捨てられて抽出される

ターゲット番号の格納に必要なバイト数を超える桁数を持つ数値が切り捨てられるマッピング関数の問題は修正されました

バグ27701581 - DBOPTIONSパラメータのオプション、LOBBUFSIZEおよびXMLBUFSIZEの上限増加

LOBBUFSIZEおよびXMLBUFSIZEの上限が10485760から104857600に増加しました。