3 既知の問題

この項では、各リリースで特定された既知の問題と使用できる回避策について説明します。バグ番号は、BugDBチケットの番号です。特定のチケットまたは問題に関する不明点は、Oracleサポートにお問い合せください。

3.1 初期リリース12.3.2.1.0 - 2018年4月

バグ26856080 — Oracle: 管理クライアントのAUTORESTART helpコマンドが機能しない

管理クライアントで、AUTORESTARTパラメータのヘルプ・コマンドが欠落しています。

回避策

なし

バグ22826452 — WILDCARDRESOLVE IMMEDIATEが使用されている場合は、Extractによってレコードが取得されない

マルチテナント環境では、システムでDDLを実行する場合にWILDCARDRESOLVE IMMEDIATEを使用しないでください。DDL操作の後でExtractがレコードを取得できない場合があります。

回避策

なし

バグ26104564 — Oracle: AUTORESTARTタスクを削除すると、AUTORESTARTタスクによって起動されたERが停止される

executeタスクが削除されると、関連するERプロセスが停止されます。これは、ERプロセスの実行状態がタスクによって所有されているためです。

回避策

"execute"タスクを作成する正しい方法は次のとおりです。

  1. ERプロセスを停止状態で作成します。

  2. タスクを作成します。

  3. タスクを開始します。

バグ22826452 — WILDCARDRESOLVE IMMEDIATEが使用されている場合は、Extractによってレコードが取得されない

マルチテナント環境では、システムでDDLを実行する場合にWILDCARDRESOLVE IMMEDIATEを使用しないでください。DDL操作の後でExtractがレコードを取得できない場合があります。

回避策

なし

バグ22739872 — Oracle: マネージャ・プロセスが異常終了した場合、START MGRによってXAGENABLEdセットアップがハングすることがある

XAGENABLEを使用するとき、GGSCIからマネージャを起動してすぐに異常終了した場合、コマンドがハングすることがあります。

回避策

なし

バグ22967088 — Oracle: 3117-ORA-03117: 2タスク保存領域のオーバーフローでのIRの異常終了

統合ReplicatがOGG-00665OCI Error Flushing database inbound server, ‘..’ (status = 3117-: two-task save area overflow)で異常終了すると、ENABLEMONITORINGが無効になります。

回避策

Replicatを再起動します。

バグ19512704 — Oracle: @BINTOHEXおよび@STRCAT関数の結果の誤り

BINTOHEXが使用された文字列をSTRCATを使用して連結しようとすると、正しくない情報が返されます。

回避策

なし

バグ22854712 — Oracle: NOUSERIDによるダウンストリーム・モードの強制

NOUSERIDパラメータはダウンストリーム統合Extractのみでサポートされます。

回避策

なし

バグ25043127 — ユーザー・イグジットでのMAPINVISIBLECOLUMNSおよびNOMAPINVISIBLECOLUMNSへの対応

MAPINVISIBLECOLUMNSNOMAPINVISIBLECOLUMNSの各パラメータがユーザー・イグジットで正しく機能しません。

回避策

なし

AIXでのXL C++ランタイム環境

Oracle GoldenGateを使用するAIXに、XL C++ランタイム環境(RTE)バージョン13.1をインストールする必要があります。これ以前のRTEバージョンではOracle GoldenGateが実行できないためです。

回避策

Oracle GoldenGateをインストールする前にRTEバージョン13.1がインストールされていることを確認します。

バグ26564428 — Replicatでは、導出されたオブジェクトのうち、スキーマ名が指定されているものをマップしない

DDL (CREATE TRIGGER tkggu1.mytrigger1など)で導出されるオブジェクト(索引およびトリガー)にソース・スキーマ名を付けると、導出されるオブジェクトがReplicatによって正しくマッピングされません。mapderivedはReplicatのデフォルトであるため、マップ文を使用してマップを行う必要があります。

回避策

導出されるオブジェクト名にDDL文でソース・スキーマ名を付けないでください。そうすると、文が正しいスキーマに対して実行されます。

バグ26020817 - Oracle: DSTから非DSTへのDST遷移中に、Extractには実際のラグ+ 1時間がある

Oracle GoldenGate ExtractタイムスタンプがDST変更後、調整されません。DSTから非DSTへの時間遷移がある場合、Extractには実際のラグ値+ 3600秒(1時間)があります(毎年11月)。これは、午前1時から午前2時(非DST)に発生します。

回避策

なし

バグ26812463 - Oracle: GRANT ... TO ... IDENTIFIED BY DDL操作

ユーザーを作成して同時にユーザーに権限を付与する組合せDDL操作は、クラシックExtractのDDLレプリケーションではサポートされません。たとえば、GRANT DBA TO scott IDENTIFIED BY tiger;はサポートされているDDL操作ではなく、こうした種類の操作が行われるとReplicatは異常終了します。

回避策

これは、DDL操作を2つのコマンドに分割することで回避できます。最初のDDLでユーザーを作成し、2番目のDDLで新しいユーザーに権限を付与します。