2 このリリースの新機能

この章では、Oracle GoldenGateの特長、機能拡張および変更箇所について説明します。ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートは定期的に更新されます。このドキュメントは発行された時点において正確です。

2.1 12.3.2.1.1リリース — 2018年8月

  • これらの重要な機能は、対応する次のターゲットのために導入されました。

    BigQueryハンドラ

    ソース証跡ファイルからGoogle BigQueryにチェンジ・データ・キャプチャ・データをストリームするGoogle BigQueryハンドラを使用します。

    Oracle Cloud Infrastructureイベント・ハンドラ

    Oracle Cloud Infrastructureイベント・ハンドラを使用して、ファイル・ライター・ハンドラによって生成されたファイルをOracle Cloud Infrastructureオブジェクト・ストアにロードします。

    Oracle Cloud Infrastructureクラシック・イベント・ハンドラ

    Oracle Cloud Infrastructureクラシック・イベント・ハンドラを使用して、ファイル・ライター・ハンドラによって生成されたファイルをOracle Cloud Infrastructureクラシック・オブジェクト・ストアにロードします。

    Microsoft Azure Data Lakeに接続

    Microsoft Azure Data Lakeに接続して、Oracle GoldenGate for Big Dataでビッグ・データ・ジョブを処理できます。

    長さ区切り値フォーマッタ

    長さ区切り値フォーマッタは、行ベースのフォーマッタの一種です。ソース証跡ファイルから、データベース操作の内容を、長さ区切り値出力としてフォーマットします。

  • これらの変更と拡張機能は実装されました。

    Cassandra Capture

    サポートまたはSSL構成および認証が追加されました。

  • 次のプロパティが導入されています。

    HBaseハンドラ

    gg.handler.name.omitNullValues=trueを使用して、nullフィールドを書込みから除外できます。

    Avroフォーマッタ
    • Avroの10進数論理型は、(Avro仕様ごとに)gg.handler.name.format.enableDecimalLogicalType=true使用して、書き込むことができます。

    • Oracle NUMBER型を処理するには、gg.handler.name.format.oracleNumberScale=scaleを使用します。

    • (Avro仕様ごとに)Avroタイムスタンプ論理型を書き込むには、gg.handler.name.format.enableTimestampLogicalType=formatter_specを使用します。

    S3イベント・ハンドラ

    Dell ECSの場合、gg.eventhandler.name.urlを使用してクラウド・ストレージに接続するURLを設定できます。

    すべてのハンドラ
    • このタイムゾーン・プロパティgg.format.timestampWithTimeZone=formatter specを使用してタイムスタンプの書式を連結できます。

    • テンプレート名プロパティ${primaryKey}の場合、目的のセパレータ文字列が大カッコ内に指定されているキー列セパレータ${primaryKey[separator_string]}の構成が許可されるように構文が拡張されています。

注意:

これらの新機能と既存機能のサポートの詳細は、サポート対象の理解を参照してください。

2.2 初期リリース12.3.1.1.0 — 2018年5月

  • これらの重要な機能は、対応する次のターゲットのために導入されました。

    Cassandraのキャプチャ

    Oracle GoldenGateのキャプチャ(Extract)を使用して、Apache Cassandraデータベースから変更をキャプチャします。

    ファイル・ライター・ハンドラ

    ファイル・ライター・ハンドラを使用すると、ローカル・ファイル・システムにデータを書き込むことができます。また、ファイル・ライターでは、ローカル・ファイル・システムのファイルにプロセス・データがステージングされた後でポストするために、イベント・ハンドラを使用します。イベント・ハンドラには次のものがあります。

    HDFSイベント・ハンドラ

    ステージングされたファイルをHDFSにアップロードします。

    Optimized Row Columnar (ORC)イベント・ハンドラ

    ステージングされたファイルをORC形式に変換し、ローカル・ファイル・システムまたはHDFSに書き込みます。

    Parquetイベント・ハンドラ

    ステージングされたファイルをParquet形式に変換し、ローカル・ファイル・システムまたはHDFSに書き込みます。

    S3イベント・ハンドラ

    ステージングされたファイルをAmazon S3にロードします。

    Kafka RESTプロキシ・ハンドラ

    Confluent Kafka RESTプロキシ経由でチェンジ・データ・キャプチャをKafkaにストリーミングします。Confluent Kafka RESTプロキシは、Kafkaへの収集のためのHTTPSインタフェースを提供します。

    Oracle NoSQLハンドラ

    チェンジ・データ・キャプチャをOracle NoSQLにストリーミングします。

  • Oracle GoldenGate for Big Dataのすべてのハンドラはステートレスであり、それが実行されていたReplicatプロセスのコンテキストでのみ状態が保持されます。ファイル・ライター・ハンドラによって、Replicatプロセス外の起動の間で状態を保持する機能が導入されました。

  • HBaseのバイト・フィールドのサポートが変更され、バイナリのソース・データがバイナリ・データとしてHBaseに移動されるようになりました。Base64には変換されなくなりました。

  • durationデータ型がCassandra 3.10で追加されました。Cassandraハンドラはdurationデータ型の列への配信をサポートするようになりました。durationの値は、証跡内の文字列としてエンコードする必要があります。

注意:

これらの新機能と既存機能のサポートの詳細は、サポート対象の理解を参照してください。

2.3 非推奨のアイテム

この項では、各リリースで非推奨となったアイテムをすべて示します。