このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
第2章 修正済および既知の問題
この章では、Unbreakable Enterprise Kernelリリース2の修正済よび既知の問題について説明します。
2.1 修正済の問題
次の問題は、この更新で修正されています。
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レガシーDNSリゾルバでは、NFSv4参照(NFSサーバーおよびエクスポート済NFSファイル・システムのリスト)のOracle Linux 6クライアントへの送信がサポートされるようになりました。
nfs-utilsパッケージ内のユーザー空間コンポーネントは、Oracle Linux 6更新4で配布されています。 (バグID 14769650) -
スレッド・プールを有効にしてMySQLでSysBenchベンチマークを実行中に接続がハングする原因となったバグは修正されました。 (バグID 16363540)
2.2 既知の問題
この項では、この更新の既知の問題について説明します。
ACPI
一部のシステムでは、dmesgで次のようなACPI関連のエラー・メッセージが表示される場合があります。
ACPI Error: [CDW1] Namespace lookup failure, AE_NOT_FOUND
ACPI Error: Method parse/execution failed [_SB_._OSC||\||]
ACPI Error: Field [CDW3] at 96 exceeds Buffer [NULL] size 64 (bits)]]>
これらのメッセージは、致命的ではありませんが、BIOSでのバグが原因です。 システム・ベンダーにBIOS更新についてお問合せください。 (バグID 13100702)
ASM
oracleasm initスクリプト、/etc/init.d/oracleasmをパラメータscandisksを指定して呼び出すと、次のようなデバイス欠落についてのエラー・メッセージが表示される可能性があります。
oracleasm-read-label: Unable to open device "device": No such file or directory
ただし、デバイスは実際には存在します。 このエラー・メッセージはタイミングの問題でトリガーされるもので、無視してもかまいません。 oracleasmサービスの開始および停止には、initスクリプトのみを使用してください。 その他のオプション(スキャンディスク、listdiskおよびcreatediskなど)はすべて非推奨です。 これらやその他の管理タスクについては、かわりに/usr/sbin/oracleasmを使用してください。 (バグID 13639337)
bnx2xドライバ
ブリッジでbnx2xドライバを使用しているときは、/etc/modprobe.confにoptions bnx2x disable_tpa=1文を含めることで、透過的パケット・アグリゲーション(TPA)を無効にしてください。 (バグID 14626070)
btrfs
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btrfs filesystem balanceを実行すると、非RAIDまたは連結ファイル・システム設定が、新規デバイスの追加後にRAID-0に変換されます。 (バグID 13715389)
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既存の
ext2、ext3またはext4ルート・ファイル・システムをbtrfsに変換しても、ファイルの拡張属性の一部として保存されている関連のセキュリティ・コンテキストは繰り越されません。 SELinuxを有効にして強制モードに設定すると、再起動後に多数の権限拒否エラーが発生し、システムが起動できなくなる場合があります。 この問題を回避するには、自動ファイル・システムの名前変更が起動時に実行されるようにします。 自動名前変更をトリガーするには、最初の変換後のシステム再起動の前に、ファイル・システムのrootディレクトリに.autorelabelという名前の空のファイルを(たとえば、touchを使用して)作成します。 このファイルの存在が、SELinuxにファイル・システム上のすべてのファイルに対するセキュリティ属性の再作成を指示します。 これを忘れて再起動に失敗する場合は、selinux=0をカーネル・ブート・パラメータに追加して、一時的にSELinuxを完全に無効にするか、enforcing=0を追加して、SELinuxポリシーの適用を無効にします。 (バグID 13806043) -
RAID1ディスクに障害があると、カーネルのエラーによりカーネル・パニックが発生する場合があります。
BTRFS error (device (null)) in btree_writepage_io_failed_hook:3662: \ IO failure (Error occurred while writing out btree at offset).(バグID 16262571)
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btrfs subvolume get-defaultコマンドにより、デフォルトのサブボリュームのみでなく、存在するすべてのサブボリュームがリストされます。 (バグID 13815433)
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btrfs filesystem defragmentコマンドは、成功した場合でも終了コード20で終了します。 (バグID 13714531)
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duなどのコマンドで、遅延割当てでのバイト数が変化しているときに、
btrfsファイル・システムのファイル・サイズに整合性のない結果が表示される場合があります。 (バグID 13096268) -
Btrfsでは、1ファイルに対するハード・リンクが237に制限されています。 この数を超えるリンクを作成しようとすると、「
Too many links」のエラーが発生します。 (バグID 16278563)
PVM/PVHVMゲストでのCPUマイクロコード更新の失敗
UEK R2でOracle Linuxを実行すると、dmesgまたは/var/log/messagesで次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。
microcode: CPU0 update to revision 0x6b failed.
この警告は無視してかまいません。 仮想CPUのマイクロコードをゲストに提示されるとおりに更新する必要はありません。 (バグID 12576264、13782843)
I/Oスケジューラ
Unbreakable Enterprise Kernelでは、デフォルトのI/Oスケジューラとしてdeadlineスケジューラを使用します。 Red Hat互換カーネルの場合、デフォルトのI/Oスケジューラはcfqスケジューラです。
libfprint
dmesgまたは/var/log/messagesで次のメッセージが表示される場合があります。
WARNING! power/level is deprecated; use power/control instead.
UEK R2のUSBサブシステムでは、power/control属性を優先し、power/level sysfs属性は非推奨です。 libfprintフィンガープリント・ライブラリでは、最初に古い属性の使用を試みるudevルールによりこの警告がトリガーされます。 この警告は無視しても問題ありません。 適切なパワー・レベルの設定はそのまま継承されます。 (バグID 13523418)
Nouveauカーネル・ドライバはNVIDIAグラフィック・ドライバと互換性がない
UEK R2へのアップグレード後、NVIDIAドライバ・アップグレード・スクリプトはNouveauカーネル・ドライバを正しくブラックリストに載せません。 このドライバをブラックリストに載せるには、/boot/grub/grub.confのカーネル起動パラメータにrdblacklist=nouveau nouveau.modeset=0を追加します。
CFSのsched_yield()設定
Unbreakable Enterprise Kernelの場合、kernel.sched_compat_yield=1がデフォルトで設定されています。 Red Hat互換カーネルの場合、デフォルトではkernel.sched_compat_yield=0が使用されます。
udev
起動時に、次のようなメッセージがdmesgまたは/var/log/messagesに記録される場合があります。
udevd (pid): /proc/pid/oom_adj is deprecated, please use /proc/pid/oom_score_adj instead.
udevプロセスでは、システムのメモリーが不足する場合に強制終了されることがないように、非推奨のoom_adjカーネル・インタフェースを使用します。 その場合でも、アクションは成功するため、このメッセージは無視しても問題ありません。 メッセージが表示されないようにするには、Oracle Linux 6の場合はパッケージudev-147-2.42.el6.以上、Oracle Linux 5の場合はarch.rpmudev-095-14.29.0.1.el5.以上をインストールします。 (バグID 13655071および13712009)
arch.rpm
仮想化
32ビットPVHVMゲストとしてUEK R2を起動する際、次のカーネル・メッセージは無視しても問題ありません。
register_vcpu_info failed:
err=-38
(バグID 13713774)