このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
第2章 修正済および既知の問題
この章では、Unbreakable Enterprise Kernelリリース2の修正済よび既知の問題について説明します。
yum updateコマンドを定期的に実行して、最新のバグ修正およびセキュリティ更新がシステムに確実にインストールされるようにしてください。
2.1 修正済の問題
この更新には、様々なソフトウェア問題のマイナー修正の他、いくつかのCVEのセキュリティ修正が含まれています。
-
Emulex LPe16XXX FCoEアダプタまたはこのようなアダプタのSun Storageバージョンがインストールされ、
lpfc
ドライバがバージョン0:8.3.7.10.4p以降に更新されていない場合、起動時にカーネル・パニックが発生する可能性があります。 この更新で提供されるlpfc
ドライバのバージョンでは、この問題は修正されています。
2.2 既知の問題
この項では、この更新の既知の問題について説明します。
ACPI
一部のシステムでは、dmesg
で次のようなACPI関連のエラー・メッセージが表示される場合があります。
ACPI Error: [CDW1] Namespace lookup failure, AE_NOT_FOUND ACPI Error: Method parse/execution failed [_SB_._OSC||\||] ACPI Error: Field [CDW3] at 96 exceeds Buffer [NULL] size 64 (bits)]]>
これらのメッセージは、致命的ではありませんが、BIOSでのバグが原因です。 システム・ベンダーにBIOS更新についてお問合せください。 (バグID 13100702)
ASM
oracleasm
init
スクリプト、/etc/init.d/oracleasm
をパラメータscandisks
を指定して呼び出すと、次のようなデバイス欠落についてのエラー・メッセージが表示される可能性があります。
oracleasm-read-label: Unable to open device "device
": No such file or directory
ただし、デバイスは実際には存在します。 このエラー・メッセージはタイミングの問題でトリガーされるもので、無視してもかまいません。 oracleasm
サービスの開始および停止には、init
スクリプトのみを使用してください。 その他のオプション(スキャンディスク、listdisk
およびcreatedisk
など)はすべて非推奨です。 これらやその他の管理タスクについては、かわりに/usr/sbin/oracleasm
を使用してください。 (バグID 13639337)
bnx2xドライバ
ブリッジでbnx2x
ドライバを使用しているときは、/etc/modprobe.conf
にoptions bnx2x disable_tpa=1
文を含めることで、透過的パケット・アグリゲーション(TPA)を無効にしてください。 (バグID 14626070)
Btrfs
-
四半期更新4のUEK R2カーネルとともに、ユーザー空間
btrfs-progs
パッケージ(btrfs-progs-0.20-1.4
)の新しいバージョンがol6_latest
チャネルで提供されました。 このパッケージでは、新しいbtrfs機能へのコマンドライン・アクセスが可能になります。 このバージョン以降のbtrfs-progs
パッケージを、カーネルがアップグレードされていないシステムにインストールすると、パッケージでサポートされているほとんどの新しいコマンド機能がInappropriate ioctl for device
エラーで失敗します。 mkfs.btrfsの-lオプションは、2.6.39-400.109.1以降のUnbreakable Enterprise Kernelが必要になるので例外です。 ファイル・システムの正しい動作を保証できないので、アップグレードされていないカーネルではこのオプションを使用しないでください。 リーフ・サイズが正常に設定されたように見えても、作成されたファイル・システムを後で使用するとデータが破損する危険性があります。 (バグID 16920640) -
--alloc-startオプションをmkfs.btrfsで使用して、ファイル・システムの開始のオフセットを指定すると、ファイル・システムのサイズが小さくなる必要がありますが、そのようにはなりません。 また、デバイス・サイズよりも大きなオフセットを指定することも可能です。 このバグは、ユーザー空間
btrfs-progs
パッケージ(btrfs-progs-0.20-1.4
)に存在します。 (バグID 16946255) -
mkfs.btrfsの使用方法に、
raid5
およびraid6
がデータとメタデータの両方に可能なプロファイルとして表示されます。 しかし、これらの機能はカーネルでサポートされておらず、それらを使用するファイル・システムはマウントできません。 このバグは、ユーザー空間btrfs-progs
パッケージ(btrfs-progs-0.20-1.4
)に存在します。 (バグID 16946303) -
btrfs filesystem balanceコマンドでは、特定の状況でRAIDレベルの変更が可能であることが警告されず、操作を取り消す選択肢が表示されません。 (バグID 16472824)
-
既存の
ext2
、ext3
またはext4
ルート・ファイル・システムをbtrfs
に変換しても、ファイルの拡張属性の一部として保存されている関連のセキュリティ・コンテキストは繰り越されません。 SELinuxを有効にして強制モードに設定すると、再起動後に多数の権限拒否エラーが発生し、システムが起動できなくなる場合があります。 この問題を回避するには、自動ファイル・システムの名前変更が起動時に実行されるようにします。 自動名前変更をトリガーするには、最初の変換後のシステム再起動の前に、ファイル・システムのroot
ディレクトリに.autorelabel
という名前の空のファイルを(たとえば、touchを使用して)作成します。 このファイルの存在が、SELinuxにファイル・システム上のすべてのファイルに対するセキュリティ属性の再作成を指示します。 これを忘れて再起動に失敗する場合は、selinux=0
をカーネル・ブート・パラメータに追加して、一時的にSELinuxを完全に無効にするか、enforcing=0
を追加して、SELinuxポリシーの適用を無効にします。 (バグID 13806043) -
RAID1ディスクに障害があると、次のエラー・メッセージによりカーネル・パニックが発生する場合があります。
BTRFS error (device (null)) in btree_writepage_io_failed_hook:3662: \ IO failure (Error occurred while writing out btree at offset).
(バグID 16262571)
-
btrfs filesystem defragmentコマンドは、成功した場合でも終了コード20で終了します。 (バグID 13714531)
-
duなどのコマンドで、遅延割当てでのバイト数が変化しているときに、
btrfs
ファイル・システムのファイル・サイズに整合性のない結果が表示される場合があります。 (バグID 13096268) -
Btrfsには、1つのディレクトリから1つのファイルへのハード・リンクの数が237以下であるという制限があります。 正確な制限はファイル名の文字数によって異なります。 ファイル名が最大8文字までのファイルに対する制限は237ですが、ファイル名が長くなると制限数はさらに小さくなります。 この数を超えるリンクを作成しようとすると、「
Too many links
」のエラーが発生します。 別のディレクトリからは、同じファイルへのハード・リンクをさらに作成できます。 (バグID 16278563) -
btrfs quota enableコマンドを、空ではないファイル・システムで実行すると、既存のファイルがスペース使用に対してカウントされません。 これらのファイルを削除すると、使用レポートにマイナスの数字が表示される場合があり、ファイル・システムにアクセスできなくなります。 回避策として、ファイル・システムの作成直後にquotaを有効にします。 ファイル・システムにすでにデータを書き込んだ場合は、もうquotaを有効にできません。 (バグID 16569350)
-
btrfs quota rescanコマンドは現在実装されていません。 このコマンドは再スキャンを実行せず、メッセージも表示せずに戻ります。
-
サブボリュームを圧縮する前にquotaグループに対して使用可能な領域を制限する機能はまだ実装されていません。 btrfs qgroup limitの-cオプション(圧縮後の領域制限)は暗黙的に有効になります。 (バグID 16569387)
-
btrfsがコピーオンライトであるということは、ファイル・システム上のすべての操作で、最初にディスク・スペースが必要になるということです。 スペースが残っていないディスクでは、すべての操作を実行できず、ファイルの削除もできない場合があります。 回避策として、操作を再試行する前にsyncを実行します。 これでもうまくいかない場合は、-o nodatacowオプションを指定してファイル・システムを再マウントし、ファイルを削除してスペースを解放してください。 https://btrfs.wiki.kernel.org/index.php/ENOSPCを参照してください。
-
btrfsのシードデバイス機能は、btrfs device addコマンド実行時にカーネル・パニックが発生する原因となります。 現在のところ、この問題に対する有効な回避策はありません。 (バグID 17334251)
PVM/PVHVMゲストでのCPUマイクロコード更新の失敗
UEK R2でOracle Linuxを実行すると、dmesg
または/var/log/messages
で次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。
microcode: CPU0 update to revision 0x6b failed.
この警告は無視してかまいません。 仮想CPUのマイクロコードをゲストに提示されるとおりに更新する必要はありません。 (バグID 12576264、13782843)
DHCPリースがブート時に取得されない
ブート時のDHCPリース・ネゴシエーションが5秒よりも長くかかる場合は、次のメッセージが表示されます。
ethX
: failed. No link present. Check cable?
ethtool ethX
コマンドでインタフェースが存在することが確認されたら、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth
を編集して、X
LINKDELAY=
(N
N
は5秒より長い値(30秒など))を設定します。 別の方法として、NetworkManagerを使用してインタフェースを構成します。 (バグID 16620177)
Emulex OneConnect UCNAファームウェア・フラッシング
Emulex OneConnectアダプタのEmulex Ethernetドライバに対するrequest_firmware
インタフェースでは、UCNAファームウェア・イメージのフラッシュ更新をサポートします。
Unbreakable Enterprise Kernelが搭載されているOracle Linux 5システムでは、ethtool
パッケージのethtool-6-4.0.1.el5.
バージョンが必要です。arch
.rpmarch
は、適切なi386
またはx86_64
です。 このパッケージは、Unbreakable Linuxネットワーク(アドバイザリELBA-2013-2544、リリースされている2013年8月29日)のol5_i386_UEK_latest
チャネルとol5_x86_64_UEK_latest
チャネル、またはhttps://public-yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL5/latest
ではOracle Public Yumから入手できます。
Unbreakable Enterprise Kernelが搭載されているOracle Linux 6システムでは、パッケージ更新は不要です。
ファームウェア・イメージは、UCNAがオンラインでネットワーク・トラフィックまたはストレージ・トラフィックを渡しているときに更新できます。 ただし、新しいファームウェア・イメージを有効にするには、システムを再起動する必要があります。
UCNAファームウェア・イメージを更新するには:
-
/lib/firmware
ディレクトリにファームウェア・イメージ・ファイル(be3flash.ufi
など)をコピーします。#
cp be3flash.ufi /lib/firmware
-
更新プロセスを開始します。
#
ethtool -f ethN be3flash.ufi 0
eth
はインタフェースの名前です。N
-
システムを再起動して、新しいファームウェア・イメージを有効にします。
ファームウェアの警告メッセージ
一部のSunハードウェアで表示される可能性がある次のファームウェアの警告メッセージは無視してかまいません。
[Firmware Warn]: GHES: Poll interval is 0 for generic hardware error source: 1, disabled.
(バグID 13696512)
I/Oスケジューラ
Unbreakable Enterprise Kernelでは、デフォルトのI/Oスケジューラとしてdeadline
スケジューラを使用します。 Red Hat互換カーネルの場合、デフォルトのI/Oスケジューラはcfq
スケジューラです。
スイッチ・ポートを無効にした際のInfiniBandの警告メッセージ
ibportstate disableコマンドを使用してスイッチ・ポートを無効にすると、次の警告メッセージが表示される場合があります。
ibwarn: [2696] _do_madrpc: recv failed: Connection timed out ibwarn: [2696] mad_rpc: _do_madrpc failed; dport (Lid 38) ibportstate: iberror: failed: smp set portinfo failed
これらの警告は無視してもかまいません。 (バグID 16248314)
libfprint
dmesg
または/var/log/messages
で次のメッセージが表示される場合があります。
WARNING! power/level is deprecated; use power/control instead.
UEK R2のUSBサブシステムでは、power/control
属性を優先し、power/level sysfs
属性は非推奨です。 libfprint
フィンガープリント・ライブラリでは、最初に古い属性の使用を試みるudev
ルールによりこの警告がトリガーされます。 この警告は無視しても問題ありません。 適切なパワー・レベルの設定はそのまま継承されます。 (バグID 13523418)
マルチパス化されたルート・ディスク
起動時に、マルチパス化サービスが開始すると、ルート・ファイル・システムに書き込めません。 その結果、ファイル/etc/multipath/wwids
は自動的に生成されず、コンソールに次のようなメッセージが表示されます。
Cannot open file [/etc/multipath/wwids] readonly: No such file or directory
この警告は無視しても問題ありません。 その後のmultipathd
およびdevice-mapper-multipath
の起動後の動作に影響はありません。
この警告メッセージが繰り返されないようにするには、root
として次のコマンドを入力して/etc/multipath/wwids
を生成してからシステムを起動します。
# multipath -l
(バグID 17395420、16076888)
プロセスのハングする原因となるNFSv4とopen(2)フラグの組合せ
マウントされたNFSバージョン4ファイル・システムの正規ファイルを開くときに、O_RDONLY
フラグとO_TRUNC
フラグの両方を指定すると、呼出しプロセスがハングします。 これを回避するには、正規ファイルでこのフラグの組合せを使用しません。 O_TRUNC
は、オープン・モードが書込みを許可する正規ファイルで使用するためのものです。 (バグID 17412390)
Nouveauカーネル・ドライバはNVIDIAグラフィック・ドライバと互換性がない
UEK R2へのアップグレード後、NVIDIAドライバ・アップグレード・スクリプトはNouveauカーネル・ドライバを正しくブラックリストに載せません。 このドライバをブラックリストに載せるには、/boot/grub/grub.conf
のカーネル起動パラメータにrdblacklist=nouveau nouveau.modeset=0
を追加します。
NUMA以外のシステム上のNUMA警告メッセージ
dmesg
および/var/log messages
に次の警告メッセージがNUMA以外のシステムで表示された場合は無視してかまいません。
kernel: NUMA: Warning: node ids are out of bound, from=-1 to=-1 distance=10 hcid[4293]: Register path:/org/bluez fallback:1 kernel: No NUMA configuration found
(バグID 13711370)
pcspkrドライバのエラー・メッセージ
次のエラー・メッセージは無視してかまいません。
Error: Driver 'pcspkr' is already registered, aborting...
このメッセージは、snd-pcsp
とpcspkr
の間の別名の競合により表示されます。 このメッセージが表示されないようにするには、次の行を/etc/modprobe.d/blacklist.conf
に追加します。
blacklist snd-pcsp
(バグID 10355937)
CFSのsched_yield()設定
Unbreakable Enterprise Kernelの場合、kernel.sched_compat_yield=1
がデフォルトで設定されています。 Red Hat互換カーネルの場合、デフォルトではkernel.sched_compat_yield=0
が使用されます。
起動時のソフト・ロックアップ・エラー
高速ハードウェア上でUEK R2カーネルを(通常はSANストレージをアタッチして)アップグレードまたはインストールしている場合、カーネルが起動に失敗してBUG: soft lockup
メッセージがコンソール・ログに表示されることがあります。 これを回避するには、ボー・レートの値をデフォルトの9600から増やすように/boot/grub/grub.conf
のカーネル起動行を修正して、適切なコンソール設定が含まれるようにします。例:
console=ttyS0,115200n8
115200の値は、19200など、一部のシステムでは不十分な値(たとえば、https://docs.oracle.com/cd/E19045-01/blade.x6220/820-0048-18/sp.html#0_pgfId-1002490)であることがわかっているため推奨されます。 ホストに統合システム管理インフラストラクチャ(SunおよびOracleシステム上のILOMや、HPシステム上のiLOなど)が実装されている場合は、統合コンソールのボー・レートをホスト・システムの設定に合うように構成してください。 そうしないと、統合コンソールの表示が文字化けする可能性があります。 (バグID 17064059、17252160)
メモリーが大きい32ビット・システムのサポート
Oracle Linux 5より前のリリースのOracle Linuxには、システムが32ビット・モードで最大64GBのメモリーをアドレス指定できるhugememカーネルが提供されていました。 hugememカーネルはOracle Linux 5以降のリリースでは利用できません。
Unbreakable Enterprise Kernel (UEK)は、ベア・メタルおよびハードウェア仮想化マシン(HVM)システム上の32ビット・カーネルで最大16GBのメモリー、完全な準仮想化マシン(PVM)システムで8GBをサポートします。32ビットPVMゲスト・オペレーティング・システムはホスト上の物理メモリーの最初の128GBに存在する必要があります。
Red Hat Compatible Kernel (RHCK)には、PVMシステムが最大16GBのメモリーを持てることを除いて、同じ制限があります。 UEKのPVMに対する8GBの制限は、信頼性の理由で選択されました。
32ビット・システムでは、PAE (物理アドレス拡張)メモリー機能を使用して4GBを超える物理メモリーを各プロセスに使用可能な32ビット・アドレス空間にマップします。 64ビット・システムでは、メモリー抽象化の追加のレイヤーを必要とせずに4GBを超えるメモリーをアドレス指定できます。
x86_64のOracle Linuxには32ビット・ライブラリが含まれ、64ビットと32ビットの両方のLinuxが同じシステム上で実行するためのアプリケーションを構築できます。 この機能によって、32ビット・アプリケーションを実行する能力を保持しながら、事実上無制限のメモリー・サイズへのスケーラビリティが提供されます。 4GBを超えるメモリーのシステムには、この構成をお薦めします。 (バグID 16974301)
透過的なヒュージ・ページ
この更新により、透過的なヒュージ・ページ(THP)機能は削除されます。 次の膨大なベンチマークおよびテストにより、THPが5~10%程度のワークロードのパフォーマンス低下の原因となることが判明しました。 このパフォーマンス低下は、アプリケーションでTHPを使用していないときでも、より低速のメモリー・アロケータのコード・パスが使用された結果です。 ヒュージ・ページがスワップ不可能であることを考慮した場合、THPがもたらすプラス効果よりもマイナス効果が上回ります。
この更新をインストールすると、THPは(カーネル起動パラメータを指定するなどして)有効にすることはできません。 また、/sys/kernel/mm/transparent_hugepage
でのTHP設定も削除されました。 今後の更新には、パフォーマンスの問題を解決する、更新版のTHP実装が含まれる可能性があります。
この変更は、明示的なヒュージ・ページを使用するアプリケーション(Oracle Databaseなど)のサポートに影響しません。
(バグID 17279055)
udev
起動時に、次のようなメッセージがdmesg
または/var/log/messages
に記録される場合があります。
udevd (pid
): /proc/pid
/oom_adj is deprecated, please use /proc/pid
/oom_score_adj instead.
udev
プロセスでは、システムのメモリーが不足する場合に強制終了されることがないように、非推奨のoom_adj
カーネル・インタフェースを使用します。 その場合でも、アクションは成功するため、このメッセージは無視しても問題ありません。 メッセージが表示されないようにするには、Oracle Linux 6の場合はパッケージudev-147-2.42.el6.
以上、Oracle Linux 5の場合はarch
.rpmudev-095-14.29.0.1.el5.
以上をインストールします。 (バグID 13655071、13712009)
arch
.rpm
仮想化
-
PVHVMゲストとしてUEK R2を起動する際、次のカーネル・メッセージは無視しても問題ありません。
register_vcpu_info failed: err=-38
(バグID 13713774)
-
Oracle VM Server 3.1.1で、UEK R2四半期更新5カーネルを実行しているPVHVMを移行すると、dateとhwclockで表示される日時が一致しなくなります。 移行後の回避策としては、hwclock --hctosysコマンドをゲスト上で実行するか、ゲストをリブートします。 (バグID 16861041)
-
Oracle VM 2のすべてのリリース(2.2.2および2.2.3を含む)など、Xenバージョン3上に構築される仮想化システムでは、ext3およびext4ファイル・システムに対するディスク同期の要求により、ジャーナルが破損し、次のようなカーネル・メッセージがログに記録されます。
blkfront: barrier: empty write xvda op failed blkfront: xvda: barrier or flush: disabled
さらに、次のようなジャーナルの機能停止も報告される場合があります。
Aborting journal on device xvda1
これを回避するには、ゲストVMですべてのext3およびext4ファイル・システムにマウント・オプションbarrier=0を追加してから、UEK R2四半期更新5にアップグレードします。 たとえば、次のようにマウント・エントリを変更します。
UUID=4e4287b1-87dc-47a8-b69a-075c7579eaf1 / ext3 defaults 1 1
変更後:
UUID=4e4287b1-87dc-47a8-b69a-075c7579eaf1 / ext3 defaults,barrier=0 1 1
この問題は、Oracle VM 3などのXen 4ベースのシステムには当てはまりません。 (バグID 17310816)
-
Oracle VM Server 2.2.2で、UEK R2四半期更新5が実行されているOracle Linux 6 Update 4 x86_64 HVMゲストに割り当てられるメモリーを増やすと、ゲストが再起動されます。 この問題に対する既知の回避策はありません。 (バグID 17440635)
XFS
-
読取り専用のXFSファイル・システムで
zero
またはnull
デバイスに対して読取りまたは書込みを実行すると、次のエラーで失敗します。XFS_IOC_FSGEOMETRY: Inappropriate ioctl for device
(バグID 16970090)
-
XFSファイル・システムで新規作成されたディレクトリは、
setgid
ビットが設定されている親ディレクトリからグループ設定を継承しません。 (バグID 17423815)