この項では、このマニュアルで説明するTimesTenリリース18.1の新機能の概要と、詳細情報へのリンクを示します。
Oracle Databaseの変更ログ表の断片化の比率を計算する時間間隔を設定できるようになりました。値パラメータとしてAutorefreshLogMonitorInterval
を指定してttCacheConfig
組込みプロシージャを使用します。詳細は、表領域の変更ログ表の最適化を参照してください。
キャッシュ・グループの自動リフレッシュ間隔を0に設定すると、連続する自動リフレッシュが有効になり、最後の自動リフレッシュ・サイクルの終了直後に次の自動リフレッシュ・サイクルがスケジュールされます。詳細は、「AUTOREFRESHキャッシュ・グループ属性の概要」および「連続自動リフレッシュを使用したキャッシュ済データの遅延の最小化」を参照してください。
Oracleデータベースに対する動的ロード要求をアプリケーションが複数持つ場合がありますが、その場合、バックエンドのOracleデータベースに対して開かれる接続が多くなりすぎる可能性があります。ただし、サーバーごとに複数の接続を持つクライアント/サーバー・アプリケーションの場合は、Oracleデータベースへのすべての接続にキャッシュ接続プールを使用するようにTimesTenを構成できます。プールされた接続はすべてのクライアント/サーバー接続間で共有されるため、キャッシュ接続プールを利用できるのは、クライアント/サーバー接続を使用するアプリケーションのみです。詳細は、「動的ロード・リクエストのためのOracleデータベースへのキャッシュ接続プールの管理」を参照してください。
自動リフレッシュ・リクエストと動的ロード・リクエストの間のロック競合のためにアプリケーションがタイムアウトした場合、ttCacheConfig
組込みプロシージャを使用して、CacheCommitDurable
キャッシュ構成パラメータを0に設定できます。これにより、同じアプリケーションでの自動リフレッシュ・リクエストと動的ロード・リクエスト間のロック競合の発生を削減できます。詳細は、「自動リフレッシュおよび動的ロードを使用する読取り専用キャッシュ・グループに対するロック競合の削減」を参照してください。
DynamicLoadReduceContention
データベース・システム・パラメータを有効にすると、増分自動リフレッシュを使用した動的な読取り専用キャッシュ・グループに対する自動リフレッシュ処理と動的ロード処理の間の競合を削減できます。詳細は、「増分自動リフレッシュを使用した動的な読取り専用キャッシュ・グループに対するTimesTenの競合の削減」を参照してください。
パフォーマンス上の理由から、一部のアプリケーションでは、完全自動リフレッシュではなく増分自動リフレッシュを選択します。ただし、状況によっては、完全自動リフレッシュをリクエストできます。DisableFullAutorefresh
キャッシュ構成パラメータを1に設定して、増分自動リフレッシュで定義されたすべてのキャッシュ・グループに対する完全自動リフレッシュ・リクエストを禁止できます。詳細は、キャッシュ・グループの完全自動リフレッシュの無効化を参照してください。
クラシック・モードのOracle TimesTen In-Memory DatabaseまたはTimesTen Classicでは、旧リリースと同様に単一インスタンス環境とデータベースを参照します。TimesTen Cacheは、TimesTen Classicで使用できます。
TimesTen Cacheは複数のプラットフォームでサポートされています。TimesTenでサポートされている特定のバージョンのプラットフォームについては、インストール・ディレクトリのOracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノート(README.html
)のプラットフォームおよび構成に関する項を参照してください。
TimesTen Cacheは、非同期Oracle Active Data Guardと連携して動作します。非同期REDO転送モードのOracle Active Data Guardから読取り専用キャッシュ・グループに表をキャッシュできます。読取り専用キャッシュ・グループは、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキーム内でレプリケートされます。Active Data Guard構成には、単一のフィジカル・スタンバイOracleデータベースへの非同期転送を介して通信するプライマリOracleデータベースが含まれます。詳細は、非同期Active Data Guardと連携したTimesTen Cacheの動作を参照してください。
キャッシュ・グリッドおよびそのコンポーネントはすべて、このリリースで削除されます。
キャッシュ・アドバイザは、このリリースでTimesTenから削除されます。