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Oracle® SQL Developer Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・ユーザーズ・ガイド
リリース19.1
F25667-01
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3 TimesTenデータベースへの接続

SQL Developerをインストールし、起動すると、TimesTenデータベースに接続できます。

この章では、SQL DeveloperでTimesTenデータベースに接続するために必要なステップを中心に説明します。内容は次のとおりです。

TimesTenデータベースの名前付き接続の定義

TimesTenデータベースへの名前付き接続を作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開いている必要があります。

  1. 接続」ノードを右クリックし、「新規接続」を選択します。

    図3-1 新規接続の作成

    図3-1の説明が続く
    「図3-1 新規接続の作成」の説明

    「データベース接続の作成/選択」ダイアログが表示されます。

  2. 「TimesTen」タブを選択します。

    図3-2 新規データベース接続

    図3-2の説明が続く
    「図3-2 新規データベース接続」の説明

    接続の情報を入力できます。

  3. 「接続名」フィールドに、接続名を入力します。

  4. 「ユーザー名」フィールドに、TimesTenユーザーを入力します。TimesTenデータベースを使用してOracle Databaseからデータをキャッシュする場合は、TimesTenキャッシュ・マネージャのユーザー名を入力します。TimesTenデータベースを使用してOracle Databaseからデータをロードする場合は、ロードするOracleデータベース表でSELECT権限を持つTimesTenユーザー名を入力します。

  5. 「パスワード」フィールドに、TimesTenユーザーのパスワードを入力します。

    パスワードを保存するには、「パスワードの保存」を選択します。パスワードを保存すると、以降のTimesTenデータベースへの接続時に、パスワードを要求されなくなります。

  6. TimesTenに、DML文の後で暗黙的コミットの実行を許可するには、「自動コミット」チェック・ボックスを選択します。デフォルトでは、自動コミットチェック・ボックスは選択されています。

  7. 「接続タイプ」ドロップダウン・リストから接続タイプを選択します。次のタイプの接続を使用できます。


    注意:

    Oracleデータベースからのデータのキャッシュは、TimesTen Scaleoutデータベースではサポートされていません。

    図3-3 新規接続タイプ

    図3-3の説明が続きます
    「図3-3 新規接続タイプ」の説明

    新規接続を定義する準備ができました。

DSN

DSN接続タイプで、DSNを指定してデータベースに接続することができます。DSNは、LinuxまたはUNIX上の.odbc.iniおよびWindows上のODBC Data Source Administratorに存在する必要があります。SQL DeveloperでDSN接続を定義する前に、「TimesTenデータベースの名前付き接続の定義」のステップ7までを完了してください。


注意:

TimesTen Scaleoutデータベースの場合、ttGridAdmin gridClientExportコマンドを使用して、グリッドで使用可能なすべてのクライアントDSNをフラット・ファイルにエクスポートします。次に、SQL DeveloperがインストールされているTimesTenクライアント・システムにクライアントDSNをインポートします。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のTimesTen Clientからのクライアント接続の確立に関する項を参照してください。


注意:

TimesTenデータベースのDSN定義の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTenデータベースを識別するためのデータ・ソース名の指定に関する項を参照してください。

  1. 「DSN」ドロップダウン・リストで、TimesTenデータベースを参照する事前定義済のDSNを選択します。Data Manager DSNを選択して直接接続を確立するか、クライアントDSNを選択してクライアント/サーバー接続を確立することができます。

  2. 「接続の属性」フィールドにDSNの属性を入力します。接続の属性フィールドに入力する必要はありません。各属性設定をセミコロンで区切る必要があります。接続属性を指定しない場合は、DSNで指定した属性が使用されます。

    接続属性の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の接続属性に関する説明を参照してください。

  3. OracleデータベースからTimesTenデータベースにデータをキャッシュまたはロードするには、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択します。

  4. 「Oracle Databaseパスワード」フィールドにOracleデータベース・ユーザーのOracleデータベース・パスワードを入力します。Oracleデータベース・ユーザーは、「ユーザー名」フィールドで指定したTimesTenユーザーと同じである必要があります。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  5. Oracle Net Service名フィールドにOracleデータベースのネット・サービス名を入力します。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  6. 「保存」をクリックして、「接続」ノードの下に接続名を保存します。

    図3-4 DSN接続の保存

    図3-4の説明が続きます
    「図3-4 DSN接続の保存」の説明

    接続は保存されました。名前付き接続の設定を使用して、データベース接続の作成/選択ダイアログ・ボックスのフィールドに値を再び指定しないでも、データベースへの接続を確立できます。

  7. 「接続」をクリックします。

    SQL Developerが、TimesTenデータベースに接続します。

    SQL Developerでのデータベース接続の作成および管理の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

簡易クライアント/サーバー

簡易クライアント/サーバー接続タイプにより、クライアントDSNを定義する必要なく、ローカルおよびリモートTimesTenデータベースに接続できます。SQL Developerで簡易クライアント/サーバー接続を定義する前に、「TimesTenデータベースの名前付き接続の定義」のステップ7までを完了してください。


注意:

TimesTen Scaleoutデータベースの場合、簡易クライアント/サーバー接続を使用して単一のデータ・インスタンスに接続できます。データ・インスタンスにアクセスできない場合、接続は失敗し、簡易/クライアント接続タイプはテスト目的のみに適したものとなります。

  1. 「サーバーのホスト名」フィールドに、TimesTenサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。

  2. 「サーバーDSN」フィールドに、TimesTenサーバー・ホスト上のTimesTenデータベースのDSNを入力します。

  3. 「サーバー・ポート」フィールドに、TimesTenサーバーのTCPポートを入力します。ttStatusユーティリティを使用して、TimesTenサーバーのTCPポートを検索できます。

    次の例では、サーバーのポート番号は53396です。次に、ttStatusユーティリティの出力例の一部を示します。

    TimesTen server pid 24379 started on port 53396
    

    ttStatusユーティリティの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の「ttStatus」を参照してください。

  4. 「クライアント・タイムアウト」フィールドに、TTC_TIMEOUT接続属性を入力します。この属性の設定はオプションです。値0は、クライアント/サーバー操作がタイムアウトしないことを示します。この属性を設定しない場合、デフォルトのタイムアウト期間は60秒です。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のTTC_Timeoutに関する項を参照してください。

  5. OracleデータベースからTimesTenデータベースにデータをキャッシュまたはロードするには、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択します。

  6. 「Oracle Databaseパスワード」フィールドにOracleデータベース・ユーザーのOracleデータベース・パスワードを入力します。Oracleデータベース・ユーザーは、「ユーザー名」フィールドで指定したTimesTenユーザーと同じである必要があります。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  7. Oracle Net Service名フィールドにOracleデータベースのネット・サービス名を入力します。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  8. 「保存」をクリックして、「接続」ノードの下に接続名を保存します。

    図3-5 簡易クライアント/サーバー接続の保存

    図3-5の説明が続きます
    「図3-5 簡易クライアント/サーバー接続の保存」の説明

    接続は保存されました。名前付き接続の設定を使用して、データベース接続の作成/選択ダイアログ・ボックスのフィールドに値を再び指定しないでも、データベースへの接続を確立できます。

  9. 「接続」をクリックします。

    SQL Developerが、TimesTenデータベースに接続します。

    SQL Developerでのデータベース接続の作成および管理の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

拡張

拡張接続タイプで、TimesTenデータベースに接続するための接続文字列を定義できます。SQL Developerで拡張接続を定義する前に、「TimesTenデータベースの名前付き接続の定義」のステップ7までを完了してください。

  1. 「ドライバ・タイプ」オプションでTimesTenデータベースのドライバ・タイプを選択します。クライアント/サーバー接続を確立するために「クライアント/サーバー」を選択するか、直接接続を確立するために「ダイレクト」を選択します。

  2. 「接続文字列」フィールドに、DSNを定義するための接続文字列を入力し、DSNの属性を設定します。「ドライバ・タイプ」に「クライアント/サーバー」を選択する場合は、サーバー・ホスト、サーバー・ポートおよびDSNを指定します。各属性設定をセミコロンで区切る必要があります。接続文字列を二重引用符で区切らないでください。

    TimesTen Scaleoutデータベースの場合は、データベースの接続可能オブジェクトに対するすべてのTTC_SERVERn接続属性を必ず指定してください。TTC_SERVERnは、データベースが分散されているデータ・インスタンスのネットワーク・アドレスおよびTCPポート番号です。ttGridAdmin gridClientExportコマンドを使用して、TimesTen Scaleoutデータベースのすべての接続可能オブジェクトを表示します。たとえば、TimesTen Scaleoutデータベースに対して有効な接続文字列は次のようになります。

    TTC_SERVER1=host1.example.com/6625;TTC_SERVER2=host2.example.com/6625;TTC_SERVER3=host3.example.com/6625;TTC_SERVER4=host4.example.com/6625;TTC_SERVER_DSN=database1;UID=timesten;
    

    ttGridAdminユーティリティおよび接続文字列の形式と内容の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のttGridAdminに関する項、および『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の接続文字列を使用したデータベースへの接続に関する項をそれぞれ参照してください。

  3. OracleデータベースからTimesTenデータベースにデータをキャッシュまたはロードするには、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択します。

  4. 「Oracle Databaseパスワード」フィールドにOracleデータベース・ユーザーのOracleデータベース・パスワードを入力します。Oracleデータベース・ユーザーは、「ユーザー名」フィールドで指定したTimesTenユーザーと同じである必要があります。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  5. Oracle Net Service名フィールドにOracleデータベースのネット・サービス名を入力します。このテキスト・フィールドは、「Oracleデータベースからの表のキャッシュ/ロードの有効化」チェック・ボックスを選択した場合のみ使用可能です。

  6. 「保存」をクリックして、「接続」ノードの下に接続名を保存します。

    図3-6 拡張接続の保存

    図3-6の説明が続きます
    「図3-6 拡張接続の保存」の説明

    接続は保存されました。名前付き接続の設定を使用して、データベース接続の作成/選択ダイアログ・ボックスのフィールドに値を再び指定しないでも、データベースへの接続を確立できます。

  7. 「接続」をクリックします。

    SQL Developerが、TimesTenデータベースに接続します。

    SQL Developerでのデータベース接続の作成および管理の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

TimesTenデータベースの既存の名前付き接続の使用

「接続」ノードの下にTimesTenデータベース用の名前付き接続が存在する場合は、接続名のノードを右クリックして、「接続」を選択するか、接続名のノードの左側にある「+」をクリックします。

図3-7 TimesTen接続の表示

図3-7の説明が続きます
「図3-7 TimesTen接続の表示」の説明

「接続情報」 ダイアログが表示された場合、「ユーザー名」フィールドに、TimesTenのユーザー名を入力します。「パスワード」フィールドに、ユーザーのパスワードを入力します。

「OK」をクリックします。

図3-8 「接続情報」ダイアログ

図3-8の説明が続きます
「図3-8 「接続情報」ダイアログ」の説明

TimesTenデータベースに接続した後、既存のオブジェクトを参照するか、表、索引、ビュー、順序、シノニム、PL/SQLパッケージ、プロシージャ、ファンクションなどの新しいオブジェクトを作成できます。データベース・オブジェクトの作成の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

TimesTenデータベースの既存の名前付き接続の切断

TimesTenデータベースから既存の接続を切断するには、「接続」タブを選択します。接続名のノードを右クリックして、「切断」を選択します。

詳細は、図3-7「TimesTen接続の表示」を参照してください。