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Oracle® SQL Developer Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・ユーザーズ・ガイド
リリース19.1
F25667-01
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2 TimesTen Scaleoutの使用

この章では、SQL DeveloperでのTimesTenグリッドの操作について説明します。

内容は次のとおりです。

「TimesTen Grid」ビューの表示

SQL Developerでは、TimesTen Scaleoutグリッドとそのコンポーネントを作成、管理および参照できます。

「TimesTen Grid」ビューを有効にするには、SQL Developerのメイン・ページを開いている必要があります。次に、「ビュー」メニューから、「TimesTen Grid」を選択します。


注意:

「TimesTen Grid」表示オプションが使用できない場合は、「TimesTenおよびSQL Developerの環境変数の設定」で説明されている環境変数を設定していることを確認してください。

図2-1 「TimesTen Grid」の選択

図2-1の説明が続きます
「図2-1 「TimesTen Grid」の選択」の説明

「TimesTen Grid」ビュー・ノードは、SQL Developerページの左下隅に表示されます。

パスワードなしのSSH構成のテスト

TimesTen Scaleoutでは、各ホストのインスタンスのタイプが管理インスタンスかデータ・インスタンスかに関係なく、グリッドに対して意図されたすべてのホスト間で、パスワードなしのSSH (セキュア・シェル)が必要になります。scpリポジトリとして使用されるすべてのホストにも、パスワードなしのSSHが必要です。パスワードなしのSSHおよびリポジトリの構成の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のパスワードなしSSHの設定に関する項およびリポジトリの使用に関する項をそれぞれ参照してください。

SQL Developerには、グリッド内の各ホストがパスワードなしのSSHを介して相互にアクセスできることをテストするツールが備えられています。ホストのパスワードなしのSSH構成をテストするには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。

  1. 「TimesTen Grid」ビュー・ノードで、「TimesTen Grid」フォルダを右クリックして、パスワードなしのSSHのテストを選択します。

    図2-2 パスワードなしのSSHのテストの選択

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2 パスワードなしのSSHのテストの選択」の説明

    「パスワードなしのSSH構成のテスト」ダイアログが表示されます。「インスタンス管理者資格証明」リージョンを探します。

  2. 「インスタンス管理者」テキスト・フィールドに、グリッドを作成および管理するインスタンス管理者のユーザー名を入力します。

  3. デフォルトでは、「パスワードの使用」オプションが選択されています。「パスワードの使用」テキスト・フィールドに、インスタンス管理者のパスワードを入力します。


    注意:

    または、「SSHキー・ファイルの使用」オプションを選択し、「参照」ボタンを使用してSSHキー・ファイルを指定できます。「SSHキー・ファイルの使用」オプションを使用すると、インスタンス管理者のパスワードを指定する必要がなくなります。これらのホスト間でパスワードなしのSSHが正常に設定されている場合は、グリッドの任意のホストについて、このSSHキー・ファイルを生成できます。

    「ホスト」リージョンで「ホストの追加」ボタンを探します。

  4. グリッド・トポロジに追加するホストごとに「ホストの追加」を1回クリックします。

  5. ホスト表の「ホスト・アドレス」列に、グリッド・トポロジを構成するすべてのホストのホスト・アドレスを入力します。


    注意:

    使用しているホストの内部アドレスと外部アドレスが異なる場合は、内部ホスト・アドレスを使用します。

  6. 「テスト」をクリックします。

    図2-3 「テスト」をクリック

    図2-3の説明が続きます
    「図2-3 「テスト」をクリック」の説明

    選択したホストの数によっては、テストに数分かかる場合があります。「詳細」表の「結果」列および「ホスト」表の「テスト結果」列で、すべてのホストに「OK」というテキストが表示されます。「失敗」というテキストが表示されているホストがある場合は、その特定のホストにパスワードなしのSSHが構成されていることを確認してください。パスワードなしのSSHの構成の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のパスワードなしSSHの設定に関する項を参照してください。ダイアログの下にある「閉じる」ボタンを確認します。

  7. 「閉じる」をクリックします。

    「パスワードなしのSSH構成のテスト」ダイアログが閉じます。

TimesTen Scaleoutのグリッドで、すべてのホスト間のパスワードなしのSSH構成のテストを正常に完了しました。これで、グリッドを作成する準備が整いました。

グリッドの使用

SQL Developerでは、新しいグリッドの作成、既存のグリッドの管理、SQL Developerからのグリッドの削除および様々なグリッド操作が可能です。

グリッドの作成

SQL Developerでは、グリッドを作成できます。「簡易グリッド・ウィザード」または「新規グリッド」オプションのいずれかを使用して、TimesTen Scaleoutグリッドを作成できます。「新規グリッド」オプションは、上級ユーザーにお薦めします。

グリッドを作成する前に、次のことを確認します。

  • グリッドに対して意図されたすべてのホストに、パスワードなしのSSHが構成されていることを確認します。詳細は、「パスワードなしのSSH構成のテスト」を参照してください。

  • グリッドに対して意図されたすべてのホストに共通する、インスタンス管理者ユーザーIDと数値UIDがあることを確認します。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のTimesTenユーザー・グループとオペレーティング・システム・ユーザーの理解に関する項を参照してください。

  • TimesTen Scaleoutメンバーシップ・サービスに対し、Apache ZooKeeperが構成されていることを確認します。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のメンバーシップ・サービスとしてのApache ZooKeeperの構成に関する項を参照してください。

「簡易グリッド・ウィザード」または「新規グリッド」オプションのいずれを使用するかを決定する際は、次のことを考慮してください。

  • 「簡易グリッド・ウィザード」では物理グループの定義はできませんが、特定のデータ領域グループにホストを割り当てることができます。物理グループを定義する必要がある場合は、「新規グリッド」オプションを使用してください。

  • 「簡易グリッド・ウィザード」では、ウィザードの最後にグリッド・モデルの変更が自動的に適用されます。グリッド・モデルを適用する前にモデルの変更を検証する必要がある場合は、「新規グリッド」オプションを使用してください。

  • 「簡易グリッド・ウィザード」および「新規グリッド」オプションのいずれでも、指定されたインストール場所にある、指定されたすべてのホストにTimesTenインストールが作成されます。

  • 「簡易グリッド・ウィザード」および「新規グリッド」オプションのいずれでも、データ・インスタンスが存在しない、指定されたすべてのホスト上にデータ・インスタンスの場所が作成されます。

  • 「新規グリッド」オプションでは、管理インスタンスのみが作成されます。本番デプロイメントでは、2つ目の管理インスタンスを作成することをお薦めします。TimesTenによって管理インスタンスが作成された後、データ・インスタンスをグリッドに追加する必要があります。

TimesTen Scaleoutのオブジェクト名を決定する際には、いくつかの制限事項を考慮する必要があります。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のグリッド・オブジェクトとオブジェクト・ネーミングに関する項を参照してください。

SQL Developerを使用してグリッドを作成するには、次のいずれかの手順を実行します。

「簡易グリッド・ウィザード」を使用したグリッドの作成

「簡易グリッド・ウィザード」を使用してグリッドを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。「簡易グリッド・ウィザード」を起動するには、次の手順を実行します。

「TimesTen Grid」ビュー・ノードで、「TimesTen Grid」フォルダを右クリックして、「簡易グリッド・ウィザード」を選択します。

図2-4 「簡易グリッド・ウィザード」の選択

図2-4の説明が続きます
「図2-4 「簡易グリッド・ウィザード」の選択」の説明

「簡易グリッド・ウィザード」を初めて使用する場合は、「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されます。ダイアログで指定されている前提条件を満たしていることを確認します。「簡易グリッド・ウィザード」の使用時に「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。続いて、「はい」ボタンをクリックします。グリッドを作成するための前提条件の詳細は、「グリッドの作成」を参照してください。

これで、最初の管理インスタンスを構成する準備が整いました。

最初の管理インスタンスの構成

グリッドの最初の管理インスタンスを構成するには、次の手順を実行します。


注意:

「簡易グリッド・ウィザード」では、単一の管理インスタンスを作成できます。2つ目の管理インスタンスを作成することによって、追加の管理インスタンスを作成することをお薦めします。詳細は、「新しい管理インスタンスの作成」を参照してください。

  1. 「名前」テキスト・フィールドに、グリッドの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はgrid1です。

  2. 「K-safety」リストから、K-safetyレベルを選択します。K-safetyレベルには2を選択することをお薦めします。

  3. 「メンバーシップ構成」フィールドで、ZooKeeperメンバーシップ構成ファイルを指定します。テキスト・フィールドでファイルのパスを指定するか、「参照」ボタンを使用してファイルを特定できます。

    ZooKeeperメンバーシップ構成ファイルの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のメンバーシップ・サービスとしてのApache ZooKeeperの構成に関する項を参照してください。

  4. オペレーティング・システムによって割り当てられるホスト名とは異なるホスト名を管理インスタンスに指定する場合は、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除します。「ホスト名」フィールドに、管理インスタンス・ホストの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。

  5. 「内部アドレス」フィールドで、管理インスタンスの内部アドレスを指定します。

  6. 「外部アドレス」フィールドで、管理インスタンスの外部アドレスを指定します。

  7. 「インスタンス名」フィールドに、管理インスタンスの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はinstance1です。

  8. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。

  9. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。デフォルト値は6624です。

  10. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。デフォルト値は6625です。

  11. 「管理ポート」フィールドで、管理ポート番号を指定します。デフォルト値は3754です。

    管理ポートは、最初の管理インスタンス・レプリケーション・エージェントのTCP/IPポート番号の値です。

  12. 「ソフトウェアの場所」フィールドで、TimesTenインストール・ファイルの場所を指定します。テキスト・フィールドにパスを指定するか、「参照」ボタンを使用してファイルを特定できます。

  13. 「インストール場所」フィールドで、TimesTenでインストール・ファイルをコピーするディレクトリを指定します。TimesTenでは、インストール・ファイルをコピーしてから、インストール・ファイルを抽出します。インストール・ファイルは、TimesTen Scaleoutのリリース番号に基づく名前が付いたディレクトリに抽出されます。たとえば、TimesTen Scaleout 18.1をインストールする場合、ファイルは、指定したインストール場所内のtt18.1.2.1.0ディレクトリに展開されます。

  14. TimesTenインストールを所有するユーザー・グループとして、インスタンス管理者のプライマリ・ユーザー・グループとは異なるグループを指定する場合は、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除します。「TimesTenグループ」フィールドで、TimesTenインストールを所有するユーザー・グループを指定します。グリッド内のすべてのインストールおよびインスタンスが、このユーザー・グループによって所有されます。

  15. 「インスタンス管理者」フィールドに、管理インスタンスのインスタンス管理者を入力します。意図されたすべてのホストに、共通のユーザーIDおよび数値UIDを持つインスタンス管理者が存在することを確認してください。

  16. デフォルトでは、「パスワードの使用」オプションが選択されています。「パスワードの使用」テキスト・フィールドに、インスタンス管理者のパスワードを入力します。


    注意:

    または、「SSHキー・ファイルの使用」オプションを選択し、「参照」ボタンを使用してSSHキー・ファイルを指定できます。「SSHキー・ファイルの使用」オプションを使用すると、インスタンス管理者のパスワードを指定する必要がなくなります。これらのホスト間でパスワードなしのSSHが正常に設定されていれば、ssh-keygen Linuxツールを使用して、グリッドのいずれのホストでもこのSSHキー・ファイルを生成できます。

  17. 以降の操作で、SQL Developerからインスタンス管理者パスワードの入力を求められないようにするには、「パスワードの保存」チェック・ボックスを選択します。

    これで、SQL Developerを使用して入力値を検証する準備が整いました。「次」ボタンを探します。

  18. 「次」をクリックします。

    図2-5 「次」をクリック

    図2-5の説明が続きます
    「図2-5 「次へ」をクリック」の説明

    SQL Developerにより、入力値が検証され、進捗ダイアログが表示されます。検証には数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「次」ボタンを再度クリックして入力値を再検証します。

    進捗ダイアログが閉じ、「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログがリフレッシュされます。これで、データ・インスタンスを追加する準備が整いました。

データ・インスタンスの追加

データ・インスタンスをグリッドに追加するには、次の手順を実行します。


注意:

データ・インスタンスを追加する場合、実際にはSQL Developerによって、ホスト、インストールおよびインスタンスが追加されます。

  1. 「データ・インスタンス」フォルダを右クリックし、「新規」を選択します。

    図2-6 「新規」の選択

    図2-6の説明が続きます
    「図2-6 「新規」の選択」の説明

    これで、データ・インスタンスの情報を追加する準備が整いました。「ホスト名」テキスト・フィールドを探します。

  2. オペレーティング・システムによって割り当てられるホスト名とは異なるホスト名をデータ・インスタンスに指定する場合は、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除します。「ホスト名」フィールドに、データ・インスタンス・ホストの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。

  3. 「内部アドレス」フィールドで、データ・インスタンスの内部アドレスを指定します。

  4. 「外部アドレス」フィールドで、データ・インスタンスの外部アドレスを指定します。

  5. 「インスタンス名」フィールドに、管理インスタンスの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はinstance1です。

  6. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。

  7. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。デフォルト値は6624です。

  8. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。デフォルト値は6625です。

  9. 「インストール場所」フィールドで、TimesTenでインストール・ファイルをコピーするディレクトリを指定します。TimesTenでは、インストール・ファイルをコピーしてから、インストール・ファイルを抽出します。インストール・ファイルは、TimesTen Scaleoutのリリース番号に基づく名前が付いたディレクトリに抽出されます。たとえば、TimesTen Scaleout 18.1をインストールする場合、ファイルは、指定したインストール場所内のtt18.1.2.1.0ディレクトリに展開されます。

    「保存」ボタンを探します。

  10. 「保存」をクリックして、データ・インスタンスの構成を保存します。

    図2-7 「保存」をクリック

    図2-7の説明が続きます
    「図2-7 「保存」をクリック」の説明

    データ・インスタンスが正常に追加されました。データ・インスタンスを追加する場合、実際にはSQL Developerによって、ホスト、インストールおよびインスタンスが追加されます。これで、データ・インスタンスを追加する準備が整いました。

    次の方法を使用して、インストールおよびデータ・インスタンスとともにホストを追加できます。

    • 新しいデータ・インスタンスの追加。

      「データ・インスタンス」フォルダを右クリックし、「新規」を選択します。次に、「データ・インスタンスの追加」で説明されているステップに従います。

    • 別のデータ・インスタンスの構成の複製。

      複製するデータ・インスタンスを右クリックして、「複製」を選択します。SQL Developerによって新しいデータ・インスタンスが追加され、その構成値は、ホスト名、内部アドレスおよび外部アドレスを除き、元のデータ・インスタンスと同じになります。「ホスト名」、「内部アドレス」および「外部アドレス」テキスト・フィールドの値を必ず入力してください。

    削除するデータ・インスタンスを右クリックして「削除」を選択すると、データ・インスタンスを削除できます。

  11. 意図するデータ・インスタンスをすべてグリッドに追加したら、「次」をクリックします。

    図2-8 「次」をクリック

    図2-8の説明が続きます
    「図2-8 「次へ」をクリック」の説明

    SQL Developerにより、入力値が検証され、進捗ダイアログが表示されます。検証には数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「次」ボタンを再度クリックして入力値を再検証します。

    進捗ダイアログが閉じ、「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログがリフレッシュされます。これで、ホストをデータ領域グループに割り当てる準備が整いました。

データ領域グループへのホストの割当て

データの1つのフル・コピーを含むホストを単一のデータ領域グループにまとめます。データのコピーがk個あると、データ領域グループは、1からkまでの番号が付けられ、同じ数だけ存在します。kは、グリッドのK-safety構成に設定した値です。1つのデータ領域グループ内のホストは、別のデータ領域グループ内のホストのグループから物理的に分離してください。同じデータ領域グループのホストに同時に障害が発生する可能性は高くなり、別のデータ領域グループのホストに同時に障害が発生する可能性は低くなります。データ領域グループの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のデータ領域グループへのホストの割当てに関する項を参照してください。

データ領域グループにホストを割り当て、その変更をグリッド・モデルに適用すると、そのホストのデータ領域グループは変更できなくなります。

ホストをデータ領域グループに割り当てるには、次の手順を実行します。

データ領域グループに割り当てるホスト名を右クリックします。次に、ホストを割り当てるデータ領域グループを選択します。

図2-9 データ領域グループの選択

図2-9の説明が続きます
「図2-9 データ領域グループの選択」の説明

選択したデータ領域グループにホストが割り当てられます。この手順を繰り返して、すべてのホストをデータ領域グループに割り当てます。各データ領域グループに同じ数のホストがあることを確認します。

すべてのホストをデータ領域グループに割り当てたら、「次」をクリックします。

図2-10 「次」をクリック

図2-10の説明が続きます
「図2-10 「次へ」をクリック」の説明

「簡易グリッド・ウィザード」がリフレッシュされ、グリッドの構成を含むサマリー表が表示されます。

グリッドの構成設定が正しいことを確認し、「終了」をクリックします。

図2-11 「終了」をクリック

図2-11の説明が続きます
「図2-11 「終了」をクリック」の説明

「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログが閉じ、「データの作成」進捗ダイアログが表示されます。ホストの数によっては、グリッドの作成に数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。エラー・ファイルが生成された場合は、「データの作成」進捗ダイアログに、エラー・ファイルがハイパーリンクとして表示されます。エラー・ファイルを保存し、ファイルにリストされているエラーをトラブルシューティングできます。

「新規グリッド」オプションを使用したグリッドの作成

「新規グリッド」オプションを使用してグリッドを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。「新規グリッド」オプションを使用してグリッドを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「TimesTen Grid」ビュー・ノードで、「TimesTen Grid」フォルダを右クリックして、「新規グリッド」を選択します。

    図2-12 「新規グリッド」の選択

    図2-12の説明が続きます
    「図2-12 「新規グリッド」の選択」の説明

    「新規グリッド」オプションを初めて使用する場合は、「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されます。ダイアログで指定されている前提条件を満たしていることを確認します。「簡易グリッド・ウィザード」の使用時に「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。続いて、「はい」ボタンをクリックします。グリッドを作成するための前提条件の詳細は、「グリッドの作成」を参照してください。

    これで、最初の管理インスタンスを構成する準備が整いました。


    注意:

    「新規グリッド」オプションでは、単一の管理インスタンスを作成できます。詳細は、「新しい管理インスタンスの作成」を参照してください。

  2. 「名前」テキスト・フィールドに、グリッドの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はgrid1です。

  3. 「K-safety」リストから、K-safetyレベルを選択します。K-safetyレベルには2を選択することをお薦めします。

  4. 「メンバーシップ構成」フィールドで、ZooKeeperメンバーシップ構成ファイルを指定します。テキスト・フィールドでファイルのパスを指定するか、「参照」ボタンを使用してファイルを特定できます。

    ZooKeeperメンバーシップ構成ファイルの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のメンバーシップ・サービスとしてのApache ZooKeeperの構成に関する項を参照してください。

  5. オペレーティング・システムによって割り当てられるホスト名とは異なるホスト名を管理インスタンスに指定する場合は、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除します。「ホスト名」フィールドに、管理インスタンス・ホストの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。

  6. 「内部アドレス」フィールドで、管理インスタンスの内部アドレスを指定します。

  7. 「外部アドレス」フィールドで、管理インスタンスの外部アドレスを指定します。

  8. 「インスタンス名」フィールドに、管理インスタンスの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はinstance1です。

  9. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。

  10. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。デフォルト値は6624です。

  11. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。デフォルト値は6625です。

  12. 「管理ポート」フィールドで、管理ポート番号を指定します。デフォルト値は3754です。

    管理ポートは、最初の管理インスタンス・レプリケーション・エージェントのTCP/IPポート番号の値です。

  13. 「ソフトウェアの場所」フィールドで、TimesTenインストール・ファイルの場所を指定します。テキスト・フィールドにパスを指定するか、「参照」ボタンを使用してファイルを特定できます。

  14. 「インストール場所」フィールドで、TimesTenでインストール・ファイルをコピーするディレクトリを指定します。TimesTenでは、インストール・ファイルをコピーしてから、インストール・ファイルを抽出します。インストール・ファイルは、TimesTen Scaleoutのリリース番号に基づく名前が付いたディレクトリに抽出されます。たとえば、TimesTen Scaleout 18.1をインストールする場合、ファイルは、指定したインストール場所内のtt18.1.2.1.0ディレクトリに展開されます。

  15. TimesTenインストールを所有するユーザー・グループとして、インスタンス管理者のプライマリ・ユーザー・グループとは異なるグループを指定する場合は、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除します。「TimesTenグループ」フィールドで、TimesTenインストールを所有するユーザー・グループを指定します。グリッド内のすべてのインストールおよびインスタンスが、このユーザー・グループによって所有されます。

  16. 「インスタンス管理者」フィールドに、管理インスタンスのインスタンス管理者を入力します。意図されたすべてのホストに、共通のユーザーIDおよび数値UIDを持つインスタンス管理者が存在することを確認してください。

  17. デフォルトでは、「パスワードの使用」オプションが選択されています。「パスワードの使用」テキスト・フィールドに、インスタンス管理者のパスワードを入力します。


    注意:

    または、「SSHキー・ファイルの使用」オプションを選択し、「参照」ボタンを使用してSSHキー・ファイルを指定できます。「SSHキー・ファイルの使用」オプションを使用すると、インスタンス管理者のパスワードを指定する必要がなくなります。これらのホスト間でパスワードなしのSSHが正常に設定されている場合は、グリッドの任意のホストについて、このSSHキー・ファイルを生成できます。

  18. 以降の操作で、SQL Developerからインスタンス管理者パスワードの入力を求められないようにするには、「パスワードの保存」チェック・ボックスを選択します。

    これで、SQL Developerを使用して入力値を検証する準備が整いました。「作成」ボタンを探します。

  19. 「作成」をクリックします。

    図2-13 「作成」をクリック

    図2-13の説明が続きます
    「図2-13 「作成」をクリック」の説明

    SQL Developerにより、入力値が検証され、進捗ダイアログが表示されます。検証には数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「新規グリッド」オプションを再度使用してグリッドを作成します。

    「新規TimesTen Grid」ダイアログが閉じ、進捗ダイアログが表示されます。グリッドの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。エラー・ファイルが生成された場合は、「データの作成」進捗ダイアログに、エラー・ファイルがハイパーリンクとして表示されます。エラー・ファイルを保存し、ファイルにリストされているエラーをトラブルシューティングできます。

グリッドの管理インスタンスが正常に作成されました。これで、追加の管理ホストまたはデータ・インスタンスを追加する準備が整いました。

既存のグリッドの管理

ttGridAdminユーティリティを使用してグリッドを作成した場合は、「TimesTen Grid」ビューにグリッドを追加できます。グリッドを「TimesTen Grid」ビューに追加すると、SQL Developerでグリッドを管理および操作できるようになります。

「TimesTen Grid」ビューに既存のグリッドを追加するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。既存のグリッドを管理するには、次の手順を実行します。

  1. 「TimesTen Grid」ビュー・ノードで、「TimesTen Grid」フォルダを右クリックして、「既存のグリッドの管理」を選択します。

    図2-14 「既存のグリッドの管理」の選択

    図2-14の説明が続きます
    「図2-14 「既存のグリッドの管理」の選択」の説明

    「既存のグリッドの管理」ダイアログが表示されます。「ホスト・アドレス」テキスト・フィールドを探します。

  2. 「ホスト・アドレス」フィールドで、グリッドのアクティブ管理インスタンスの外部アドレスを指定します。

  3. 「インスタンス・ホーム」フィールドで、アクティブ管理インスタンスのインスタンス・ホーム・ディレクトリを指定します。

  4. 「インスタンス管理者」フィールドに、アクティブ管理インスタンスのインスタンス管理者を入力します。

  5. デフォルトでは、「パスワードの使用」オプションが選択されています。「パスワードの使用」テキスト・フィールドに、インスタンス管理者のパスワードを入力します。


    注意:

    または、「SSHキー・ファイルの使用」オプションを選択し、「参照」ボタンを使用してSSHキー・ファイルを指定できます。「SSHキー・ファイルの使用」オプションを使用すると、インスタンス管理者のパスワードを指定する必要がなくなります。これらのホスト間でパスワードなしのSSHが正常に設定されている場合は、グリッドの任意のホストについて、このSSHキー・ファイルを生成できます。

  6. 以降の操作で、SQL Developerからインスタンス管理者パスワードの入力を求められないようにするには、「パスワードの保存」チェック・ボックスを選択します。

    これで、SQL Developerを使用して入力値を検証する準備が整いました。「テスト」ボタンを探します。

  7. 「テスト」をクリックします。

    図2-15 「テスト」をクリック

    図2-15の説明が続きます
    「図2-15 「テスト」をクリック」の説明

    進捗ダイアログが表示されます。テスト・プロセスには数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    テスト・プロセスが完了すると、「グリッドの有無のテスト」ダイアログが表示されます。「OK」ボタンを探します。

  8. 「OK」をクリックします。

    「グリッドの有無のテスト」ダイアログが閉じます。これで、既存のグリッドの構成を保存する準備が整いました。

    「OK」ボタンを探します。

  9. 「OK」をクリックします。

    SQL Developerにより、入力値が検証され、進捗ダイアログが表示されます。検証には数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、無効な入力値を修正します。

    SQL Developerで検証が完了すると、「既存のグリッドの管理」確認ダイアログが表示されます。「OK」ボタンを探します。

  10. 「OK」をクリックします。

    「既存のグリッドの管理」ダイアログが閉じます。

既存のグリッドがSQL Developerに正常に追加されました。これで、SQL Developerでグリッドを管理および操作する準備が整いました。

グリッドの停止

SQL Developerでは、データベース、データ・インスタンス、管理インスタンスなどのグリッドのコンポーネントを停止できます。

グリッドを停止するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。


注意:

データベースのアンロード、データ・インスタンスの停止または管理インスタンスの停止を実行したが、進捗ダイアログが進行しない場合は、進捗ダイアログから操作を取り消すことができます。その後、「次」をクリックすると、SQL Developerによって、データベースがロードされているか、インスタンスが起動していることを示す警告メッセージが表示されます。「はい」をクリックして、次の停止ステップに進みます。

  1. グリッドの名前を右クリックし、「Grid Control」を選択して、「シャットダウン」を選択します。

    図2-16 「シャットダウン」の選択

    図2-16の説明が続きます
    「図2-16 「シャットダウン」の選択」の説明

    「グリッド・ウィザードの停止」ダイアログおよび「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。データベースにオープン接続がある場合は、データベース表の「アプリケーション接続」列のリンクをクリックして、特定のデータベースへのアクティブな接続を表示します。グリッドを停止する前に必ず、データベースに接続されているすべてのアプリケーションを閉じてください。

    「データベースのアンロード」ボタンを探します。

  2. 「データベースのアンロード」をクリックします。

    図2-17 「データベースのアンロード」をクリック

    図2-17の説明が続きます
    「図2-17 「データベースのアンロード」をクリック」の説明

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。データベースの数によっては、データベースのアンロードに数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。


    注意:

    • TimesTen Scaleout 18.1.2より前のバージョンのデータベースの場合は、データベースからアプリケーションを切断できないと、SQL Developerでそのデータベースをアンロードできない可能性があります。その場合は、データベースのアンロード・プロセスを取り消してステップ3に進み、データ・インスタンスのアンロードを試行できます。

    • TimesTen Scaleout 18.1.2以上のデータベースの場合は、「すべてのユーザー接続を強制的に切断」チェック・ボックスを使用できます。SQL Developerでは、トランザクション・モードおよび即時モードの使用によるユーザー接続の終了に失敗すると、すべてのユーザー接続の中止が試みられます。すべてのユーザー接続を強制的に切断すると、データが失われる可能性があります。


    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべてのデータベースがアンロードされました。」というテキストが表示されます。

    「次」ボタンを探します。

  3. 「次」をクリックします。

    図2-18 「次」をクリック

    図2-18の説明が続きます
    「図2-18 「次へ」をクリック」の説明

    「グリッド・ウィザードの停止」ダイアログがリフレッシュされ、「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「インスタンスの停止」ボタンを探します。

  4. 「インスタンスの停止」をクリックします。


    注意:

    必要に応じて、特定のインスタンスの「アクションの強制」チェック・ボックスを選択して、そのインスタンスを強制的に停止します。インスタンスを強制的に停止すると、データが失われる可能性があります。インスタンスを強制的に停止する前に、データのバックアップを作成することをお薦めします。

    図2-19 「インスタンスの停止」をクリック

    図2-19の説明が続きます
    「図2-19 「インスタンスの停止」をクリック」の説明

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。インスタンスの数によっては、インスタンスの停止に数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべてのデータ・インスタンスが停止中です。」というテキストが表示されます。

    「次」ボタンを探します。

  5. 「次」をクリックします。

    図2-20 「次」をクリック

    図2-20の説明が続きます
    「図2-20 「次へ」をクリック」の説明

    「グリッド・ウィザードの停止」ダイアログがリフレッシュされ、「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「インスタンスの停止」ボタンを探します。

  6. 「インスタンスの停止」をクリックします。

    図2-21 「インスタンスの停止」をクリック

    図2-21の説明が続きます
    「図2-21 「インスタンスの停止」をクリック」の説明

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべての管理インスタンスが停止中です。」というテキストが表示されます。

    「終了」ボタンを探します。

  7. 「終了」をクリックします。

    図2-22 「終了」をクリック

    図2-22の説明が続きます
    「図2-22 「終了」をクリック」の説明

    「グリッド・ウィザードの停止」ダイアログが閉じます。

データベース、データ・インスタンス、管理インスタンスなどのグリッドのコンポーネントが正常に停止されました。

グリッドの起動

SQL Developerでは、管理インスタンス、データ・インスタンス、データベースなどのグリッドのコンポーネントを起動できます。

グリッドを起動するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。


注意:

データベースのロード、データ・インスタンスの起動または管理インスタンスの起動を実行したが、進捗ダイアログが進行しない場合は、進捗ダイアログから操作を取り消すことができます。その後、「次」をクリックすると、SQL Developerによって、データベースがロードされていないか、インスタンスが停止していることを示す警告メッセージが表示されます。「はい」をクリックして、次の起動ステップに進みます。

  1. グリッドの名前を右クリックし、「Grid Control」を選択して、「開始」を選択します。

    図2-23 「開始」の選択

    図2-23の説明が続きます
    「図2-23 「開始」の選択」の説明

    「グリッド・ウィザードの起動」ダイアログおよび「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「インスタンスの起動」ボタンを探します。

  2. 「インスタンスの起動」をクリックします。

    図2-24 「インスタンスの起動」をクリック

    図2-24の説明が続きます
    「図2-24 「インスタンスの起動」をクリック」の説明

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。インスタンスの数によっては、インスタンスの起動に数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべての管理インスタンスが稼働中です。」というテキストが表示されます。

    「次」ボタンを探します。

  3. 「次」をクリックします。

    図2-25 「次」をクリック

    図2-25の説明が続きます
    「図2-25 「次へ」をクリック」の説明

    「グリッド・ウィザードの起動」ダイアログがリフレッシュされ、「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「インスタンスの起動」ボタンを探します。

  4. 「インスタンスの起動」をクリックします。

    図2-26 「インスタンスの起動」をクリック

    図2-26の説明が続きます
    「図2-26 「インスタンスの起動」をクリック」の説明

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。インスタンスの数によっては、インスタンスの起動に数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべてのデータ・インスタンスが稼働中です。」というテキストが表示されます。

    「次」ボタンを探します。

  5. 「次」をクリックします。

    図2-27 「次」をクリック

    図2-27の説明が続きます
    「図2-27 「次へ」をクリック」の説明

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「グリッド・ウィザードの起動」ダイアログがリフレッシュされます。

    「データベースのロード」ボタンを探します。

  6. 「データベースのロード」をクリックします。

    図2-28 「データベースのロード」をクリック

    図2-28の説明が続きます
    「図2-28 「データベースのロード」をクリック」の説明

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。データベースの数によっては、データベースのロードに数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべてのデータベースがロードされました。」というテキストが表示されます。

    「終了」ボタンを探します。

  7. 「終了」をクリックします。

    図2-29 「終了」をクリック

    図2-29の説明が続きます
    「図2-29 「終了」をクリック」の説明

    「グリッド・ウィザードの起動」ダイアログが閉じます。

グリッドが正常に起動されました。データベースにアプリケーションを接続する前に、データベースがオープン状態であることを確認します。詳細は、「データベース操作の実行」を参照してください。

SQL Developerからのグリッドの削除

SQL Developerでは、SQL Developerからグリッドを削除できます。この場合、グリッドをインストールしたホストからはグリッドとそのオブジェクトは削除されず、「TimesTen Grid」ビューのグリッド・エントリのみが削除されます。

グリッドを削除するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。

グリッドの名前を右クリックして、「削除」を選択します。

図2-30 「削除」の選択

図2-30の説明が続きます
「図2-30 「削除」の選択」の説明

「グリッドの削除」ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

「はい」をクリックします。

「グリッドの削除」ダイアログが閉じ、SQL Developerによって、グリッド・エントリが「TimesTen Grid」ビューから削除されます。

「TimesTen Grid」ビューからグリッド・エントリが正常に削除されました。

グリッド・モデルの使用

TimesTen Scaleoutでは、現在の構造ではなく、グリッドに必要な構造を記述するモデル内でグリッドの単一中央構成を維持します。このモデルは、インストール、ホスト、データベース、インスタンスなど、グリッドのすべてのコンポーネントの完全なリストであるモデル・オブジェクトを持つグリッドの望ましい論理トポロジを表します。

SQL Developerでは、グリッド・モデルを操作できます。SQL Developerでは、グリッド・モデルに対して次の手順を実行できます。

グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用

グリッド・モデルにオブジェクトを追加したら、これらのコンポーネントをグリッドに適用する必要があります。モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。変更を適用した後、最新バージョンのモデルに加えられた変更が、TimesTen Scaleoutによって操作グリッドに実装されます。たとえば、新しいインストールおよびデータ・インスタンスを最新バージョンのモデルに追加した場合、モデルに変更を適用すると、そのホストのインストールとデータ・インスタンスの両方を作成および初期化するために必要な操作がすべて実行されます。

グリッド・モデルの変更をグリッドに適用する操作によって、リソースが大量に消費されます。グリッド・モデルに複数の変更を加える場合は、グリッドに変更を適用する前に、グリッド・モデルに対してすべての変更を加えます。

グリッド・モデルの変更をグリッドに適用するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックして、「グリッド・モデル」を選択し、「変更の適用」を選択します。

    図2-31 「変更の適用」の選択

    図2-31の説明が続きます
    「図2-31 「変更の適用」の選択」の説明

    「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」ダイアログが表示されます。グリッド・モデルの比較には数分かかる場合があります。

    SQL Developerで現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルの間の変更が検出されなかった場合、「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」ダイアログに「最新モデルは、現在のモデルによって最新状態になっています。」というテキストが表示されます。「Close」をクリックしてダイアログを閉じます。

    SQL Developerによって現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルの間の変更が検出された場合は、「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログが表示されます。変更表を探します。

  2. 表にリストされている変更が、グリッドに適用することを意図しているグリッド・モデルの変更であることを確認します。

  3. 「はい」をクリックします。

    図2-32 「はい」をクリック

    図2-32の説明が続きます
    「図2-32 「はい」をクリック」の説明

    「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログが閉じ、「変更の適用」ダイアログが表示されます。グリッド・モデルの変更の数によっては、グリッド・モデルへの変更の適用に数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

  4. 「閉じる」をクリックします。

    「変更の適用」ダイアログが閉じます。

グリッド・モデルの変更がグリッドに正常に適用されました。

グリッド・モデルのエクスポート

SQL Developerでは、グリッドの現在のモデルをエクスポートできます。

グリッドの現在のモデルをエクスポートするには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックして、「グリッド・モデル」を選択し、「エクスポート」を選択します。

    図2-33 「エクスポート」の選択

    図2-33の説明が続きます
    「図2-33 「エクスポート」の選択」の説明

    「グリッド・モデルのエクスポート」ダイアログが表示されます。「エクスポートするバージョンの選択」リージョンを探します。

  2. 「エクスポートするバージョンの選択」リージョンで、エクスポートする構成のバージョンを選択します。オプションは次のとおりです。

    • 現行: グリッドに適用されている現在のグリッド・モデルです。

    • 最新: グリッドにまだ適用されていない最新のグリッド・モデルです。

    • バージョン: 選択できる構成ファイルのバージョンです。このオプションを選択した場合は、「バージョン」ラジオ・ボタンの右にあるテキスト・フィールドを使用して、エクスポートするバージョンを選択します。

    「参照」ボタンを探します。

  3. 「参照」をクリックします。

    「エクスポート・ファイル」ダイアログが表示されます。グリッド・モデル・ファイルをエクスポートする場所を指定します。

  4. 「ファイル名」テキスト・フィールドで、グリッド・モデル・ファイルのわかりやすい名前を指定し、「保存」をクリックします。

    「エクスポート・ファイル」ダイアログが閉じます。「エクスポート」ダイアログで、「エクスポート」ボタンを探します。

  5. 「エクスポート」をクリックします。

    図2-34 「エクスポート」をクリック

    図2-34の説明が続きます
    「図2-34 「エクスポート」をクリック」の説明

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログおよび「グリッド・モデルのエクスポート」ダイアログが閉じます。「グリッド・モデルのエクスポート」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  6. 「閉じる」をクリックします。

    「グリッド・モデルのエクスポート」進捗ダイアログが閉じます。

グリッド・モデル・ファイルが正常にエクスポートされました。

グリッド・ビューに表示されるグリッド・モデルの変更

SQL Developerでは、SQL Developerのグリッド・ビューに表示されるグリッド・モデルを選択できます。

グリッド・ビューに表示されるグリッド・モデルを変更するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

グリッド・ノードを右クリックし、「グリッド・モデル」を選択して、「同期対象」を選択し、次のいずれかのオプションを選択します。

  • 最新: グリッド・モデルに適用されていない最新のオブジェクトの変更がすべて表示されます。

  • 現行: グリッド・モデルに適用されたオブジェクトのみが表示されます。

図2-35 オプションの選択

図2-35の説明が続きます
「図2-35 オプションの選択」の説明

SQL Developerによって、グリッド・ビューに表示されるグリッド・モデルが変更されます。

グリッド・ビューに表示されるグリッド・モデルが正常に変更されました。

グリッド・モデルに対する変更の表示

SQL Developerでは、現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルの間の変更を表示できます。これらの変更は、まだグリッド・モデルに適用されていません。

グリッド・モデルに対する変更を表示するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

グリッド・ノードを右クリックし、「グリッド・モデル」を選択して、「変更の表示」を選択します。

図2-36 「変更の表示」の選択

図2-36の説明が続きます
「図2-36 「変更の表示」の選択」の説明

「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが表示されます。

現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルの間に変更がない場合は、「最新モデルは、現在のモデルによって最新状態になっています。」というメッセージが表示されます。「閉じる」をクリックします。

現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルの間に変更がある場合は、「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが閉じ、「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログが表示されます。グリッド・モデルへの変更を確認し、「閉じる」をクリックします。

現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルの間の変更が正常に表示されました。

物理グループの使用

SQL Developerでは、グリッド・モデルで物理グループを追加および削除できます。また、物理グループでホストを割り当てたり、削除することもできます。物理グループの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のグリッドの物理トポグラフィの説明に関する項を参照してください。

SQL Developerでは、物理グループに対して次の手順を実行できます。

新規物理グループの定義

グリッド・モデルに物理グループを追加するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「物理グループ」オプションを右クリックして、「新規物理グループ」を選択します。

    図2-37 「新規物理グループ」の選択

    図2-37の説明が続きます
    「図2-37 「新規物理グループ」の選択」の説明

    「新規物理グループ」ダイアログが表示されます。「物理グループ名」テキスト・フィールドを探します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。

  2. 「物理グループ名」テキスト・フィールドで、物理グループの名前を指定します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。


    注意:

    ステップ3は、既存のホストを物理グループに割り当てる場合にのみ必要です。既存のホストを物理グループに割り当てる必要がない場合は、ステップ4に進みます。グリッド・モデルに新しいホストを追加すると、そのホストを特定の物理グループに割り当てることができるようになります。

  3. 「除外」リストで、新しい物理グループに割り当てるホスト名を含む行を見つけます。ホスト名をダブルクリックします。複数のホストを割り当てる場合は、追加のホストに対応するホスト名をダブルクリックします。

  4. 「OK」をクリックします。

    図2-38 「OK」をクリック

    図2-38の説明が続きます
    「図2-38 「OK」をクリック」の説明

    「新規物理グループ」ダイアログが閉じ、「物理グループを作成中」進捗ダイアログが表示されます。物理グループの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    グリッド・モデル・オブジェクトを初めて追加または編集する場合は、「変更の適用」ダイアログが表示されます。このダイアログには、グリッド・モデルに変更を適用するよう通知するリマインダが表示されます。グリッド・モデル・オブジェクトを追加または編集するときにこのダイアログが表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。次に、「OK」ボタンをクリックします。

    「物理グループを作成中」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    「物理グループを作成中」進捗ダイアログが閉じます。

グリッド・モデルに物理グループが正常に追加されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。モデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

物理グループでのホストの割当てまたは削除

物理グループを編集するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「物理グループ」オプションを展開して、物理グループの名前を右クリックし、「編集」を選択します。

    図2-39 「編集」の選択

    図2-39の説明が続きます
    「図2-39 「編集」の選択」の説明

    物理グループへのホストの追加ダイアログが表示されます。「除外」リストと「選択済」リストを探します。物理グループで割り当てるか削除するホストを見つけます。

  2. 「除外」リストで、物理グループに割り当てるホスト名を含む行を見つけます。ホスト名をダブルクリックします。複数のホストを割り当てる場合は、追加のホストに対応するホスト名をダブルクリックします。

  3. 「選択済」リストで、物理グループから削除するホスト名を含む行を見つけます。ホスト名をダブルクリックします。複数のホストを削除する場合は、追加のホストに対応するホスト名をダブルクリックします。

    「除外」リストで、物理グループから削除するホストがリストに含まれていることを確認します。「選択済」リストで、物理グループに割り当てるホストがリストに含まれていることを確認します。「OK」ボタンを探します。

  4. 「OK」をクリックします。

    図2-40 「OK」をクリック

    図2-40の説明が続きます
    「図2-40 「OK」をクリック」の説明

    物理グループへのホストの追加ダイアログが閉じ、「物理グループを割当て中」進捗ダイアログが表示されます。物理グループへのホストの割当てには数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    物理グループへのホストの追加進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    グリッド・モデルで物理グループを正常に編集できました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

物理グループの削除

物理グループを削除するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「物理グループ」オプションを展開して、物理グループの名前を右クリックし、「削除」を選択します。

    図2-41 「削除」の選択

    図2-41の説明が続きます
    「図2-41 「削除」の選択」の説明

    「物理グループの削除」ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「物理グループの削除」ダイアログが閉じ、「物理グループの削除」進捗ダイアログが表示されます。物理グループの削除には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「物理グループの削除」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

    グリッド・モデルから物理グループが正常に削除されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

ホストの使用

SQL Developerでは、データおよび管理インスタンスに使用できるホストを追加および削除できます。ホストをデータ領域グループおよび物理グループに割り当てて、ホスト上でコマンドを実行することもできます。SQL Developerでは、ホストに対して次の手順を実行できます。

ホストの追加

新しいホストでデータまたは管理を構成する前に、そのホストをグリッド・モデルに追加する必要があります。構成するインスタンスは、ホストごとに1つのみとすることをお薦めします。ホストを追加して、そこですべての構成パラメータを定義するか、既存ホストの構成のクローンを作成できます。

新規ホストの追加

グリッド・モデルに新規ホストを追加するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを右クリックして、「新規ホスト」を選択します。

    図2-42 「新規ホスト」の選択

    図2-42の説明が続きます
    「図2-42 「新規ホスト」の選択」の説明

    「新規ホスト」ダイアログが表示されます。「ホスト名」テキスト・フィールドを探します。

    場合によっては、「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されます。ダイアログで指定されている前提条件を満たしていることを確認します。「パスワードなしSSH」ダイアログが再度表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。続いて、「はい」ボタンをクリックします。グリッドを作成するための前提条件の詳細は、「グリッドの作成」を参照してください。

  2. オペレーティング・システムによって割り当てられるホスト名とは異なるホスト名をホストに指定する場合は、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除します。「ホスト名」フィールドに、ホストの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。

  3. 「内部アドレス」フィールドで、ホストの内部アドレスを指定します。

  4. 「外部アドレス」フィールドで、ホストの外部アドレスを指定します。

  5. 「データ領域グループ」ドロップダウン・リストから、ホストを割り当てるデータ領域グループを選択します。


    注意:

    ステップ6-8は、物理グループを使用している場合にのみ必要です。物理グループを使用しない場合は、ステップ9に進みます。物理グループの詳細は、「物理グループの使用」を参照してください。

  6. このホストの物理グループを選択するには、「物理グループ」フィールドの右にある「選択」ボタンをクリックします。

    「物理グループ」ダイアログが表示されます。「除外」リストを探します。

  7. 「除外」リストで、ホストに割り当てる物理グループを含む行を見つけます。物理グループ名をダブルクリックします。ホストを複数の物理グループに割り当てる場合は、追加の物理グループに対応する物理グループ名をダブルクリックします。

    「選択済」リストで、ホストを割り当てる物理グループがリストに含まれていることを確認します。「OK」ボタンを探します。

  8. 「OK」をクリックします。

    図2-43 「OK」をクリック

    図2-43の説明が続きます
    「図2-43 「OK」をクリック」の説明

    「物理グループ」ダイアログが閉じ、「新規ホスト」ダイアログがリフレッシュされます。「新規ホスト」ダイアログで、「OK」ボタンを探します。

  9. 「OK」をクリックします。

    図2-44 「OK」をクリック

    図2-44の説明が続きます
    「図2-44 「OK」をクリック」の説明

    「新規ホスト」ダイアログが閉じ、「新規ホスト」進捗ダイアログが表示されます。新規ホストの追加には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「新規ホスト」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  10. 「閉じる」をクリックします。

    グリッド・モデルに新規ホストが正常に追加されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

ホストのクローン作成

ホストのクローンを作成すると、既存のホスト(関連インストールおよびインスタンスを含む)の構成を複製して、インスタンス(管理またはデータ)用のホストを作成できます。

ホストのクローンを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを展開して、クローンを作成するホストを右クリックし、「クローン」を選択します。

    図2-45 「クローン」の選択

    図2-45の説明が続きます
    「図2-45 「クローン」の選択」の説明

    場合によっては、「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されます。ダイアログで指定されている前提条件を満たしていることを確認します。「パスワードなしSSH」ダイアログが再度表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。続いて、「はい」ボタンをクリックします。グリッドを作成するための前提条件の詳細は、「グリッドの作成」を参照してください。

    管理インスタンスのクローンを初めて作成する場合は、「管理インスタンス」ダイアログが表示されます。管理インスタンスのクローンを作成することを確認します。管理インスタンスのクローン作成時に「管理インスタンス」ダイアログが表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。続いて、「はい」ボタンをクリックします。

    「ホストのクローン作成」ダイアログが表示されます。

  2. オペレーティング・システムによって割り当てられるホスト名とは異なるホスト名をホストに指定する場合は、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除します。「ホスト名」フィールドに、ホストの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。

  3. 「内部アドレス」フィールドで、ホストの内部アドレスを指定します。

  4. 「外部アドレス」フィールドで、ホストの外部アドレスを指定します。

    これで、ホストのクローンを作成する準備が整いました。「OK」ボタンを探します。

  5. 「OK」をクリックします。

    図2-46 「OK」をクリック

    図2-46の説明が続きます
    「図2-46 「OK」をクリック」の説明

    「ホストのクローン作成」ダイアログが閉じ、「ホストのクローン作成」進捗ダイアログが表示されます。ホストのクローン作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ホストのクローン作成」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  6. 「閉じる」をクリックします。

ホストを編集して、このホストの物理グループまたはデータ領域グループを変更します。グリッドにモデルの変更を適用する前に変更できるのは、この新規ホストのデータ領域グループのみです。詳細は、「ホストの編集」を参照してください。

ホストのクローンが正常に作成されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

ホストの編集

SQL Developerでは、ホストのデータ領域グループおよび物理グループを編集できます。

ホストを編集するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを展開して、編集するホストを右クリックし、「編集」を選択します。

    図2-47 「編集」の選択

    図2-47の説明が続きます
    「図2-47 「編集」の選択」の説明

    「ホストの編集」ダイアログが表示されます。

  2. 「データ領域グループ」ドロップダウン・リストから、ホストを割り当てるデータ領域グループを選択します。

    データ領域グループにホストを割り当て、その変更をグリッド・モデルに適用すると、そのホストのデータ領域グループは変更できなくなります。

  3. このホストの物理グループを選択するには、「物理グループ」フィールドの右にある「選択」ボタンをクリックします。

    「物理グループ」ダイアログが表示されます。「除外」リストと「選択済」リストを探します。ホストを割り当てる物理グループを見つけます。

  4. 「除外」リストで、ホストを割り当てる物理グループを含む行を見つけます。ホスト名をダブルクリックします。ホストを複数の物理グループに割り当てる場合は、追加の物理グループに対応する物理グループ名をダブルクリックします。

  5. 「選択済」リストで、ホストの取消し元の物理グループが含まれる行を見つけます。ホスト名をダブルクリックします。複数の物理グループを取り消す場合は、追加の物理グループに対応する物理グループ名をダブルクリックします。

    「除外」リストを参照し、ホストの取消し元の物理グループがリストに含まれていることを確認します。「選択済」リストで、ホストを割り当てる物理グループがリストに含まれていることを確認します。「OK」ボタンを探します。

  6. 「OK」をクリックします。

    「物理グループ」ダイアログが閉じます。「ホストの編集」ダイアログで、「OK」ボタンを探します。

  7. 「OK」をクリックします。

    「ホストの編集」ダイアログが閉じ、「ホストの編集」進捗ダイアログが表示されます。ホストの編集には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ホストの編集」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  8. 「閉じる」をクリックします。

    ホストを正常に編集できました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

データ領域グループへのホストの割当て

SQL Developerでは、ホストがまだデータ領域グループに関連付けられていない場合にかぎり、ホストをデータ領域グループに割り当てることができます。ホストがデータ領域グループに割り当てられた後で、そのホストを再割当てすることはできません。

ホストをデータ領域グループに割り当てるには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを右クリックして、データ領域グループへの割当てを選択します。

    図2-48 データ領域グループへの割当ての選択

    図2-48の説明が続きます
    「図2-48 データ領域グループへの割当ての選択」の説明

    「データ領域グループへのホストの割当て」ダイアログが表示されます。データ領域グループに割り当てるホストを見つけます。

  2. データ領域グループに割り当てるホスト名を右クリックします。次に、ホストを割り当てるデータ領域グループを選択します。


    注意:

    物理グループを構成済の場合は、「割当ての推奨」ボタンをクリックすると、TimesTen Scaleoutによって、使用するホストに対してデータ領域グループが提案されます。「割当ての推奨」ボタンを使用する前に、物理グループが構成済であることを確認してください。詳細は、「物理グループの使用」を参照してください。

    選択したデータ領域グループにホストが割り当てられます。この手順を繰り返して、すべてのホストをデータ領域グループに割り当てます。各データ領域グループに同じ数のホストがあることを確認します。

  3. すべてのホストをデータ領域グループに割り当てたら、「OK」をクリックします。

    図2-49 「OK」をクリック

    図2-49の説明が続きます
    「図2-49 「OK」をクリック」の説明

    「データ領域グループへのホストの割当て」進捗ダイアログが表示されます。データ領域グループへのホストの割当てには、数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「データ領域グループへのホストの割当て」進捗ダイアログおよび「データ領域グループへのホストの割当て」ダイアログが閉じます。

データ領域グループにホストが正常に割り当てられました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

ホストの削除

SQL Developerでは、グリッド・モデルからホストを削除できます。ホストを削除する前に、このホストのデータベースからグリッド内の他のホストにすべてのデータを移行したことを確認してください。

ホストを削除するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを展開して、削除するホストを右クリックし、「削除」を選択します。

    図2-50 「削除」の選択

    図2-50の説明が続きます
    「図2-50 「削除」の選択」の説明

    「ホストの削除」警告ダイアログが表示されます。このホストのデータベースからグリッド内の他のホストにすべてのデータを移行したことを確認するよう求める警告メッセージが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「ホストの削除」警告ダイアログが閉じ、「ホストの削除」進捗ダイアログが表示されます。ホストの削除には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ホストの削除」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

    ホストが正常に削除されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

ホストでのコマンドの実行

SQL Developerでは、グリッドの一部であるホスト上でコマンドを実行できます。ホスト上でコマンドを実行するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。


注意:

この手順によって、コマンドの実行対象となる任意のホストを選択できる「実行」コマンド・ダイアログが開きます。「実行」コマンド・ダイアログを使用すると、複数のホストで同時にコマンドを実行することもできます。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを展開して、コマンドを実行するホストを右クリックし、「コマンドの実行」を選択します。

    図2-51 「コマンドの実行」の選択

    図2-51の説明が続きます
    「図2-51 「コマンドの実行」の選択」の説明

    「コマンドの実行」ダイアログが表示されます。「コマンドの実行」ダイアログの右側で「除外」フォルダを探します。


    注意:

    各ホストのデータ領域グループを表示するには、「コマンドの実行」ダイアログの下部にある「データ領域グループの表示」チェック・ボックスを選択します。このオプションを使用すると、「含める」および「除外」フォルダ内のホストが、各ホストのデータ領域グループに基づいて分類されます。

  2. 「除外」フォルダで、コマンドを実行するホストを探します。ホスト名を右クリックして、「移動」を選択します。コマンドを実行するホストを追加する場合は、対応するホスト名を右クリックして、追加のホストに対して「移動」を選択します。

    「含める」フォルダを調べて、コマンドを実行するホストがリストに含まれていることを確認します。「除外」フォルダを調べて、コマンドを実行しないホストがリストに含まれていることを確認します。「実行コマンド」テキスト・フィールドを探します。

  3. 「実行コマンド」テキスト・フィールドに、選択したホスト上で実行するコマンドを入力します。

    「実行」ボタンを探します。

  4. 「実行」をクリックします。

    図2-52 「実行」をクリック

    図2-52の説明が続きます
    「図2-52 「実行」をクリック」の説明

    TimesTen Scaleoutによって、選択したすべてのホストでコマンドが実行されます。SQL Developerには、すべてのホストの出力を含むタブが表示されます。ホストのタブをクリックすると、その特定のホストのコマンド出力を表示できます。「保存」ボタンをクリックして、ホストの出力を保存できます。「すべて保存」ボタンをクリックして、すべてのホストの出力を保存することもできます。

    グリッドからホスト上で正常にコマンドを実行できました。「実行」コマンドのテキスト・フィールドに新しいコマンドを入力して、「実行」ボタンをクリックすると、追加のコマンドを実行できます。ホストでのコマンドの実行が終了したら、「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    「実行」コマンド・ダイアログが閉じます。

インストールの使用

SQL Developerでは、グリッドの一部であるホストからインストールを作成または削除できます。SQL Developerでは、インストールに対して次の手順を実行できます。

新規インストールの作成

SQL Developerでは、グリッドの一部であるホストに新規インストールを作成できます。

ホストに新規インストールを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インストールを作成するホストの順に展開し、「インストール」オプションを右クリックして、「新規インストール」を選択します。

    図2-53 「新規インストール」の選択

    図2-53の説明が続きます
    「図2-53 「新規インストール」の選択」の説明

    「新規インストール」ダイアログが表示されます。「インストール名」テキスト・フィールドを探します。

  2. 「インストール名」フィールドに、インストールの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はinstallationnです。ここでnは、最大のインストール名の番号を基準とした、次の連番です。たとえば、installation1という名前のインストールがある場合、デフォルト値はinstallation2です。

    「新規インストール」ダイアログの「ソースの選択」リージョンを探します。

  3. 「場所」フィールドで、TimesTenインストール・ファイルをコピーできる、選択したホスト上のディレクトリを指定します。

  4. 「ソースの選択」ラジオ・ボタンから、インストール・ソースを選択します。次のインストール・ソースを使用できます。

既存のソースの使用

「既存のソースの使用」オプションを使用すると、既存のTimesTenインストールをグリッドの一部であるホストからコピーできます。「既存のソースの使用」オプションを選択する前に、「新規インストールの作成」のステップをステップ3まで完了していることを確認してください。

  1. 「ホスト」ドロップダウン・リストから、コピーする既存のインストールが含まれるホストを選択します。

    「インストール」ドロップダウン・リストがリフレッシュされ、選択したホストの使用可能なインストールが表示されます。選択したホストにTimesTenインストールが含まれていない場合、SQL Developerではソースを「新規ソース」に切り替えます。

  2. 「インストール」ドロップダウン・リストから、コピーするインストールを選択します。

  3. 「OK」をクリックします。

    図2-54 「OK」をクリック

    図2-54の説明が続きます
    「図2-54 「OK」をクリック」の説明

    「新規インストール」ダイアログが閉じ、「グリッド・モデルにインストールを作成中。」進捗ダイアログが表示されます。新規インストールの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「グリッド・モデルにインストールを作成中。」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  4. 「閉じる」をクリックします。

    新規TimesTenインストールが正常に作成されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

新規ソース

「新規ソース」オプションを使用すると、グリッドの一部であるホストから新しいインストール・ファイルを使用できます。「新規ソース」オプションを選択する前に、「新規インストールの作成」のステップをステップ3まで完了していることを確認してください。

  1. 「ホスト」ドロップダウン・リストから、コピーする新しいインストール・ファイルが含まれるホストを選択します。

  2. 「場所」フィールドで、TimesTenインストール・ファイルがある、指定したホスト上のディレクトリを指定します。

  3. 「OK」をクリックします。

    図2-55 「OK」をクリック

    図2-55の説明が続きます
    「図2-55 「OK」をクリック」の説明

    「新規インストール」ダイアログが閉じ、「グリッド・モデルにインストールを作成中。」進捗ダイアログが表示されます。新規インストールの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「グリッド・モデルにインストールを作成中。」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  4. 「閉じる」をクリックします。

    新規TimesTenインストールが正常に作成されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

インストールの削除

SQL Developerでは、グリッドの一部であるホストから既存のインストールを削除できます。

ホストからTimesTenインストールを削除するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インストールを削除するホスト「インストール」オプションの順に展開し、インストールを右クリックして、「削除」を選択します。

    図2-56 「削除」の選択

    図2-56の説明が続きます
    「図2-56 「削除」の選択」の説明

    「インストールの削除」ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「インストールの削除」ダイアログが閉じ、「インストールの削除」進捗ダイアログが表示されます。インストールの削除には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

    TimesTenインストールが正常に削除されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

管理インスタンスの使用

TimesTenでは、アクティブ管理インスタンスおよびスタンバイ管理インスタンスという、1つまたは2つの管理インスタンスを使用して、TimesTen Scaleoutを管理します。TimesTen Scaleoutを管理する場合は、アクティブ管理インスタンスを介してすべての管理操作を実行し、グリッド・モデルを変更します。

SQL Developerで「簡易グリッド・ウィザード」または「新規グリッド」オプションを使用してグリッドを作成する場合、TimesTenによって、アクティブ管理インスタンスのみが作成されます。障害から保護し、グリッド管理の可用性を高めるために、スタンバイ管理インスタンスを追加することをお薦めします。

SQL Developerでは、次の管理インスタンス手順を実行できます。

新規管理インスタンスの作成

新規管理インスタンスを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックして、「グリッド管理」を選択し、「新規管理インスタンス」を選択します。

    図2-57 新規管理インスタンスの作成

    図2-57の説明が続きます
    「図2-57 新規管理インスタンスの作成」の説明

    「新規管理インスタンス」ダイアログが表示されます。「ホストの選択」リージョンを探します。

  2. 「ホストの選択」ドロップダウン・リストから、管理インスタンスを作成するホストを選択します。

    新しいホストを追加する場合は、「ホストの選択」ドロップダウン・リストの横にある「新規」ボタンをクリックします。「新規ホスト」ダイアログの詳細は、「ホストの追加」を参照してください。

  3. 「インストールの選択」ドロップダウン・リストから、管理インスタンスに使用するインストールを選択します。既存のTimesTenインストールがないホストを選択した場合は、選択したホストにインストールを作成する必要があります。

    新しいインストールを作成する場合は、「インストールの選択」ドロップダウン・リストの横にある「新規」ボタンをクリックします。「新規インストール」ダイアログの詳細は、「新規インストールの作成」を参照してください。

  4. 「インスタンス名」フィールドに、管理インスタンスの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はinstance1です。

  5. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。

  6. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、TimesTenデーモン・ポートのデフォルト値は6624です。

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスのデーモン・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのデーモン・ポートが6624の場合、デフォルト値は6724です。

  7. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、TimesTenクライアント/サーバー・ポートのデフォルト値は6625です。

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートが6625の場合、デフォルト値は6725です。

  8. 「管理ポート」フィールドで、管理ポート番号を指定します。

    管理ポートは、最初の管理インスタンス・レプリケーション・エージェントのTCP/IPポート番号の値です。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、管理ポートのデフォルト値は3754です。

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスの管理ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスの管理ポートが3754の場合、デフォルト値は3854です。

  9. 「OK」をクリックします。

    図2-58 「OK」をクリック

    図2-58の説明が続きます
    「図2-58 「OK」をクリック」の説明

    「グリッド・オブジェクトを作成中」進捗ダイアログが表示されます。選択したインスタンス・ディレクトリが存在しない場合は、新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。

    管理インスタンスの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「管理インスタンス」ダイアログが閉じます。

    「閉じる」ボタンを探します。

  10. 「閉じる」をクリックします。

    TimesTen管理インスタンスが正常に作成されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

管理インスタンスの置換

SQL Developerでは、管理インスタンスを新しいインスタンスに置換できます。これは、既存の管理インスタンスのホストをリタイアさせて、新しいホストで置換する場合に便利です。

管理インスタンスを置換できるのは、グリッドにアクティブ管理インスタンスとスタンバイ管理インスタンスがある場合のみです。

アクティブ管理インスタンスを置換すると、TimesTen Scaleoutによってスタンバイ管理インスタンスがアクティブ管理インスタンスに昇格されます。その後、TimesTen Scaleoutによって元のアクティブ管理インスタンスが削除され、新しい管理インスタンスがスタンバイ管理インスタンスとして追加されます。

スタンバイ管理インスタンスを置換すると、TimesTen Scaleoutによって現在のスタンバイ管理インスタンスが削除され、新しい管理インスタンスがスタンバイ管理インスタンスとして追加されます。

インスタンスを置換するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「管理インスタンス」オプションを展開し、管理インスタンスを右クリックして、「置換」を選択します。

    図2-59 「置換」の選択

    図2-59の説明が続きます
    「図2-59 「置換」の選択」の説明

    「管理インスタンスの置換」ダイアログが表示されます。

  2. 「インストールの選択」ドロップダウン・リストから、管理インスタンスに使用するインストールを選択します。既存のTimesTenインストールがないホストを選択した場合は、選択したホストにインストールを作成する必要があります。

    新しいインストールを作成する場合は、「インストールの選択」ドロップダウン・リストの横にある「新規」ボタンをクリックします。「新規インストール」ダイアログの詳細は、「新規インストールの作成」を参照してください。

  3. 「インスタンス名」フィールドに、管理インスタンスの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はinstance1です。

  4. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。

  5. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、TimesTenデーモン・ポートのデフォルト値は6624です。

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスのデーモン・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのデーモン・ポートが6624の場合、デフォルト値は6724です。

  6. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、TimesTenクライアント/サーバー・ポートのデフォルト値は6625です。

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートが6625の場合、デフォルト値は6725です。

  7. 「管理ポート」フィールドで、管理ポート番号を指定します。

    管理ポートは、最初の管理インスタンス・レプリケーション・エージェントのTCP/IPポート番号の値です。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、管理ポートのデフォルト値は3754です。

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスの管理ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスの管理ポートが3754の場合、デフォルト値は3854です。

  8. 「OK」をクリックします。

    図2-60 「OK」をクリック

    図2-60の説明が続きます
    「図2-60 「OK」をクリック」の説明

    「管理インスタンスの置換」進捗ダイアログが表示されます。選択したインスタンス・ディレクトリが存在しない場合は、新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。

    管理インスタンスの置換には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「管理インスタンスの置換」ダイアログが閉じます。

    「閉じる」ボタンを探します。

  9. 「閉じる」をクリックします。

    正常に新しい管理インスタンスが作成され、古い管理インスタンスが削除されて、新しい管理インスタンスがスタンバイ管理インスタンスとして設定されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

アクティブ管理インスタンスの切替え

SQL Developerでは、現在のスタンバイ管理インスタンスをグリッドのアクティブ管理インスタンスに切り替えることができます。

アクティブ管理インスタンスを切り替える前に、グリッドに管理インスタンスが2つあることを確認してください。

アクティブ管理インスタンスを切り替えるには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックし、「グリッド管理」を選択して、アクティブの切替えを選択します。

    図2-61 アクティブの切替えの選択

    図2-61の説明が続きます
    「図2-61 アクティブの切替えの選択」の説明

    「アクティブ管理インスタンスの切替え」進捗ダイアログが表示されます。スタンバイ管理インスタンスの確認には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「アクティブ管理インスタンスの切替え」進捗ダイアログが閉じ、「アクティブ管理インスタンスの切替え」確認ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「アクティブ管理インスタンスの切替え」確認ダイアログが閉じ、「アクティブ管理インスタンスの切替え」進捗ダイアログが表示されます。

    アクティブ管理インスタンスの切替えには数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

    アクティブ管理インスタンスが正常に切り替えられました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

    アクティブ管理インスタンスを切り替えたら、必ず新しいスタンバイ管理インスタンスを起動してください。詳細は、「スタンバイ管理インスタンスの制御」を参照してください。

スタンバイ管理インスタンスの制御

SQL Developerでは、スタンバイ管理インスタンスを起動または停止できます。

スタンバイ管理インスタンスを起動または停止するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「管理インスタンス」を右クリックし、「グリッド管理」を選択して、次のいずれかのオプションを選択します。

    • スタンバイの起動: このオプションは、スタンバイ管理インスタンスを起動します。

    • スタンバイの停止: このオプションは、スタンバイ管理インスタンスを停止します。

    図2-62 オプションの選択

    図2-62の説明が続きます
    「図2-62 オプションの選択」の説明

    確認ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

    すでに起動しているスタンバイ管理インスタンスを起動しようとすると、進捗ダイアログにエラー・メッセージが表示されます。これは、すでに停止しているスタンバイ管理インスタンスを停止しようとした場合も同様です。

  2. 「はい」をクリックします。

    確認ダイアログが閉じ、進捗ダイアログが表示されます。スタンバイ管理インスタンスの起動および停止には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

スタンバイ管理インスタンスが正常に起動または停止されました。

アクティブ管理インスタンスのホストにおけるシェルの使用

SQL Developerでは、シェル端末を開いて、アクティブ管理インスタンスのホストでコマンドを実行できます。これは、SQL Developerでサポートされていない可能性がある特定のttGridAdminユーティリティ・コマンドを実行する場合に便利です。ttGridAdminコマンドの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のttGridAdminに関する項を参照してください。

アクティブ管理インスタンスのホストでシェル端末を起動するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。

グリッドの名前を右クリックして、「実行」を選択し、「シェル」を選択します。

図2-63 「シェル」の選択

図2-63の説明が続きます
「図2-63 「シェル」の選択」の説明

SQL Developerに、シェル端末を含むタブが表示されます。このシェル端末を使用して、アクティブ管理インスタンスのホストでコマンドを実行できます。

データ・インスタンスの使用

SQL Developerでは、グリッドの一部であるホストからデータ・インスタンスを作成または削除できます。SQL Developerでは、インスタンスに対する次の手順を実行できます。

新規データ・インスタンスの作成

SQL Developerでは、データ・インスタンス・ウィザードを使用して、または特定のホストに直接、新規データ・インスタンスを作成できます。

新しいデータ・インスタンスを作成する前に、次の点を考慮してください。

  • データベース分散のためにデータ・インスタンスを作成するホストが、データ領域グループに割り当てられていることを確認します。データ領域グループに割り当てられていないホストにデータ・インスタンスを作成しようとした場合、TimesTen Scaleoutではそのデータ・インスタンスが作成されません。データ領域グループへのホストの割当ての詳細は、「データ領域グループへのホストの割当て」を参照してください。

次のいずれかのオプションを使用して、データ・インスタンスを作成します。

新規データ・インスタンス・ウィザード

新規データ・インスタンスを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。

グリッドの名前を右クリックして、「新規データ・インスタンス」を選択します。

次に、「新規管理インスタンスの作成」で説明されているステップを、ステップ2から実行します。データ・インスタンスの管理ポートを指定する必要があります。

特定のホスト上の新規データ・インスタンス

SQL Developerでは、グリッドの一部であるホストに新規データ・インスタンスを作成できます。

ホストに新規データ・インスタンスを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インスタンスを作成するホストの順に展開し、「インスタンス」オプションを右クリックして、「新規インスタンス」を選択します。

    図2-64 「新規インスタンス」の選択

    図2-64の説明が続きます
    「図2-64 「新規インスタンス」の選択」の説明

    「新規インスタンス」ダイアログが表示されます。「インスタンス名」テキスト・フィールドを探します。

  2. 「インスタンス名」フィールドに、インスタンスの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はinstancenです。ここでnは、最大のインスタンス名の番号を基準とした、次の連番です。たとえば、instance1という名前のインスタンスがある場合、デフォルト値はinstance2です。

  3. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。

  4. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。デフォルトでは、デフォルト値は、元のインスタンスのデーモン・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのデーモン・ポートが6624の場合、デフォルト値は6724です。

  5. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。デフォルトでは、デフォルト値は、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートが6625の場合、デフォルト値は6725です。

  6. 「インストール」ドロップダウン・リストから、TimesTenでインスタンスの作成に使用するインストールを選択します。このドロップダウン・リストには、新しいインスタンスを作成するホストで使用可能なインストールのみが表示されます。

    別のホストにあるインストールを使用するか、新しいインストール・ソースを使用する場合は、「インストール」ドロップダウン・リストの横にある「新規」ボタンをクリックします。「新規インストール」ダイアログの詳細は、「新規インストールの作成」を参照してください。

  7. 「OK」をクリックします。

    図2-65 「OK」をクリック

    図2-65の説明が続きます
    「図2-65 「OK」をクリック」の説明

    「新規インスタンス」ダイアログが閉じ、「新規インスタンス」進捗ダイアログが表示されます。選択したインスタンス・ディレクトリが存在しない場合は、新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。

    インスタンスの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  8. 「閉じる」をクリックします。

    TimesTenインスタンスが正常に作成されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

データ・インスタンスの編集

SQL Developerでは、データ・インスタンスのインストールを編集できます。


注意:

編集できるのは、TimesTenデータ・インスタンスのみです。管理インスタンスは編集できません。

データ・インスタンスを編集するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インスタンスが存在するホスト「インスタンス」オプションの順に展開し、インスタンスを右クリックして、「編集」を選択します。

    図2-66 「編集」の選択

    図2-66の説明が続きます
    「図2-66 「編集」の選択」の説明

    「インスタンスの編集」ダイアログが表示されます。

  2. 「インストール」ドロップダウン・リストから、インスタンスに使用する新しいインストールを選択します。

  3. 「OK」をクリックします。

    「インスタンスの編集」ダイアログが閉じ、「インスタンスの編集」進捗ダイアログが表示されます。インスタンスの編集には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンスの編集」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  4. 「閉じる」をクリックします。

    「インスタンスの編集」進捗ダイアログが閉じます。

インスタンスを正常に編集できました。ただし、変更をグリッドに適用し、インスタンスを再起動する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。モデルの変更のグリッドへの適用およびインスタンスの再起動の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」および「インスタンスおよびサーバーの起動または停止」をそれぞれ参照してください。

インスタンスおよびサーバーの起動または停止

SQL Developerでは、TimesTenインスタンスとTimesTenサーバーを起動または停止できます。

TimesTenインスタンスまたはTimesTenサーバーを起動または停止するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インスタンスが存在するホスト「インスタンス」オプションの順に展開し、インスタンスを右クリックして、次のいずれかのオプションを選択します。

    • 開始: このオプションを使用すると、TimesTenインスタンスが起動します。

    • サーバーの起動: このオプションを使用すると、TimesTenサーバーが起動します。

    • 停止: このオプションを使用すると、TimesTenインスタンスが停止します。

    • サーバーの停止: このオプションを使用すると、TimesTenサーバーが停止します。

    図2-67 オプションの選択

    図2-67の説明が続きます
    「図2-67 オプションの選択」の説明

    確認ダイアログが表示されます。「OK」ボタンを探します。


    注意:

    ただちにサービスを起動または停止し、警告を無視する場合は、「アクションの強制」チェック・ボックスを選択します。

  2. 「OK」をクリックします。

    確認ダイアログが閉じます。TimesTenインスタンスまたはTimesTenサーバーの起動または停止には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

データ・インスタンスのホストにおけるコマンドの実行

SQL Developerでは、特定のデータ・インスタンスが存在するホストでコマンドを実行できます。データ・インスタンスでコマンドを実行するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

グリッドの名前を右クリックして、「実行」を選択し、データ・インスタンスのコマンドを選択します。

図2-68 「実行」→データ・インスタンスのコマンドの選択

図2-68の説明が続きます
「図2-68 「実行」→データ・インスタンスのコマンドの選択」の説明

または、「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インスタンスが存在するホスト「インスタンス」オプションの順に展開し、インスタンスを右クリックして、「コマンドの実行」を選択します。

図2-69 「コマンドの実行」の選択

図2-69の説明が続きます
「図2-69 「コマンドの実行」の選択」の説明

次に、「ホストでのコマンドの実行」で説明されているステップを、ステップ2から実行します。

データ・インスタンスの削除

SQL Developerでは、グリッドの一部であるホストから既存のデータ・インスタンスを削除できます。


注意:

削除できるのは、停止しているデータ・インスタンスのみです。データ・インスタンスの停止の詳細は、「インスタンスおよびサーバーの起動または停止」を参照してください。

TimesTenを削除する前に、このインスタンスのデータベースから他のTimesTenインスタンスにすべてのデータを移行したことを確認してください。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のデータの移行、バックアップおよびリストアに関する項を参照してください。

ホストからTimesTenインスタンスを削除するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インスタンスを削除するホスト「インストール」オプションの順に展開し、インスタンスを右クリックして、「削除」を選択します。

    図2-70 「削除」の選択

    図2-70の説明が続きます
    「図2-70 「削除」の選択」の説明

    「インスタンスの削除」ダイアログが表示されます。このインスタンスのデータベースから他のTimesTenインスタンスにすべてのデータを移行したことを確認します。

    「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「インスタンスの削除」ダイアログが閉じ、「インスタンスの削除」進捗ダイアログが表示されます。インスタンスの削除には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

    「インスタンスの削除」進捗ダイアログが閉じます。

TimesTenインスタンスが正常に削除されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

構成ファイルの使用

SQL Developerでは、グリッドの複数の構成ファイルをインポートおよびエクスポートできます。次の構成ファイルをインポートおよびエクスポートできます。


注意:

特定の構成のファイルをインポートしていない場合、その構成のファイルはエクスポートできません。

  • メンバーシップ構成: このファイルには、グリッドのメンバーシップ・サービス構成用の構成パラメータが含まれています。メンバーシップ・サービスの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のTimesTen Scaleoutのメンバーシップ・サービスの概要に関する項を参照してください。

  • インスタンス構成: このファイルには、グリッドの各インスタンスで使用される構成パラメータが含まれます。このファイルの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のインスタンス構成属性のインポート(instanceConfigImport)に関する項を参照してください。

  • SQLNet: このファイルには、ttLoadFromOracleユーティリティを介してOracleデータベースと対話するためのグリッドの構成パラメータが含まれています。このファイルの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のsqlnetファイルのインポート(SQLNetImport)に関する項を参照してください。

  • TNS名: このファイルには、ttLoadFromOracleユーティリティを介してOracleデータベースと対話するためのグリッドの構成パラメータが含まれています。このファイルの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のTNS名のインポート(TNSNamesImport)に関する項を参照してください。

SQL Developerでは、構成ファイルに対して次の操作を実行できます。

構成ファイルのインポート

SQL Developerでは、複数のタイプの構成ファイルをインポートできます。

構成ファイルをインポートするには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、構成ファイル名を右クリックして、「インポート」を選択します。

    図2-71 「インポート」の選択

    図2-71の説明が続きます
    「図2-71 「インポート」の選択」の説明

    「インポート」ダイアログが表示されます。「参照」ボタンを探します。

  2. 「参照」をクリックします。

    「ファイルのインポート」ダイアログが表示されます。構成ファイルを参照します。

  3. 使用する構成ファイルを選択し、「開く」をクリックします。

    「ファイルのインポート」ダイアログが閉じます。「インポート」ダイアログで、「インポート」ボタンを探します。

  4. 「インポート」をクリックします。

    図2-72 「インポート」をクリック

    図2-72の説明が続きます
    「図2-72 「インポート」をクリック」の説明

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerにより、指定した構成ファイルが有効なファイルであることが確認されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログおよび「構成のインポート」ダイアログが閉じます。構成のインポート進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    「構成のインポート」進捗ダイアログが閉じます。

グリッド・モデルに構成ファイルが正常にインポートされました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

構成ファイルのエクスポート

SQL Developerでは、複数のタイプの構成ファイルをエクスポートできます。

構成ファイルをエクスポートするには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、構成ファイル名を右クリックして、「エクスポート」を選択します。

    図2-73 「エクスポート」の選択

    図2-73の説明が続きます
    「図2-73 「エクスポート」の選択」の説明

    「エクスポート」ダイアログが表示されます。「エクスポートするバージョンの選択」リージョンを探します。

  2. 「エクスポートするバージョンの選択」リージョンで、エクスポートする構成のバージョンを選択します。オプションは次のとおりです。

    • 現行: グリッドに適用されている現在の構成ファイルです。

    • 最新: まだグリッドに適用されていない最新の構成ファイルです。

    • バージョン: 選択できる構成ファイルのバージョンです。このオプションを選択した場合は、「バージョン」ラジオ・ボタンの右にあるテキスト・フィールドを使用して、エクスポートするバージョンを選択します。

    「参照」ボタンを探します。

  3. 「参照」をクリックします。

    「エクスポート・ファイル」ダイアログが表示されます。構成ファイルをエクスポートする場所を指定します。

  4. 「ファイル名」テキスト・フィールドで、構成ファイルのわかりやすい名前を指定し、「保存」をクリックします。

    「エクスポート・ファイル」ダイアログが閉じます。「エクスポート」ダイアログで、「エクスポート」ボタンを探します。

  5. 「エクスポート」をクリックします。

    図2-74 「エクスポート」をクリック

    図2-74の説明が続きます
    「図2-74 「エクスポート」をクリック」の説明

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログおよび「構成のエクスポート」ダイアログが閉じます。「構成のエクスポート」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  6. 「閉じる」をクリックします。

    「構成のエクスポート」進捗ダイアログが閉じます。

グリッド・モデルから構成ファイルが正常にエクスポートされました。

データベースの使用

SQL Developerでは、グリッドからデータベースを作成または削除できます。

データベース・ウィザードを使用するかどうかを決定する際には、次のことを考慮してください。

  • データベース・ウィザードでは、ウィザードの最後にグリッド・モデルの変更が自動的に適用されます。グリッド・モデルを適用する前にモデルの変更を検証する場合は、データベース定義を作成した後、その定義からデータベースを作成します。

SQL Developerでは、データベースに対して次の手順を実行できます。

データベース・ウィザードによるデータベースの作成

SQL Developerでは、データベース・ウィザードを使用してグリッドにデータベースを作成できます。データベース定義からデータベースを作成することもできます。詳細は、「データベース定義の使用」を参照してください。

データベースを作成する前に、次のことを確認してください。

  • 機能グリッドがあることを確認します。詳細は、「グリッドの作成」および「既存のグリッドの管理」を参照してください。

  • グリッドに、少なくともグリッドのK-safetyレベルと同数のデータ・インスタンスがあることを確認します。たとえば、K-safetyレベルが2の場合は、2つ以上のデータ・インスタンスが必要です。データ・インスタンスの追加の詳細は、「データ・インスタンスの使用」を参照してください。

  • 各データ領域グループが、同じ数のデータ・インスタンスに関連付けられていることを確認します。データ・インスタンスではなく、ホストがデータ領域グループに割り当てられます。各ホストに単一のデータ・インスタンスを置くことをお薦めします。データ領域グループへのホストの割当ての詳細は、「データ領域グループへのホストの割当て」を参照してください。

データベースを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「データベース」オプションを右クリックし、「新規データベース」を選択します。

    図2-75 「新規データベース」の選択

    図2-75の説明が続きます
    「図2-75 「新規データベース」の選択」の説明

    「TimesTen Gridデータベース・ウィザード」ダイアログおよび「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが表示されます。

    グリッド・モデルに変更を加え、そのモデルの変更を適用していない場合は、「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが閉じ、「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログが表示されます。このダイアログには、グリッド・モデルで追加、変更または削除されたオブジェクトが表示されます。データベースを作成する場合はグリッド・モデルの変更を適用する必要があるため、必ずこれらのグリッド・モデルの変更を適用してください。「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログの「OK」ボタンを探します。

    グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

    グリッド・モデルを変更していない場合は、「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログの「閉じる」ボタンを探します。

  2. 表示されるダイアログに応じて、「OK」または「閉じる」をクリックします。

    表示されるダイアログに応じて、「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログまたは「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが閉じます。「TimesTen Gridデータベース・ウィザード」が表示されます。

    「データベース名」フィールドを探します。

  3. 「データベース名」テキスト・フィールドに、データベースの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はdatabase1です。


    注意:

    オプションで、データベース定義ファイルをインポートして、データベース定義の属性値をロードできます。データベース定義ファイルでは、ファイル名拡張子として.dbdefを使用する必要があります。

    データベース定義ファイルをインポートするには、「定義のインポート」ボタンをクリックします。次に、データベース定義ファイルを選択し、「開く」をクリックします。データベース定義ファイルをインポートする前に、ウィザードで属性値が設定されていた場合、その属性値は、データベース定義ファイルで定義されている値に変更されます。

    データベース定義ファイルをインポートした後も、ウィザード内でデータベース定義を編集できます。これ以上データベース定義を編集しない場合は、ステップ5に進みます。

    データベース定義ファイルの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のデータベース定義ファイルの作成に関する項を参照してください。


    グリッドにすでにデータベースが含まれている場合は、元のデータベースのデータベース名に1を加算したものがデフォルト値になります。たとえば、元のデータベース名がdatabase1の場合、デフォルト値はdatabase2です。

  4. データベースの接続属性を設定します。次の接続属性を設定できます。

    • データ・ストア属性: データベースの作成時に設定される属性。


      注意:

      DataStore属性の有効なパスを設定していることを確認してください。このパスは、すべてのデータ・インスタンスのすべてのホストで有効である必要があります。

      LogDirを指定し、DataStoreとは異なる場所にすることがベスト・プラクティスとなります。データベースおよびユーザー・ファイルの場所に関するその他の考慮事項については、Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストール、移行およびアップグレード・ガイドのインストールおよびそのデプロイメントの計画を参照してください。


    • 初期接続属性: データベースがメモリーにロードされるときに設定される属性。

    • 一般的な接続属性: 各接続によって設定され、接続されている間保持される属性。これらの属性は接続可能オブジェクトに追加され、データベース定義には含まれません。

    前述の接続属性のタイプに含まれる属性を設定するには、該当するタブを選択します。接続属性の各タブには、属性とデフォルト値のリストが示されます。属性の「値」列の値をダブルクリックすると、属性の値を編集できます。接続属性に応じて、テキスト・フィールドまたは有効な値のドロップダウン・リストで値を編集できます。

    接続属性タブの下にあるドロップダウン・リストから接続属性を選択し、「追加」をクリックすると、接続属性を追加できます。ドロップダウン・リストに接続属性が表示されていない場合は、「新規属性」オプションを選択し、接続属性表の「属性」列に接続属性名を入力します。

    接続属性表から接続属性を選択して、「削除」をクリックすると、接続属性を削除できます。

    有効な接続属性および値の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の属性のリストに関する項を参照してください。

  5. 接続属性を設定したら、「次」をクリックします。

    図2-76 「次」をクリック

    図2-76の説明が続きます
    「図2-76 「次へ」をクリック」の説明

    SQL Developerにより、接続属性値が検証されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「次」ボタンを再度クリックして入力値を再検証します。

    ディレクトリ属性の確認ダイアログが表示されます。ディレクトリの確認には数分かかる場合があります。選択したデータベース・ディレクトリがデータ・インスタンスのホスト上に存在しない場合は、そのホストに新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。


    注意:

    SQL Developerによって、使用可能なデータ・インスタンスのすべてのホストに、選択したデータベース・ディレクトリが作成されます。

    ディレクトリ属性の確認ダイアログが閉じ、「TimesTen Gridデータベース・ウィザード」ダイアログがリフレッシュされます。データベース分散マップを探します。

  6. デフォルトでは、デフォルト値は、レプリカ・セットが不完全にならないだけの、データ領域グループに基づく、データ・インスタンスの最大数になります。SQL Developerからのデータ・インスタンスの提案を確認し、必要な変更を加えます。


    注意:

    このウィザードで分散マップを構成しない場合は、「データベース配布のスキップ」チェック・ボックスを選択し、「次」をクリックします。データベースの分散マップの定義の詳細は、「データベースの分散マップの定義」を参照してください。


    注意:

    完全なレプリカ・セットを作成するために、各データ領域グループに同じ数のデータ・インスタンスが含まれていることを確認してください。データ領域グループに含まれているデータ・インスタンスの数が同じでない場合は、「適用」ボタンをクリックするとエラー・ダイアログが表示されます。

    提案されたデータ・インスタンスを削除する場合は、インスタンス名を右クリックして、「削除」を選択します。

    「使用可能」列からデータ・インスタンスを追加する場合は、インスタンス名を右クリックして、「追加」を選択します。

  7. データ分散用のデータ・インスタンスをすべて選択したら、「次」をクリックします。

    図2-77 「次」をクリック

    図2-77の説明が続きます
    「図2-77 「次へ」をクリック」の説明

    「TimesTen Gridデータベース・ウィザード」がリフレッシュされ、データベースの構成を含むサマリー表が表示されます。

  8. データベースの構成設定が正しいことを確認し、「終了」をクリックします。


    注意:

    オプションで、「定義のエクスポート」ボタンをクリックして、データベース定義を.dbdefファイルとして保存します。

    図2-78 「終了」をクリック

    図2-78の説明が続きます
    「図2-78 「終了」をクリック」の説明

    「TimesTen Gridデータベース・ウィザード」ダイアログが閉じ、「データベースを作成中」進捗ダイアログが表示されます。分散マップに含まれるデータ・インスタンスの数によっては、データベースの作成に数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。エラー・ファイルが生成された場合は、「データベースを作成中」進捗ダイアログにエラー・ファイルがハイパーリンクとして表示されます。エラー・ファイルを保存し、ファイルにリストされているエラーをトラブルシューティングできます。


    注意:

    SQL Developerからエラーが表示された場合、またはデータベース作成プロセスを取り消す場合は、グリッド・ナビゲータを確認して、データベースおよび定義ファイルが作成されたかどうかを確認します。データベースまたはデータベース定義が作成された場合は、データベースおよびデータベース定義を削除します。次に、新規データベースを作成します。データベースの削除の詳細は、「データベースの破棄」を参照してください。

  9. 「閉じる」をクリックします。

    「データベースを作成中」進捗ダイアログが閉じます。

グリッドにデータベースが正常に作成されました。

アプリケーションをデータベースに接続する前に、データベースがオープン状態であること、およびデータベースに接続するための適切な権限を持つユーザーが作成されていることを確認します。SQL Developerを使用してデータベースのユーザーを作成するには、ホスト・ダイアログの「実行」コマンドを介してttIsqlユーティリティを使用します。このユーティリティは、データベースの任意のデータ・インスタンスで実行できます。

次のコマンドを実行すると、データベースdatabase1に、パスワードterryを持つユーザーterryが作成されます。その後、terryadmin権限が付与されます。

ttisql -e 'CREATE USER terry IDENTIFIED BY terry;
GRANT ADMIN TO terry; ' DSN=database1

データベースをオープンする操作およびホストでのコマンドの実行の詳細は、「データベース操作の実行」および「ホストでのコマンドの実行」をそれぞれ参照してください。

ユーザーの作成の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseセキュリティ・ガイド』のアクセス制御の管理に関する項を参照してください。

データベース定義の使用

データベース定義には、TimesTen Scaleoutデータベースの説明が含まれます。これは、データベース名およびデータベースに関連付けられている属性を定義します。データベース定義が現行バージョンのモデルに追加されると、データベースを作成するために使用できるようになります。

SQL Developerでは、データベース定義に対して次の手順を実行できます。

データベース定義を作成します

SQL Developerでは、データベース定義を作成できます。データベース定義を作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。


注意:

新しいデータベース定義を作成すると、TimesTenによって、この新しいデータベース定義の直接接続可能オブジェクトも作成されます。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを右クリックして、「新規データベース定義」を選択します。

    図2-79 「新規データベース定義」の選択

    図2-79の説明が続きます
    「図2-79 「新規データベース定義」の選択」の説明

    「新規データベース定義」ダイアログが表示されます。「データベース名」フィールドを探します。

  2. 「データベース名」テキスト・フィールドに、データベースの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。デフォルト値はdatabase1です。


    注意:

    オプションで、データベース定義ファイルをインポートして、データベース定義の属性値をロードできます。データベース定義ファイルでは、ファイル名拡張子として.dbdefを使用する必要があります。

    データベース定義ファイルをインポートするには、「定義のインポート」ボタンをクリックします。次に、データベース定義ファイルを選択し、「開く」をクリックします。データベース定義ファイルをインポートする前に、ウィザードで属性値が設定されていた場合、その属性値は、データベース定義ファイルで定義されている値に変更されます。

    データベース定義ファイルをインポートした後も、ウィザード内でデータベース定義を編集できます。これ以上データベース定義を編集しない場合は、ステップ4に進みます。

    データベース定義ファイルの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のデータベース定義ファイルの作成に関する項を参照してください。


    グリッドにすでにデータベースが含まれている場合は、元のデータベースのデータベース名に1を加算したものがデフォルト値になります。たとえば、元のデータベース名がdatabase1の場合、デフォルト値はdatabase2です。

  3. データベース定義の接続属性を設定します。次の接続属性を設定できます。

    • データ・ストア属性: データベースの作成時に設定される属性。


      注意:

      DataStore属性の有効なパスを設定していることを確認してください。このパスは、すべてのデータ・インスタンスのすべてのホストで有効である必要があります。

      LogDirを指定し、DataStoreとは異なる場所にすることがベスト・プラクティスとなります。データベースおよびユーザー・ファイルの場所に関する追加の考慮事項は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストール、移行およびアップグレード・ガイドのインストールおよびデプロイメントの計画に関する項を参照してください。


    • 初期接続属性: データベースがメモリーにロードされるときに設定される属性。

    • 一般的な接続属性: 各接続によって設定され、接続されている間保持される属性。

    前述の接続属性のタイプに含まれる属性を設定するには、該当するタブを選択します。接続属性の各タブには、属性とデフォルト値のリストが示されます。属性の「値」列の値をダブルクリックすると、属性の値を編集できます。接続属性に応じて、テキスト・フィールドまたは有効な値のドロップダウン・リストで値を編集できます。

    接続属性タブの下にあるドロップダウン・リストから接続属性を選択し、「追加」をクリックすると、接続属性を追加できます。ドロップダウン・リストに接続属性が表示されていない場合は、「新規属性」オプションを選択し、接続属性表の「属性」列に接続属性名を入力します。

    接続属性表から接続属性を選択して、「削除」をクリックすると、接続属性を削除できます。

    有効な接続属性および値の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の属性のリストに関する項を参照してください。

  4. 接続属性の設定を終えたら、「OK」をクリックします。

    図2-80 「OK」をクリック

    図2-80の説明が続きます
    「図2-80 「OK」をクリック」の説明

    SQL Developerにより、接続属性値が検証されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「OK」ボタンを再度クリックして入力値を再検証します。

    ディレクトリ属性の確認ダイアログが表示されます。ディレクトリの確認には数分かかる場合があります。選択したデータベース・ディレクトリがデータ・インスタンスのホスト上に存在しない場合は、そのホストに新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。


    注意:

    SQL Developerによって、使用可能なデータ・インスタンスのすべてのホストに、選択したデータベース・ディレクトリが作成されます。

    ディレクトリ属性の確認ダイアログが閉じ、「データベース定義の作成」進捗ダイアログが表示されます。データベース定義の作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    「データベース定義の作成」進捗ダイアログが閉じます。

データベース定義および直接接続可能オブジェクトが正常に作成されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。


注意:

データベース定義を作成すると、SQL Developerのグリッド・ノードの「データベース」ノードの下に、データベース定義のデータベース・アイコンが表示されます。ただし、データベース定義からデータベースを作成するまでは、このデータベースに対するデータベース操作は実行できません。詳細は、「データベース定義からのデータベースの作成」を参照してください。

データベース定義からのデータベースの作成

SQL Developerでは、データベース定義からデータベースを作成できます。データベース定義からデータベースを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

データベース定義がすでに別のデータベースで使用されている場合は、SQL Developerからエラー・メッセージが表示されます。データベースを作成できるのは、別のデータベースの作成に使用されていないデータベース定義からのみです。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを展開して、データベース定義の名前を右クリックし、「データベースの作成」を選択します。

    図2-81 「データベースの作成」の選択

    図2-81の説明が続きます
    「図2-81 「データベースの作成」の選択」の説明

    SQL Developerのメイン・ページの右下隅に、「発行されたコマンド」ダイアログが表示され、「データベースを作成中」進捗ダイアログが表示されます。「発行されたコマンド」ダイアログの「OK」ボタンを探します。

  2. 「OK」をクリックします。

    「発行されたコマンド」ダイアログが閉じます。データベースの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。


    注意:

    SQL Developerからエラーが表示された場合、またはデータベース作成プロセスを取り消す場合は、グリッド・ナビゲータを確認して、データベースおよび定義ファイルが作成されたかどうかを確認します。データベースまたはデータベース定義が作成された場合は、データベースおよびデータベース定義を削除します。次に、新規データベースを作成します。データベースの削除の詳細は、「データベースの破棄」を参照してください。

データベース定義からデータベースが正常に作成されました。これで、データベースの分散マップを指定する準備が整いました。

アプリケーションをデータベースに接続する前に、データベースがオープン状態であること、およびデータベースに接続するための適切な権限を持つユーザーが作成されていることを確認します。SQL Developerを使用してデータベースのユーザーを作成するには、ホスト・ダイアログの「実行」コマンドを介してttIsqlユーティリティを使用します。このユーティリティは、データベースの任意のデータ・インスタンスで実行できます。

次のコマンドを実行すると、データベースdatabase1に、パスワードterryを持つユーザーterryが作成されます。その後、terryCREATE SESSION権限が付与されます。

ttisql -e 'CREATE USER terry IDENTIFIED BY terry;
GRANT CREATE SESSION TO terry; ' DSN=database1

データベースをオープンする操作およびホストでのコマンドの実行の詳細は、「データベース操作の実行」および「ホストでのコマンドの実行」をそれぞれ参照してください。

ユーザーの作成の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseセキュリティ・ガイド』のアクセス制御の管理に関する項を参照してください。

データベース定義の編集

SQL Developerでは、既存のデータベース定義を編集できます。

既存のデータベース定義を編集する前に、次の手順を実行します。

  • データベース属性を編集する必要があり、編集対象のデータベース定義から作成されたデータベースがある場合は、そのデータベースを停止し、破棄して、新しいデータベース属性を使用してデータベースを再作成する必要があります。データベースを破棄するため、そのデータベースのすべてのデータが失われます。

  • 一般的な接続属性を編集する場合は、一般的な接続属性は接続可能オブジェクトに関連付けられているため、該当する接続可能オブジェクトを編集します。詳細は、「接続可能オブジェクトの編集」を参照してください。

  • オープン状態のデータベースのデータベース定義の初期接続属性を編集した場合、データベースをアンロードして再ロードするまで、これらの変更は適用されません。データベース定義を編集するとき、データベースがオープンしている場合は、SQL Developerによって警告メッセージが表示されます。データベースのオープンおよびクローズ操作の詳細は、「データベース操作の実行」を参照してください。

データベース定義を編集するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを展開して、データベース定義の名前を右クリックし、「編集」を選択します。

図2-82 「編集」の選択

図2-82の説明が続きます
「図2-82 「編集」の選択」の説明

「データベース定義の編集」ダイアログおよび「データベースの存在のチェック」進捗ダイアログが表示されます。

編集対象のデータベース定義から作成された、オープン状態のデータベースがある場合は、「データベースの存在のチェック」進捗ダイアログが閉じ、「開いているデータベースを編集中」警告ダイアログが表示されます。以降の操作で「開いているデータベースを編集中」の警告が表示されないようにする場合は、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。次に、「OK」ボタンをクリックします。

編集対象のデータベース定義から作成された、オープン状態のデータベースがない場合は、「データベースの存在のチェック」進捗ダイアログが閉じます。

「データベース定義の作成」で説明されているステップを、ステップ3から実行します。

データベース定義のエクスポート

SQL Developerでは、既存のデータベース定義をエクスポートできます。このエクスポートされたデータベース定義ファイルを使用して、新しいデータベース定義の定義をインポートできます。

データベース定義をエクスポートするには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを展開して、データベース定義の名前を右クリックし、「エクスポート」を選択します。

図2-83 「エクスポート」の選択

図2-83の説明が続きます
「図2-83 「エクスポート」の選択」の説明

「定義のエクスポート」ダイアログが表示されます。

接続可能オブジェクト・ファイルをエクスポートする場所を指定します。

「ファイル名」テキスト・フィールドで、データベース定義ファイルのわかりやすい名前を指定し、「保存」をクリックします。

「定義のエクスポート」ダイアログが閉じます。

データベース定義ファイルを正常にエクスポートできました。

データベース定義を削除します

SQL Developerでは、グリッド・モデルからデータベース定義を削除できます。

既存のデータベースを参照しているデータベース定義は削除できません。まず、データベースを破棄する必要があります。詳細は、「データベースの破棄」を参照してください。

データベース定義を削除するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを展開して、データベース定義の名前を右クリックし、「削除」を選択します。

図2-84 「削除」の選択

図2-84の説明が続きます
「図2-84 「削除」の選択」の説明

「データベース定義の削除」ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

「はい」をクリックします。

「データベース定義の削除」ダイアログが閉じ、「データベース定義の削除」進捗ダイアログが表示されます。「閉じる」ボタンを探します。

「閉じる」をクリックします。

データベース定義が正常に削除されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

データベースの分散マップの定義

SQL Developerでは、データベース定義から新しいデータベースの分散マップを定義できます。また、既存のデータベースの分散マップを再定義することもできます。分散マップを定義中または再定義中のデータベースにはアクセスできません。データベースの分散マップを定義するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。


注意:

既存のデータベースの分散マップを再定義するには、数時間かかることがあります。分散マップを再定義する前に、このデータベースにアクセスする必要がないことを確認してください。

  1. 「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を右クリックして、再分散を選択します。

    図2-85 再分散の選択

    図2-85の説明が続きます
    「図2-85 再分散の選択」の説明

    データベースのための分散ダイアログが表示されます。データベース分散マップを探します。

  2. 「使用可能」列からデータ・インスタンスを追加する場合は、インスタンス名を右クリックして、「追加」を選択します。

    提案されたデータ・インスタンスを削除する場合は、インスタンス名を右クリックして、「削除」を選択します。削除するデータ・インスタンスを置換する場合は、「削除と置換」を選択し、新しいデータ・インスタンスを選択します。

    データ・インスタンスを除外する場合は、インスタンス名を右クリックして、「除外」を選択します。データ・インスタンスを修正できず、そのデータ・インスタンスからデータのバックアップがある場合にのみ、データ・インスタンスを除外します。データ・インスタンスを除外すると、データが失われる可能性があります。除外するデータ・インスタンスを置換する場合は、「除外と置換」を選択し、新しいデータ・インスタンスを選択します。


    注意:

    完全なレプリカ・セットを作成するために、各データ領域グループに同じ数のデータ・インスタンスが含まれていることを確認してください。データ領域グループに含まれているデータ・インスタンスの数が同じでない場合は、「適用」ボタンをクリックするとエラー・ダイアログが表示されます。

  3. データ分散用のデータ・インスタンスをすべて選択したら、「適用」をクリックします。

    図2-86 「適用」をクリック

    図2-86の説明が続きます
    「図2-86 「適用」をクリック」の説明

    「操作を実行中」進捗ダイアログが表示されます。新しいデータベースの分散マップの定義には数分かかる場合があります。既存のデータベースのデータを再分散する場合、再分散には数時間かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    データベースの分散マップが適用されると、「操作を実行中」進捗ダイアログが閉じ、データベースのための分散ダイアログがリフレッシュされます。分散マップは、レプリカ・セットおよびデータ領域グループ内でデータ・インスタンスがどのように分散されているかを示します。

    「閉じる」ボタンを探します。

  4. 「閉じる」をクリックします。

    図2-87 「閉じる」をクリック

    図2-87の説明が続きます
    「図2-87 「閉じる」をクリック」の説明

    データベースのための分散ダイアログが閉じます。

データベースの分散マップを正常に定義できました。

データベース操作の実行

SQL Developerでは、TimesTenデータベースの開始、ロード、オープン、停止、クローズおよびアンロードの各操作を実行できます。

TimesTenデータベースの開始、ロード、オープン、停止、クローズおよびアンロードの各操作を実行するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を右クリックして、次のいずれかのオプションを選択します。


注意:

データベースの現在の状態によっては、特定の操作を実行できない場合があります。SQL Developerが特定の操作を実行できない場合、エラーまたは警告メッセージが表示されます。たとえば、すでにオープンしているデータベースをオープンすることはできません。

  • 開始: データベースのすべての要素を該当するホストのメモリーにロードし、データベースでユーザー接続を有効にします。このオプションは、データベースをロードしてオープンする操作を実行することと同じです。

  • ロード: データベースのすべての要素を該当するホストのメモリーにロードします。

  • 開く: データベースでユーザー接続を有効にします。

  • 停止: データベースへの新規ユーザー接続を無効にして、データベースのすべての要素を該当するホストのメモリーからアンロードします。このオプションは、データベースをクローズしてアンロードする操作を実行することと同じです。

  • 閉じる: データベースへの新しいユーザー接続を無効にします。

  • アンロード: データベースのすべての要素を該当するホストのメモリーからアンロードします。

図2-88 オプションの選択

図2-88の説明が続きます
「図2-88 オプションの選択」の説明

SQL Developerによって、選択した操作が実行されます。操作には、数分かかる場合があります。


注意:

「停止」、「閉じる」または「アンロード」オプションを選択した場合は、操作を続行するかどうかを確認する警告ダイアログが表示されます。
  • TimesTen Scaleout 18.1.2より前のバージョンのデータベースの場合、このダイアログには、クリックすることで自分のデータベースへの現在の接続を表示できる、数値のハイパーリンクが含まれています。

  • TimesTen Scaleout 18.1.2以上のデータベースの場合、このダイアログには、停止またはアンロードのオプションの「すべてのユーザー接続を強制的に切断」チェック・ボックスが含まれています。選択した場合、SQL Developerでは、トランザクション・モードおよび即時モードの使用によるユーザー接続の終了に失敗すると、すべてのユーザー接続の中止が試みられます。すべてのユーザー接続を強制的に切断すると、データが失われる可能性があります。


SQL Developerのメイン・ウィンドウの右下隅に進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

「TimesTen Grid」ビュー・リージョンからデータベースの名前をダブルクリックすると、データベースのステータスを確認できます。データベースのステータスがすでにオープンになっている場合は、データベースのステータス・ウィンドウの左上隅にあるリフレッシュ・ボタンをクリックすると、データベースのステータスをリフレッシュできます。

データベースに対する操作が正常に実行されました。

接続可能オブジェクトの使用

SQL Developerでは、直接接続可能オブジェクトおよびクライアント/サーバー接続可能オブジェクトに対して様々な操作を実行できます。接続可能オブジェクトによって、すべてのデータ・インスタンスの構成ファイルにDSNが作成されます。アプリケーションでは、このDSNを使用してデータベースに接続できます。DSNに含まれる接続属性は、接続可能オブジェクトのタイプによって異なります。接続属性の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の接続属性に関する説明を参照してください。

使用可能な接続可能オブジェクトには、次の2つのタイプがあります。

  • 直接接続可能オブジェクト: データベース定義と接続可能オブジェクトの両方で定義される接続属性を持つシステムDSNを作成します。

  • クライアント/サーバー接続可能オブジェクト: 使用可能な1つまたはすべてのデータ・インスタンスのTTC_SERVER属性と接続可能オブジェクトで定義される接続属性を持つ、クライアントDSNを作成します。

接続可能オブジェクトに対する次の操作を実行できます。

接続可能オブジェクトの作成

SQL Developerでは、クライアント/サーバー接続可能オブジェクトおよび直接接続可能オブジェクトを作成できます。

クライアント/サーバー接続可能オブジェクトまたは直接接続可能オブジェクトを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を展開して、「クライアント/サーバー接続可能オブジェクト」または「直接接続可能オブジェクト」のいずれかのオプションを右クリックして、「新規接続可能オブジェクト」を選択します。

    図2-89 「新規接続可能オブジェクト」の選択

    図2-89の説明が続きます
    「図2-89 「新規接続可能オブジェクト」の選択」の説明

    「新規接続可能オブジェクト」ダイアログが表示されます。「接続可能オブジェクト名」テキスト・フィールドを探します。

  2. 「接続可能オブジェクト名」テキスト・フィールドに、接続可能オブジェクトの名前を入力します。わかりやすい識別子となる名前を選択します。

  3. 「インスタンスへの接続」ドロップダウン・リストから、アプリケーションがクライアント/サーバーDSNを介して接続する特定のインスタンスを選択します。デフォルト値は「いずれかのインスタンス」で、この場合、アプリケーションは使用可能な任意のデータ・インスタンスを介してデータベースに接続できます。


    注意:

    オプションで、接続可能オブジェクト・ファイルをインポートして、接続可能オブジェクトの接続属性値をロードできます。接続可能オブジェクト・ファイルでは、ファイル名拡張子として.connectを使用する必要があります。

    接続可能オブジェクト・ファイルをインポートするには、「定義のインポート」ボタンをクリックします。次に、接続可能オブジェクト・ファイルを選択し、「開く」をクリックします。接続可能オブジェクト・ファイルをインポートする前に、ウィザードで接続属性値が設定されていた場合、その接続属性値は、接続可能オブジェクト・ファイルで定義されている値に変更されます。

    接続可能オブジェクト・ファイルをインポートした後も、ウィザード内で接続可能オブジェクト定義を編集できます。これ以上接続可能オブジェクト定義を編集しない場合は、ステップ5に進みます。

    接続可能オブジェクト・ファイルの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』の接続可能オブジェクト・ファイルの作成に関する項を参照してください。


  4. 接続可能オブジェクトの接続属性を設定します。

    接続属性を追加するには、「インスタンスへの接続」ドロップダウン・リストの下にあるドロップダウン・リストから接続属性を選択し、「追加」をクリックします。ドロップダウン・リストに接続属性が表示されていない場合は、「新規属性」オプションを選択し、接続属性表の「属性」列に接続属性名を入力します。接続属性に応じて、テキスト・フィールドまたは有効な値のドロップダウン・リストで値を編集できます。

    接続属性表から接続属性を選択して、「削除」をクリックすると、接続属性を削除できます。

    有効な接続属性および値の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の接続属性に関する項を参照してください。

  5. 接続属性の設定を終えたら、「OK」をクリックします。

    図2-90 「OK」をクリック

    図2-90の説明が続きます
    「図2-90 「OK」をクリック」の説明

    「新規接続可能オブジェクト」ダイアログが閉じ、接続可能オブジェクトを作成中進捗ダイアログが表示されます。接続可能オブジェクトの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  6. 「閉じる」をクリックします。

    接続可能オブジェクトを作成中進捗ダイアログが閉じます。

データベースの接続可能オブジェクトが正常に作成されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

接続可能オブジェクトの編集

SQL Developerでは、既存の接続可能オブジェクトを編集できます。

接続可能オブジェクトを編集するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「グリッド・モデル」オプション、「データベース定義」オプション、データベースの名前の順に展開し、「クライアント/サーバー接続可能オブジェクト」または「直接接続可能オブジェクト」のいずれかのオプションを展開して、接続可能オブジェクトの名前を右クリックし、「編集」を選択します。

図2-91 「編集」の選択

図2-91の説明が続きます
「図2-91 「編集」の選択」の説明

「接続可能オブジェクトの編集」ダイアログが表示されます。

「接続可能オブジェクトの作成」で説明されているステップを、ステップ3から実行します。

接続可能オブジェクトのエクスポート

SQL Developerでは、既存の接続可能オブジェクトをエクスポートできます。このエクスポートされた接続可能オブジェクト・ファイルを使用して、新しい接続可能オブジェクトの定義をインポートできます。

接続可能オブジェクトをエクスポートするには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「グリッド・モデル」オプション、「データベース定義」オプション、データベースの名前の順に展開し、「クライアント/サーバー接続可能オブジェクト」または「直接接続可能オブジェクト」のいずれかのオプションを展開して、接続可能オブジェクトの名前を右クリックし、「エクスポート」を選択します。

図2-92 「エクスポート」の選択

図2-92の説明が続きます
「図2-92 「エクスポート」の選択」の説明

「接続可能オブジェクト定義の保存」ダイアログが表示されます。

接続可能オブジェクト・ファイルをエクスポートする場所を指定します。

「ファイル名」テキスト・フィールドで、接続可能オブジェクト・ファイルのわかりやすい名前を指定し、「保存」をクリックします。

「接続可能オブジェクト定義の保存」ダイアログが閉じます。

接続可能オブジェクト・ファイルが正常にエクスポートされました。

接続可能オブジェクトの削除

SQL Developerでは、グリッド・モデルから接続可能オブジェクトを削除できます。

接続可能オブジェクトを削除するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「グリッド・モデル」オプション、「データベース定義」オプション、データベースの名前の順に展開し、「クライアント/サーバー接続可能オブジェクト」または「直接接続可能オブジェクト」のいずれかのオプションを展開して、接続可能オブジェクトの名前を右クリックし、「削除」を選択します。

図2-93 「削除」の選択

図2-93の説明が続きます
「図2-93 「削除」の選択」の説明

「接続可能オブジェクトの削除」ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

「はい」をクリックします。

「接続可能オブジェクトの削除」ダイアログが閉じ、「接続可能オブジェクトの削除」進捗ダイアログが表示されます。「閉じる」ボタンを探します。

「閉じる」をクリックします。

接続可能オブジェクトが正常に削除されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

データベースへのアクティブな接続の表示

SQL Developerでは、データベースへのアクティブな接続をすべて表示できます。これは、データベースの破棄やデータベースのクローズなど、特定のデータベース操作を安全に実行できるかどうかを判断する場合に役立ちます。

データベースへのアクティブな接続を表示するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を選択します。

図2-94 データベースの名前の選択

図2-94の説明が続きます
「図2-94 データベースの名前の選択」の説明

データベースのステータスが表示されるか、すでに表示されている場合はリフレッシュされます。database_nameに接続されているアプリケーションの数ラベルの隣にある接続数のリンクを探します。

database_nameに接続されているアプリケーションの数ラベルの隣にある接続数のリンクをクリックします。

図2-95 接続数のリンクをクリック

図2-95の説明が続きます
「図2-95 接続数のリンクをクリック」の説明

データベースの情報を更新中進捗ダイアログが表示されます。データベース情報がロードされると、データベースの情報を更新中進捗ダイアログが閉じ、「接続詳細」ダイアログが表示されます。

図2-96 「接続詳細」ダイアログ

図2-96の説明が続きます
「図2-96 「接続詳細」ダイアログ」の説明

「接続詳細」ダイアログでは、データベース・データ・インスタンスまたは特定のデータ・インスタンスへの接続をすべて表示できます。「インスタンス」ドロップダウン・リストを使用して、接続を表示するインスタンスを選択します。システム接続を表示する場合は、「システム接続を含める」チェック・ボックスを選択します。「接続名」テキスト・フィールドを使用して、選択したインスタンスへの使用可能な接続すべてに対するフィルタを作成することもできます。


注意:

TimesTen Scaleout 18.1.1.3以上のデータベースの場合は、接続表から行を選択すると、下に要素、ホスト、インスタンス、接続ID、接続名、プロセスIDおよび接続タイプに関する追加情報が示されます。プロキシ接続の場合は、プロキシのホスト、インスタンス、接続IDおよびプロセスIDに関する情報も示されます。クライアント/サーバー接続の場合は、クライアントのホスト、アドレスおよび接続IDに関する情報も示されます。

「OK」ボタンをクリックして、「接続詳細」ダイアログを閉じます。

データベースの破棄

SQL Developerでは、データベースを破棄できます。

グリッドを作成する前に、次のことを確認します。

  • データベースからすべてのデータを移行またはバックアップしたことを確認します。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のデータの移行、バックアップおよびリストアに関する項を参照してください。

  • データベースがメモリーからアンロードされていることを確認します。詳細は、「データベース操作の実行」を参照してください。

データベースを破棄するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を右クリックして、「破棄」を選択します。

    図2-97 「破棄」の選択

    図2-97の説明が続きます
    「図2-97 「破棄」の選択」の説明

    「データベースの破棄」ダイアログが表示されます。

    続行する前に、データベースへのアクティブな接続がないことを確認します。ダイアログの上部にある数字のハイパーリンクをクリックすると、データベースの接続の詳細が表示されます。データベースへの重要な接続がないことを確認するか、アクティブな接続を適切に閉じてください。

    データベースへのアクティブな接続数が0の場合は、続行できます。

  2. テキスト・フィールドに、インスタンス管理者名を入力します。

  3. データベースのデータベース定義を削除する場合は、「データベース定義の削除」というテキストの左側にあるチェック・ボックスを選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

    図2-98 「OK」をクリック

    図2-98の説明が続きます
    「図2-98 「OK」をクリック」の説明

    データベースを破棄中ダイアログが表示されます。データベースの削除には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    データベースを破棄中進捗ダイアログおよび「データベースの破棄」ダイアログが閉じます。

データベースが正常に削除されました。ただし、変更をグリッドに適用する必要があります。グリッド・モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに影響します。グリッドへのモデルの変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

リポジトリの使用

グリッドで、リポジトリは、データベースのバックアップ、データベース・エクスポートおよびログ・ファイルのコレクションを格納するために使用されます。TimesTen Scaleoutでは、リポジトリを、各ホストにNFSを使用してマウントされるディレクトリ・パスとして、または各ホストに直接マウントされないディレクトリ・パスとして定義できます。1つのリポジトリを複数のグリッドで使用できますが、各グリッドがそのリポジトリに関連付けられていることが条件となります。

SQL Developerでは、グリッドからリポジトリを作成およびデタッチできます。リポジトリの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のリポジトリの使用に関する項を参照してください。

SQL Developerでは、リポジトリに対して次の手順を実行できます。

リポジトリの作成

新しいグリッド・リポジトリを作成するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「リポジトリ」を右クリックして、「リポジトリの作成」を選択します。

    図2-99 「リポジトリの作成」の選択

    図2-99の説明が続きます
    「図2-99 「リポジトリの作成」の選択」の説明

    「リポジトリの作成」ダイアログが表示されます。「リポジトリ名」フィールドを探します。

  2. 「リポジトリ名」フィールドで、リポジトリの名前を指定します。

  3. 「場所」フィールドで、NFSを使用して各ホストにマウントされる場所、またはSSHまたはSCPを使用してアクセス可能な各ホスト上のディレクトリ・パスとして場所を指定します。

  4. 「方法」ドロップダウン・リストから、マウント・オプションを選択します。

    • マウント: NFSを使用してグリッドの各ホスト上にマウントされるディレクトリ・パスとして、リポジトリを作成します。

    • SCP: グリッドの各ホスト上に直接マウントされないディレクトリ・パスとして、リポジトリを作成します。

  5. SCP方式を選択した場合は、「アドレス」フィールドで、リポジトリが存在するホストの完全修飾ドメイン名を指定します。

  6. 「OK」をクリックします。

    図2-100 「OK」をクリック

    図2-100の説明が続きます
    「図2-100 「OK」をクリック」の説明

    「リポジトリの作成」ダイアログが閉じ、「リポジトリの作成」進捗ダイアログが表示されます。リポジトリの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「リポジトリの作成」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  7. 「閉じる」をクリックします。

    「リポジトリの作成」進捗ダイアログが閉じます。

リポジトリが正常に作成されました。このリポジトリを、グリッド・モデルのリポジトリ・フォルダで使用できるようになりました。

リポジトリのデタッチ

グリッド・リポジトリをデタッチするには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューを有効にしていることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「リポジトリ」を展開して、リポジトリの名前を右クリックし、「デタッチ」を選択します。

    図2-101 「デタッチ」の選択

    図2-101の説明が続きます
    「図2-101 「デタッチ」の選択」の説明

    「リポジトリのデタッチ」警告ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「リポジトリのデタッチ」警告ダイアログが閉じ、「リポジトリのデタッチ」進捗ダイアログが表示されます。リポジトリのデタッチには数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「リポジトリのデタッチ」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

    「リポジトリのデタッチ」進捗ダイアログが閉じます。

リポジトリが正常にデタッチされました。

ログの検査

SQL Developerでは、TimesTen Scaleoutのサポートおよびユーザー・ログを確認できます。これらのログは、グリッドのエラーのトラブルシューティングに役立つ場合があります。グリッドに含まれるインスタンスごとに、次のログを表示できます。

  • サポート・ログ

  • ユーザー・エラー・ログ

ログを表示するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Grid」ビューが有効になっていることを確認します。

  1. グリッド・ノードを右クリックして、「ログの検査」を選択し、「サポート・ログ」またはユーザー・エラー・ログを選択します。

    図2-102 オプションの選択

    図2-102の説明が続きます
    「図2-102 オプションの選択」の説明

    選択したオプションに応じて、「サポート・ログの検査」またはユーザー・エラー・ログの検査ダイアログが表示されます。

  2. 「使用可能なインスタンス」フォルダで、ログを表示するインスタンスを探します。インスタンス名を右クリックして、「ロード/アンロード」を選択します。ログを表示するインスタンスを追加する場合は、対応するインスタンス名を右クリックして、追加のインスタンスの「ロード/アンロード」を選択します。


    注意:

    ログ・パネルが展開されていて、ダイアログのインスタンス・パネルが隠れている場合は、ログ・パネルの左端にカーソルを置き、サイズ変更矢印を使用してログ・パネルのサイズを変更します。

    インスタンスのログを閉じる場合は、「ログの表示」フォルダで、ログを閉じるインスタンスを探します。次に、インスタンス名を右クリックして、「ロード/アンロード」を選択します。

    フィルタの作成、フィルタされたログの保存、ログのリフレッシュまたはログに対するその他の様々な操作を実行する場合は、「ログ」メニュー・ボタンをクリックします。「ログ」メニュー・ボタンは、「サポート・ログの検査」またはユーザー・エラー・ログの検査ダイアログの左上隅にあります。

  3. ログの確認が終了したら、「取消」をクリックします。

    選択したオプションに応じて、「サポート・ログの検査」またはユーザー・エラー・ログの検査ダイアログが閉じます。

グリッドのインスタンスのサポート・ログまたはユーザー・エラー・ログを正常に確認できました。